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日本証券金融

Japan Securities Finance Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE7.7%
BPS152.7円
自己資本比率1.0%
FY2025/3 有報データ

証券市場の心臓部を担う、日本唯一の証券金融会社

私たちは、独自のビジネスモデルをさらに進化させ、これまで培ってきたノウハウとネットワークを最大限に活用し、証券・金融市場の未来を拓く『UniqueなPioneer』を目指します。

この会社ってなに?

あなたが証券会社で株式を売買するとき、特に「信用取引」という仕組みを使ったことがあるなら、日本証券金融はあなたの投資を陰で支えています。信用取引では、手持ち資金以上の金額で株を買ったり(信用買い)、持っていない株を借りて売ったり(空売り)できますよね。そのとき、あなたが取引する証券会社に対して、売買に必要な資金や株券を貸し出しているのが、まさにこの会社なのです。普段目にすることはありませんが、日本の株式市場がスムーズに動くための潤滑油のような、非常に重要な役割を担っている会社です。

日本証券金融は、証券市場の信用取引を支える国内唯一の証券金融会社として、独占的な地位を確立しています。2025年3月期は株式市況の活況と金利上昇を追い風に、売上高594.9億円、営業利益113.29億円と過去最高益を記録しました。一方で、来期は市場の落ち着きを反映し減収減益(売上高400.5億円、営業利益96.46億円)を見込んでいます。総還元性向100%を掲げる積極的な株主還元方針が投資家から注目されています。

その他金融業プライム市場

会社概要

業種
その他金融業
決算期
3月
本社
東京都中央区日本橋茅場町1-2-10
公式
www.jsf.co.jp

社長プロフィール

櫛田 誠
櫛田 誠
取締役兼代表執行役社長
堅実派
当社は証券市場の中核的なインフラ機関として、市場の安定と円滑な機能発揮に貢献する公共的使命を担っています。変化の激しい時代においても、独自のビジネスモデルをさらに進化させ、企業価値の持続的な向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1927
日本共同証券株式会社として設立

東京株式取引所(現・東京証券取引所)の株式取引を円滑にするため、証券業者への資金供給を目的として設立された。

1950
証券金融会社として新発足、東証に上場

商号を日本証券金融株式会社に変更し、株式担保金融を主要業務として再スタート。同年4月に東京証券取引所に上場を果たした。

1951
信用取引制度の創設と貸借取引の開始

日本の証券市場に信用取引制度が導入されたことに伴い、証券会社に対して制度信用取引の決済に必要な資金や株券を供給する「貸借取引」を開始した。

2005
大阪証券金融を吸収合併

大阪証券取引所における証券金融を担っていた大阪証券金融を吸収合併し、日本の証券金融業務を一本化。市場インフラとしての地位を確立した。

2023
第7次中期経営計画を策定

「連結経常利益100億円、ROE5%」を目標に掲げた第7次中期経営計画をスタート。初年度に目標を2年前倒しで達成する好調な滑り出しを見せた。

2024
連結決算開始以来の過去最高益を記録

株式市場の活況を背景に業績は好調に推移し、第7次中計2年目には連結決算開始以来の過去最高益を記録した。

2025
第8次中期経営計画を策定

2026年度からの新中期経営計画を策定し、さらなる成長と企業価値向上を目指す。経常利益150億円、ROE8%という高い目標を掲げている。

注目ポイント

国内唯一無二の証券金融会社

各証券取引所から指定を受け、信用取引の決済を支える貸借取引を一手に担う日本で唯一の証券金融会社。市場インフラとして高い公共性と安定性を誇ります。

積極的な株主還元姿勢

「総還元性向100%」という方針を掲げ、安定的な配当に加え、自己株式取得も機動的に実施。株主への利益還元に非常に積極的で、高い配当利回りが魅力です。

中期経営計画の目標を前倒しで達成

2025年度目標だった経常利益100億円を2年前倒しで達成。さらに高い目標を掲げる新中期経営計画を策定するなど、安定した事業基盤の上で確かな成長を目指しています。

サービスの実績は?

