平和不動産8803
HEIWA REAL ESTATE CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがニュースで「東証株価指数」という言葉を耳にするとき、その舞台である東京証券取引所ビルの一部を所有・管理しているのが平和不動産です。いわば日本の金融市場を支える「大家さん」のような存在。最近、日本橋兜町がおしゃれなカフェやレストランで賑わう街に変身していますが、その裏側で街全体の再開発を仕掛けているのも同社です。あなたが訪れる新しいお店やイベントの背景には、平和不動産の街づくりへの想いが込められているかもしれません。
平和不動産は、東京証券取引所をはじめ全国の金融インフラを不動産賃貸で支えるユニークな企業です。2025期の業績は売上高420.8億円、営業利益131.96億円と安定した収益基盤を誇ります。現在は、歴史的資産である日本橋兜町・茅場町エリアの再開発を成長戦略の核に据え、オフィス、商業施設、住宅が融合した魅力的な街づくりを推進しています。2024年の大成建設との資本業務提携により、再開発プロジェクトの実行力が一層強化されることが期待されます。
会社概要
- 業種
- 不動産業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋兜町1番10号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.0% | 1.9% | - |
| 2022/03期 | 7.3% | 2.3% | - |
| 2023/03期 | 7.7% | 2.4% | - |
| 2024/03期 | 6.9% | 2.1% | 29.3% |
| 2025/03期 | 7.9% | 2.3% | 31.4% |
| 3Q FY2026/3 | 7.1%(累計) | 1.4%(累計) | 26.4% |
当社は不動産賃貸事業の特性上、高い利益率を安定的に確保しており、直近の営業利益率は30%を超える水準に達しています。ROE(自己資本利益率)は概ね6-8%台で推移しており、資本効率の向上に向けた資産の最適化に取り組んでいることが分かります。今後、開発プロジェクトが完了し収益貢献が拡大することで、更なる収益性指標の改善が期待される状況です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 350億円 | — | 71.2億円 | 189.8円 | - |
| 2022/03期 | 578億円 | — | 87.0億円 | 236.7円 | +65.0% |
| 2023/03期 | 445億円 | — | 91.4億円 | 254.3円 | -23.0% |
| 2024/03期 | 444億円 | 130億円 | 84.5億円 | 236.1円 | -0.2% |
| 2025/03期 | 421億円 | 132億円 | 95.7億円 | 283.1円 | -5.3% |
当社の業績は、日本橋兜町・茅場町エリアの再開発事業を中核とした不動産賃貸・開発が収益を牽引しており、安定した基盤を有しています。2022/03期には大規模な不動産売却により売上高が約578億円へ急拡大しましたが、その後は物件入替や開発投資を継続し、堅実な成長を維持しています。2026/03期予想では再開発物件の稼働本格化により、売上高は約490億円と増収を見込むなど、成長フェーズを加速させています。 【3Q 2026/03期実績】売上328億円(通期予想比67%)、営業利益87億円(同62%)、純利益62億円(同64%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
不動産業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
ビルディング事業を核に、地域活性化を目指した都市開発を展開するセグメント構成が特徴です。日本橋兜町・茅場町エリアの再開発を成長ドライバーとしており、外部環境変化や不動産市場の需給バランスが主な事業リスク要因として注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 139億円 | — | 132億円 | -5.1% |
| 2024期 | 123億円 | — | 130億円 | +5.9% |
| 2023期 | 100億円 | — | 108億円 | +7.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 490億円 | — | 421億円 | -14.1% |
| 2024期 | 441億円 | — | 444億円 | +0.7% |
| 2023期 | 418億円 | — | 445億円 | +6.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画では最終年度の営業利益目標120億円を、実績130.22億円と前倒しで達成しており、計画実行力は高いと評価できます。現在は新中計「WAY 2040 Stage 1」が進行中で、2027期に営業利益165億円、ROE8.0%を目指しています。直近2025期実績ベースでは営業利益の進捗率が約80%と順調な滑り出しです。一方で、近年の業績予想は売上・利益ともに実績が期初予想を下回るケースも見られ、再開発事業の進捗による変動性が課題と言えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
大成建設株式会社と資本業務提携契約を締結し、兜町を中心とした再開発事業の強化を発表しました。
26年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比11.8%増となる72.8億円を記録しました。
