しずおかFG
Shizuoka Financial Group,Inc.
最終更新日: 2026年3月22日
地域とともに夢と豊かさを広げます。金利の追い風に乗り、地銀の枠を超えた総合金融グループへと進化する。
地域とともに夢と豊かさを広げます。
この会社ってなに?
静岡銀行の預金・住宅ローン・資産運用などの銀行サービスを中心に、証券投資やリース、経営コンサルティングまで幅広い金融サービスを提供しています。静岡県内で圧倒的なシェアを持ち、県外・首都圏への事業展開も加速中。関連会社にマネックスグループを持ち、オンライン証券分野にも間接的に関わっています。
しずおかFGは、地銀トップクラスの静岡銀行を中核に、証券・リース・コンサルなど多様な金融機能を持つ総合金融グループです。FY2025/3期は経常収益3,413億円・純利益746億円と好調に推移し、FY2026/3期3Q累計では経常利益が前年同期比32%増と過去最高益ペースで推移しています。日銀の利上げによる貸出利ざやの改善が業績を強力に後押ししており、年間配当は60円から80円へ増配予定で配当性向49%を見込んでいます。東京ガスリース子会社化による首都圏進出や、ソフトウェア会社TJSの買収によるDX支援強化など、非金利収益の多角化も着実に進めています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 静岡県静岡市葵区呉服町一丁目10番地
- 公式
- www.shizuoka-fg.co.jp
社長プロフィール
金利のある世界を迎え、銀行本来の収益力を取り戻しつつ、グループの多様な金融機能を最大限に活用して、お客さまや地域の課題解決に貢献してまいります。
この会社のストーリー
静岡三十五銀行と遠州銀行が合併し、株式会社静岡銀行が発足。静岡県を基盤とする地方銀行の歴史が始まる。
高い自己資本比率と堅実な経営で「地銀の優等生」としての評価を確立。国際統一基準を適用する数少ない地銀となる。
マネックスグループとの資本業務提携を実施し、オンライン証券分野への間接的な参入と新たな収益源の確保を図る。
株式移転により株式会社しずおかフィナンシャルグループを設立し、東証プライムに上場。グループ経営体制を強化する。
日銀の利上げにより貸出利ざやが改善し、過去最高益を更新。配当の大幅増額や自社株買いで株主還元も強化する。
東京ガスリースの子会社化で首都圏に事業基盤を拡大。中計を見直し、新3カ年計画で金利のある世界に対応した成長戦略を描く。
注目ポイント
国際統一基準を適用する数少ない地銀として、業界最高水準の自己資本比率と安定した収益基盤を持っています。「地銀の優等生」の評価は伊達ではありません。
年間配当は15円から80円へ5倍以上に増額。配当性向49%、予想配当利回り3.13%と、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な水準です。
東京ガスリースの子会社化による首都圏進出や、マネックスグループとの提携によるオンライン金融への布石など、静岡県の枠を超えた成長戦略を推進しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2023/3 | 15円 | 16.1% |
| FY2024/3 | 39円 | 37.4% |
| FY2025/3 | 60円 | 44.0% |
なし(株主優待制度なし)
年間配当は15円から80円(FY2026/3予想)へと大幅な増配を実現しています。配当性向は16.1%から49.0%へ上昇しており、株主還元を重視する姿勢が明確です。FY2026/3期の予想配当利回りは3.13%と、地銀株としては魅力的な水準です。中計では配当性向40%以上を目標に掲げており、業績の伸びに応じた増配が今後も期待されます。株主優待制度はありません。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期の純利益は前期比29%増の約746億円と大幅増益を達成しました。経常収益は前期比やや減少も、日銀の利上げによる貸出利ざやの改善が純利益を押し上げています。FY2026/3期はさらなる増益を見込んでおり、3Q累計で経常利益983億円(前年同期比32%増)と過去最高益ペースで推移しています。銀行業は営業利益の概念がないため、opProfitは0として表記しています。
事業ごとの売上・利益
静岡銀行を中核とした預金・貸出・為替等の銀行業務。静岡県内で圧倒的なシェアを持つ
静銀ティーエム証券による投信・ファンドラップ等のストック型資産運用ビジネス
静銀リースによるリース事業。東京ガスリースの子会社化で首都圏にも基盤拡大予定
静銀経営コンサルティングによる取引先の経営支援・DX推進・事業承継サポート
クレジットカード、IT子会社(TJS)等。関連会社にマネックスグループを保有
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 0.2% | 0.3% | 100.0% |
| FY2024/3 | 6.0% | 0.4% | 100.0% |
| FY2025/3 | 4.8% | 0.5% | 100.0% |
ROEはFY2023/3の4.6%からFY2025/3には6.3%へと着実に向上しており、中計目標の8.5%に向けて改善が進んでいます。FY2026/3期は大幅増益が見込まれるため、さらなるROE向上が期待されます。ROAは0.5%で、銀行業の巨大な総資産構造を考慮すると適正な水準です。営業利益率は銀行業の特性上、算出していません。
財務は安全?
