アニコム ホールディングス
Anicom Holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月29日
ペット保険のパイオニアから、どうぶつのための総合ヘルスケア企業へ
世界中のどうぶつと飼い主様が安心して暮らせる社会の実現を目指し、予防型保険のリーディングカンパニーとして、ペットの健康寿命を延伸させる。
この会社ってなに?
もしあなたの愛犬や愛猫が病気やケガをしたら、治療費は高額になることがありますよね。そんな時、人間の健康保険のように使えるのがペット保険です。アニコムは、そのペット保険を日本で最初に広めた会社。あなたが動物病院の窓口で、保険証を提示して会計をする飼い主さんを見かけたら、その多くはアニコムの保険を使っているかもしれません。同社は保険だけでなく、ペットの腸内環境を調べて病気を予防するサービスなど、大切な家族であるペットが元気に長生きできるような手助けをしています。
ペット保険のパイオニアで国内シェア4割超を誇るトップ企業。FY2025決算では、経常収益676.8億円(前期比12.0%増)、純利益32.46億円(同18.9%増)と安定成長を継続しています。近年は東京海上日動やソニー損保など大手と提携し販路を拡大する一方、最先端の動物医療センターを開院するなど、保険事業に留まらないペットの総合ヘルスケア企業への進化を急いでいます。新中計ではROE12%以上を掲げ、資本効率と株主還元の強化を目指しています。
会社概要
- 業種
- 保険業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39階
- 公式
- www.anicom.co.jp
社長プロフィール

私たちはペット保険事業を通じて得た知見とデータを活用し、単なる保険提供に留まらず、予防医療から高度医療までを一貫してサポートする体制を構築しています。世界中のどうぶつと飼い主様が安心して暮らせる社会の実現を目指し、「涙を減らし、笑顔を生み出す」ことを使命として事業に取り組んでまいります。
この会社のストーリー
現代表の小森氏が「株式会社B.S.P」を設立。動物病院で利用できる健康記録サービス「anico」の提供を開始し、後のペット保険事業の礎を築く。
ペット保険を扱う損害保険会社として、日本で初めて免許を取得。アニコム損害保険株式会社が営業を開始し、業界のパイオニアとしての地位を確立する。
アニコム ホールディングス株式会社が東京証券取引所マザーズに上場。公開価格の2倍の初値をつけ、ペット保険事業への高い期待を集める。
東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)へ市場変更。社会的な信用と認知度をさらに高め、事業拡大を加速させる。
東京海上日動火災保険との資本業務提携を発表。ペット防災領域での協業を深め、ペット関連保険・サービスの共同開発を推進する。
最先端の高度医療を提供する「JARVISどうぶつ医療センター Tokyo」を開院。保険事業に留まらず、ペットの命を救うための医療インフラ構築に乗り出す。
「中期経営計画2025-2027」を発表。予防型保険の進化と、ペットヘルスケア領域でのエコシステム構築を目指し、持続的な成長戦略を描く。
注目ポイント
年々拡大するペット保険市場で、シェア4割以上を誇るリーディングカンパニーです。全国7,000以上の動物病院と提携し、強固な事業基盤を築いています。
ペットの腸内フローラ測定や遺伝性疾患に関する研究、さらには高度医療センターの開設など、保険の枠を超えてペットの健康を支える多角的な事業を展開しています。
業績成長を背景に、安定した配当を実施。2022年3月期から3期連続で増配しており、株主への利益還元にも積極的な姿勢を見せています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.25円 | 6.4% |
| FY2022/3 | 2.5円 | 9.6% |
| FY2023/3 | 4円 | 14.2% |
| FY2024/3 | 5.5円 | 16.2% |
| FY2025/3 | 8.5円 | 20.2% |
現在、株主優待制度は実施されておりません。
配当については業績の拡大に合わせて着実な増配を継続しており、株主還元を重視する姿勢を強めています。配当方針として安定的な利益分配を掲げ、配当性向の引き上げにも前向きに取り組んでいます。今後も持続的な成長を実現しながら、株主への還元を強化していく方針です。
同業比較(収益性)
保険業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アニコムホールディングスは、ペット保険市場における圧倒的なシェアを背景に売上高が順調に拡大傾向にあり、2021年3月期の約480億円から2025年3月期には約677億円まで成長を遂げました。純利益も安定した増益基調を維持してきましたが、2026年3月期は先行投資や市場競争の影響により、一時的な減益を見込んでいます。今後も「予防型保険」という独自のビジネスモデルを軸に、ペットの健康増進を通じた企業価値のさらなる向上を目指しています。
財務は安全?
財務基盤については、事業拡大に伴い有利子負債を一時的に150億円まで積み増しているものの、自己資本比率は約39%を維持しており、一定の財務健全性は確保されています。総資産も着実に増加しており、ペット保険最大手として盤石な経営基盤を構築している状況です。今後も将来の成長に向けた戦略的な投資と、負債管理を通じた資本効率のバランスが重要となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 42.3億円 | -21.3億円 | 51.5億円 | 21.0億円 |
| FY2022/3 | 44.6億円 | -54.9億円 | -1.1億円 | -10.3億円 |
| FY2023/3 | 44.2億円 | -40.7億円 | -2.1億円 | 3.6億円 |
| FY2024/3 | 56.7億円 | -111億円 | -13.4億円 | -54.6億円 |
| FY2025/3 | 64.0億円 | -50.9億円 | 2.7億円 | 13.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調により年間60億円規模の安定したプラスを確保しており、事業の稼ぐ力の高さを示しています。一方で、投資キャッシュフローは新規医療サービスの開発やグループ戦略に伴う資金投入によりマイナス基調が続いています。フリーキャッシュフローは投資計画に応じて変動しますが、中長期的には安定したキャッシュを生み出す構造が定着しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 27.6億円 | 11.7億円 | 42.5% |
| FY2022/3 | 31.7億円 | 10.5億円 | 33.3% |
| FY2023/3 | 36.9億円 | 14.0億円 | 38.0% |
| FY2024/3 | 41.6億円 | 14.3億円 | 34.4% |
| FY2025/3 | 49.4億円 | 16.9億円 | 34.3% |
法人税等の支払いは税引前利益の伸びに伴い増加傾向にあります。実効税率は概ね30%から40%程度で推移しており、法的な税率水準に準じた適正な納税が行われています。業績拡大とともに納税額も着実に増えており、安定した企業活動を支える公的な貢献が継続しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 743万円 | 974人 | - |
従業員平均年収は743万円と、国内の全業種平均と比較して高い水準を維持しています。ペット保険市場のパイオニアとしてのブランド力と継続的な事業成長を背景に、優秀な人材の確保と定着を目的とした競争力のある報酬体系が構築されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はKOMORIアセットマネジメント・光通信・GOLDMAN, SACHS & CO.REG(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券)。
同社は機関投資家による保有比率が高い一方、創業家である小森伸昭氏が直接および資産管理会社を通じて一定の影響力を有しています。主要株主には信託銀行の信託口が上位を占め、安定株主としての側面が強い一方で、光通信や外資系証券の保有も確認され、資本効率や株主還元を重視する投資家からの注目度も一定数存在します。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業内容はペット保険事業を主軸としつつ、腸内フローラ測定等の予防型保険サービスを展開しています。主なリスク要因としては、ペット保険市場における競争激化やペット医療費の上昇が挙げられ、これらは損害率に直結するため、事業の継続性や収益性に与える影響を注視する必要があります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.0%であり、多様性の確保には改善の余地があります。一方で、高い社外取締役比率を維持する等、監督機能の強化に努めており、保険持株会社としてグループ5社の経営管理とコンプライアンス体制を重視した健全な統治構造を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 660億円 | 660億円 | 677億円 | +2.5% |
| FY2024 | 600億円 | — | 604億円 | +0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 31億円 | — | 32億円 | +4.7% |
| FY2024 | 25億円 | — | 27億円 | +9.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「2025-2027」では、最終年度(FY2027)に経常収益800億円、ROE12%を目標に掲げています。旧中計では経常収益目標を前倒しで達成したものの、利益目標は未達に終わっており、収益性の向上が新計画達成の鍵となります。業績予想は比較的堅調で、期初予想を上回る実績を出す傾向がありますが、利益面での安定感が今後の評価を左右するでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXを大幅に下回っています(アンダーパフォーム)。これは、安定した増収にもかかわらず、利益率の伸び悩みや株価の長期的な下落トレンドが続いたことが主な要因です。近年の株価回復と増配傾向により改善の兆しは見られますが、市場平均を上回るリターンを創出するには、新中計で掲げるROE目標の達成など、収益性と資本効率の抜本的な向上が不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 112.4万円 | +12.4万円 | 12.4% |
| FY2022 | 73.2万円 | -26.8万円 | -26.8% |
| FY2023 | 57.8万円 | -42.2万円 | -42.2% |
| FY2024 | 66.0万円 | -34.0万円 | -34.0% |
| FY2025 | 61.8万円 | -38.2万円 | -38.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRともに割高な水準にあり、ペット保険市場における成長期待が株価に織り込まれていることを示唆します。信用倍率は1.99倍と比較的落ち着いており、過度な過熱感はありません。今後は、株価の割高感を正当化できるだけの利益成長を示せるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
アニコムグループが中期経営計画2025-2027を発表し、2028年3月期に向けた成長戦略を提示しました。
ソニー損保との共同でのペット保険販売を開始し、販路拡大を図りました。
第3四半期累計の連結経常利益が41.3%減の22.2億円となり、業績の伸び悩みが顕在化しました。
最新ニュース
アニコム ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「ペット保険のガリバーが、動物の健康寿命を延ばす『予防型保険』を武器に、ペット経済圏のプラットフォーマーを目指す」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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