9005プライム

東急

TOKYU CORPORATION

最終更新日: 2026年3月29日

ROE9.1%
BPS139.6円
自己資本比率30.7%
FY2025/3 有報データ

渋谷を拠点に、交通から生活サービスまで手掛ける総合街づくり企業

私たちは、まちづくりを通じて、一人ひとりが自分らしく輝ける未来を創造します。

この会社ってなに?

あなたが普段、通勤や通学で東急東横線や田園都市線を使っているなら、それは東急のサービスを利用していることになります。また、渋谷ヒカリエや渋谷スクランブルスクエアでショッピングや食事を楽しむとき、その施設の多くは東急が開発・運営に関わっています。さらに、日常の買い物で東急ストアを利用したり、旅行先で東急ホテルに宿泊したりすることもあるかもしれません。このように、東急は私たちの移動、買い物、余暇といった生活の様々な場面で深く関わっている企業なのです。

東急は、鉄道事業を基盤に、渋谷を中心とした不動産開発で成長を続ける企業です。2025年3月期には売上高1兆550億円、営業利益1,035億円とコロナ禍から完全に回復し、過去最高益を更新する勢いです。交通、不動産、生活サービス、ホテル・リゾートという4つの事業セグメントが相互に連携し、特に渋谷再開発プロジェクトは今後の成長を牽引する最大のドライバーと目されています。一方で、新たな中期経営計画が市場の期待を下回る可能性も指摘されており、計画達成力と株主還元策が投資家の注目を集めています。

陸運業プライム市場

会社概要

業種
陸運業
決算期
3月
本社
東京都渋谷区南平台町5-6
公式
www.tokyu.co.jp

社長プロフィール

堀江 正博
代表取締役社長
イノベーター
私たちは、交通事業を基盤としながら、渋谷をはじめとする沿線での街づくりを通じて、お客様一人ひとりの豊かな暮らしを創造することを目指しています。デジタル技術の活用と新たなサービス創出により、未来に向けたサステナブルな街づくりを推進してまいります。

この会社のストーリー

1922
目黒蒲田電鉄株式会社として設立

後の東急グループの礎となる目黒蒲田電鉄が設立。田園都市構想を掲げ、鉄道事業と不動産事業を一体で進める独自のビジネスモデルが始まる。

1942
「大東急」時代へ

小田急電鉄、京浜電気鉄道などを合併し、東京急行電鉄が誕生。現在の京王、京急、小田急、相鉄の一部をも含む広大な鉄道網を運営する「大東急」が成立した。

1948
事業の再編成と再出発

過度経済力集中排除法に基づき、事業を再編成。現在の京王、京急、小田急が分離独立し、新生・東京急行電鉄として新たなスタートを切る。

1966
田園都市線の全線開通

多摩田園都市の開発とともに、基幹路線である田園都市線が全線開通。郊外の住宅地開発と都心へのアクセスを両立させ、沿線の価値を飛躍的に高めた。

2012
渋谷ヒカリエ開業

渋谷再開発のリーディングプロジェクトとして「渋谷ヒカリエ」が開業。文化・商業の新たな拠点として、渋谷の街の魅力を大きく向上させた。

2019
「東急株式会社」へ商号変更

創立100周年を前に、東京急行電鉄から「東急株式会社」へ商号を変更。鉄道事業を分社化し、街づくりを担うデベロッパーとしての役割を鮮明にした。

2021
DX組織「URBAN HACKS」設立

テクノロジーで街を豊かにすることを目指すDX専門組織「URBAN HACKS」を設立。100名を超える専門人材を擁し、新たな顧客体験価値の創出に取り組む。

注目ポイント

渋谷を世界のSHIBUYAへ

本拠地である渋谷で100年に一度と言われる大規模再開発を主導。エンタテイメントシティとして、渋谷から世界へ新たな文化と価値を発信し続けています。

鉄道を軸とした多角的な事業展開

民鉄最大の乗客数を誇る鉄道事業を基盤に、不動産、生活サービス、ホテル・リゾート事業などを展開。安定した収益基盤と事業間のシナジーが強みです。

魅力的な株主優待制度

東急線・東急バスで利用できる乗車証や、東急グループの施設で使える優待券など、個人投資家にとって魅力的な株主優待制度を提供しています。

サービスの実績は?

