阿波銀行
The Awa Bank,Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
徳島とともに120余年、地域経済の未来を拓くリーディングバンク
全てのステークホルダーから信頼され、地域とともに成長し続ける金融グループの実現を目指します。
この会社ってなに?
あなたが徳島県でお金を預けたり、家を買うために住宅ローンを組んだりするとき、阿波銀行は最も身近な選択肢の一つです。普段何気なく利用しているATMや、給与が振り込まれる口座も、実は阿波銀行かもしれません。また、地元の商店や中小企業が事業を次の世代に引き継ごうとするとき、その裏側で後継者探しや資金面でのサポートを行っているのも阿波銀行です。あなたの暮らしや地域の経済を、見えないところで力強く支えている存在なのです。
徳島県を地盤とする地方銀行。2025年3月期の連結決算では、売上高789.6億円、純利益は前期比17.2%増の132.02億円と増益を確保し、好調を維持しています。年間配当も95円と増配を続けており、株主還元への意識も高いです。近年は「あわぎん事業承継ファンド」を設立し、地場企業のM&Aや後継者問題に積極的に関与することで、伝統的な銀行業務以外の収益源を育成しています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 徳島県徳島市東新町1丁目29
- 公式
- www.awabank.co.jp
社長プロフィール

創立以来の『堅実経営』を基本理念に、地域のリーディングバンクとしてお客さまの多様なニーズにお応えしてきました。変化の激しい時代においても、地域経済の持続的な発展に貢献し、全てのステークホルダーから信頼され必要とされる金融グループを目指して挑戦を続けます。
この会社のストーリー
徳島県の経済発展に貢献するため、資本金10万円で設立。地域の産業を支える金融機関としての第一歩を踏み出した。
戦後の復興期を経て、より広く資本を募り経営基盤を強化するため、東京証券取引所に上場を果たした。
地域企業の国際化に対応するため、外国為替業務の取り扱いを開始。グローバルな金融サービスへの扉を開いた。
四国の地方銀行4行と包括提携を締結。広域での連携により、地方創生や金融サービスの高度化に共同で取り組む体制を構築した。
創立130周年に向けた新たな成長戦略を開始。「地域・お客さま」「人財」「財務」の3つの成長を軸に、持続可能な未来を目指す。
後継者不在に悩む地域企業を支援するため「阿波サーチファンド」を設立。M&Aや資本業務提携を通じて、企業の存続と成長を積極的に後押ししている。
貸出金利息の増加などを背景に、連結経常利益の業績予想を上方修正。堅調な業績で、経営計画の目標達成に向け順調に進捗している。
注目ポイント
「あわぎん事業承継ファンド」や「阿波サーチファンド」を設立。後継者不足に悩む地元優良企業の存続と成長を積極的に支援し、地域経済のバトンを未来へ繋いでいます。
経営計画で「株主還元率40%以上」を掲げ、安定的な配当を実施。さらに、徳島県特産の藍製品や名産品カタログがもらえる株主優待も投資家にとって大きな魅力です。
長年の堅実経営を土台に、中期経営計画「Growing beyond 130th」を推進。近年は業績予想を上方修正するなど、8期ぶりの最高益更新を目指し成長を続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 40円 | 19.7% |
| FY2022/3 | 42.5円 | 16.0% |
| FY2023/3 | 50円 | 20.1% |
| FY2024/3 | 75円 | 27.0% |
| FY2025/3 | 95円 | 28.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
当行は株主還元を重視しており、経営目標として株主還元率40%以上を掲げ、配当の継続的な増額を実施しています。配当政策の基本方針として、持続的な成長と安定配当を両立させる累進的な還元を志向しています。業績向上に伴い配当性向も緩やかに引き上げており、長期的な株主価値の向上を目指しています。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当行の業績は、貸出金利息の収益向上などを背景に堅調に推移しており、2026年3月期には純利益133億円を見込むなど、過去最高益の水準を維持しています。地域金融機関としての中核事業である預金・貸出業務が好調であり、経営計画「Growing beyond 130th」における目標を達成する成長軌道に乗っています。特に直近は、手数料収益の増加や効率的な経営により、安定した利益成長を実現しています。
財務は安全?
財務健全性は、自己資本比率が約8%台を維持しており、地域金融機関として十分に安定した自己資本基盤を確保しています。リスク資産の管理を徹底しつつ、貸出債権の質を重視することで、不測の事態にも耐えうる強固な貸借対照表を維持しています。負債面では預金が潤沢な資金調達源となっており、長期的に安定した財務状態が継続されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3,016億円 | 468億円 | -24.4億円 | 3,484億円 |
| FY2022/3 | 967億円 | -370億円 | -22.7億円 | 596億円 |
| FY2023/3 | -3,218億円 | 933億円 | -36.0億円 | -2,285億円 |
| FY2024/3 | -315億円 | -446億円 | -42.5億円 | -761億円 |
| FY2025/3 | 282億円 | 19.9億円 | -49.1億円 | 302億円 |
金融機関特有のキャッシュフローは、貸出の増減や有価証券の売買に伴い変動幅が大きくなりますが、本業である資金利益が安定しているため営業CFは健全に推移しています。投資CFは有価証券運用に伴う動きが主であり、財務CFは株主還元や資金調達活動によるものです。現在は安定した営業活動によるキャッシュフローを原資として、着実な還元と成長投資を両立させています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 127億円 | 41.6億円 | 32.9% |
| FY2022/3 | 161億円 | 50.2億円 | 31.1% |
| FY2023/3 | 154億円 | 52.2億円 | 33.8% |
| FY2024/3 | 166億円 | 53.6億円 | 32.2% |
| FY2025/3 | 179億円 | 46.6億円 | 26.1% |
法人税等の支払いは税引前利益の変動に応じて推移しており、概ね法定の実効税率付近で算出されています。FY2025/3には税効果会計等の要因により一時的に実効税率が26.1%に低下しましたが、基本的には安定した納税を行っています。地域経済に貢献する企業として、適切な税務処理と透明性の高い開示を継続しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 739万円 | 1,374人 | - |
従業員の平均年収は739万円となっており、地方銀行業界の中では堅実な水準を維持しています。近年では従業員に対するベースアップ(ベア)を実施するなど、物価上昇や人材獲得競争を見据えた積極的な処遇改善が進められている点が特徴です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は大塚製薬工場・阿波銀グループ職員持株会。
阿波銀行の株主構成は、金融機関の持ち合いが特徴的で、日本マスタートラスト信託銀行が筆頭株主であるほか、地元徳島ゆかりの企業である大塚製薬工場や日本生命などが上位に名を連ねています。阿波銀グループ職員持株会も上位株主に位置しており、安定した株主構成を維持する一方で、浮動株の比率は一定程度抑えられている傾向にあります。
会社の公式開示情報
役員報酬
阿波銀行のEDINET開示データによると、銀行業務を主軸にリースやコンサルティングなど多角的な金融サービスを提供しています。リスク要因として、地域の人口減少に伴う貸出需要の減退や、市場金利の変動による運用収益への影響を重要視しており、リスク管理体制の強化を継続的に進めています。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては女性役員比率が13.3%とさらなる多様化が期待される段階にあり、監査等委員会設置会社として経営の監督機能と迅速な意思決定の両立を図っています。連結子会社7社を擁するグループ全体で、効率的かつ透明性の高い経営体制の構築に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 114億円 | 131億円 | 132億円 | +15.8% |
| FY2024 | 106億円 | — | 113億円 | +6.3% |
| FY2023 | 112億円 | — | 102億円 | -8.9% |
| FY2022 | 87億円 | — | 111億円 | +27.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「Growing beyond 130th」では、最終年度目標の純利益120億円を2年目で前倒し達成するなど、計画は順調に進捗しています。株主還元率40%以上の目標も達成しており、株主を重視する姿勢が明確です。直近の業績予想も期中に上方修正されることが多く、保守的な予想を上回る実績を出す傾向が見られます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、2020年以降のグロース株中心の相場の中で、地方銀行セクター全体が市場の注目を集めにくかったことが背景にあります。しかし、直近FY2024やFY2025ではTSRが改善傾向にあり、金利上昇環境やPBR改善への取り組みが評価され始め、TOPIXとの差が縮小しつつある兆しが見られます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 111.0万円 | +11.0万円 | 11.0% |
| FY2022 | 98.8万円 | -1.2万円 | -1.2% |
| FY2023 | 91.3万円 | -8.7万円 | -8.7% |
| FY2024 | 129.7万円 | +29.7万円 | 29.7% |
| FY2025 | 138.6万円 | +38.6万円 | 38.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.71倍と依然として1倍を割り込んでおり、いわゆる「解散価値」を下回る水準で、株価の割安感を示唆しています。PERは業界平均よりやや低い水準です。信用倍率は2.52倍と買い残が優勢で、株価上昇への期待感が比較的高い状況ですが、将来の売り圧力となる可能性も注視が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
スマイル調剤薬局グループと資本業務提携を行い、地域企業の経営承継と支援を強化。
経営計画「Growing beyond 130th」における目標を見直し、利益還元の充実と成長投資を加速。
NISMOC株式会社と「あわぎん事業承継ファンド」を通じた資本業務提携を締結。
最新ニュース
阿波銀行 まとめ
ひとめ診断
「徳島県シェア首位の堅実地銀が、事業承継ファンドをテコに金利上昇時代の新たな成長モデルを模索中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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