阪急阪神ホールディングス9042
Hankyu Hanshin Holdings,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが関西に住んでいたり、旅行で訪れたりするなら、阪急電車や阪神電車に乗ったことがあるかもしれません。梅田の百貨店で買い物をしたり、宝塚歌劇を観劇したり、阪神甲子園球場で野球を応援したり。これらの日常や休日の楽しみの多くは、実は阪急阪神ホールディングスが提供しています。普段の移動やエンターテイメントの裏側で、同社はあなたの暮らしを支えているのです。
関西圏の交通と生活を支える鉄道大手。2025期には売上高1兆1068.5億円、営業利益1108.79億円を記録し、コロナ禍からの回復基調が鮮明です。インバウンド需要の回復が追い風となり、主力の都市交通事業と不動産事業が業績を牽引しています。今後は2027年以降にネット銀行事業への参入を計画しており、沿線住民の経済圏をさらに強固にする戦略に注目が集まります。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市北区芝田1丁目16番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.0% | 1.4% | - |
| 2022/03期 | 2.3% | 0.8% | - |
| 2023/03期 | 5.0% | 1.7% | - |
| 2024/03期 | 6.6% | 2.3% | 10.6% |
| 2025/03期 | 6.1% | 2.1% | 10.0% |
| 3Q FY2026/3 | 7.4%(累計) | 2.2%(累計) | 12.6% |
収益性は、鉄道・不動産を中心とする事業ポートフォリオの回復により営業利益率が10%台まで改善するなど、着実な収益力強化が進んでいます。一時はマイナスであったROEも現在は6%台で推移しており、資本効率の改善が課題です。今後、付加価値の高い不動産開発やサービス事業の拡大により、さらなる利益率の向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5,689億円 | — | 367億円 | -151.7円 | - |
| 2022/03期 | 7,462億円 | — | 214億円 | 88.9円 | +31.2% |
| 2023/03期 | 9,683億円 | — | 470億円 | 194.9円 | +29.8% |
| 2024/03期 | 9,976億円 | 1,057億円 | 678億円 | 281.7円 | +3.0% |
| 2025/03期 | 1.1兆円 | 1,109億円 | 674億円 | 281.8円 | +11.0% |
当社の業績は、コロナ禍の外出制限による厳しい減収減益から脱却し、足元では増収基調を維持しています。直近の2025/03期決算では、インバウンド需要の回復や不動産・ホテル事業の好調を背景に、売上高が約1.1兆円に達しました。今後も鉄道旅客需要の底堅さと駅周辺の再開発効果により、持続的な成長が見込まれています。 【3Q 2026/03期実績】売上8815億円(通期予想比74%)、営業利益1112億円(同96%)、純利益738億円(同98%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
都市交通、不動産、エンタテインメントなど多角的なセグメントで構成され、相互補完的な収益モデルを築いています。事業上のリスクとして自然災害による交通機関への影響や不動産市場の変動などが挙げられており、安定した収益確保に向けた事業ポートフォリオの分散が重要な課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1兆750億円 | — | 1兆1,068.5億円 | +2.96% |
| 2024期 | 1兆円 | — | 9,976億円 | -0.24% |
| 2023期 | 9,150億円 | — | 9,683億円 | +5.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,058億円 | — | 1,109億円 | +4.8% |
| 2024期 | 877億円 | — | 1,057億円 | +20.5% |
| 2023期 | 630億円 | — | 894億円 | +41.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、2040年を見据えた長期構想のもと経営計画を推進しています。直近の2026期業績予想は、売上高1兆1900億円、営業利益1164億円を目標としており、2025期実績に対して着実な成長を目指す内容です。過去の業績予想を振り返ると、特に営業利益は保守的な期初予想を大幅に上回って着地する傾向にあり、コスト管理と収益機会の的確な捕捉に長けていることが伺えます。コロナ禍からの人流回復を的確に捉え、計画を上振れさせてきた実績は、今後の計画達成への期待を高めます。
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
26年3月期第3四半期決算にて経常利益1157億円を達成し、増益基調を維持。
池田泉州銀行と連携し、2027年以降にネット銀行事業への参入を正式発表。
グループ31社が健康経営優良法人に認定されるなど、人的資本経営を推進。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤については、不動産開発等に伴う積極的な投資により有利子負債が増加傾向にあるものの、強固な資産背景を活かして安定した財務健全性を維持しています。自己資本比率は30%台前半で安定しており、バランスシートの規模も拡大を続けています。今後も成長投資と健全な財務運営の両立が、持続的な企業価値向上の鍵となります。 【3Q 2026/03期】総資産3.4兆円、純資産1.2兆円、自己資本比率29.8%、有利子負債1.4兆円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 325億円 | 1,022億円 | 1,346億円 | 1,347億円 |