24
1株当たり配当金
FY2025実績
+37.1% YoY
1.7%
売上高成長率
FY2025実績
前年同期 +11.5%
9.0%
営業利益成長率
FY2025実績
前年同期 +112.8%
2,215億円
交通事業 売上高
FY2025実績 (構成比21%)
2,004億円
不動産事業 売上高
FY2025実績 (構成比19%)
5,064億円
生活サービス事業 売上高
FY2025実績 (構成比48%)

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 24円
安全性
普通
自己資本比率 30.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
24
方針: 配当性向35%以上を目標とした累進配当方針
1株配当配当性向
FY2021/3150.4%
FY2022/315102.9%
FY2023/31534.9%
FY2024/317.516.5%
FY2025/32417.8%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

東急は成長投資を優先しつつも、株主への安定的かつ継続的な還元を重視する累進配当的な姿勢を強化しています。配当性向は近年の業績急拡大に伴い一時的に低下しましたが、増配を継続しており株主還元水準は着実に引き上げられています。今後は配当性向の向上や更なる増配を通じて、資本効率を意識した還元策が期待されます。

同業比較(収益性)

陸運業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.1%
業界平均
9.6%
営業利益率下回る
この会社
9.8%
業界平均
10.5%
自己資本比率下回る
この会社
30.7%
業界平均
40.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/38,791億円
FY2023/39,313億円
FY2024/31.0兆円
FY2025/31.1兆円
営業利益
FY2022/3315億円
FY2023/3446億円
FY2024/3949億円
FY2025/31,035億円

東急の業績は、コロナ禍で大きく落ち込んだ交通・ホテル事業が人流回復により急激に改善し、売上高は1兆円規模へ回復しました。特に不動産事業での再開発案件の寄与や、各事業セグメントでの収益性向上が奏功し、純利益は前期の約637億円からFY2025/3には約796億円へと大幅な増益を達成しました。今後はさらなる成長投資を推進しつつ、1兆円超の売上規模を維持・拡大する強固な収益基盤を確立しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-7.5%-2.3%-3.4%
FY2022/31.2%0.4%3.6%
FY2023/33.3%1.0%4.8%
FY2024/37.7%2.4%9.1%
FY2025/39.1%3.0%9.8%

収益性はコロナ禍の赤字から劇的に改善しており、営業利益率はFY2021/3のマイナス圏からFY2025/3には9.8%まで大きく向上しました。鉄道・バスの運行再開に加え、ホテルや商業施設における単価の上昇とDXを通じたコスト最適化が利益率の改善を支えています。今後はROE9.1%からさらなる資本効率の向上を目指し、稼ぐ力を強化する段階に入っています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率30.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
3.2兆円
会社の純資産
8,723億円

財務健全性は、総資産が約2兆7,000億円に達する中で、自己資本比率が約30.7%で推移しており、強固な資産背景と安定した財務体質を維持しています。多額の有利子負債を抱えていますが、大規模な都市開発への投資を通じた将来的なキャッシュ創出が見込まれるため、過度な懸念は限定的です。今後は成長投資と財務規律のバランスを重視し、資産効率を高める経営が求められます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+1,551億円
営業CF
投資に使ったお金
-1,140億円
投資CF
借入・返済など
-252億円
財務CF
手元に残ったお金
+411億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3859億円-1,152億円172億円-293億円
FY2022/3856億円-788億円-13.7億円67.7億円
FY2023/3954億円-1,544億円746億円-590億円
FY2024/31,453億円-1,010億円-720億円443億円
FY2025/31,551億円-1,140億円-252億円411億円

営業キャッシュフローは、鉄道やホテル事業の需要回復により、FY2025/3には約1,551億円まで安定的に成長しています。投資キャッシュフローは渋谷等の大規模再開発を背景に継続的に支出されていますが、営業CFでカバーできる健全な構造です。結果として、フリーキャッシュフローは黒字を定着させており、成長投資を継続しつつ株主還元にも充当できる余裕を生み出しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1感染症等の外的要因により長期・広範な人流阻害が発生し、採算性が低下するリスク感染症等の外的要因によって、長期・広範な人流阻害が発生した場合、営業制限等による事業活動停止が発生し、採算性の低下につながる可能性があります
2事業エリアにおける人口減少に伴う人流阻害が発生するリスク当社グループの事業エリアにおける居住人口が減少することにより、人流阻害が発生する可能性があります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-268億円0円-
FY2022/3350億円262億円74.9%
FY2023/3474億円214億円45.1%
FY2024/3993億円355億円35.8%
FY2025/31,077億円280億円26.0%

FY2021/3の赤字期を除き、概ね安定した納税状況にあります。FY2022/3は一時的な税負担の調整が重なり実効税率が高まりましたが、以降は改善傾向にあります。FY2025/3には税引前利益が約1,077億円に対し法人税等は約280億円となっており、正常な税負担水準へと収束しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
883万円
従業員数
24,054
平均年齢
43歳
平均年収従業員数前年比
当期883万円24,054-

平均年収883万円という水準は、鉄道・不動産セクターの中でも上位に位置しており、沿線開発やインフラ運営といった高い専門性が求められる事業特性を反映しています。コロナ禍からの需要回復や、渋谷を中心とした大規模再開発事業によるグループ全体の収益性向上が、近年の給与水準を下支えしていると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主43.8%
浮動株56.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関40.3%
事業法人等3.4%
外国法人等20.5%
個人その他34.7%
証券会社1.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本生命保険相互会社。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(88,991,000株)15.38%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(25,275,000株)4.37%
日本生命保険相互会社(19,558,000株)3.38%
第一生命保険株式会社(16,517,000株)2.85%
三井住友信託銀行株式会社(15,677,000株)2.71%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(12,457,000株)2.15%
株式会社みずほ銀行(9,906,000株)1.71%
太陽生命保険株式会社(9,088,000株)1.57%
東急グループ従業員持株会(7,173,000株)1.24%
野村信託銀行株式会社(退職給付信託三菱UFJ銀行口)(7,135,000株)1.23%

