野村ホールディングス
Nomura Holdings, Inc.
最終更新日: 2026年3月20日
日本を代表する総合金融グループ、証券の枠を超え次のステージへ
金融資本市場を通じて持続可能な社会の実現に貢献する
この会社ってなに?
証券口座を持っている方なら、株や投信の取引で野村證券を利用した経験があるかもしれません。野村グループは国内最大級の証券会社として、個人の資産運用から企業のM&A・IPO支援、さらにはデジタル資産まで幅広い金融サービスを提供しています。あなたの年金基金や保険の運用資産にも、野村のアセットマネジメントが関わっている可能性があります。
野村ホールディングスは日本最大の独立系証券グループであり、ウェルス・マネジメント、ホールセール、インベストメント・マネジメントの3本柱でグローバルに事業を展開しています。FY2025/3期は3Q累計の税引前利益が前年比2.1倍と好調で、純利益は3,407億円に達しました。2025年4月にはマッコーリー傘下の米欧資産運用事業を約18億ドル(約2,584億円)で買収することに合意し、FY2031/3に税前利益5,000億円を目指す長期ビジョンの達成に向けたインオーガニック成長を加速させています。ROEは10.8%と目標レンジ(8〜10%)を上回り、配当も1株57円と前年比2.5倍に増額するなど株主還元も強化しています。
会社概要
- 業種
- 証券・商品先物取引業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区大手町二丁目2番2号
- 公式
- www.nomuraholdings.com
社長プロフィール
証券会社という自らの殻を壊し、ウェルスマネジメントやデジタル分野など新たな金融サービスを提供する総合金融グループへと進化してまいります。お客様の多様なニーズに応え、次の100年も選ばれる存在を目指します。
この会社のストーリー
野村徳七により野村證券株式会社が設立。日本を代表する証券会社への第一歩を踏み出しました。
野村ホールディングスを持株会社として設立。より柔軟で機動的なグループ経営体制へと移行しました。
リーマン・ブラザーズのアジア・欧州・中東部門などを承継し、グローバル金融機関としてのプレゼンスを高めました。
デジタル・アセット分野に特化した子会社を設立。Web3や暗号資産など、次世代の革新的な金融サービスの創出に着手しました。
長年の象徴だった「営業部門」を「ウェルス・マネジメント部門」へ改称。「証券の殻」を壊し、顧客の中長期的な資産形成を支援する体制へシフトしました。
構造改革やコスト削減、好調な市況を背景に業績が急回復。19年ぶりとなる過去最高益水準の純利益を達成しました。
創業100周年を迎え、マッコーリー傘下の米欧資産運用事業を約2,584億円で買収。FY2031/3に税前利益5,000億円を目指す長期ビジョンを掲げ、次の100年に向け飛躍を図ります。
注目ポイント
国内証券トップの強固な顧客基盤を持ち、数千億円規模の純利益を稼ぎ出す抜群の安定感と規模を誇ります。
従来のモーレツ営業路線からウェルスマネジメントへの転換や、デジタル分野への積極投資など、時代に合わせた柔軟な変革を行っています。
安定的な配当の継続に加え、機動的な自社株買いを実施。中期経営計画でもROEの向上と株主還元を重視する姿勢を明確にしています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 13円 | 35.6% |
| FY2017/3 | 20円 | 29.7% |
| FY2018/3 | 20円 | 31.7% |
| FY2019/3 | 6円 | - |
| FY2020/3 | 20円 | 29.5% |
| FY2021/3 | 35円 | 69.8% |
| FY2022/3 | 22円 | 47.1% |
| FY2023/3 | 17円 | 55.1% |
| FY2024/3 | 23円 | 41.8% |
| FY2025/3 | 57円 | 49.4% |
2019年9月権利分をもって制度を廃止しており、現在は実施しておりません。
FY2025/3期の配当は1株あたり57円と前年比2.5倍の大幅増配を実施しました。業績連動型の配当方針のもと、中間配当と期末配当の年2回実施を原則としています。株主優待は2019年9月をもって廃止済みですが、自社株買いと合わせた総還元性向の向上に注力しています。
同業比較(収益性)
証券・商品先物取引業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2025/3期の収益は前年比13.9%増の4兆7,367億円に達し、純利益は3,407億円と前年比2.1倍の大幅増益を記録しました。ホールセール部門のトレーディング収益改善に加え、ウェルス・マネジメント部門の預り資産拡大が寄与しています。なお証券業の特性上、営業利益はゼロ表示となっていますが、これは金融機関特有の会計基準によるもので、税引前利益ベースで事業収益性を判断する必要があります。
事業ごとの売上・利益
野村證券を中心とした個人・法人向け資産運用サービス。預り資産の拡大とストック型収益の強化を推進
野村アセットマネジメントを中心とした投信・ETF・年金運用事業。マッコーリー買収でパブリック資産運用を強化
グローバルマーケッツ(トレーディング)とインベストメント・バンキング(M&A助言・引受)の2本柱
持株会社の管理費用、デジタル・アセット推進室、LINE証券事業の再編など
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.7% | 0.4% | - |
| FY2022/3 | 5.1% | 0.3% | - |
| FY2023/3 | 3.1% | 0.2% | - |
| FY2024/3 | 5.1% | 0.3% | - |
| FY2025/3 | 10.0% | 0.6% | - |
ROEはFY2023/3の2.9%からFY2025/3に9.5%へと大幅に改善し、中計目標の8〜10%レンジに到達しました。ROAは金融業の特性上0.6%と低水準ですが、レバレッジ経営が基本の証券業界では標準的な値です。営業利益率は証券会計の特性上、表示対象外としています。ウェルス・マネジメント部門のストック型収益の拡大が収益安定化に寄与しています。
財務は安全?
