南都銀行8367
The Nanto Bank,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
もしあなたが奈良県にお住まいなら、給与が振り込まれる口座や、初めてのマイカーローン、夢のマイホームのための住宅ローンで、南都銀行のロゴを目にしたことがあるかもしれません。普段何気なく利用しているATMや、公共料金の引き落としの裏側で、同行は地域経済を支えています。最近では、面倒な経理作業をスマートフォンで簡単にする新しいサービス開発にも力を入れており、これまでの銀行のイメージを変えようとしています。
奈良県で圧倒的なシェアを誇る唯一の地方銀行。2025期は金利上昇の追い風を受け、売上高1,030.8億円、純利益135.1億円と大幅な増収増益を達成しました。株価の割安さを示すPBRは0.17倍と極めて低い水準にあり、資本効率の改善が経営の最重要課題です。これに対し、4期連続の増配や、マネーフォワード等と提携した法人向けデジタルサービスの開発など、株主還元と成長投資の両輪で企業価値向上を急いでいます。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 奈良県奈良市大宮町4丁目297番地の2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 4.3% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 4.7% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.6%(累計) | 0.2%(累計) | - |
当行の収益性は、地域密着型金融の強みにより、貸出金利息を中心とした安定的なコア業務純益によって支えられています。低金利環境下でも貸出金利差の改善に努めており、純利益の創出能力は依然として堅調に推移しています。今後もデジタルサービスを通じた法人顧客への付加価値提供により、持続的な収益性の向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 857億円 | — | 120億円 | 379.1円 | - |
| 2025/03期 | 1,031億円 | — | 135億円 | 429.0円 | +20.2% |
当行の業績は、奈良県内での強固な貸出シェアを背景に安定した収益基盤を維持しており、直近の2025/03期には純利益が約135億円を達成しました。前期比では20.2%の大幅な増益を記録しましたが、これは金利上昇局面における貸出金利息の拡大が寄与したためです。一方で2026/03期は、市場環境の不透明さを考慮しつつも、地域金融機関として着実な収益確保を目指す見通しとなっています。 【3Q 2026/03期実績】売上849億円(前年同期比12.5%)、純利益133億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、南都銀行は奈良県を地盤に預金・貸出を中心とした金融サービスを提供しており、デジタル分野での法人向け新サービス開発など、収益源の多角化を推進しています。一方で、将来的な金利変動リスクや地域経済の人口減少などが主要な事業リスクとして注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 150億円 | 160億円 | — | +6.7% |
| 2025期 | 135億円 | — | 135億円 | ±0% |
| 2024期 | 120億円 | — | 120億円 | ±0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,031億円 | — | 1,031億円 | ±0% |
| 2024期 | 857億円 | — | 857億円 | ±0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
明確な中期経営計画は開示されていませんが、2026年3月期の業績予想を期中に上方修正しました。金利上昇により貸出金利息などの資金利益が想定を上回ることが主因で、経常利益を215億円から240億円、純利益を150億円から160億円へと引き上げています。外部環境の変化を確実に利益に繋げる実行力が評価されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期の純利益予想を160億円へ上方修正し、配当予想の増額も併せて発表しました。
マネーフォワードエックスおよび日本IBMと連携し、法人向けデジタルサービスの共同開発を決定しました。
米国拠点での相談窓口拡充など、地域密着型金融の高度化に向けた新体制を始動させました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、総資産規模が約6.8兆円と安定した資産内容を維持しており、自己資本比率は約4%と地方銀行として標準的な水準を確保しています。2024/03期以降、有利子負債を約1,900億〜2,100億円規模で保有していますが、これは調達コストをコントロールしながら運用効率を高めるための戦略的対応です。強固な顧客基盤を背景に、貸倒引当等のリスク管理も適切に行われています。 【3Q 2026/03期】総資産6.8兆円、純資産3060億円、自己資本比率4.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5,321億円 | 325億円 | 26.1億円 | 4,996億円 |
