山口フィナンシャルグループ8418
Yamaguchi Financial Group,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが山口県、広島県、福岡県北部などで暮らしているなら、普段利用する銀行がこの会社の一部かもしれません。山口フィナンシャルグループは、山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を運営しています。給料の振込口座や、家を買うときの住宅ローン、子供の教育費の積立など、人生の様々な場面で関わっている可能性があります。また、あなたがよく行く地元のレストランやお店も、この銀行グループからの融資や経営サポートを受けているかもしれません。地域経済の血液とも言えるお金の流れを支える、縁の下の力持ちのような存在です。
山口、もみじ、北九州の3行を傘下に持つ広域地方銀行グループ。2022期に一時的な赤字を計上するも、その後はV字回復を達成し、2025期には純利益353.45億円と過去最高益を見込むなど収益力が急改善しています。金利のある世界への回帰を追い風に、従来の融資中心ビジネスから脱却し、投資専門子会社を通じたスタートアップ支援や事業承継M&Aなど、地域経済に深く踏み込む「伴走型支援」を加速。株価は52週高値圏で推移しており、市場の期待も高まっています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 山口県下関市竹崎町4丁目2番36号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 4.0% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 5.5% | 0.3% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.6%(累計) | 0.2%(累計) | - |
当グループは、地域金融機関として貸出金利息や手数料収益の最大化に注力することで収益性を高めています。特に運用資産の拡充やグループ会社を活用したコンサルティング収益の増加が利益率の向上を後押ししました。低金利環境下でも貸出ポートフォリオを最適化することで、効率的な経営体制を確立しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 1,848億円 | — | 252億円 | 114.2円 | - |
| 2025/03期 | 2,134億円 | — | 353億円 | 165.2円 | +15.5% |
山口フィナンシャルグループの業績は、2022/03期に130億円の赤字を計上したものの、以降は回復基調を鮮明にしています。2025/03期には純利益が約353億円と過去最高水準を更新しており、地域経済の回復や貸出利回りの改善が寄与しました。事業の多角化やM&Aを通じた伴走型支援が収益の柱として機能しており、安定した成長軌道に乗っています。 【3Q 2026/03期実績】売上1839億円(前年同期比15.8%)、純利益288億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
グループの主力である山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を通じた金融仲介業務が収益の柱であり、近年は投資専門子会社YMFGキャピタルによる地域企業への投資やコンサルティングなど、非金利収益の拡大に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 未公表 | — | 353億円 | 情報なし |
| 2024期 | 未公表 | — | 252億円 | 情報なし |
| 2023期 | 170億円 | — | 179億円 | +5.3% |
| 2022期 | 未公表 | — | -130億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画では、最終年度の2025期目標であった純利益330億円を、2025期の実績見込み353.45億円で前倒し達成する見通しです。2022期に一時的な赤字を計上しましたが、その後のV字回復と収益拡大は見事であり、計画達成力は高く評価できます。今後は、新たに策定された2029期年までの中期経営計画の下、さらなる成長を目指します。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
キンドリルと協力し、勘定系システムのマルチバンク化を推進。
自己株買いの発表を受け、上場来高値を更新する株価の好調さを見せた。
新たな中期経営計画(2025年度~2029年度)を策定し、成長戦略を提示。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産規模は拡大傾向にあり、2025/03期期末時点では約13兆円に達しました。自己資本比率は約4.8%前後で推移しており、銀行業特有のレバレッジ経営を維持しながらリスク管理と自己資本の充実を両立させています。貸出金残高の増加に伴いバランスシートは膨らんでいますが、堅実な資産運用により財務の安定性は保たれています。 【3Q 2026/03期】総資産13.0兆円、純資産6806億円、自己資本比率4.8%、有利子負債474億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.1兆円 | 2,927億円 | 88.3億円 | 8,266億円 |
| 2022/03期 | 771億円 | 4,620億円 | 132億円 | 3,848億円 |
| 2023/03期 | 1,433億円 | 1,556億円 | 17.6億円 | 2,989億円 |
| 2024/03期 | 320億円 | 4,937億円 | 184億円 | 4,618億円 |
| 2025/03期 | 6,151億円 | 1,466億円 | 36.0億円 | 4,685億円 |
営業キャッシュフローは金融機関の貸出動向や預金残高の影響を受けやすく、期によって変動する傾向があります。投資活動によるキャッシュフローは主に有価証券の売買や戦略的な投資に伴うもので、将来の収益源となる資産の入れ替えを積極的に行っています。全体として、潤沢な資金力を活かした事業投資と経営基盤の強化を並行して推進するキャッシュフロー構造となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は約27%と上場企業の中でも比較的高い水準にあり、多様な視点を取り入れる体制が整っています。社外取締役を委員長とする報酬委員会の活用など、透明性の高いガバナンス体制と強固な監査体制の構築に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 787万円 | 3,745人 | - |
平均年収は約787万円と、地域経済を支える金融機関として業界内でも相応の水準を維持しています。長年の安定した収益基盤と、地域密着型金融への注力が従業員の処遇を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。2024期には自社TSRが275.4%となり、TOPIXの216.7%を大幅に上回りました。さらに2025期も317.8%とTOPIXの213.4%を大きくアウトパフォームしています。これは、V字回復による業績拡大と積極的な増配姿勢が株価に反映された結果であり、株主価値の向上に成功していることを明確に示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 11.3% |
| 2017/03期 | 18円 | 14.0% |
| 2018/03期 | 20円 | 15.0% |
| 2019/03期 | 22円 | 23.2% |
| 2020/03期 | 24円 | 24.0% |
| 2021/03期 | 26円 | 26.1% |
| 2022/03期 | 28円 | - |
| 2023/03期 | 31円 | 40.0% |
| 2024/03期 | 43円 | 37.7% |
| 2025/03期 | 60円 | 36.3% |
| 権利確定月 | 3月 |
山口フィナンシャルグループは、連結配当性向35%以上を目安とした株主還元を重視する経営方針を掲げています。業績の着実な伸長に伴い、1株あたりの配当金は2021/03期期の26円から2025/03期期には60円へと大幅に増額されました。今後も安定配当を基本としつつ、成長投資と株主還元のバランスを最適化していく方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 124.5万円 | 24.5万円 | 24.5% |
| 2022期 | 119.9万円 | 19.9万円 | 19.9% |
| 2023期 | 146.5万円 | 46.5万円 | 46.5% |
| 2024期 | 275.4万円 | 175.4万円 | 175.4% |
| 2025期 | 317.8万円 | 217.8万円 | 217.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERとPBRは銀行業の業界平均を上回っており、市場から同業他社よりも高い成長性を評価されていることが示唆されます。一方で、信用買い残が売り残を6.2倍上回っており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多い状況ですが、需給面での重さには注意が必要です。次回の本決算発表は2026年5月上旬に予定されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 370億円 | 120億円 | 32.5% |
| 2022/03期 | -76.3億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 257億円 | 78.0億円 | 30.4% |
| 2024/03期 | 373億円 | 121億円 | 32.4% |
| 2025/03期 | 524億円 | 171億円 | 32.6% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動しており、標準的な税負担率で推移しています。2022/03期期は赤字計上に伴い法人税等は発生していません。業績回復に伴い、足元では年間約171億円規模の納税を行っており、安定した利益成長が税収にも寄与しています。
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「山口・広島・北九州の地銀連合が、融資一本足打法から脱却し『地域商社』へと変貌を遂げようとしている姿」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。