いよぎんHD
Iyogin Holdings,Inc.
最終更新日: 2026年3月22日
四国から未来を拓く。愛媛県トップ地銀が金利上昇の追い風に乗り、過去最高益で地域とともに成長する。
地域の持続的成長とグループの企業価値向上の両立
この会社ってなに?
愛媛県を中心に四国・瀬戸内エリアで銀行サービスを提供しています。伊予銀行の口座やATM、住宅ローン、資産運用相談など地域密着型の金融サービスが利用可能です。いよぎんリースやいよぎん保証など、グループ会社を通じたリース・保証サービスも展開。地方創生やスタートアップ支援にも積極的で、コワーキング運営の新興企業への出資やRelicとの新会社設立など、地域経済の活性化に貢献しています。
いよぎんHDは、愛媛県を地盤とする伊予銀行を中核子会社とする金融持株会社です。FY2025/3期は連結経常収益2,318億円・純利益533億円と過去最高益を達成しました。日銀の利上げによる貸出利ざやの改善と貸出金残高の増加が業績を牽引しています。2024年度中期経営計画ではFY2027/3期に連結純利益350億円を目標に掲げていましたが、好調な業績を受けて経営指標を上方修正。FY2026/3期3Q累計の経常利益は前年同期比30.1%増の858億円に拡大し、通期予想も上方修正されています。預金等は約7.2兆円、貸出金は約6.1兆円と、四国最大規模の地銀グループです。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛媛県松山市南堀端町1番地
- 公式
- www.iyogin-hd.co.jp
社長プロフィール
地域のお客さまの課題解決に全力で取り組み、「地域の持続的成長」と「グループの企業価値向上」の両立を目指してまいります。DHDモデル(デジタル・ヒューマン・ドライビングフォース)で稼ぐ力を強化し、新たな価値を創造していきます。
この会社のストーリー
愛媛県松山市で前身となる第二十九国立銀行が設立。明治期から愛媛の金融を支える存在として歩み始める。
複数の地方銀行との合併を経て「伊予銀行」に改称。四国最大の銀行としての基盤を確立する。
いよぎんホールディングスを設立し、持株会社体制へ移行。グループ経営の高度化と新たな事業領域への展開を目指す。
2024年度中期経営計画を策定。連結純利益350億円、ROE6%超を目標に掲げ、政策保有株式の縮減にも着手する。
FY2025/3期に連結純利益533億円と過去最高益を達成。金利上昇の追い風と経営改革が実を結び、株価も上場来高値を更新。
業績予想の上方修正と自社株買いを発表。スタートアップ支援やコワーキング投資など、新たな地域価値創造にも挑戦し続ける。
注目ポイント
預金等約7.2兆円、貸出金約6.1兆円と四国トップの規模を誇り、愛媛県内のメインバンクシェアNo.1の安定した顧客基盤を持ちます。
日銀の利上げにより貸出利ざやが改善し、過去最高益を更新中。TSRも3年間でTOPIXを大幅に上回る実績を上げています。
スタートアップ支援、コワーキング投資、初任給の4年連続引き上げなど、地域の活性化と人材確保に積極的に取り組んでいます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2023/3 | 30円 | 23.3% |
| FY2025/3 | 45円 | 25.3% |
| 必要株数 | 100株以上(約29万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 1年以上の継続保有が必要 |
FY2025/3期の年間配当は1株45円で、前期の30円から50%の増配となりました。配当性向は25.3%で、中計では30%以上を目安としています。FY2026/3期の会社予想配当は1株50円で、さらなる増配が見込まれています。株主優待制度も継続しており、100株以上の1年以上保有で優待品が贈られます。1,000株以上では優待定期預金やカタログギフトなど複数のコースから選択可能です。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期は連結経常収益2,318億円・純利益533億円と過去最高益を達成しました。日銀の利上げによる貸出利ざやの改善と貸出金残高の増加が最大の業績ドライバーです。FY2026/3期の会社予想は経常収益2,210億円・純利益515億円とやや減収減益の見通しですが、3Q累計では経常利益が前年同期比30.1%増と好調に推移しており、通期予想は上方修正されています。銀行業は営業利益の概念がないため、opProfitは0として表記しています。
事業ごとの売上・利益
預金・貸出・為替業務を中心とする伊予銀行の銀行業務。預金等約7.2兆円、貸出金約6.1兆円。愛媛県内シェアトップ
いよぎんリースによるリース事業。法人向けの設備投資支援等
いよぎん保証による信用保証業務。住宅ローンや事業資金の保証
いよぎんカード、コンサルティング、デジタルサービス等の関連事業
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 1.8% | 0.3% | 100.0% |
| FY2024/3 | 1.8% | 0.4% | 100.0% |
| FY2025/3 | 4.6% | 0.6% | 100.0% |
ROEはFY2023/3の4.8%からFY2025/3には6.5%へと着実に向上しており、中計目標の6%超を達成しています。ROAは0.6%で、地方銀行としては良好な水準です。金利上昇局面での貸出利ざやの改善が収益性向上の主因です。営業利益率は銀行業の特性上、算出していません。
財務は安全?
