NECキャピタルソリューション
NEC Capital Solutions Limited
最終更新日: 2026年3月29日
NECグループの金融中核からSBIグループとの連携へ、リースを軸に次世代循環型社会を創造する企業
金融・サービスを通じて社会価値を創造し、お客さまとともに次世代循環型社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
あなたが普段オフィスで使うパソコンやコピー機、実は購入されたものではなく「リース」という形で導入されていることが多いのをご存知ですか?NECキャピタルソリューションは、まさにそうした企業のIT機器や工場の機械といった設備導入を、金融面でサポートする会社です。最近では、環境にやさしい太陽光発電所のようなクリーンエネルギー事業にも力を入れています。私たちの目に直接触れることは少なくても、日本の多くの企業のビジネス活動や、未来のエネルギーを陰で支えている重要な役割を担っているのです。
NECキャピタルソリューションは、リース事業を祖業とする金融サービス企業です。2025年3月期は売上高2,548.8億円、営業利益77.82億円と一時的な減益を記録しましたが、続く2026年3月期には売上高2,950億円、営業利益155億円とV字回復を見込む強気の計画を掲げています。2024年10月にSBI新生銀行の持分法適用関連会社となり、両社のシナジーを活かした事業拡大が今後の成長ドライバーとして期待されます。連続増配を続ける株主還元姿勢の一方で、PBRは0.74倍と1倍を割れており、資本効率の改善と企業価値向上が課題です。
会社概要
- 業種
- その他金融業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区港南二丁目15番3号
- 公式
- www.necap.co.jp
社長プロフィール

リースを祖業としながら、お客様の経営課題に寄り添うパートナーとして進化を続けてきました。2024年10月にはSBI新生銀行の持分法適用関連会社となり、両社のシナジーを追求する新たな成長ステージに踏み出します。金融・サービスを通じて社会価値を創造し、持続的な企業価値向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
NECグループの金融サービス会社として、主にICT機器のリース事業を開始。テクノロジーの発展を金融面から支える歴史が始まる。
社会的な信用を高め、事業拡大のための基盤を強化。リース事業の枠を超えた総合的な金融サービス企業への道を歩み出す。
世界的な金融危機の影響を受け、2008年度の9ヶ月連結決算で赤字を計上。厳しい外部環境に直面し、経営の強靭さが試される。
リースに留まらない、より幅広い金融ソリューションを提供する企業へと進化する意志を社名に込める。事業の多角化を加速させる。
事業を通じて社会課題の解決に貢献する「CSV(Creating Shared Value)」経営を本格的に開始。サステナビリティを経営の中核に据える。
SBI新生銀行がNECから株式を取得し、主要株主となる。独立性を保ちつつ、両社の強みを活かしたシナジー創出を目指す大きな転換点を迎える。
SBIグループとの連携を本格化させ、リース事業の深化と新たな事業機会の創出を目指す。ROE8%以上の目標を掲げ、企業価値の向上を図る。
注目ポイント
2024年にSBI新生銀行の持分法適用関連会社となり、新たな成長フェーズに突入。両社の顧客基盤や金融ノウハウを融合し、これまでにない事業シナジーが期待されます。
安定的な配当を継続しており、配当利回りは市場平均と比較しても魅力的です。さらに、100株以上の保有でオンラインカタログギフトがもらえる株主優待制度も実施しています。
事業を通じて社会課題解決を目指す「CSV経営」を推進。再生可能エネルギー事業や再生PC販売など、環境に配慮した次世代循環型社会の実現に貢献しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 60円 | 31.4% |
| FY2022/3 | 74円 | 23.0% |
| FY2023/3 | 110円 | 36.9% |
| FY2024/3 | 130円 | 39.8% |
| FY2025/3 | 150円 | 48.9% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は持続的な成長に向けた投資を確保しつつ、安定的な配当の継続を重視する方針です。近年の業績向上を背景に積極的な増配を続けており、配当性向も緩やかに上昇傾向にあります。今後も財務基盤を維持しつつ、株主還元の充実に努める姿勢を維持しています。
同業比較(収益性)
その他金融業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は概ね2,500億円規模で安定して推移しており、2026年3月期には売上高2,950億円、純利益100億円への大幅な増益を計画しています。これまでの業績はリース事業を基盤としつつ、ICT機器等の取り扱いによる安定的な収益確保が寄与してきました。今後はSBI新生銀行グループとの資本業務提携を通じた新たな事業機会の創出により、さらなる成長加速を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.6% | 0.4% | 2.7% |
| FY2022/3 | 5.7% | 0.7% | 4.2% |
| FY2023/3 | 5.0% | 0.6% | 4.5% |
| FY2024/3 | 5.1% | 0.6% | 4.6% |
| FY2025/3 | 4.6% | 0.5% | 3.1% |
過去数期の営業利益率は3%から4%台で推移しており、リース事業特有の薄利多売な構造を示しています。ROE(自己資本利益率)は5%前後で安定していますが、資本効率のさらなる向上が課題となっています。収益性を高めるため、今後は既存のリース・融資事業に加え、より高収益が期待される不動産や再生可能エネルギー等の新規領域への注力が求められます。
財務は安全?