84
1株当たり年間配当金
2025年3月期実績
+126% YoY
100%
総還元性向(目標)
2025年11月発表
19.0%
売上高成長率
2025年3月期
14.1%
営業利益成長率
2025年3月期
103.75億円
純利益
2025年3月期
+29.2% YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 84円
安全性
注意
自己資本比率 1.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.7%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
84
方針: 総還元性向100%目標
1株配当配当性向
FY2021/32660.1%
FY2022/33053.0%
FY2023/33247.2%
FY2024/34750.0%
FY2025/38467.4%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

日本証券金融は、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、総還元性向100%を目途とした積極的な還元方針を掲げています。近年の業績成長に合わせて配当金を大幅に引き上げており、累進的な配当姿勢が特徴です。今後も安定した収益を基盤に、資本効率を意識した還元策が継続される見込みです。

同業比較(収益性)

その他金融業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.7%
業界平均
10.1%
営業利益率上回る
この会社
19.0%
業界平均
17.6%
自己資本比率下回る
この会社
1.0%
業界平均
22.9%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3301億円
FY2023/3425億円
FY2024/3500億円
FY2025/3595億円
営業利益
FY2022/362.4億円
FY2023/363.5億円
FY2024/399.3億円
FY2025/3113億円

日本証券金融の業績は、市場環境の好転と貸借取引の活発化を背景に直近の5年間で大幅な増収増益を達成しました。特にFY2025/3には売上高が約595億円、純利益が約104億円に達し、連結決算開始以来の過去最高益を記録しています。一方、FY2026/3の予想では市場のボラティリティ低下を織り込み、減収減益を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
19.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/32.9%0.0%15.4%
FY2022/33.7%0.0%20.7%
FY2023/34.4%0.0%14.9%
FY2024/35.6%0.1%19.9%
FY2025/37.7%0.1%19.0%

収益性については、貸借取引という公共性の高い業務が安定した収益基盤となっており、営業利益率は15%から20%前後の高水準で推移しています。ROE(自己資本利益率)はFY2021/3の2.9%からFY2025/3には7.7%へと着実に向上しており、資本効率の改善が進んでいます。今後も第8次中期経営計画を通じて、さらなる収益力強化が期待されます。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率1.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1.5兆円
会社の純資産
1,343億円

同社は金融機関の貸借取引を支える公共的な役割を担うため、総資産規模が非常に大きい一方で、自己資本比率は1%前後を維持する特殊な財務構成となっています。これは事業の性質上、資産の大部分が短期の貸付金や預託金で構成されているためです。有利子負債は流動的な資金調達手段として活用されており、業務運営に必要な健全性を確保しています。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-5,351億円
営業CF
投資に使ったお金
+17.4億円
投資CF
借入・返済など
-90.0億円
財務CF
手元に残ったお金
-5,333億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/31,645億円22.3億円-20.3億円1,667億円
FY2022/3-1,223億円49.1億円-50.9億円-1,174億円
FY2023/33,035億円34.5億円-57.9億円3,070億円
FY2024/33,834億円45.8億円-66.2億円3,880億円
FY2025/3-5,351億円17.4億円-90.0億円-5,333億円

営業キャッシュフローの変動は、証券市場における信用取引残高の増減に伴う貸借取引業務の資金使途を大きく反映しています。証券金融特有の構造として、市場の活況時には資金流出入が激しくなる傾向があります。投資活動や財務活動は比較的安定しており、業務に必要な流動性を確保する枠組みの中で適切に管理されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1不動産業務 不動産市況の悪化や空室率の上昇等により業績が悪化するリスクがあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/355.6億円15.9億円28.6%
FY2022/371.6億円19.9億円27.8%
FY2023/376.0億円16.4億円21.5%
FY2024/3110億円29.9億円27.2%
FY2025/3125億円21.3億円17.0%

法人税等の支払額は、税引前当期純利益の推移と連動しており、業績拡大に伴い納税額も増加傾向にあります。実効税率には年度間で変動が見られますが、これは特定の税務上の調整や繰延税金資産の影響を反映していると考えられます。今後も法令に基づき、適正な納税が行われる見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
990万円
従業員数
276
平均年齢
44.03歳
平均年収従業員数前年比
当期990万円276-

従業員平均年収は990万円と、証券金融業という専門性の高い業種を反映して極めて高い水準にあります。長期的な安定収益基盤と、金融市場を支えるインフラとしての責任ある業務内容が、この手厚い待遇を支える要因となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主32.3%
浮動株67.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関22.9%
事業法人等9.4%
外国法人等40.2%
個人その他22.2%
証券会社5.3%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はTHE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD. (常任代理人 立花証券)・THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SPECIAL OMNIBUS SECS LENDING ACCOUNT (常任代理人 みずほ銀行決済営業部)・公益財団法人資本市場振興財団。

THE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD. (常任代理人 立花証券株式会社)(13,624,000株)16.35%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(9,289,000株)11.14%
THE CHASE MANHATTAN BANK, N.A. LONDON SPECIAL OMNIBUS SECS LENDING ACCOUNT (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(4,836,000株)5.8%
公益財団法人資本市場振興財団(4,654,000株)5.58%
株式会社みずほ銀行(3,536,000株)4.24%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(2,445,000株)2.93%
BNYM AS AGT/CLTS 10 PERCENT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(1,575,000株)1.89%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,536,000株)1.84%
三井住友信託銀行株式会社(1,489,000株)1.78%
RBC IST 15 PCT LENDING ACCOUNT - CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(1,296,000株)1.55%

