NECキャピタルソリューション8793
NEC Capital Solutions Limited
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段オフィスで使うパソコンやコピー機、実は購入されたものではなく「リース」という形で導入されていることが多いのをご存知ですか?NECキャピタルソリューションは、まさにそうした企業のIT機器や工場の機械といった設備導入を、金融面でサポートする会社です。最近では、環境にやさしい太陽光発電所のようなクリーンエネルギー事業にも力を入れています。私たちの目に直接触れることは少なくても、日本の多くの企業のビジネス活動や、未来のエネルギーを陰で支えている重要な役割を担っているのです。
NECキャピタルソリューションは、リース事業を祖業とする金融サービス企業です。2025年3月期は売上高2,548.8億円、営業利益77.82億円と一時的な減益を記録しましたが、続く2026年3月期には売上高2,950億円、営業利益155億円とV字回復を見込む強気の計画を掲げています。2024年10月にSBI新生銀行の持分法適用関連会社となり、両社のシナジーを活かした事業拡大が今後の成長ドライバーとして期待されます。連続増配を続ける株主還元姿勢の一方で、PBRは0.74倍と1倍を割れており、資本効率の改善と企業価値向上が課題です。
会社概要
- 業種
- その他金融業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区港南二丁目15番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.6% | 0.4% | - |
| 2022/03期 | 5.9% | 0.7% | - |
| 2023/03期 | 5.1% | 0.6% | - |
| 2024/03期 | 5.3% | 0.6% | 4.6% |
| 2025/03期 | 4.7% | 0.6% | 3.1% |
| 3Q FY2026/3 | 5.9%(累計) | 0.5%(累計) | 3.4% |
過去数期の営業利益率は3%から4%台で推移しており、リース事業特有の薄利多売な構造を示しています。ROE(自己資本利益率)は5%前後で安定していますが、資本効率のさらなる向上が課題となっています。収益性を高めるため、今後は既存のリース・融資事業に加え、より高収益が期待される不動産や再生可能エネルギー等の新規領域への注力が求められます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,213億円 | — | 41.2億円 | 191.3円 | - |
| 2022/03期 | 2,499億円 | — | 69.4億円 | 322.4円 | +12.9% |
| 2023/03期 | 2,581億円 | — | 64.2億円 | 298.1円 | +3.3% |
| 2024/03期 | 2,559億円 | 117億円 | 70.3億円 | 326.7円 | -0.9% |
| 2025/03期 | 2,549億円 | 77.8億円 | 66.1億円 | 307.0円 | -0.4% |
当社の売上高は概ね2,500億円規模で安定して推移しており、2026年3月期には売上高2,950億円、純利益100億円への大幅な増益を計画しています。これまでの業績はリース事業を基盤としつつ、ICT機器等の取り扱いによる安定的な収益確保が寄与してきました。今後はSBI新生銀行グループとの資本業務提携を通じた新たな事業機会の創出により、さらなる成長加速を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上2070億円(通期予想比70%)、営業利益71億円(同46%)、純利益67億円(同67%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他金融業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
リース・レンタル・割賦などを主軸に、ICT機器やインフラ分野に強みを持つ総合金融ソリューション企業です。近年は再生可能エネルギー事業や海外不動産開発にも注力しており、事業の多角化によるリスク分散を図る一方で、金利変動や景気動向が業績に影響を与える可能性があることを主要リスクとして開示しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,600億円 | — | 2,549億円 | -2.0% |
| 2024期 | 2,600億円 | — | 2,559億円 | -1.6% |
| 2023期 | 2,500億円 | — | 2,581億円 | +3.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 120億円 | — | 78億円 | -35.1% |
| 2024期 | 120億円 | — | 117億円 | -2.6% |
| 2023期 | 110億円 | — | 117億円 | +6.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期計画2025」では、最終年度(2026年3月期)に純利益100億円、ROE8%以上を目標としています。2025年3月期は営業利益が会社予想を大幅に下回るなど、進捗は順調とは言えません。しかし、SBI新生銀行との資本業務提携によるシナジー効果が本格化するのはこれからであり、計画最終年度でのV字回復による目標達成が期待されます。過去の業績予想は比較的堅実ですが、直近では未達が目立っており、計画達成の確実性が今後の評価のポイントとなります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
SBI新生銀行がNECキャピタル株を約33%取得し、持分法適用関連会社化する計画を発表しました。
SBI新生銀行グループとの連携が正式に完了し、新たな協調体制が構築されました。
