三菱HCキャピタル8593
Mitsubishi HC Capital Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するコンビニのレジ、街でみかける建設機械、病院にある最新の医療機器(MRIなど)、これらは実はそのお店や会社が所有しているのではなく、リース会社から借りているものがたくさんあります。三菱HCキャピタルは、まさにそうした「モノを貸し出す」ビジネスの最大手です。企業が新しい設備を導入したいとき、一度に大きな資金を用意する代わりに、月々のリース料で利用できるようにサポートしています。あなたが快適なサービスを受けられる裏側で、同社が社会のインフラを支えているのです。
三菱UFJリースと日立キャピタルが統合して誕生した国内首位級の総合リース企業。2025期の会社計画では売上高2兆908億円、純利益1,351億円を見込んでおり、統合シナジーを着実に発揮し成長を続けている。特に航空機や不動産関連事業が好調で、収益を牽引。株主還元にも積極的で、27期連続となる増配を予定しており、安定したインカムゲインを求める投資家からの注目度が高い。
会社概要
- 業種
- その他金融業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.8% | 0.9% | - |
| 2022/03期 | 9.2% | 1.2% | - |
| 2023/03期 | 8.1% | 1.1% | - |
| 2024/03期 | 7.6% | 1.1% | 7.5% |
| 2025/03期 | 7.7% | 1.2% | 8.9% |
| 3Q FY2026/3 | 0.1%(累計) | 0.0%(累計) | 11.7% |
当社の収益性は、高水準の資産効率を維持しつつ、事業ポートフォリオの高度化により安定した推移を見せています。ROE(自己資本利益率)は概ね7.5%前後で安定しており、株主から預かった資本を効率よく利益に変える能力を示しています。営業利益率も2025/03期には8.9%まで向上しており、低採算事業の整理や、利益率の高い専門分野へのリソース集中が進んでいることが寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9,477億円 | — | 553億円 | 62.1円 | - |
| 2022/03期 | 1.8兆円 | — | 994億円 | 69.2円 | +86.3% |
| 2023/03期 | 1.9兆円 | — | 1,162億円 | 81.0円 | +7.4% |
| 2024/03期 | 2.0兆円 | 1,462億円 | 1,238億円 | 86.3円 | +2.9% |
| 2025/03期 | 2.1兆円 | 1,871億円 | 1,352億円 | 94.2円 | +7.2% |
三菱HCキャピタルは、日立キャピタルとの経営統合による事業規模の拡大と、M&A戦略を通じた海外展開の加速により、売上高は2021/03期の約8,943億円から2025/03期には約2兆908億円へと飛躍的な成長を遂げています。営業利益についても、安定したリース事業に加え、航空機や不動産分野などの高付加価値事業が収益を牽引し、着実な増益トレンドを維持しています。グローバル市場におけるプレゼンス拡大とポートフォリオの最適化により、連結純利益は過去5年間で約2.4倍の1,352億円まで拡大しました。 【3Q 2026/03期実績】売上166億円(通期予想比2%)、営業利益19億円(同2%)、純利益13億円(同2%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他金融業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、航空機リースや不動産事業など多角的なポートフォリオを構築しており、米国など海外市場における与信コストの低下と事業の好調が、大幅な増収増益の主要因となっています。事業リスクとしては、グローバル金利環境の変動や地政学リスク、さらにはリース資産の減損リスクが経営の要として記載されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,350億円 | — | 1,351億円 | +0.1% |
| 2024期 | 1,200億円 | — | 1,238億円 | +3.2% |
| 2023期 | 1,100億円 | — | 1,162億円 | +5.7% |
| 2022期 | 900億円 | — | 994億円 | +10.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度である2025年度の純利益目標1,350億円を掲げています。会社予想は1,351億円と、目標達成が射程圏内に入っています。ROAや配当性向といった効率性・株主還元指標も目標値をクリアする見込みです。過去数年の業績予想は期初に保守的な数値を出し、期中に増額修正するか、最終的に上回って着地する傾向があり、経営の安定感が見られます。これは、投資家にとってポジティブなサプライズとなりやすいです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
物流スタートアップのCuebusと資本業務提携を締結し、サブスク型物流サービス構築へ。
自動運転AI開発のTuringと完全自動運転AI基盤モデル開発に向けた業務提携を発表。
第1四半期決算にて経常損益796.94億円を計上し、堅調な滑り出しを見せる。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は2021/03期の約6兆円から2025/03期には約11兆7,623億円へと大きく拡大し、リース業界最大級の資産規模を誇ります。自己資本比率は15%前後で推移しており、金融機関としての健全な財務基盤を維持しながら、積極的な投融資を実行しています。有利子負債を12兆円超まで積み上げつつも、強固な信用力に基づく安定した資金調達によって、大規模な成長投資を支える財務体質を構築しています。 【3Q 2026/03期】総資産12.5兆円、純資産1.9兆円、自己資本比率11.9%、有利子負債8.8兆円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,993億円 | 12.2億円 | 3,728億円 | 2,005億円 |