総資産は約15.7兆円で、地方銀行グループとしてはトップクラスの規模を誇ります。自己資本比率は7.4%で安定的に推移しており、国際統一基準を適用する地銀としてはトップ水準の健全性を維持しています。BPS(1株当たり純資産)は2,153円で、PBR1.19倍は地銀としては高い評価を受けている証拠です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/3 | -725億円 | -4,268億円 | -619億円 | -4,993億円 |
| FY2024/3 | 1,701億円 | -2,935億円 | -248億円 | -1,234億円 |
| FY2025/3 | -5,210億円 | 165億円 | -368億円 | -5,045億円 |
銀行業のキャッシュフローは預金・貸出金の増減により大きく変動するため、一般事業会社とは解釈が異なります。FY2025/3期に営業CFが大幅マイナスとなったのは、貸出金の積極的な増加が主因です。投資CFがプラスなのは有価証券の売却が上回ったためで、政策保有株式の縮減方針が反映されています。財務CFでは自社株買いや配当金の支払いが計上されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 2,874億円 | 2,350億円 | 81.8% |
| FY2024/3 | 3,465億円 | 2,888億円 | 83.3% |
| FY2025/3 | 3,413億円 | 2,667億円 | 78.1% |
FY2024/3期の実効税率が43.5%と突出して高いのは、繰延税金資産の取崩しや政策保有株式の売却益に関連する税務処理が影響したものと考えられます。FY2025/3期は26.9%と法定実効税率に近い水準に正常化しており、適正な納税が行われています。経常利益1,000億円規模に成長したことで、静岡県を中心とした地域への税収貢献も大きくなっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,053万円 | 4,134人 | - |
持株会社単体の平均年収は約1,053万円で、地方銀行持株会社としてはトップクラスの水準です。持株会社は経営企画・管理機能を担う少数精鋭の組織であり、傘下の静岡銀行単体の平均年収とは異なります。平均年齢39.3歳、平均勤続年数16.8年と、長期的に働き続けられる環境が整っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は日本生命保険相互会社・明治安田生命保険相互会社。
生命保険会社が上位株主に多く名を連ねる安定的な株主構成が特徴です。日本生命・明治安田生命・住友生命・第一生命の4社で合計約14.6%を保有しており、地元企業のスズキも株主に含まれます。信託口経由の機関投資家保有も厚く、外国人投資家比率は約18%と、地銀としては比較的高い海外評価を受けています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 銀行業 | 中核事業 | - | - |
| 証券業 | グループ事業 | - | - |
| リース業 | グループ事業 | - | - |
| コンサルティング | グループ事業 | - | - |
| その他 | グループ事業 | - | - |
EDINET開示データでは、連結子会社17社を抱える総合金融グループとしての構成が示されています。役員報酬は取締役4名に対し総額4億8,100万円です。銀行業を中核としつつ、証券・リース・コンサルティング等の非金利収益源を育成し、東京ガスリースの子会社化やTJSの買収など、M&Aを活用した事業領域の拡大を積極的に進めています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%と地銀グループとしては積極的な水準です。監査等委員会設置会社としてのガバナンス体制を整備しており、指名・報酬委員会を設置して経営の透明性確保に努めています。平均勤続年数16.8年は社員の定着率の高さを示しており、安定的な人材基盤が強みです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 860億円 | 940億円 | 1,021億円 | +18.7% |
| FY2026/3 | 1,060億円 | 1,100億円 | — | +3.8%(修正済み、進行中) |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2023年度からスタートした第1次中期経営計画では、連結ROE8.5%(純資産基準)を最終目標に掲げています。金利上昇という外部環境の追い風を受けて業績は計画を上回るペースで推移し、FY2026/3期には経常利益予想を2度上方修正。中計の前倒し見直しを発表し、2026年4月から新たな3カ年中計を策定する方針を示しました。配当性向も40%超を達成しており、株主還元面でも計画通りの進捗です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
しずおかFGのTSRは、上場以降一貫してTOPIXをアウトパフォームしています。FY2025時点でTSR198.7%に対しTOPIX153.1%と、約45ポイントの差をつけています。これは、金利上昇による利ざや改善期待と積極的な増配・自社株買いによる株主還元姿勢が資本市場から高く評価された結果です。地銀トップクラスの健全性と収益力が、株式市場で再評価されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2023 | 110.5万円 | +10.5万円 | 10.5% |
| FY2024 | 171.7万円 | +71.7万円 | 71.7% |
| FY2025 | 198.7万円 | +98.7万円 | 98.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
時価総額は約1.5兆円で、千葉銀行・コンコルディアFGと並ぶ地銀トップ3の一角です。PBR1.19倍は銀行業界平均(0.9倍)を大きく上回り、市場からの成長期待が反映されています。信用倍率は6.43倍と買い残優勢で、個人投資家からの関心の高さがうかがえます。予想配当利回り3.13%はセクター平均並みの水準です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
静岡銀行が株式移転により持株会社体制へ移行し、しずおかフィナンシャルグループが東証プライムに上場しました。
FY2026/3期の経常利益予想を9%上方修正し、過去最高益予想を上乗せ。配当も2円増額して年間80円としました。
5カ年の中期経営計画を見直し、4月から新たな3カ年中計を策定すると発表。金利上昇による収益力拡大を踏まえた計画に刷新します。
東京ガスリースを子会社化すると発表。首都圏に安定した顧客基盤を持つリース事業を取り込み、収益基盤の拡大を図ります。
FY2026/3期3Q累計の経常利益は前年同期比32%増の983億円と大幅増益。通期予想も上方修正し、配当も増額しました。
最新ニュース
しずおかFG まとめ
ひとめ診断
地銀最上位級の静岡銀行を中核に、金利上昇の追い風を受けて過去最高益を更新する広域金融グループ
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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