中期計画2025において、ROE向上を目指した各種取り組みの加速を株主へ説明しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は1兆2,247億円規模に達しており、リース債権等の積み上がりにより資産規模が着実に拡大しています。一方で有利子負債も2兆円を超えて増加しており、自己資本比率は約10%前後と財務レバレッジを効かせた経営を行っています。リース事業の性質上、資金調達規模が大きくなる傾向があるため、今後も安定的な資金繰りと資本基盤の維持が重要となります。 【3Q 2026/03期】総資産1.2兆円、純資産1478億円、自己資本比率9.4%、有利子負債8483億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 288億円 | 67.0億円 | 310億円 | 355億円 |
| 2022/03期 | 468億円 | 5.0億円 | 469億円 | 463億円 |
| 2023/03期 | 2,900万円 | 95.8億円 | 78.8億円 | 95.5億円 |
| 2024/03期 | 213億円 | 83.1億円 | 493億円 | 297億円 |
| 2025/03期 | 340億円 | 150億円 | 1,056億円 | 490億円 |
リース事業は資産購入に伴う営業キャッシュフローのマイナスと、調達による財務キャッシュフローのプラスが恒常化しやすい特性があります。特に直近期は事業拡大のための投資や運用資産の増大により、FCF(フリーキャッシュフロー)はマイナス基調となっています。今後もリース資産の入れ替えや戦略的投資を継続するため、外部資金による機動的な調達が事業成長の要となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.3%とさらなる多様性が求められる段階ですが、指名・報酬委員会の活用や社外役員の登用を通じた監督機能の強化が図られています。連結子会社66社を抱える企業規模に対し、監査体制の充実を図るなどガバナンスの透明性向上に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 781万円 | 860人 | - |
従業員平均年収は781万円となっており、リース業界の平均と比較しても高い給与水準を維持しています。長年の安定した収益基盤と、ICTリースを軸とした専門性の高い事業展開が、この安定した待遇を支える要因となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。2024期および2025期において、当社のTSRはTOPIXを上回る「アウトパフォーム」を達成しています。これは、安定した業績成長を背景とした株価の上昇に加え、積極的な増配による株主還元姿勢が投資家に評価された結果と考えられます。特にSBI新生銀行との資本業務提携発表以降、将来の成長期待が株価を押し上げ、TSRの向上に大きく貢献しました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 44円 | 28.4% |
| 2017/03期 | 44円 | 26.9% |
| 2018/03期 | 50円 | 17.9% |
| 2019/03期 | 55円 | 18.5% |
| 2020/03期 | 60円 | 25.2% |
| 2021/03期 | 60円 | 31.4% |
| 2022/03期 | 74円 | 23.0% |
| 2023/03期 | 110円 | 36.9% |
| 2024/03期 | 130円 | 39.8% |
| 2025/03期 | 150円 | 48.9% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は持続的な成長に向けた投資を確保しつつ、安定的な配当の継続を重視する方針です。近年の業績向上を背景に積極的な増配を続けており、配当性向も緩やかに上昇傾向にあります。今後も財務基盤を維持しつつ、株主還元の充実に努める姿勢を維持しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 113.4万円 | 13.4万円 | 13.4% |
| 2022期 | 120.1万円 | 20.1万円 | 20.1% |
| 2023期 | 150.5万円 | 50.5万円 | 50.5% |
| 2024期 | 228.8万円 | 128.8万円 | 128.8% |
| 2025期 | 233.9万円 | 133.9万円 | 133.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER9.0倍、PBR0.74倍という指標は、業界平均と比較して割安な水準にあることを示唆しています。特にPBRが1倍を大きく割り込んでいる点は、市場が同社の資産価値を十分に評価しきれていない可能性を示しています。信用倍率は1.14倍と拮抗しており、短期的な過熱感はありません。株価が割安に放置されている背景には、一時的な業績の落ち込みや、SBIグループとのシナジーがまだ不透明であることなどが考えられますが、今後の業績回復が確認されれば見直される可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 60.9億円 | 19.7億円 | 32.4% |
| 2022/03期 | 114億円 | 44.8億円 | 39.2% |
| 2023/03期 | 124億円 | 60.2億円 | 48.4% |
| 2024/03期 | 118億円 | 47.8億円 | 40.5% |
| 2025/03期 | 94.4億円 | 28.3億円 | 29.9% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益の変動に伴い増減しています。実効税率は年度により30%から48%の間で変動しており、税務上の繰延税金資産や一時差異等の調整が含まれていると推察されます。業績拡大が見込まれる2026年3月期には税引前利益155億円に対し、約55億円の法人税等を計上する予想です。
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NECキャピタルソリューション まとめ
「NECの金融部門がSBIグループ入りで再出発、リースを軸にグリーン投資とM&Aで成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。