フィデアホールディングス8713
FIDEA Holdings Co.Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが山形県や秋田県にお住まいなら、普段利用している銀行が「荘内銀行」や「北都銀行」かもしれません。フィデアホールディングスは、これら地域の主要銀行をまとめる親会社です。給料が振り込まれる口座、公共料金の引き落とし、マイホーム購入のための住宅ローン相談など、私たちの生活に欠かせない金融サービスを提供しています。最近では、地域の会社が事業を始めたり、海外に進出したりする際のサポートにも力を入れており、地域の経済を裏側から支える重要な役割を担っています。
フィデアホールディングスは、山形県の荘内銀行と秋田県の北都銀行を傘下に持つ金融持株会社です。2025年3月期の業績は売上高531.4億円、純利益28.16億円を見込んでおり、前期の減益から回復する見通しです。PBRは0.46倍と依然として解散価値を下回る水準ですが、2024年11月に発表された荘内銀行と北都銀行の合併協議が最大の注目点です。経営効率化と収益力強化を通じて、企業価値向上を急いでいます。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 宮城県仙台市青葉区中央3-1-24
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 1.3% | 0.0% | - |
| 2025/03期 | 3.5% | 0.1% | - |
| 3Q FY2026/3 | 3.3%(累計) | 0.1%(累計) | - |
銀行業という性質上、純利益は金利動向や有価証券の運用益に左右されますが、経費率のコントロールと貸出利ざやの維持に注力しています。近年は資産効率の向上が経営課題となっており、DX推進やコンサルティング業務による非金利収入の強化を進めています。低金利環境下においても、地域企業との関係性を深めることで安定した収益性を維持する体制を構築中です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 499億円 | — | 11.8億円 | 65.2円 | — |
| 2025/03期 | 531億円 | — | 28.2億円 | 156.2円 | +6.4% |
当社の売上高は近年約500億円前後で安定して推移しており、地域密着型の銀行経営を基盤として収益源を確保しています。2025/03期には純利益が約28億円まで回復し、貸出金利息の適正化や経営効率化の成果が現れ始めています。一方で、銀行特有の外部要因や市場環境の変化により利益水準には変動が見られるものの、着実な業務遂行が業績を下支えしています。 【3Q 2026/03期実績】売上404億円(前年同期比6.2%)、純利益31億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、荘内銀行と北都銀行を傘下に持ち、銀行業を中核にクレジットカードや投資業務を展開しています。主な事業リスクとして、地域経済の人口減少や競合との競争激化による収益圧迫が挙げられており、持続的な業務効率化とDX推進が経営上の最重要課題です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 531億円 | — | 531億円 | +0.08% |
| 2024期 | 515億円 | — | 499億円 | -3.03% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 25億円 | 28億円 | 28億円 | +12.64% |
| 2024期 | 35億円 | — | 12億円 | -66.34% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、法人向け手数料収入の増加やコスト削減による顧客部門の黒字化を最重要目標に掲げています。しかし、2024期に純利益が計画を大幅に下回り、最終年度の目標達成は厳しい状況です。一方で、計画期間中に懸案だった傘下の荘内銀行と北都銀行の合併協議を開始したことは、将来の収益基盤強化に向けた大きな前進と評価できます。業績予想は保守的な傾向がありましたが、2025期は増益で着地する見込みです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
傘下の荘内銀行と北都銀行の合併に向けた協議を正式に開始。
2026年3月期の中間経常利益が1,965百万円と堅調に推移。
投信窓販業務のDX化に向けた実証実験を本格始動。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
総資産は約3兆円規模を維持しており、地域最大の金融ネットワークを活かした豊富な顧客基盤を有しています。自己資本比率は2%台後半と低水準に見えますが、これは銀行業のビジネスモデル上、預金者から預かった資金が負債として計上されるためです。今後は公的資金の完済後を見据え、さらなる資本の充実と財務健全性の向上を図る方針です。 【3Q 2026/03期】総資産3.0兆円、純資産859億円、自己資本比率3.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4,696億円 | ▲31.4億円 | ▲12.6億円 | 4,665億円 |
| 2022/03期 | 859億円 | 347億円 | ▲70.2億円 | 1,206億円 |
| 2023/03期 | ▲4,045億円 | 9.1億円 | ▲72.3億円 | ▲4,036億円 |
| 2024/03期 | 675億円 | ▲755億円 | ▲15.3億円 | ▲79.9億円 |
| 2025/03期 | ▲1,521億円 | 1,597億円 | ▲18.4億円 | 75.4億円 |
銀行のキャッシュフローは本業である預金増減や貸出金運用の影響を強く受けやすく、年度ごとに大幅な変動が生じます。営業キャッシュフローのマイナスは主に預金支払いや貸出金の増加を反映したものであり、経営上の失敗を意味するものではありません。投資活動における売買動向は有価証券運用によるものであり、資金繰りについては安定した流動性を確保しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、多様性の確保に向けて改善の余地がある段階です。独立社外取締役の活用と報酬委員会による厳格な報酬決定プロセスを導入しており、銀行業としての強固な監査体制と内部統制が図られています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 683万円 | 1,373人 | - |
平均年収は683万円であり、地方銀行業界の水準としては堅実な給与体系を維持しています。勤続年数が22年と非常に長く、長期間の雇用による安定性が給与水準の下支えとなっており、地域経済に根差した組織文化が反映されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、長らく続いた低金利環境による銀行業界全体の収益性低下と、同社の株価がPBR1倍を大きく割り込む水準で低迷していたことが主な要因です。特に、2024期以降はTOPIXの上昇ペースに大きく引き離されています。今後は、発表された傘下銀行の合併によるシナジー創出と、それに伴うROE改善を実現し、株価を上昇させられるかが、TOPIXを上回るリターンを生み出すための鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 11.5% |
| 2017/03期 | 6円 | 23.8% |
| 2018/03期 | 6円 | 26.1% |
| 2019/03期 | 6円 | 29.7% |
| 2020/03期 | 6円 | 88.4% |
| 2021/03期 | 6円 | 34.0% |
| 2023/03期 | 75円 | 41.9% |
| 2024/03期 | 75円 | 115.0% |
| 2025/03期 | 75円 | 48.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約19万円) |
| 金額相当 | 預入金利優遇(年0.05%) |
| 権利確定月 | 3月 |
株主還元については、業績に応じた安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としています。近年は年間75円の配当を維持しており、高い配当利回りを実現することで株主への利益還元に努めています。今後は持続的な成長と連動した配当性向の最適化を目指し、財務体質を強化しつつ還元水準を維持する計画です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 140.1万円 | 40.1万円 | 40.1% |
| 2022期 | 138.0万円 | 38.0万円 | 38.0% |
| 2023期 | 151.2万円 | 51.2万円 | 51.2% |
| 2024期 | 184.6万円 | 84.6万円 | 84.6% |
| 2025期 | 184.2万円 | 84.2万円 | 84.2% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は27.83倍と高く、将来の株価上昇を見込んだ個⼈投資家の買い需要が強いことを示唆しています。ただし、買い残が多いため、将来的な売り圧力になる可能性も念頭に置く必要があります。業界比較では、PER・PBRともに地銀平均並みですが、PBRは依然として1倍を大きく下回っています。配当利回りは業界平均を上回っており、株価の下支え要因となりそうです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.9億円 | 35.8億円 | 51.9% |
| 2022/03期 | 65.7億円 | 30.7億円 | 46.7% |
| 2023/03期 | 55.4億円 | 22.8億円 | 41.1% |
| 2024/03期 | 35.7億円 | 23.9億円 | 67.0% |
| 2025/03期 | 42.1億円 | 13.9億円 | 33.1% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に基づき計算されています。実効税率が法定税率と乖離する年は、繰延税金資産の取り崩しや評価損益といった税務上の調整項目が影響しています。2024/03期のように利益水準が低下した期においても、適切に納税義務を果たしています。
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フィデアホールディングス まとめ
「山形・秋田の二大銀行が統合へ、低PBRからの脱却を目指す『みちのくのメガバンク構想』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。