オリエントコーポレーション8585
Orient Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが新しい車を購入するとき、ディーラーで提案されるローンは「オリコ」かもしれません。また、家電量販店で高価なパソコンを分割払いで購入する際、そのショッピングクレジットの裏側で同社が活躍しています。普段お財布に入っている「Orico Card」はもちろん、あなたの生活における様々な「ちょっと大きな買い物」を、クレジットサービスを通じてスムーズに実現してくれる身近な金融パートナー、それがオリエントコーポレーションです。
信販大手のオリエントコーポレーションは、オートローンやショッピングクレジットを基盤としつつ、事業ポートフォリオの転換期にあります。2025期決算では売上高2,452.7億円、営業利益123.44億円を計上しましたが、戦略投資の影響で減益となりました。しかし、イオンプロダクトファイナンス買収等の効果が期待される2026期は売上高2,500億円、営業利益120億円を計画しています。PBR1倍超えを掲げた新中期経営計画の下、M&AとDXを推進し、持続的な成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- その他金融業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区麹町5-2-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.6% | 0.8% | - |
| 2022/03期 | 8.7% | 0.8% | - |
| 2023/03期 | 8.5% | 0.8% | - |
| 2024/03期 | 5.3% | 0.5% | 7.0% |
| 2025/03期 | 5.7% | 0.5% | 5.0% |
| 3Q FY2026/3 | 3.8%(累計) | 0.3%(累計) | 6.5% |
収益性指標は、営業利益率が2022/03期の12.6%をピークに低下傾向にあり、2025/03期時点では5.0%まで縮小しています。これは人件費やシステム投資などの固定費負担増加が要因であり、効率的な審査力や回収ノウハウを活かした収益改善が急務です。ROEも5%台で推移しており、資本効率を意識した経営による収益力の回復が今後の課題と言えます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,298億円 | — | 197億円 | 10.5円 | - |
| 2022/03期 | 2,298億円 | — | 195億円 | 105.5円 | +0.0% |
| 2023/03期 | 2,277億円 | — | 190億円 | 110.9円 | -0.9% |
| 2024/03期 | 2,291億円 | 161億円 | 126億円 | 73.3円 | +0.6% |
| 2025/03期 | 2,453億円 | 123億円 | 139億円 | 81.5円 | +7.1% |
オリエントコーポレーションの業績は、オートローンやショッピングクレジットの市場成熟に加え、構造改革や戦略的な子会社化による費用先行が影響し、営業利益ベースでは踊り場が続いています。2025/03期には売上高が約2,453億円まで伸長したものの、利益面では先行投資の影響で123億円にとどまりました。今後はデジタル化の推進と基幹事業の収益性向上により、持続的な成長モデルへの転換を図る計画です。 【3Q 2026/03期実績】売上1739億円(通期予想比70%)、営業利益113億円(同94%)、純利益88億円(同73%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他金融業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
オリコはオートローンや個品割賦を主軸とする信販大手ですが、EDINETの開示情報によれば市場環境の変化や競合との経済条件の激化が事業リスクとして強く意識されています。連結子会社18社を抱え、日本債権回収などのノウハウを活用した多角的な金融サービスを展開し、システム投資を通じた効率化を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,630億円 | — | 2,453億円 | -6.7% |
| 2024期 | 2,310億円 | — | 2,291億円 | -0.8% |
| 2023期 | 2,330億円 | — | 2,277億円 | -2.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 200億円 | — | 123億円 | -38.3% |
| 2024期 | 250億円 | — | 161億円 | -35.5% |
| 2023期 | 250億円 | — | 231億円 | -7.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は新たに2028期年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、経常利益250億円超、PBR1倍超という高い目標を掲げました。しかし、過去の業績予想を振り返ると、特に営業利益は2024期、2025期と2年連続で期初予想を30%以上下回る大幅な未達となっており、計画達成能力には課題を残します。M&Aによる事業構造改革が、目標達成の鍵を握るか注視が必要です。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
オリコフォレントインシュアが中部電力ミライズコネクトと提携し、見守りサービスを開始。
第1四半期において経常利益が前年同期比64%増を記録し、業績回復が鮮明となった。