| 2022/03期 | 1,958億円 | 1,079億円 | 1,922億円 | 880億円 |
| 2023/03期 | 468億円 | 1,273億円 | 89.5億円 | 806億円 |
| 2024/03期 | 491億円 | 1,433億円 | 2,230億円 | 942億円 |
| 2025/03期 | 2,969億円 | 970億円 | 3,536億円 | 3,939億円 |
リース事業特有の特性として、リース資産への投資に伴う営業キャッシュフローの変動が大きく見られます。戦略的なM&Aや設備投資を継続的に行っているため、投資キャッシュフローはマイナス基調ですが、これは将来の収益基盤を強化するための先行投資です。必要に応じて外部調達を機動的に行うことで、健全な事業拡大を支える資金繰りを実現しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が25.0%に達しており、多様性を重視した経営体制の構築を積極的に進めている点が特徴です。監査等委員会設置会社として監査体制を強化し、連結子会社249社を擁する大規模企業グループとしての適正なガバナンスを維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,008万円 | 8,380人 | - |
従業員平均年収は1,008万円に達しており、リース業界の中でも非常に高い水準を誇ります。三菱グループの信用力とグローバルな事業展開を背景とした収益力の高さが、高い給与原資を支えており、27期連続増配を継続する成長トレンドと共に、従業員への利益還元も手厚い傾向にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2021期から2023期にかけてはTOPIXを若干下回るパフォーマンスでしたが、2024期以降は株価の力強い上昇と安定した増配が評価され、TOPIXを上回る(アウトパフォーム)優れたリターンを実現しています。特に、日立キャピタルとの統合シナジーが本格的に業績へ貢献し始めたことが、市場からの再評価につながり、株主価値の向上に直結しました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12.3円 | 20.0% |
| 2017/03期 | 13円 | 21.8% |
| 2018/03期 | 18円 | 25.2% |
| 2019/03期 | 23.5円 | 30.4% |
| 2020/03期 | 25円 | 31.5% |
| 2021/03期 | 25.5円 | 41.1% |
| 2022/03期 | 28円 | 40.4% |
| 2023/03期 | 33円 | 40.8% |
| 2024/03期 | 37円 | 42.9% |
| 2025/03期 | 40円 | 42.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約14万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は「累進配当」を基本方針として掲げ、27期連続の増配という極めて高い実績により、長期投資家から絶大な信頼を得ています。配当性向は40%台前半を維持しつつ、強固な収益基盤を背景に持続的な株主還元を実現しています。今後も業績成長に連動した安定的な配当の増加を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 130.4万円 | 30.4万円 | 30.4% |
| 2022期 | 117.2万円 | 17.2万円 | 17.2% |
| 2023期 | 144.8万円 | 44.8万円 | 44.8% |
| 2024期 | 224.3万円 | 124.3万円 | 124.3% |
| 2025期 | 220.1万円 | 120.1万円 | 120.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRは業界平均よりやや割高ですが、これは同社の収益安定性や成長性が市場から高く評価されていることを示唆します。時価総額は業界内で突出しており、首位級の規模を誇ります。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る21.7倍となっており、将来的な株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、需給面での重さも意識されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 650億円 | 96.5億円 | 14.9% |
| 2022/03期 | 1,172億円 | 178億円 | 15.2% |
| 2023/03期 | 1,461億円 | 298億円 | 20.4% |
| 2024/03期 | 1,516億円 | 278億円 | 18.3% |
| 2025/03期 | 1,936億円 | 584億円 | 30.2% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の拡大に伴い増加傾向にあります。税効果会計の適用や繰越欠損金の解消などにより実効税率は年ごとに変動しますが、概ね適切な水準で推移しています。2025/03期には税負担が約584億円へと増加しましたが、これは収益の大幅な改善による課税所得の拡大を反映したものです。
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