九州フィナンシャルグループ7180
Kyushu Financial Group,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが熊本や鹿児島へ旅行したとき、街のあちこちで見かける肥後銀行や鹿児島銀行。実はこの2つの銀行は、九州フィナンシャルグループという一つの家族なんです。地元の中小企業がお金を借りて新しいお店を始めたり、多くの人がマイホームの夢を叶えるために住宅ローンを組んだり、その裏側で地域経済を力強く支えています。あなたが普段利用するあのお店の決済サービスや、九州の特産品をネットで買える通販サイト「よかもーる」も、このグループが関わっているかもしれません。
肥後銀行と鹿児島銀行を傘下に持つ南九州最大の金融グループ。2025期は売上高2,512.9億円、純利益303.68億円と順調に業績を拡大しています。TSMCの熊本進出による地域経済の活性化が強力な追い風となっており、貸出金利息や手数料収入の増加が期待されます。配当性向30%を目安とした株主還元方針を掲げ、安定的な増配も投資家にとっての魅力となっています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 熊本県熊本市西区春日1-12-3
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 3.9% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 4.3% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.5%(累計) | 0.2%(累計) | - |
地方銀行としての高い預金基盤を背景に、貸出金利息や手数料収益を積み上げることで安定的な収益性を確保しています。純利益の継続的な拡大は、地域DX支援や法人ソリューションの強化による収益構造の多様化が成果を上げている証左です。今後は低金利環境からの脱却による利ざやの改善や、非金利収益の更なる積み上げにより、ROEの持続的な向上を目指すフェーズにあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 2,226億円 | — | 264億円 | 61.0円 | - |
| 2025/03期 | 2,513億円 | — | 304億円 | 70.2円 | +12.9% |
当グループの業績は、傘下の肥後銀行と鹿児島銀行を核とした地域金融サービスが堅調に推移し、経常収益が2025/03期には約2,513億円まで拡大しました。純利益においても、手数料ビジネスの好調や政策保有株式の売却益等が寄与し、2021/03期の約150億円から2025/03期には約304億円へと大幅な成長を遂げています。2026/03期は一時的な要因剥落を見込み減益予想としていますが、地域経済を支える強固な事業基盤を有しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1858億円(前年同期比11.4%)、純利益310億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
肥後銀行と鹿児島銀行を傘下に持ち、銀行業務を核にリース、カード、信託等の多角的な金融サービスを提供しています。事業リスクとしては、地域経済の人口減少や、保有する政策保有株式の縮減に伴う収益変動が特に重要な経営上の留意事項として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 250億円 | — | 304億円 | +21.5% |
| 2023期 | 250億円 | — | 247億円 | -1.3% |
| 2022期 | 129億円 | 150億円 | 167億円 | +29.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,000億円 | — | 2,513億円 | +25.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の第4次中期経営計画では、最終年度(2026期)の純利益505億円を目指しています。2025期実績で既に303億円を達成しており、進捗は順調です。特に注目すべきは、会社予想を上回る実績を出す傾向がある点です。2025期の純利益は期初予想を20%以上も上回っており、TSMC進出による地域経済の好影響を的確に捉え、収益に結びつける力が高く評価されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の経常利益が前年同期比48.4%増を達成。
傘下の鹿児島銀行がパステムソリューションズを完全子会社化しDX支援を拡充。
経営統合から10周年を迎え、地域共創事業を本格推進。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は13兆円規模を維持しており、地域トップバンクとしての極めて強固な財務健全性を有しています。自己資本比率は5%前後で推移しており、銀行業としては一般的な水準ですが、適切なリスク管理のもとで地域経済への潤沢な資金供給を行える資本基盤が整備されています。また、近年はシステム統合やDX投資による効率化を推進しており、長期的にはコスト構造の改善を通じたさらなる財務基盤の強化を見込んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産13.9兆円、純資産7597億円、自己資本比率5.0%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7,948億円 | 35.9億円 | 53.2億円 | 7,912億円 |
| 2022/03期 | 1.8兆円 | 1,710億円 | 88.8億円 | 1.7兆円 |
| 2023/03期 | 1.6兆円 | 2,521億円 | 52.0億円 | 1.4兆円 |
| 2024/03期 | 1,532億円 | 1,450億円 | 65.0億円 | 82.1億円 |
| 2025/03期 | 3,921億円 | 777億円 | 81.2億円 | 3,144億円 |
銀行業のキャッシュフローは、貸出金の増減や預金の流入出といった預金者からの資金移動が営業キャッシュフローに大きく影響するため、事業会社とは性格が異なります。営業キャッシュフローのマイナスは主に貸出金の増加による資金流出を意味しており、地域経済への積極的な融資姿勢を反映しています。投資キャッシュフローは証券運用の調整により変動しますが、全体として財務の安全性には影響を及ぼさない水準で管理されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.1%にとどまっており、多様性の推進は今後の課題です。一方で、連結子会社22社を抱える大規模な金融グループとして、監査報酬に1.5億円規模を投じるなど、適正な内部統制と監査体制の構築に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 968万円 | 4,670人 | - |
従業員の平均年収は968万円と、地方銀行業界の中では相対的に高い水準を維持しています。経営統合による業務効率化と収益基盤の安定に加え、近年では物価上昇に対応した賃上げを積極的に実施していることが、この水準を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2024期を除き、市場平均であるTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、長らく続いた低金利環境下で地方銀行の収益性が圧迫され、株価が伸び悩んでいたことが主な要因です。しかし、2024期にTSRがTOPIXを大幅に上回ったのは、TSMCの熊本進出という特需への期待感が株価を押し上げたためです。今後の金利正常化や地域経済の活性化が進めば、継続的なアウトパフォームも期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 1.9% |
| 2017/03期 | 12円 | 37.4% |
| 2018/03期 | 12円 | 28.1% |
| 2019/03期 | 12円 | 24.4% |
| 2020/03期 | 12円 | 29.5% |
| 2021/03期 | 12円 | 35.2% |
| 2022/03期 | 12円 | 31.5% |
| 2023/03期 | 12円 | 21.0% |
| 2024/03期 | 18円 | 29.5% |
| 2025/03期 | 21円 | 29.9% |
| 権利確定月 | 3月 |
当グループは年間12円の安定配当を維持しつつ、配当性向30%を目安とした利益還元を基本方針としています。業績の拡大に合わせて増配を継続しており、株主還元への姿勢を強めています。また、創立10周年等の節目には記念配当や記念優待を実施するなど、長期保有株主に対する還元策も充実させています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 61.8万円 | 38.2万円 | -38.2% |
| 2022期 | 67.6万円 | 32.4万円 | -32.4% |
| 2023期 | 102.0万円 | 2.0万円 | 2.0% |
| 2024期 | 268.4万円 | 168.4万円 | 168.4% |
| 2025期 | 196.3万円 | 96.3万円 | 96.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率が20倍を超えており、信用買い残が積み上がっている状況は、短期的な株価の重しになる可能性があります。PERは業界平均より割高ですが、これはTSMC効果による高い成長期待が株価に織り込まれているためと考えられます。PBRは依然として1倍を割れており、資産価値の面からは割安感が残っています。今後の決算で市場の高い期待に応え続けられるかが焦点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 217億円 | 66.7億円 | 30.8% |
| 2022/03期 | 247億円 | 80.0億円 | 32.5% |
| 2023/03期 | 356億円 | 109億円 | 30.7% |
| 2024/03期 | 384億円 | 120億円 | 31.3% |
| 2025/03期 | 430億円 | 126億円 | 29.4% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の拡大に伴い、約67億円から直近では約126億円まで増加しています。実効税率は概ね30%前後の水準で安定しており、税務上の特異な変動は見られません。適正な納税を通じて地域経済への貢献を果たしており、安定した利益成長とともに着実な納税が継続されています。
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九州フィナンシャルグループ まとめ
「TSMC景気に沸く南九州の金融王、肥後と薩摩の強力タッグで地域経済をがっちり掴む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。