グループ一丸となった場づくりが評価され、4年連続となる「健康経営優良法人2026(ホワイト500)」に認定されました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は約4,195億円と拡大傾向にあり、都心一等地の不動産を中心とした豊富な資産価値が財務を支えています。有利子負債は再開発資金の調達等により増加していますが、自己資本比率は約28%を維持し、適切なレバレッジを効かせた経営を行っています。堅実な賃貸収入がキャッシュフローを生み出すことで、中長期的な財務健全性は十分に確保されていると評価できます。 【3Q 2026/03期】総資産4414億円、純資産1245億円、自己資本比率19.5%、有利子負債2541億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 82.9億円 | 302億円 | 243億円 | 219億円 |
| 2022/03期 | 342億円 | 207億円 | 155億円 | 135億円 |
| 2023/03期 | 240億円 | 403億円 | 140億円 | 163億円 |
| 2024/03期 | 196億円 | 194億円 | 2.8億円 | 2.3億円 |
| 2025/03期 | 160億円 | 248億円 | 77.2億円 | 87.9億円 |
営業キャッシュフローは不動産賃貸収入を中心に安定的なプラスを継続しており、事業の収益力を裏付けています。投資キャッシュフローは兜町・札幌等の再開発投資に伴い継続してマイナスとなっており、将来の成長に向けた積極的な資本投入が続いています。一時的なフリーキャッシュフローのマイナスは計画的な投資行動の結果であり、これが将来の賃料収入や資産価値の向上に直結する構造となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%と改善の余地があるものの、社外役員を積極的に登用するなど透明性の高いガバナンス体制の構築を進めています。連結子会社6社を統括しつつ、資本効率を意識した経営と、監査法人による適切なチェック体制が整備された安定成長型の企業規模を有しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,103万円 | 259人 | - |
従業員平均年収は1,103万円と、業界水準を大きく上回る高水準を維持しています。兜町を中心とした再開発事業やビル賃貸事業という安定した収益基盤があり、高い生産性と組織の専門性が年収水準に反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2024期に一時的にTOPIXをアンダーパフォームしたものの、2025期には196.3%とTOPIXの189.1%を上回り、再びアウトパフォームに転じました。これは、株価の回復に加え、積極的な増配による株主還元強化が投資家に評価された結果です。兜町再開発への期待と高い配当利回りが、市場全体の動きを上回るリターンを生み出す原動力となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 26円 | 23.5% |
| 2017/03期 | 26円 | 23.0% |
| 2018/03期 | 37円 | 27.9% |
| 2019/03期 | 48円 | 30.2% |
| 2020/03期 | 56円 | 30.3% |
| 2021/03期 | 77円 | 40.6% |
| 2022/03期 | 95円 | 40.1% |
| 2023/03期 | 104円 | 40.9% |
| 2024/03期 | 166円 | 70.3% |
| 2025/03期 | 172円 | 60.8% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、継続的な配当額の引き上げを実施しています。配当性向は近年の業績拡大に合わせて柔軟に設定されており、株主還元への強い意識が伺えます。現在の高い配当利回りは投資家にとって魅力的な水準であり、今後も再開発による成長を還元原資とする方針が継続される見込みです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 128.7万円 | 28.7万円 | 28.7% |
| 2022期 | 147.0万円 | 47.0万円 | 47.0% |
| 2023期 | 146.0万円 | 46.0万円 | 46.0% |
| 2024期 | 154.9万円 | 54.9万円 | 54.9% |
| 2025期 | 196.3万円 | 96.3万円 | 96.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.17倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況です。これは、短期的な利益確定売りや、再開発の不透明感に対するヘッジ売りなどが考えられます。PERは業界平均よりやや割高ですが、PBRは平均より割安圏にあり、兜町などの含み益資産を考慮すると評価の余地がありそうです。配当利回りが7%超と非常に高い点は、株価の下支え要因として意識されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 102億円 | 31.3億円 | 30.5% |
| 2022/03期 | 116億円 | 28.7億円 | 24.8% |
| 2023/03期 | 96.5億円 | 5.1億円 | 5.3% |
| 2024/03期 | 115億円 | 30.1億円 | 26.3% |
| 2025/03期 | 117億円 | 20.9億円 | 17.9% |
法人税等の実効税率は、税務上の繰越欠損金の活用や会計上の特例措置により年度によって変動しています。特に2023/03期などの低率な期間は、一時的な税務処理の影響を受けています。今後は事業の安定成長に伴い、標準的な税率(約30%)へ収束していく見込みです。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
平和不動産 まとめ
「兜町の大家から、街づくりの仕掛け人へ。証券取引所を支える老舗が再開発で未来を描く」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。