ブランドムービーの公開と共に新中期経営計画に基づく構造改革を推進。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は圧縮傾向にあり、2025/03期期末時点では約2.8兆円まで減少しています。自己資本比率は8.3%まで向上しており、財務健全性は緩やかに改善していますが、依然としてレバレッジを効かせた金融ビジネス特有の構成となっています。膨大な有利子負債を抱える構造ですが、資金調達の安定性を維持しつつ、資産の質の向上に取り組んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産2.9兆円、純資産2474億円、自己資本比率7.9%、有利子負債2.1兆円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 546億円 | 140億円 | 442億円 | 406億円 |
| 2022/03期 | 818億円 | 190億円 | 402億円 | 627億円 |
| 2023/03期 | 322億円 | 203億円 | 807億円 | 119億円 |
| 2024/03期 | 435億円 | 445億円 | 2,216億円 | 879億円 |
| 2025/03期 | 26.2億円 | 133億円 | 2,520億円 | 107億円 |
営業キャッシュフローは金融債権の変動により大きく振れる傾向があり、特に2024/03期以降は流動資産の管理の影響で一時的にマイナスとなるなど不安定な動きを見せています。投資活動では事業強化のための関連会社取得やシステム投資を継続しており、財務活動は事業規模に応じた資金調達と返済を繰り返すサイクルです。今後は安定的なキャッシュ創出に向けた事業ポートフォリオの最適化が重要な鍵となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率20.0%を達成しており、多様性確保に向けた体制整備が進んでいます。連結子会社18社と多数の臨時従業員を擁する巨大組織として、2億円を超える監査報酬を支払うなど、ガバナンスとコンプライアンスの遵守には相応のリソースを割いています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 627万円 | 6,683人 | - |
従業員の平均年収は627万円であり、国内の金融・信販業界における平均的な水準を維持しています。17年という長い平均勤続年数は、安定した雇用環境を示唆しており、業績の変動に応じて一定の賞与配分が行われる給与体系が構築されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。オリエントコーポレーションのTSRは、2021期から2025期までの過去5年間、一貫してTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間において安定配当は実施されていたものの、株価が市場全体の成長に追いつけなかったことを示しており、資本効率と株主還元の両面で課題があることを浮き彫りにしています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 2円 | 13.0% |
| 2018/03期 | 2円 | 15.1% |
| 2019/03期 | 2円 | 13.2% |
| 2020/03期 | 3円 | 27.6% |
| 2021/03期 | 3円 | 32.1% |
| 2022/03期 | 3円 | 28.4% |
| 2023/03期 | 40円 | 36.1% |
| 2024/03期 | 40円 | 54.6% |
| 2025/03期 | 40円 | 49.1% |
株主優待制度は実施していません。
オリエントコーポレーションは株主への利益還元を重視しており、安定的な配当の継続に加え、業績に応じた機動的な還元を目指す方針です。直近では年間40円の配当を維持しており、配当性向は50%前後で推移しています。株主優待については現在は実施しておらず、金銭的な還元による株主価値の最大化を優先しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 129.8万円 | 29.8万円 | 29.8% |
| 2022期 | 107.4万円 | 7.4万円 | 7.4% |
| 2023期 | 99.4万円 | 0.6万円 | -0.6% |
| 2024期 | 100.2万円 | 0.2万円 | 0.2% |
| 2025期 | 80.2万円 | 19.8万円 | -19.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
株価評価指標であるPERは14.7倍と、その他金融業の平均(14.9倍)とほぼ同水準です。しかし、PBRは0.74倍と解散価値とされる1倍を大きく下回っており、市場からの成長期待が低い状態を示唆しています。信用取引では買い残が売り残を大幅に上回る14.85倍となっており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多い一方で、将来的な売り圧力への警戒も必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 226億円 | 28.6億円 | 12.7% |
| 2022/03期 | 290億円 | 95.2億円 | 32.8% |
| 2023/03期 | 231億円 | 40.4億円 | 17.5% |
| 2024/03期 | 161億円 | 35.5億円 | 22.0% |
| 2025/03期 | 123億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益の変動に連動しています。2022/03期には約95億円の税負担が発生しましたが、直近の2025/03期期および予測値では実効税率が0.0%となっています。これは繰延税金資産の取り崩しや税務上の欠損金処理等による一時的な差異が背景にあります。
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オリエントコーポレーション まとめ
「オートローンの雄が、M&AとDXを両輪に『新時代の金融サービス』へアクセルを踏み込む信販大手」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。