総資産は約56.8兆円と国内有数の規模を誇ります。自己資本比率は6.1%と一般事業会社に比べて低いですが、金融業界ではレバレッジ経営が標準的であり、CET1比率(バーゼルIII)は健全な水準を維持しています。BPSは1,174円と着実に増加しており、有利子負債は約7.5兆円ですが、証券業の資金調達構造として標準的な規模です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2025/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
証券業のキャッシュフローは製造業とは大きく異なり、トレーディング資産の増減や顧客預り金の変動が営業CFに直接影響します。営業CFのマイナスは必ずしも事業不振を意味せず、取引拡大に伴う運転資本の増加を反映しています。財務CFで社債発行等による資金調達を行い、流動性を確保する構造が証券業の特徴です。投資CFはマッコーリー買収等の戦略投資を含みます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 3,531億円 | 2,215億円 | 62.7% |
野村ホールディングスの法人税等は、連結ベースのグローバルな課税対象利益に基づいて計算されています。各国の税制や地域ごとの利益配分が税負担に影響を及ぼしますが、基本的には連結税引前利益に応じた標準的な実効税率が適用されます。特定の繰延税金資産の取り崩しや、各国の税務コンプライアンス遵守による調整が行われる場合があるものの、納税額は各期の純利益水準と連動する仕組みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,376万円 | 27,242人 | - |
平均年収は4年間で約120万円上昇し、1,440万円と金融業界でもトップクラスの水準です。なおこれはホールディングス単体(約187名)の数値であり、連結グループ全体では約27,242名の従業員を擁しています。証券業界の好業績を反映した高い給与水準が維持されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。
日本マスタートラスト信託銀行が17.4%を保有する典型的な機関投資家中心の株主構成です。海外カストディアン(ステート・ストリート、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン等)経由の保有が上位に並び、海外機関投資家の保有比率が高いことが特徴です。特定の大株主による支配はなく、経営の独立性が高い構造です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ウェルス・マネジメント | 個人向け金融サービス | - | - |
| インベストメント・マネジメント | 資産運用事業 | - | - |
| ホールセール | 法人向け金融サービス | - | - |
| その他(本社勘定等) | その他 | - | - |
事業リスクとして、グローバルな金融市場の変動や信用リスクが最大の懸念事項です。ホールセール部門を中心とした収益構造のため、市場のボラティリティに対する感応度が高いことが特徴です。バーゼルIII最終化に伴う自己資本規制の厳格化も中長期的な課題であり、資本効率の向上が求められています。役員報酬は業績連動型で、前期の大幅増益を受けて執行役の報酬総額は過去最高水準となりました。
この会社のガバナンスは?
取締役17名中女性3名(17.6%)と上場企業平均並みの多様性を確保しています。指名委員会等設置会社の形態を採用し、取締役会の過半数を社外取締役が占める体制です。監査報酬は12億6,300万円と、56兆円の総資産を有するグローバル金融グループにふさわしい厳格な監査体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 未開示 | — | 1兆3330億円 | N/A |
| FY2024 | 未開示 | — | 1兆5500億円 | N/A |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 未開示 | — | 927億円 | N/A |
| FY2024 | 未開示 | — | 1,653億円 | N/A |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
野村ホールディングスは主力3部門の税前利益目標を従来の3,500億〜3,900億円から2,880億円に下方修正しました。一方でROEは10.8%に達し、目標レンジ(8〜10%)を上回る水準で推移しています。今後はFY2031/3に税前利益5,000億円を目指す長期ビジョンフェーズに移行し、マッコーリー買収などのインオーガニック成長で目標達成を加速する方針です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
野村ホールディングスのTSR(株主総利回り)は232.0%とTOPIX(213.4%)を18.6pt上回り、過去5期にわたりアウトパフォームを維持しています。特にFY2024以降は業績回復と増配を背景に、市場平均を大きく上回る株主リターンを達成しました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 四期前 | 134.6万円 | +34.6万円 | 34.6% |
| 三期前 | 125.0万円 | +25.0万円 | 25.0% |
| 前々期 | 127.5万円 | +27.5万円 | 27.5% |
| 前期 | 234.7万円 | +134.7万円 | 134.7% |
| 当期 | 232.0万円 | +132.0万円 | 132.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは10.6倍と業種平均(15.5倍)を大幅に下回る割安水準にあり、好業績に対する株価の織り込みが遅れている可能性があります。PBRは1.04倍とほぼ純資産並みの評価です。信用倍率は35.6倍と極端な買い長であり、短期的な調整リスクには注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
マッコーリー・グループの米国資産運用会社の全株式取得に合意し、インオーガニックな成長戦略を加速。
第3四半期決算にて税引き前利益が前年比2.1倍増益となるなど、ホールセール部門の収益改善が顕著に。
英パークスクエアキャピタルと提携し、プライベートクレジット市場での米国向け230億円の投資を決定。
最新ニュース
野村ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「証券国内最大手が増益基調を維持、マッコーリー買収で資産運用を強化し長期税前利益5,000億円を射程に」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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