株主構成は、海外機関投資家や信託銀行等の機関投資家が上位を占める構造であり、経営に対して一定のモニタリングが効く環境です。特に「THE SFP VALUE REALIZATION MASTER FUND LTD.」のようなアクティビストファンドが筆頭株主であることから、資本効率や株主還元に対する経営陣の意識は非常に高まっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

960万円
取締役2名の合計

事業リスクとして、金融市場の市況悪化や金利変動、および信用取引等の取引参加者の経営破綻等が挙げられます。貸借取引という日本の証券市場のインフラ業務を独占的に担っているため、市場全体の動向が業績に直結するビジネスモデルが特徴です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
6,800万円
連結子会社数
2
設備投資額
1.9億円
平均勤続年数(従業員)
20.34
臨時従業員数
4

社外取締役比率が70%を超えるなど、極めて高い独立性を維持したガバナンス体制を構築しています。女性役員比率は9.0%と改善の余地がありますが、監査報酬への積極的な投資や連結子会社を軸とした強固なリスク管理体制により、公共性の高い業務にふさわしい堅実な企業統治が行われています。

会社の計画は順調?

S
総合評価
第7次中計を初年度に前倒しで達成し、業績予想も大幅に上回るなど、計画遂行能力は極めて高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第8次中期経営計画
FY2026〜FY2028
連結経常利益: 目標 150億円 順調 (108.4億円 (FY2025実績))
72.3%
ROE(自己資本利益率): 目標 8% 順調 (8.9% (FY2025実績))
111.3%
第7次中期経営計画
FY2023〜FY2025
連結経常利益: 目標 100億円 前倒し達成 (108.4億円 (FY2025実績))
100%
ROE(自己資本利益率): 目標 5% 前倒し達成 (8.9% (FY2025実績))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025500億円595億円+18.9%
FY2024425億円500億円+17.6%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202599億円113億円+14.1%
FY202464億円99億円+56.2%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

第7次中期経営計画(FY2023-2025)で掲げた経常利益100億円、ROE5%の目標は、好調な市況を背景に初年度(FY2023)で2年前倒し達成となりました。これを受け、現在は2026年度から始まる「第8次中期経営計画」へ移行し、経常利益150億円、ROE8%というさらに高い目標を掲げています。過去の業績予想も保守的で、それを大幅に上回る実績を出す傾向があり、経営の安定性と成長性には定評があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。日本証券金融は5年連続でTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを記録しており、特にFY2025では自社TSRが406.6%とTOPIXの213.4%を大きく超過しています。これは、堅調な業績を背景とした株価上昇に加え、総還元性向100%を掲げる積極的な増配が株主に高く評価された結果です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+306.6%
100万円 →406.6万円
306.6万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021167.1万円+67.1万円67.1%
FY2022198.1万円+98.1万円98.1%
FY2023224.1万円+124.1万円124.1%
FY2024367.1万円+267.1万円267.1%
FY2025406.6万円+306.6万円306.6%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残207,600株
売り残135,100株
信用倍率1.54倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬

PERは17.4倍と業界平均よりやや割安ですが、PBRは1.33倍と資産価値に対しては平均以上に評価されています。特筆すべきは配当利回りで、3.83%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極姿勢が市場で評価されていることを示唆します。信用倍率は1.54倍と拮抗しており、短期的な過熱感は見られません。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
45
株探, 日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 15%
その他金融業 150社中 22位
報道のトーン
65%
好意的
30%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
株主還元・増配25%
経営計画20%
その他10%

最近の出来事

2025年11月中計策定

2026年度からの第8次中期経営計画を策定し、ROE向上と株主還元の強化を明確化しました。

2026年2月上方修正

第3四半期決算にて通期経常利益を13%上方修正し、過去最高水準の業績を実現しました。

2026年2月高値更新

株式市場の堅調な推移を背景に、年初来高値である2,380円を達成しました。

最新ニュース

ポジティブ
11/13 · 日本証券金融公式サイト
中立
役員報酬の見直しについて
3/20 · 日経電子版
ポジティブ
日本証券金融、年初来高値2,380円を更新
2/27 · Yahoo!ファイナンス

日本証券金融 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 84円
安全性
注意
自己資本比率 1.0%
稼ぐ力
普通
ROE 7.7%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「株式市場の『中央銀行』的存在、信用取引のすべてを裏で支える金融の黒子」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU