相鉄ホールディングス9003
Sotetsu Holdings,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが横浜や神奈川県央エリアで生活するとき、相鉄グループはすぐそばにいます。毎日使う相鉄線の電車やバスはもちろん、駅直結のショッピングセンター「相鉄ジョイナス」で買い物をしたり、スーパー「そうてつローゼン」で夕食の材料を選んだりしたことがあるかもしれません。また、出張や旅行で「相鉄フレッサイン」や「ザ・ポケットホテル」に宿泊した経験はありませんか?このように、相鉄グループは人々の移動から日々の暮らし、宿泊まで、地域の生活に密着したサービスを幅広く提供している会社です。
相鉄ホールディングスは、運輸業を中核に不動産、流通、ホテル事業を展開する複合企業です。直近の2025期決算では売上高2,921.8億円、営業利益378.20億円を達成し、コロナ禍からの回復と都心直通線の開業効果が鮮明になっています。2026期は売上高3,163億円、営業利益351億円を見込んでおり、一時的な減益予想ながらもトップラインの成長を維持する計画です。投資家としては、都心直通線の利用者数増加が不動産価値やホテル稼働率にどう波及し、持続的な利益成長に繋がるかが最大の注目点となります。
会社概要
- 業種
- 陸運業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横浜市西区北幸2丁目9番14号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.4% | 2.1% | - |
| 2022/03期 | 1.3% | 0.3% | - |
| 2023/03期 | 4.9% | 1.1% | - |
| 2024/03期 | 10.4% | 2.4% | 10.7% |
| 2025/03期 | 12.9% | 3.0% | 12.9% |
| 3Q FY2026/3 | 11.7%(累計) | 2.7%(累計) | 13.7% |
収益性は劇的に改善しており、営業利益率は2021/03期のマイナス水準から2025/03期には12.9%まで向上しました。鉄道・ホテル等の主力事業がコロナ前の水準へ戻りつつあることや、高収益な不動産事業の貢献が利益率を引き上げています。ROEについても約12.3%まで回復し、資本効率の改善傾向が鮮明となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,211億円 | — | 131億円 | -133.3円 | - |
| 2022/03期 | 2,167億円 | — | 18.6億円 | 18.9円 | -2.0% |
| 2023/03期 | 2,497億円 | — | 69.8億円 | 71.3円 | +15.2% |
| 2024/03期 | 2,700億円 | 290億円 | 161億円 | 164.1円 | +8.2% |
| 2025/03期 | 2,922億円 | 378億円 | 224億円 | 228.8円 | +8.2% |
相鉄ホールディングスは、コロナ禍で大きく落ち込んだ収益から着実に回復しており、2025/03期には売上高約2,922億円、純利益約224億円へと大幅な増収増益を達成しました。これは鉄道事業の旅客人員回復に加え、不動産販売やホテル事業が好調に推移したことが主な要因です。2026/03期も引き続き堅調な業績が見込まれており、安定した成長軌道に乗っています。 【3Q 2026/03期実績】売上2218億円(通期予想比70%)、営業利益304億円(同87%)、純利益204億円(同96%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
陸運業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
運輸業を核としつつ、流通・不動産・ホテル業の4つの柱でポートフォリオを構築しており、収益の多角化を進めています。一方で、事業リスクとして人口減少による輸送需要の減衰や、不動産市況の変動が挙げられており、成長投資と財務健全性のバランスが注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 318億円 | — | 378億円 | +18.9% |
| 2024期 | 193億円 | — | 290億円 | +50.1% |
| 2023期 | 122億円 | — | 143億円 | +17.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,907億円 | — | 2,922億円 | +0.5% |
| 2024期 | 2,694億円 | — | 2,700億円 | +0.2% |
| 2023期 | 2,498億円 | — | 2,497億円 | -0.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
具体的な中期経営計画の数値目標開示は見当たらないものの、会社の業績予想は過去3年間、特に営業利益で期初予想を大幅に上回る実績を上げています。これはコロナ禍からの回復ペースを保守的に見積もっていたことが背景にあります。しかし、2026期は増収ながらも減益予想となっており、コスト増などが利益を圧迫する可能性が示唆されています。計画達成能力は高いものの、今後の利益成長の持続性については慎重な見極めが必要です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
トラストバンクのGX事業を承継し、再生可能エネルギー事業の強化を図る。
第3四半期決算にて純利益65.3%増を達成し、好調な収益基盤を証明した。