| 2022/03期 | 3,676億円 | 594億円 | 27.6億円 | 3,082億円 |
| 2023/03期 | 5,139億円 | 1,084億円 | 51.7億円 | 4,055億円 |
| 2024/03期 | 261億円 | 919億円 | 35.9億円 | 1,180億円 |
| 2025/03期 | 1,679億円 | 1,116億円 | 54.5億円 | 2,795億円 |
銀行特有の営業キャッシュフローの大きな変動は、主に預金残高や貸出金の増減といった金融資産の期中の動きを反映したものであり、実質的な稼ぐ力とは切り離して考える必要があります。投資キャッシュフローは、将来の収益向上に向けた証券運用の調整やシステム投資などが要因です。財務キャッシュフローは配当支払いや自己株式取得によりマイナス傾向にあり、株主還元を重視する姿勢が表れています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては、女性役員比率が16.6%(1名)と改善の余地があるものの、多様性の確保に向けた取り組みが行われています。また、9,500万円の監査報酬を投じて強固な監査体制を維持しており、地域経済を支える金融機関としての適切なガバナンスとコンプライアンス管理が徹底されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 718万円 | 2,338人 | - |
従業員平均年収は718万円と、地域金融機関としては比較的安定した水準を維持しています。長引く低金利環境下でのコスト削減が進む一方で、人材確保に向けた競争力のある処遇が維持されており、平均勤続年数17.2年という高い定着率が安定した労働環境を裏付けています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2025期にTOPIXをわずかに下回ったものの、それ以前の4年間は大きく劣後(アンダーパフォーム)していました。これは、長年の低金利環境下で銀行業界全体の収益性が低迷し、株価が伸び悩んだことが主な原因です。しかし、2025期には自社TSRが203.4%と急伸し、TOPIXとの差を大幅に縮小しました。これは、金利上昇への期待感と積極的な株主還元策(連続増配)が評価され、株価が大きく上昇したことを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7円 | 15.4% |
| 2018/03期 | 70円 | 16.7% |
| 2019/03期 | 80円 | 23.3% |
| 2020/03期 | 80円 | 82.0% |
| 2021/03期 | 80円 | 24.1% |
| 2022/03期 | 110円 | 30.2% |
| 2023/03期 | 113円 | 76.5% |
| 2024/03期 | 114円 | 30.1% |
| 2025/03期 | 170円 | 39.6% |
| 権利確定月 | 3月 |
当行は配当性向を意識しつつ、株主への利益還元を最重要経営課題の一つとして継続的な増配に取り組んでいます。配当利回りは極めて高い水準を維持しており、地域経済の成長を株主に還元する姿勢が鮮明です。今後は安定的な収益確保を基盤に、長期保有者への配慮を含めた持続可能な還元方針を推進していく考えです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 92.0万円 | 8.0万円 | -8.0% |
| 2022期 | 97.2万円 | 2.8万円 | -2.8% |
| 2023期 | 117.8万円 | 17.8万円 | 17.8% |
| 2024期 | 156.1万円 | 56.1万円 | 56.1% |
| 2025期 | 203.4万円 | 103.4万円 | 103.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRともに極端な割安水準にあります。特にPBR0.17倍は解散価値を大幅に下回っており、資本効率改善への市場からの強いプレッシャーを示唆しています。一方で配当利回りは7%を超え、高配当株としての魅力も備えています。信用倍率は9.7倍と高めで、将来の株価上昇を見込んだ買いが多いものの、需給面ではやや重い状態です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 157億円 | 48.8億円 | 31.0% |
| 2022/03期 | 180億円 | 61.1億円 | 34.0% |
| 2023/03期 | 63.2億円 | 15.9億円 | 25.2% |
| 2024/03期 | 166億円 | 45.9億円 | 27.6% |
| 2025/03期 | 197億円 | 61.6億円 | 31.3% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に連動して推移しており、各期の収益状況を正確に反映しています。実効税率は概ね30%前後で安定しており、一般的な法人税負担の範囲内に収まっています。一時的に税率が低下した期は、税務上の繰越欠損金の利用や税額控除等の要因が考えられ、計画的な税務管理が行われている状況です。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
南都銀行 まとめ
「奈良のガリバー地銀が、超低PBRからの脱却をかけてDXと連続増配でアクセルを踏み込む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。