総資産は約9.2兆円で四国最大規模の金融グループです。自己資本比率は8.7%と銀行業としては健全な水準を維持しています。BPS(1株当たり純資産)は2,717円で、PBR1.08倍は純資産に対しておおむね適正な評価を受けていると言えます。有利子負債は銀行業のため預金が負債の大部分を占め、通常の有利子負債として計上していません。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2023/3 | -3,688億円 | 2,341億円 | -128億円 | -1,347億円 |
| FY2024/3 | 2,964億円 | -4,814億円 | -111億円 | -1,851億円 |
| FY2025/3 | -1,600億円 | 1,349億円 | -240億円 | -252億円 |
銀行業のキャッシュフローは預金・貸出金の増減により大きく変動するため、一般事業会社とは解釈が異なります。FY2025/3期は営業CFがマイナスとなりましたが、これは貸出金の積極的な増加によるもので事業の悪化を意味するものではありません。投資CFは有価証券の売却(政策保有株式の縮減等)によりプラスに転じています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2023/3 | 1,730億円 | 1,451億円 | 83.9% |
| FY2024/3 | 1,928億円 | 1,533億円 | 79.5% |
| FY2025/3 | 2,319億円 | 1,786億円 | 77.0% |
FY2025/3期の法人税等は約217億円で、税引前利益750億円に対する実効税率は28.9%と前期の32.6%から低下しています。政策保有株式の売却益に関連する税効果の影響もあり、適正な税負担水準を維持しています。地方銀行グループとして、地域への税収貢献も大きい存在です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 959万円 | 3,039人 | - |
持株会社単体の平均年収は約959万円です。持株会社のため従業員数は約3,000名と限定的ですが、連結では約3,000名超の体制です。平均年齢42.2歳、平均勤続年数19.5年と、安定的な雇用環境が特徴的です。初任給を4年連続で引き上げるなど、人材確保に向けた待遇改善にも積極的に取り組んでいます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主はいよぎんグループ従業員持株会氏。
筆頭株主の日本マスタートラスト信託銀行(12.08%)を中心に、信託口を通じた機関投資家の保有が上位を占めます。地元企業の伊予鉄グループ(2.38%)や大王海運(2.02%)、住友林業(1.99%)など地域に根差した安定株主が多いのが特徴です。外国人株主比率は16.9%で、従業員持株会の保有(1.47%)もあり、バランスの取れた株主構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 銀行業 | 中核事業(伊予銀行) | - | - |
| リース業 | グループ事業 | - | - |
| 保証業 | グループ事業 | - | - |
| その他 | グループ事業 | - | - |
役員報酬は取締役5名に対し総額1億4,600万円で、前期の1億400万円から4,200万円の増額となりました。伊予銀行を中核とするグループ18社を連結子会社として擁し、銀行業を柱にリース・保証・カードなど地域金融サービスを幅広く展開しています。事業リスクとしては金利変動リスクと地域集中リスクが特に重要で、人口減少への対応として事業領域の拡大を推進しています。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中女性は1名(14.0%)で、多様性の確保に向けた段階的な取り組みが求められます。監査報酬は9,900万円と適正な水準を維持。連結子会社18社のグループ体制で、臨時従業員1,257名を含む地域雇用にも貢献しています。設備投資は193億円と、デジタル化やシステム更新に積極的な投資を行っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/3 | 320億円 | — | 533億円 | +66.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026/3 | 通期予想 | 上方修正(11%増額) | — | +11% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024年度中期経営計画では、FY2027/3期に連結純利益350億円・ROE6%超を目標に掲げています。しかし初年度のFY2025/3期で既に純利益533億円と目標を大幅に上回り、FY2026/3期も3Q累計で経常利益858億円(前年同期比+30.1%)と好調です。金利上昇環境が想定以上に追い風となり、経営指標の一部修正も発表されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
いよぎんHDのTSRはFY2023以降、一貫してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。FY2025時点で269.3%と、TOPIX(153.1%)を116ポイント以上上回っています。金利上昇環境下での業績拡大期待と、地方銀行再評価の流れが株価上昇を後押ししました。過去最高益の達成や積極的な株主還元も投資家から高く評価されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2023 | 111.3万円 | +11.3万円 | 11.3% |
| FY2024 | 177.2万円 | +77.2万円 | 77.2% |
| FY2025 | 269.3万円 | +169.3万円 | 169.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER16.8倍は銀行業界平均(13.7倍)をやや上回り、成長期待が株価に織り込まれています。PBR1.08倍は業界平均(0.9倍)を超え、市場からの評価は良好です。配当利回り1.54%は業界平均(3.2%)を下回りますが、これは株価の大幅上昇が利回り低下の主因です。四国最大規模の地銀グループとして、地方銀行の中では上位の時価総額を誇ります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
伊予銀行が持株会社体制へ移行し、いよぎんホールディングスが設立されました。グループ経営の強化と事業領域の拡大を目指す新体制がスタート。
2024年度中期経営計画を策定。FY2027/3期に連結純利益350億円、ROE6%超を目標に掲げ、政策保有株式250億円の削減も発表しました。
FY2025/3期の決算で連結純利益533億円と過去最高益を達成。金利上昇による資金利益の増加と有価証券売却益が大きく寄与しました。
FY2026/3期の通期業績予想を上方修正し、自社株買いも発表。3Q累計の経常利益は858億円と前年同期比30.1%増で、株価は上場来高値を更新しました。
最新ニュース
いよぎんHD まとめ
ひとめ診断
愛媛県地盤の伊予銀行を中核とする地銀グループが、金利上昇と貸出増加を追い風に過去最高益を更新中
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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