総資産は1兆2,247億円規模に達しており、リース債権等の積み上がりにより資産規模が着実に拡大しています。一方で有利子負債も2兆円を超えて増加しており、自己資本比率は約10%前後と財務レバレッジを効かせた経営を行っています。リース事業の性質上、資金調達規模が大きくなる傾向があるため、今後も安定的な資金繰りと資本基盤の維持が重要となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -288億円 | -67.0億円 | 310億円 | -355億円 |
| FY2022/3 | 468億円 | -5.0億円 | -469億円 | 463億円 |
| FY2023/3 | 2,900万円 | -95.8億円 | 78.8億円 | -95.5億円 |
| FY2024/3 | -213億円 | -83.1億円 | 493億円 | -297億円 |
| FY2025/3 | -340億円 | -150億円 | 1,056億円 | -490億円 |
リース事業は資産購入に伴う営業キャッシュフローのマイナスと、調達による財務キャッシュフローのプラスが恒常化しやすい特性があります。特に直近期は事業拡大のための投資や運用資産の増大により、FCF(フリーキャッシュフロー)はマイナス基調となっています。今後もリース資産の入れ替えや戦略的投資を継続するため、外部資金による機動的な調達が事業成長の要となります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 60.9億円 | 19.7億円 | 32.4% |
| FY2022/3 | 114億円 | 44.8億円 | 39.2% |
| FY2023/3 | 124億円 | 60.2億円 | 48.4% |
| FY2024/3 | 118億円 | 47.8億円 | 40.5% |
| FY2025/3 | 94.4億円 | 28.3億円 | 29.9% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益の変動に伴い増減しています。実効税率は年度により30%から48%の間で変動しており、税務上の繰延税金資産や一時差異等の調整が含まれていると推察されます。業績拡大が見込まれる2026年3月期には税引前利益155億円に対し、約55億円の法人税等を計上する予想です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 781万円 | 860人 | - |
従業員平均年収は781万円となっており、リース業界の平均と比較しても高い給与水準を維持しています。長年の安定した収益基盤と、ICTリースを軸とした専門性の高い事業展開が、この安定した待遇を支える要因となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主はSBI新生銀行・日本電気・三井住友ファイナンス&リース。
NECグループの金融中核会社として創業しましたが、現在は株式会社SBI新生銀行が33.29%を保有する筆頭株主となり、同社と資本業務提携を強化しています。日本電気株式会社(NEC)も17.61%を保有し重要な株主であり続けており、SBIグループとNECグループ双方の連携を通じた持続的成長が期待されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
リース・レンタル・割賦などを主軸に、ICT機器やインフラ分野に強みを持つ総合金融ソリューション企業です。近年は再生可能エネルギー事業や海外不動産開発にも注力しており、事業の多角化によるリスク分散を図る一方で、金利変動や景気動向が業績に影響を与える可能性があることを主要リスクとして開示しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.3%とさらなる多様性が求められる段階ですが、指名・報酬委員会の活用や社外役員の登用を通じた監督機能の強化が図られています。連結子会社66社を抱える企業規模に対し、監査体制の充実を図るなどガバナンスの透明性向上に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,600億円 | — | 2,549億円 | -2.0% |
| FY2024 | 2,600億円 | — | 2,559億円 | -1.6% |
| FY2023 | 2,500億円 | — | 2,581億円 | +3.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 120億円 | — | 78億円 | -35.1% |
| FY2024 | 120億円 | — | 117億円 | -2.6% |
| FY2023 | 110億円 | — | 117億円 | +6.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期計画2025」では、最終年度(2026年3月期)に純利益100億円、ROE8%以上を目標としています。2025年3月期は営業利益が会社予想を大幅に下回るなど、進捗は順調とは言えません。しかし、SBI新生銀行との資本業務提携によるシナジー効果が本格化するのはこれからであり、計画最終年度でのV字回復による目標達成が期待されます。過去の業績予想は比較的堅実ですが、直近では未達が目立っており、計画達成の確実性が今後の評価のポイントとなります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。FY2024およびFY2025において、当社のTSRはTOPIXを上回る「アウトパフォーム」を達成しています。これは、安定した業績成長を背景とした株価の上昇に加え、積極的な増配による株主還元姿勢が投資家に評価された結果と考えられます。特にSBI新生銀行との資本業務提携発表以降、将来の成長期待が株価を押し上げ、TSRの向上に大きく貢献しました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 113.4万円 | +13.4万円 | 13.4% |
| FY2022 | 120.1万円 | +20.1万円 | 20.1% |
| FY2023 | 150.5万円 | +50.5万円 | 50.5% |
| FY2024 | 228.8万円 | +128.8万円 | 128.8% |
| FY2025 | 233.9万円 | +133.9万円 | 133.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER9.0倍、PBR0.74倍という指標は、業界平均と比較して割安な水準にあることを示唆しています。特にPBRが1倍を大きく割り込んでいる点は、市場が同社の資産価値を十分に評価しきれていない可能性を示しています。信用倍率は1.14倍と拮抗しており、短期的な過熱感はありません。株価が割安に放置されている背景には、一時的な業績の落ち込みや、SBIグループとのシナジーがまだ不透明であることなどが考えられますが、今後の業績回復が確認されれば見直される可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
SBI新生銀行がNECキャピタル株を約33%取得し、持分法適用関連会社化する計画を発表しました。
SBI新生銀行グループとの連携が正式に完了し、新たな協調体制が構築されました。
中期計画2025において、ROE向上を目指した各種取り組みの加速を株主へ説明しました。
最新ニュース
NECキャピタルソリューション まとめ
ひとめ診断
「NECの金融部門がSBIグループ入りで再出発、リースを軸にグリーン投資とM&Aで成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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