池田泉州ホールディングス8714
Senshu Ikeda Holdings,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが大阪や兵庫の街を歩いているとき、青と緑のロゴが特徴の「池田泉州銀行」の看板やATMを目にしたことがあるかもしれません。この銀行を運営しているのが、池田泉州ホールディングスです。普段は預金や振込、住宅ローンなどで私たちの日々の暮らしを支えてくれています。その裏側では、後継者不足に悩む地元の商店や工場が会社を他の人に譲る「事業承継」のお手伝い(M&A)にも力を入れており、地域の経済が未来につながるための重要な役割を担っているのです。
大阪府を地盤とする関西トップクラスの地方銀行グループ。2025期決算では、金利上昇による利ザヤ改善を背景に、売上高930.7億円、純利益132.46億円と大幅な増益を達成しました。2026年3月期はさらに純利益147.0億円を見込んでおり、10期ぶりの最高益更新が視野に入っています。事業承継支援を強化するためM&A専門子会社を設立するなど、伝統的な銀行業務からソリューション提供へと事業の軸足を移し始めています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市北区茶屋町18番14号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 4.6% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 5.5% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 5.6%(累計) | 0.2%(累計) | - |
当社の収益性は、貸出金利差の改善と非金利収益の強化により、着実に向上しています。特にM&A仲介や経営コンサルティングといった手数料ビジネスを強化しており、従来の預貸金ビジネスに依存しない収益モデルの多角化が収益性改善の鍵となっています。今後もソリューション提供による本業利益の拡大を通じて、安定したROEの確保を目指す体制が整っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 852億円 | — | 109億円 | 38.8円 | - |
| 2025/03期 | 931億円 | — | 132億円 | 47.3円 | +9.2% |
池田泉州ホールディングスの業績は、金利上昇に伴う貸出利息収入の増加を主因に、純利益が直近の2025/03期期には約132億円まで伸長しました。足元では事業承継支援などのソリューションビジネスも順調に拡大しており、2026/03期期には過去最高水準となる147億円の純利益を見込んでいます。地銀としての収益基盤が安定している中、事業構造改革による効率化も奏功し、増収増益のトレンドを維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上829億円(前年同期比20.8%)、純利益131億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
グループは銀行業務を核に、証券、リース、債権管理回収など21の連結子会社で構成されています。特にM&A・事業承継支援の専門会社を新設するなど、従来の融資中心からソリューションビジネスへの構造転換を図っており、収益基盤の多角化がリスク要因への対応として重要な戦略となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 予想(予想) | 110億円 | 147億円 | — | +33.6% |
| FY2025 実績 | 110億円 | — | 132億円 | +20.4% |
| FY2024 実績 | 86億円 | — | 109億円 | +26.4% |
| FY2023 実績 | 79億円 | — | 95億円 | +20.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中計では利益目標にわずかに届きませんでしたが、現行の「第5次中期経営計画Plus」では、金利上昇という追い風もあり、最終年度を待たずして利益目標達成が視野に入っています。特に注目すべきは、近年の業績予想が連続して上振れしている点です。会社側の予想が保守的である可能性を示唆しており、市場からのポジティブなサプライズが期待される状況です。配当予想も着実に引き上げており、株主還元への意識も向上しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
事業承継ニーズに対応するため池田泉州M&Aソリューションを設立。
連結経常利益予想を218億円から243億円へ上方修正を実施。
GHG排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle® FE」を導入開始。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、銀行業務特有の極めて大規模な総資産を有する一方で、自己資本比率は3%台後半で安定的に推移しています。有利子負債は極めて限定的であり、金融機関としての適切なリスク管理が行われています。地域経済の安定を支える基盤として、強固な資産構成を維持しつつ、適切な貸出ポートフォリオの管理が徹底されています。 【3Q 2026/03期】総資産6.5兆円、純資産2466億円、自己資本比率3.7%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8,800億円 | 189億円 | 27.8億円 | 8,611億円 |
| 2022/03期 | 1,388億円 | 835億円 | 30.0億円 | 553億円 |
| 2023/03期 | 1.0兆円 | 1,657億円 | 288億円 | 8,685億円 |
| 2024/03期 | 1,213億円 | 1,458億円 | 28.6億円 | 244億円 |
| 2025/03期 | 1,657億円 | 1,015億円 | 45.7億円 | 643億円 |
銀行業特有の営業キャッシュフローの大きな変動は、預金残高や貸出金運用の流動性変化に起因するものであり、実質的な経営状態を示すものではありません。投資キャッシュフローは、将来的な収益基盤強化に向けたシステム投資や関連会社への出資が主導しています。財務キャッシュフローは配当金支払いや負債返済に充てられており、全体として強固なキャッシュ管理体制が維持されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.3%と着実な改善傾向にあり、指名・報酬委員会等の独立社外取締役による監督体制が整備されています。21社の連結子会社を抱えるグループ全体として、専門人材の活用と経営の透明性向上を両立させる統治体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 825万円 | 2,252人 | - |
平均年収は825万円と、地方銀行の平均的な水準と比較しても堅実な給与水準を維持しています。近年、金利上昇による業績回復や地域経済の活性化に伴い、業務負荷に見合った適正な待遇が維持されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2023期からTOPIXを上回るアウトパフォームに転じ、特に2025期には300.9%とTOPIX(213.4%)を大きく超過しました。これは、日銀の金融政策正常化への期待感を背景とした銀行株全体の再評価に加え、同社が打ち出した増配方針や事業承継支援などの新戦略が市場に好感された結果です。株価上昇と配当増加が一体となって、株主への高いリターンを実現しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 27.2% |
| 2017/03期 | 15円 | 37.9% |
| 2018/03期 | 15円 | 58.4% |
| 2019/03期 | 15円 | 81.5% |
| 2020/03期 | 7.5円 | 65.8% |
| 2021/03期 | 7.5円 | 48.4% |
| 2022/03期 | 10円 | 26.3% |
| 2023/03期 | 10円 | 29.5% |
| 2024/03期 | 12.5円 | 32.2% |
| 2025/03期 | 15.5円 | 32.8% |
| 必要株数 | 2000株以上 |
| 金額相当 | 約2,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として、持続的な成長と安定的な利益還元を重視し、業績連動型の増配を継続しています。配当性向30%超を意識しつつ、内部留保と株主還元のバランスを適切に維持しています。今後も収益力の強化を背景とした、積極的な還元姿勢が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 113.8万円 | 13.8万円 | 13.8% |
| 2022期 | 116.9万円 | 16.9万円 | 16.9% |
| 2023期 | 159.2万円 | 59.2万円 | 59.2% |
| 2024期 | 266.9万円 | 166.9万円 | 166.9% |
| 2025期 | 300.9万円 | 200.9万円 | 200.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は4.22倍と、買い残が売り残を上回る状況で、個人の買い意欲が強いことを示唆しています。業界比較では、PBRが1倍を超え、市場から一定の評価を得ていることが分かります。一方、PERは業界平均より高く、配当利回りは平均を下回っており、金利上昇による今後の成長期待が株価に織り込まれている状態と言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 77.1億円 | 26.1億円 | 33.8% |
| 2022/03期 | 140億円 | 26.5億円 | 18.8% |
| 2023/03期 | 121億円 | 25.6億円 | 21.2% |
| 2024/03期 | 160億円 | 51.5億円 | 32.1% |
| 2025/03期 | 195億円 | 63.0億円 | 32.2% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に応じて推移しています。2022/03期期や2023/03期期には繰延税金資産の取り崩しや税効果会計の影響により一時的に実効税率が変動しました。直近では安定して法定実効税率に近い水準で納税が行われています。
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