| 2022/03期 | 818億円 | 964億円 | 151億円 | 146億円 |
| 2023/03期 | 1,321億円 | 1,132億円 | 89.8億円 | 189億円 |
| 2024/03期 | 1,235億円 | 1,413億円 | 285億円 | 178億円 |
| 2025/03期 | 874億円 | 1,676億円 | 795億円 | 802億円 |
営業キャッシュフローは、事業環境の回復に伴い安定したキャッシュ創出力を取り戻しており、経営の安定化に寄与しています。一方、投資キャッシュフローは将来の成長に向けた不動産再開発等の大型投資によりマイナスが継続しています。この投資を賄うために財務活動によるキャッシュフローはプラスとなる年が多く、戦略的な資金調達が行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が30.0%と非常に高く、経営への多様性確保を積極的に推進しています。連結子会社111社を抱える巨大グループとして強固な監査体制を構築しており、持続的な企業価値向上に向けた経営監視機能が充実しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 900万円 | 23,033人 | - |
従業員平均年収は900万円と、鉄道業界や関連事業の平均水準と比較しても高い給与水準を維持しています。これは同社がグループ全体で多角的な収益基盤を持ち、高い生産性と安定した労働環境を提供している結果といえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間、同社のTSRは2025期に118%となるなどプラスで推移していますが、TOPIX(東証株価指数)のパフォーマンス(同期間で213.4%)には及ばず、市場平均をアンダーパフォームしている状況です。これは、コロナ禍における鉄道・旅行事業への影響が大きかったことや、ディフェンシブ銘柄としての性質から市場全体の急騰局面に乗り遅れがちであったことが要因と考えられます。株主還元の強化や、ネット銀行など新規事業の成長が今後のTSR向上への鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7円 | 12.6% |
| 2017/03期 | 35円 | 12.3% |
| 2018/03期 | 40円 | 14.9% |
| 2019/03期 | 40円 | 15.0% |
| 2020/03期 | 50円 | 22.2% |
| 2021/03期 | 50円 | - |
| 2022/03期 | 50円 | 56.2% |
| 2023/03期 | 50円 | 25.7% |
| 2024/03期 | 55円 | 19.5% |
| 2025/03期 | 60円 | 21.3% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として株主への利益還元を重視しており、将来的な成長投資とのバランスを考慮しながら持続的な増配を目指しています。2026年3月期には年間配当を100円へ大幅に引き上げる計画を発表するなど、株主還元姿勢を強化しています。今後も業績拡大を背景に、さらなる還元策の拡充が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 98.9万円 | 1.1万円 | -1.1% |
| 2022期 | 100.3万円 | 0.3万円 | 0.3% |
| 2023期 | 112.1万円 | 12.1万円 | 12.1% |
| 2024期 | 126.6万円 | 26.6万円 | 26.6% |
| 2025期 | 118.0万円 | 18.0万円 | 18.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は5.19倍と、買い残が売り残を上回る状況で、個人投資家の買い意欲が比較的強いことを示唆しています。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、株価には上昇余地があると考えられます。時価総額1.2兆円という規模は、安定した事業基盤と市場からの高い信頼を反映しており、今後の成長戦略次第でさらなる評価向上が期待されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -76.2億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 385億円 | 170億円 | 44.3% |
| 2023/03期 | 884億円 | 415億円 | 46.9% |
| 2024/03期 | 1,094億円 | 416億円 | 38.1% |
| 2025/03期 | 1,112億円 | 439億円 | 39.4% |
税引前利益が順調に推移する中で、法人税等の額も連動して拡大傾向にあります。実効税率が法定税率を上回る年が見受けられますが、これは主に連結納税制度の影響や税務上の調整項目によるものです。今後の予想実効税率は適正な水準へと収束していく見通しです。
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阪急阪神ホールディングス まとめ
「関西の交通インフラを基盤に、不動産、エンタメ、そしてネット銀行まで展開する『沿線価値創造の総合デパート』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。