上期決算において不動産事業の反動減により純利益が16%減となった。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤については、積極的な成長投資に伴い有利子負債が約8,739億円と増加傾向にあります。一方で純資産も着実に積み上がっており、自己資本比率は2025/03期時点で24.0%と、一定の財務規律を保ちながら投資を継続しています。今後も鉄道立体交差事業や沿線開発などの大型プロジェクトを抱えており、負債のコントロールが重要となる局面です。 【3Q 2026/03期】総資産7760億円、純資産1926億円、自己資本比率23.2%、有利子負債4219億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 118億円 | 248億円 | 125億円 | 129億円 |
| 2022/03期 | 237億円 | 294億円 | 38.9億円 | 56.7億円 |
| 2023/03期 | 363億円 | 336億円 | 49.2億円 | 27.7億円 |
| 2024/03期 | 206億円 | 580億円 | 349億円 | 375億円 |
| 2025/03期 | 367億円 | 438億円 | 52.4億円 | 71.0億円 |
営業キャッシュフローは本業の回復により年間約367億円のプラスを創出する安定した状況にあります。一方で、投資キャッシュフローは鉄道立体交差事業や将来を見据えた沿線開発への積極的な投資により、継続的に流出超過となっています。現在は先行投資フェーズにあるため、FCF(フリー・キャッシュ・フロー)はマイナス基調ですが、将来の収益拡大に向けた必要な資金配分であると言えます。
この会社のガバナンスは?
連結子会社47社を擁する大規模な企業グループであり、女性役員比率は16.7%となっています。社外取締役を登用し多様性や監督機能を強化しており、持株会社体制のもと、グループ全体での迅速かつ健全な経営判断が行える体制が整えられています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 953万円 | 5,246人 | - |
従業員平均年収は953万円と、陸運業界内でも高水準に位置しています。これは鉄道事業だけでなく、不動産開発やホテル運営など多角的な収益基盤を持ち、安定した業績が賃金に反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これはコロナ禍で運輸・ホテル事業が大きな打撃を受け、株価が長期にわたり低迷したことが主な要因です。配当は維持・増配傾向にありますが、株価上昇がTOPIXに追いつかず、株主への総還元額では市場平均に見劣りする結果となっています。都心直通線の開業効果が本格的に業績と株価に反映され、このトレンドを転換できるかが今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7.5円 | 26.8% |
| 2017/03期 | 10.5円 | 30.2% |
| 2019/03期 | 50円 | 26.7% |
| 2020/03期 | 50円 | 33.5% |
| 2021/03期 | 10円 | - |
| 2022/03期 | 20円 | 105.6% |
| 2023/03期 | 25円 | 35.1% |
| 2024/03期 | 50円 | 30.5% |
| 2025/03期 | 65円 | 28.4% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として安定的かつ継続的な還元を掲げており、業績の回復に合わせて増配を継続しています。2025/03期には年間65円まで増配し、配当性向も約28%と株主還元を強化する姿勢が明確です。今後も連結業績の成長に連動した配当政策が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 89.8万円 | 10.2万円 | -10.2% |
| 2022期 | 83.7万円 | 16.3万円 | -16.3% |
| 2023期 | 83.8万円 | 16.2万円 | -16.2% |
| 2024期 | 102.9万円 | 2.9万円 | 2.9% |
| 2025期 | 85.1万円 | 14.9万円 | -14.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均とほぼ同水準ですが、PBRは業界平均を上回っており、資産価値に対して市場から一定の評価を受けていることがうかがえます。特筆すべきは信用倍率で、売り残が買い残を大幅に上回る0.24倍となっており、将来的な株価下落を見込む空売りが多い状況です。これは短期的な過熱感への警戒や、今後の減益予想を懸念した動きの可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -45.7億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 32.9億円 | 14.4億円 | 43.7% |
| 2023/03期 | 127億円 | 57.5億円 | 45.2% |
| 2024/03期 | 270億円 | 109億円 | 40.4% |
| 2025/03期 | 348億円 | 124億円 | 35.6% |
2021/03期の赤字期を除き、法人税等は利益の拡大に伴い増加傾向にあります。2022/03期から2023/03期にかけては税率が40%を超えて推移していましたが、近時は35-39%前後で推移しています。これは、税務上の繰越欠損金の解消や、事業ごとの利益構成の変化が影響しているものと考えられます。
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相鉄ホールディングス まとめ
「神奈川地盤の私鉄が都心乗り入れを機に、沿線不動産開発とホテル事業で『選ばれる沿線』の実現を目指す」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。