株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めており、機関投資家による安定的な保有が目立ちます。生命保険会社などの事業法人や、グループの従業員持株会も一定比率を保有しており、創業家や特定の個人による支配的影響は限定的で、比較的分散された株主構成と言えます。

会社の公式開示情報

役員報酬

3億3,100万円
取締役12名の合計

EDINET開示情報によると、事業ポートフォリオは交通・不動産を主軸に、ホテル・リゾートや生活サービスまで多岐にわたる複合経営を行っています。渋谷再開発などの不動産開発リスクや、鉄道需要の景気変動リスクが主要な経営上の不確定要素として挙げられており、連結子会社124社を抱える広範なグループ全体のガバナンスが重視されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 2名(15.4% 男性 11
15%
85%
監査報酬
3億7,900万円
連結子会社数
124
設備投資額
1263.7億円
平均勤続年数(従業員)
13
臨時従業員数
19034

ガバナンス体制については、女性役員比率が15.4%となっており、多様な視点の登用を進めています。連結子会社124社を擁する巨大企業体として、監査報酬に約3.8億円を投じるなど、グループ全体の透明性確保と監査機能の強化に注力している点が特徴です。

会社の計画は順調?

A
総合評価
業績予想は保守的な傾向があるものの、実績は毎回上振れており、計画達成力は高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期3か年経営計画
FY2025~FY2027
最終利益: 目標 570億円 順調 (797億円 (FY2025実績))
139.8%
FY2026 会社計画
FY2026
売上高: 目標 1兆720億円 順調 (1兆550億円 (FY2025実績))
98.4%
営業利益: 目標 1,000億円 順調 (1,035億円 (FY2025実績))
103.5%
純利益: 目標 800億円 順調 (797億円 (FY2025実績))
99.6%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025880億円1,035億円+17.6%
FY2024700億円949億円+35.6%
FY2023400億円446億円+11.5%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251兆550億円1兆550億円±0.0%
FY20241兆306億円1兆378億円+0.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

東急はコロナ禍以降、着実に業績を回復させており、会社の業績予想を上回る実績を出し続けています。特に営業利益は2期連続で期初予想を大幅に上回って着地しており、収益力の高さを示しています。2025年3月期から始まった新中期経営計画では最終利益570億円を目標としていますが、初年度のFY2025実績が797億円と既に大幅に超過しており、計画の前倒し達成が期待されます。今後は目標の上方修正や株主還元強化の発表が株価のカタリストとなる可能性があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。東急のTSRは過去5年間(FY2021~FY2025)にわたり、継続して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇した一方で、東急の株価がコロナ禍の影響や金利上昇への警戒感から伸び悩んだことが主な要因です。株主還元策として増配を継続しているものの、株価上昇が伴わなかったため、総合リターンでは市場平均に及ばない状況が続いています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+4.2%
100万円 →104.2万円
4.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202187.6万円-12.4万円-12.4%
FY202295.4万円-4.6万円-4.6%
FY2023106.3万円+6.3万円6.3%
FY2024112.1万円+12.1万円12.1%
FY2025104.2万円+4.2万円4.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残1,696,700株
売り残2,532,400株
信用倍率0.67倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬
定時株主総会2026年6月下旬

現在の株価はPER13.6倍と、陸運業の平均(約26倍)と比較して割安な水準にあります。これは、鉄道事業だけでなく不動産事業の比重が大きい同社の特性を市場が織り込んでいるためと考えられます。信用倍率は0.67倍と売り残が多く、株価が下落すると予想する投資家が多い状況を示しており、短期的な需給は軟調です。今後は、渋谷再開発の収益貢献が本格化するにつれて、市場の評価が見直される可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, ダイヤモンド・オンライン ほか
業界内ランキング
上位 5%
陸運業 60社中 3位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

鉄道・交通DX40%
不動産再開発30%
決算・IR20%
その他10%

最近の出来事

2026年3月新プロジェクト

「Moving for Good Days Project」を始動し、移動を通じた顧客体験価値の向上を推進。

2026年1月資本業務提携

OpenStreetと資本業務提携を締結し、交通移動データの活用による移動ニーズの多様化への対応を強化。

2025年11月決算発表

26年3月期第2四半期累計の連結経常利益が前年同期比5.6%増の701億円を達成。

東急 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 24円
安全性
普通
自己資本比率 30.7%
稼ぐ力
普通
ROE 9.1%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「私鉄の雄が、渋谷を『100年に一度』の実験場として未来の街づくりに挑む巨大デベロッパー」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU