2384プライム

SBSホールディングス(株)

SBS Holdings,Inc.

最終更新日: 2026年3月26日

ROE20.1%
BPS2435.3円
自己資本比率26.1%
FY2025/3 有報データ

即日配送から始まった物流革命。M&Aで加速する物流メガベンチャーの挑戦

物流を通じて社会に貢献し、グローバルな総合物流企業として持続的な成長を実現する

この会社ってなに?

ネット通販で届く荷物や、ドラッグストアの商品棚に並ぶ日用品。その裏側で倉庫管理・配送・流通加工を一括して担っているのがSBSグループです。東芝やリコーなど大手メーカーの物流を丸ごと受託する3PL(サードパーティー・ロジスティクス)が主力事業で、全国に約400万㎡の物流施設を展開。EC物流の拡大やドラッグストア向け配送の伸長が、私たちの日常生活を支えています。

SBSホールディングスは1987年に鎌田正彦氏が設立した即日配送会社を起源とし、積極的なM&Aにより総合物流グループへと成長したプライム上場企業です。東芝ロジスティクス、リコーロジスティクスなどメーカー系物流子会社を次々に傘下に収め、2025年12月期は売上高4,903億円・営業利益213億円と過去最高益を更新しました。中期経営計画「Harmonized Growth 2030」では2030年度に売上高7,000億円・営業利益380億円を目標に掲げ、さらなる成長を目指しています。

陸運業プライム市場

会社概要

業種
陸運業
決算期
12月
本社
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー25階
公式
www.sbs-group.co.jp

社長プロフィール

鎌田 正彦
代表取締役社長
攻めの経営者
SBSグループは、物流を通じてお客様のサプライチェーンに革新をもたらし、社会インフラとしての物流の価値を高めてまいります。M&Aで培った多様な物流ノウハウを結集し、2030年に売上高7,000億円、さらには1兆円企業を目指します。

この会社のストーリー

1987
鎌田正彦氏が即日配送会社を設立

首都圏で即日配送サービスを提供する会社として創業。当時としてはユニークなビジネスモデルで急成長を遂げた。

2003
ジャスダックに株式上場

ジャスダック市場に上場し、成長資金を確保。M&Aによる事業拡大戦略を本格化させた。

2017
SBSロジコムとSBSトランスポートが合併

グループ内の物流会社を統合し、事業効率を向上。3PL事業の強化を加速させた。

2020
東芝ロジスティクスを200億円で買収

東芝傘下の物流会社を約200億円で取得。メーカー系物流の取り込みを開始し、売上高4,000億円規模に成長。

2022
リコーロジスティクスを子会社化

リコー系の物流会社を傘下に収め、3PL事業を更に拡大。物流メガベンチャーとしての地位を確立した。

2026
新中計「Harmonized Growth 2030」始動

2030年度に売上高7,000億円・営業利益380億円を目標とする新中期経営計画をスタート。将来的には売上高1兆円を目指す。

注目ポイント

M&Aで急成長する物流メガベンチャー

東芝ロジ、リコーロジなどメーカー系物流会社を次々と買収し、売上高5,000億円規模に成長。2030年には7,000億円、将来的には1兆円を目指す成長戦略が魅力です。

創業者が約50%保有するオーナー企業

創業者・鎌田正彦氏の資産管理会社が約50%を保有する安定したオーナー企業。迅速な意思決定と長期視点の経営が強みで、経営の一貫性が投資家に安心感を与えます。

4期連続増配と割安なバリュエーション

配当は4期連続で増配中。PER12.7倍と業界平均を下回る割安水準にあり、過去最高益の更新と配当性向の引き上げで、さらなる株主還元の強化が期待されます。

サービスの実績は?

105
1株当たり配当金
FY2026予想
+16.7% YoY
+9.4%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+20.3%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
11,772
連結従業員数
2025年12月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
注意
自己資本比率 26.1%(有利子負債は約2,068億円と大きいが、物流施設などの実物資産が裏付け。自己資本比率は27.9%と改善傾向)
稼ぐ力
高い
ROE 20.1%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
90
方針: 安定的・継続的な配当を基本方針とし、配当性向30%を目安に増配を目指す
1株配当配当性向
FY2016/33325.6%
FY2017/32118.8%
FY2018/32219.8%
FY2019/33019.6%
FY2020/33520.4%
FY2021/35520.2%
FY2022/36120.7%
FY2023/36525.7%
FY2024/37028.9%
FY2025/39030.3%
8期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続の増配を継続中で、FY2025/12は1株90円(前年比+20円)と大幅増配を実施しました。FY2026/12予想は1株105円と5期連続増配を見込んでいます。配当性向は20%台から30%台へ徐々に引き上げられており、株主還元の強化姿勢が鮮明です。株主優待はありませんが、配当を通じた還元に注力しています。

同業比較(収益性)

陸運業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
20.1%
業界平均
9.3%
営業利益率下回る
この会社
4.7%
業界平均
10.7%
自己資本比率下回る
この会社
26.1%
業界平均
40.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/34,555億円
FY2023/34,319億円
FY2024/34,481億円
FY2025/34,903億円
営業利益
FY2022/3158億円
FY2023/3178億円
FY2024/3196億円
FY2025/3229億円

SBSホールディングスの業績は、M&Aによる規模拡大と既存事業の成長により堅調に推移しています。FY2025/12では売上高4,903億円・営業利益213億円と過去最高益を更新しました。FY2023/12は物流需要の一時的な調整で減収となりましたが、FY2024/12以降は回復基調に転じています。FY2026/12は売上高5,600億円・営業利益240億円を予想し、2期連続の最高益更新が見込まれています

事業ごとの売上・利益

物流事業
4,592億円93.7%)
不動産事業
88億円1.8%)
その他
223億円4.5%)
物流事業4,592億円
利益: 186億円利益率: 4.1%

3PL(サードパーティー・ロジスティクス)を中核とする総合物流サービス。SBS東芝ロジスティクス、SBSリコーロジスティクス等のグループ会社が、倉庫管理・輸配送・流通加工を一括提供。売上構成比94%を占める最大セグメント。

不動産事業88億円
利益: 42億円利益率: 47.7%

物流施設の開発・売却を行う不動産事業。自社利用の物流倉庫を開発し、一定期間後に売却して利益を計上するビジネスモデル。2034年までの10年間で売却益700億円を計画。

その他223億円
利益: 11億円利益率: 4.9%

人材派遣、情報システム開発、環境事業など。グループシナジーを活かした周辺事業を展開。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
20.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.4%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/316.6%3.9%2.2%
FY2022/338.8%4.0%3.5%
FY2023/336.2%3.3%4.1%
FY2024/324.5%3.0%4.4%
FY2025/320.1%3.4%4.7%

営業利益率は4〜5%台で推移しており、物流業界では高水準の収益性を維持しています。ROEはFY2021/12の13.4%をピークにやや低下しましたが、FY2025/12は9.3%に回復。中期経営計画ではROE14.1%を目標に掲げており、資本効率の改善を推進しています。3PL事業の拡大と倉庫売却益の計上により、利益率の更なる向上が期待されます

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率26.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
2,068億円
会社の純資産
1,266億円

総資産はFY2021/12の約2,772億円からFY2025/12には約3,469億円まで拡大しており、M&Aによる事業規模の拡大を反映しています。自己資本比率は21.9%から27.9%へと改善傾向にあり、財務基盤の強化が進んでいます。有利子負債はFY2025/12で約2,068億円ですが、物流施設を中心とした資産が裏付けとなっています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+354億円
営業CF
投資に使ったお金
-285億円
投資CF
借入・返済など
-149億円
財務CF
手元に残ったお金
+68.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3275億円-223億円-92.8億円51.3億円
FY2022/3224億円-159億円4.9億円65.1億円
FY2023/3141億円-102億円-76.5億円39.3億円
FY2024/3158億円-167億円-12.9億円-9.2億円
FY2025/3354億円-285億円-149億円68.9億円

営業キャッシュフローはFY2025/12に354億円と過去最高水準を記録しました。投資キャッシュフローは物流施設への積極投資やM&Aを反映して大きなマイナスとなっていますが、これは成長戦略に基づく前向きな投資です。FY2024/12はFCFが一時的にマイナスとなりましたが、FY2025/12には69億円のプラスに回復しました。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1燃料価格・人件費の上昇リスク(物流コストの増大)
2M&Aに伴うのれん減損リスク(大型買収後の統合失敗)
3ドライバー不足・2024年問題による輸送力制約リスク
4景気変動による物流需要の減退リスク
5自然災害・感染症による物流網寸断リスク
6情報セキュリティリスク(顧客物流データの漏洩等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3205億円97.0億円47.3%
FY2022/3214億円96.7億円45.2%
FY2023/3197億円96.9億円49.1%
FY2024/3185億円88.4億円47.9%
FY2025/3211億円93.6億円44.3%

税引前利益は堅調に推移し、FY2025/12には211億円を達成しました。実効税率は44〜49%とやや高めの水準で推移していますが、これはグループ会社間の損益通算や繰延税金資産の状況を反映しています。FY2026/12予想では実効税率43.8%とやや改善を見込んでいます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
602万円
従業員数
11,772
平均年齢
45.1歳
平均年収従業員数前年比
当期602万円11,772-

従業員の平均年収は602万円で、物流業界としては標準的な水準です。連結従業員数は約1.2万人、加えて臨時従業員が約1.3万人と大規模な雇用を生み出しています。平均勤続年数は5.9年とやや短いですが、これはM&Aによるグループ拡大の影響が大きいと考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主71.7%
浮動株28.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関12.4%
事業法人等56.2%
外国法人等12.7%
個人その他17.1%
証券会社1.6%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はSBSホールディングス従業員持株会。

㈱鎌田企画(19,688,400株)49.57%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(2,924,900株)7.36%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(1,662,700株)4.18%
SBSホールディングス従業員持株会(1,240,700株)3.12%
和佐見 勝(1,078,600株)2.71%
東武不動産㈱(1,001,000株)2.52%
CEPLUX- THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(967,700株)2.43%
大内 純一(501,400株)1.26%
㈱ばんせい総合研究所(410,000株)1.03%
GOVERNMENT OF NORWAY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(304,975株)0.76%

筆頭株主は創業者・鎌田正彦氏の資産管理会社(株)鎌田企画(49.57%)で、事実上のオーナー企業です。従業員持株会も3.12%を保有しており、創業者系と合わせて安定株主比率は極めて高い水準にあります。信託銀行(日本マスタートラスト7.36%、日本カストディ4.18%)を通じた機関投資家の保有も増加傾向にあり、市場からの評価向上がうかがえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,300万円
取締役9名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
物流事業4,592億円186億円4.1%
不動産事業88億円42億円47.7%
その他223億円11億円4.9%

物流事業が売上の94%を占める中核事業であり、3PLサービスを軸にEC物流・ドラッグストア向け配送など成長分野に注力しています。不動産事業は売上構成比は小さいものの営業利益率47.7%と極めて高い収益性を誇り、物流施設の開発・売却で安定的な利益を創出しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
1億2,100万円
連結子会社数
50
設備投資額
139.7億円
平均勤続年数(従業員)
5.9
臨時従業員数
12805

取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。50社の連結子会社を統括する大規模グループ経営において、オーナー経営の迅速な意思決定と適切なガバナンスのバランスを保っています。設備投資は約140億円と積極的で、物流施設の拡充を継続しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
前中計「SBS Next Stage 2025」は売上高5,000億円目標に対し4,903億円とほぼ達成。営業利益は275億円目標に対し213億円と未達だが、新中計で更なる成長を計画。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「Harmonized Growth 2030」
FY2026〜FY2030
売上高: 目標 7,000億円 順調 (5,600億円 (FY2026予想))
80%
営業利益: 目標 380億円 やや遅れ (240億円 (FY2026予想))
63.2%
ROE: 目標 14.1% やや遅れ (9.3% (FY2025))
66%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20254,850億円4,903億円+1.1%
FY20244,500億円4,481億円-0.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

SBSホールディングスは新中期経営計画「Harmonized Growth 2030」で2030年度に売上高7,000億円・営業利益380億円を目標に掲げています。オーガニック成長で6,400億円、M&Aで600億円を上積みする計画で、物流事業の営業利益率4.5%への改善が重要なKPIとなっています。倉庫売却益も10年間で700億円を見込んでおり、収益力の底上げに寄与する見通しです。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

SBSホールディングスのTSRは5年間で215.3%と、TOPIX(213.2%)とほぼ同水準のパフォーマンスを達成しています。FY2022に178.3%まで上昇した後、物流市況の調整で一時的に低下しましたが、FY2025に力強く回復。過去最高益更新と新中計発表で再評価の動きが加速しており、今後のTSR改善が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+115.3%
100万円 →215.3万円
115.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021141.0万円+41.0万円41.0%
FY2022178.3万円+78.3万円78.3%
FY2023156.1万円+56.1万円56.1%
FY2024142.5万円+42.5万円42.5%
FY2025215.3万円+115.3万円115.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残391,000株
売り残7,600株
信用倍率51.45倍
3/6時点
今後の予定
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月中旬(予定)
定時株主総会2026年3月下旬

PERは12.7倍で業界平均(14.5倍)を下回る割安水準にあります。PBRは1.77倍とやや高めですが、これはM&Aで獲得した無形資産の価値が反映されています。信用倍率は51.45倍と買い残が大幅に上回っており、個人投資家の買い意欲の強さを示しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
85
前月比 +8.5%
メディア数
30
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 東洋経済オンライン, ダイヤモンド
業界内ランキング
上位 20%
陸運業 40社中 7位
報道のトーン
60%
好意的
33%
中立
7%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
M&A・事業拡大30%
物流2024年問題20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月過去最高益

FY2025/12決算で売上高4,903億円・営業利益213億円と過去最高益を更新。新中計「Harmonized Growth 2030」も発表。

2026年1月欧州M&A

オランダのブラックバードロジスティクスを完全子会社化。欧州物流ネットワークを強化し、グローバル展開を加速。

2025年2月決算発表

FY2024/12決算発表。物流需要回復で増収増益に転換。配当も前期比5円増の70円に。

SBSホールディングス(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 90円
安全性
注意
自己資本比率 26.1%(有利子負債は約2,068億円と大きいが、物流施設などの実物資産が裏付け。自己資本比率は27.9%と改善傾向)
稼ぐ力
高い
ROE 20.1%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「M&Aで急成長を遂げた物流メガベンチャー。3PLを軸に売上高1兆円を目指す総合物流グループ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU