山口フィナンシャルグループ
Yamaguchi Financial Group,Inc.
最終更新日: 2026年3月29日
金融の枠を超え、山口・広島・北九州の未来を共創する地域変革グループ
地域のあらゆる課題を解決するソリューションを提供し、金融の枠を超えた価値創造を通じて、地域社会と共に持続的に成長する未来を目指します。
この会社ってなに?
あなたが山口県、広島県、福岡県北部などで暮らしているなら、普段利用する銀行がこの会社の一部かもしれません。山口フィナンシャルグループは、山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を運営しています。給料の振込口座や、家を買うときの住宅ローン、子供の教育費の積立など、人生の様々な場面で関わっている可能性があります。また、あなたがよく行く地元のレストランやお店も、この銀行グループからの融資や経営サポートを受けているかもしれません。地域経済の血液とも言えるお金の流れを支える、縁の下の力持ちのような存在です。
山口、もみじ、北九州の3行を傘下に持つ広域地方銀行グループ。FY2022に一時的な赤字を計上するも、その後はV字回復を達成し、FY2025には純利益353.45億円と過去最高益を見込むなど収益力が急改善しています。金利のある世界への回帰を追い風に、従来の融資中心ビジネスから脱却し、投資専門子会社を通じたスタートアップ支援や事業承継M&Aなど、地域経済に深く踏み込む「伴走型支援」を加速。株価は52週高値圏で推移しており、市場の期待も高まっています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 山口県下関市竹崎町4丁目2番36号
- 公式
- www.ymfg.co.jp
社長プロフィール

私たちは、金融の力で地域を変革する原動力となることを目指しています。従来の銀行の枠にとらわれず、お客様や地域社会の課題解決に真正面から向き合い、多様なソリューションを提供することで持続可能な未来を共に創造してまいります。
この会社のストーリー
山口銀行ともみじホールディングスが経営統合し、山口県・広島県を地盤とする広域金融グループとして株式会社山口フィナンシャルグループが誕生しました。
福岡県北九州市に本店を置く北九州銀行を設立・開業。山口・広島・北九州という3つの核を持つ体制を確立し、営業基盤を大きく拡大しました。
後継者不在の地域企業を救うため、日本初となる地域金融機関によるサーチファンド「YMFG Search Fund」を設立。M&Aによる事業承継を支援する新たな挑戦を開始しました。
新銀行構想を巡る対立から、取締役会で代表取締役会長が解任される異例の事態が発生。ガバナンス改革が急務となる大きな試練に直面しました。
「地域の未来を共創するリーディングカンパニー」を目指し、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定。純利益330億円の目標を掲げ、再成長への道を歩み始めました。
傘下3行の勘定系システムを日本IBMのシステムへ刷新するプロジェクトを推進。グループ全体の効率化とサービス向上に向けた大規模なIT投資を実行しています。
大和アセットマネジメントと提携し、個人向けに新たな投資一任運用サービス「BEST GOALS」の提供を予定。お客様の多様な資産形成ニーズに応えていきます。
注目ポイント
100株保有で500円分のQUOカードがもらえるほか、保有株数に応じて地元の特産品を選べるカタログギフトも。地域経済の応援と株主還元の両立が魅力です。
日本でいち早く「サーチファンド」を設立し、後継者不足に悩む中小企業のM&Aを支援。融資だけでなく、投資や経営人材の派遣で企業の成長を後押ししています。
傘下に山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を抱え、山口・広島・福岡の広域な営業基盤が強みです。安定した収益力を背景に、新たな金融サービスへの投資も積極的に行っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 26円 | 26.1% |
| FY2022/3 | 28円 | 2.9% |
| FY2023/3 | 31円 | 40.0% |
| FY2024/3 | 43円 | 37.7% |
| FY2025/3 | 60円 | 36.3% |
| 権利確定月 | 3月 |
山口フィナンシャルグループは、連結配当性向35%以上を目安とした株主還元を重視する経営方針を掲げています。業績の着実な伸長に伴い、1株あたりの配当金はFY2021/3期の26円からFY2025/3期には60円へと大幅に増額されました。今後も安定配当を基本としつつ、成長投資と株主還元のバランスを最適化していく方針です。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
山口フィナンシャルグループの業績は、FY2022/3に130億円の赤字を計上したものの、以降は回復基調を鮮明にしています。FY2025/3には純利益が約353億円と過去最高水準を更新しており、地域経済の回復や貸出利回りの改善が寄与しました。事業の多角化やM&Aを通じた伴走型支援が収益の柱として機能しており、安定した成長軌道に乗っています。
財務は安全?
総資産規模は拡大傾向にあり、FY2025/3期末時点では約13兆円に達しました。自己資本比率は約4.8%前後で推移しており、銀行業特有のレバレッジ経営を維持しながらリスク管理と自己資本の充実を両立させています。貸出金残高の増加に伴いバランスシートは膨らんでいますが、堅実な資産運用により財務の安定性は保たれています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.1兆円 | -2,927億円 | 88.3億円 | 8,266億円 |
| FY2022/3 | -771億円 | 4,620億円 | -132億円 | 3,848億円 |
| FY2023/3 | -1,433億円 | -1,556億円 | 17.6億円 | -2,989億円 |
| FY2024/3 | 320億円 | -4,937億円 | -184億円 | -4,618億円 |
| FY2025/3 | 6,151億円 | -1,466億円 | 36.0億円 | 4,685億円 |
営業キャッシュフローは金融機関の貸出動向や預金残高の影響を受けやすく、期によって変動する傾向があります。投資活動によるキャッシュフローは主に有価証券の売買や戦略的な投資に伴うもので、将来の収益源となる資産の入れ替えを積極的に行っています。全体として、潤沢な資金力を活かした事業投資と経営基盤の強化を並行して推進するキャッシュフロー構造となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 370億円 | 120億円 | 32.5% |
| FY2022/3 | -76.3億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 257億円 | 78.0億円 | 30.4% |
| FY2024/3 | 373億円 | 121億円 | 32.4% |
| FY2025/3 | 524億円 | 171億円 | 32.6% |
法人税等の支払額は各期の税引前利益に連動しており、標準的な税負担率で推移しています。FY2022/3期は赤字計上に伴い法人税等は発生していません。業績回復に伴い、足元では年間約171億円規模の納税を行っており、安定した利益成長が税収にも寄与しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 787万円 | 3,745人 | - |
平均年収は約787万円と、地域経済を支える金融機関として業界内でも相応の水準を維持しています。長年の安定した収益基盤と、地域密着型金融への注力が従業員の処遇を支える背景となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。
株主構成は機関投資家が中心であり、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が上位を占めています。特定の創業家による支配色は薄く、広範な法人および個人株主に支えられた安定的な株主基盤を有しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
グループの主力である山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を通じた金融仲介業務が収益の柱であり、近年は投資専門子会社YMFGキャピタルによる地域企業への投資やコンサルティングなど、非金利収益の拡大に注力しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は約27%と上場企業の中でも比較的高い水準にあり、多様な視点を取り入れる体制が整っています。社外取締役を委員長とする報酬委員会の活用など、透明性の高いガバナンス体制と強固な監査体制の構築に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 未公表 | — | 353億円 | 情報なし |
| FY2024 | 未公表 | — | 252億円 | 情報なし |
| FY2023 | 170億円 | — | 179億円 | +5.3% |
| FY2022 | 未公表 | — | -130億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画では、最終年度のFY2025目標であった純利益330億円を、FY2025の実績見込み353.45億円で前倒し達成する見通しです。FY2022に一時的な赤字を計上しましたが、その後のV字回復と収益拡大は見事であり、計画達成力は高く評価できます。今後は、新たに策定されたFY2029年までの中期経営計画の下、さらなる成長を目指します。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2024には自社TSRが275.4%となり、TOPIXの216.7%を大幅に上回りました。さらにFY2025も317.8%とTOPIXの213.4%を大きくアウトパフォームしています。これは、V字回復による業績拡大と積極的な増配姿勢が株価に反映された結果であり、株主価値の向上に成功していることを明確に示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 124.5万円 | +24.5万円 | 24.5% |
| FY2022 | 119.9万円 | +19.9万円 | 19.9% |
| FY2023 | 146.5万円 | +46.5万円 | 46.5% |
| FY2024 | 275.4万円 | +175.4万円 | 175.4% |
| FY2025 | 317.8万円 | +217.8万円 | 217.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERとPBRは銀行業の業界平均を上回っており、市場から同業他社よりも高い成長性を評価されていることが示唆されます。一方で、信用買い残が売り残を6.2倍上回っており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多い状況ですが、需給面での重さには注意が必要です。次回の本決算発表は2026年5月上旬に予定されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
キンドリルと協力し、勘定系システムのマルチバンク化を推進。
自己株買いの発表を受け、上場来高値を更新する株価の好調さを見せた。
新たな中期経営計画(2025年度~2029年度)を策定し、成長戦略を提示。
最新ニュース
山口フィナンシャルグループ まとめ
ひとめ診断
「山口・広島・北九州の地銀連合が、融資一本足打法から脱却し『地域商社』へと変貌を遂げようとしている姿」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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