クレディセゾン
Credit Saison Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
「サービス先端企業」として、金融の未来を切り拓く挑戦者
2030年までに、カード事業の枠を超えたグローバルで新しい金融サービスを提供する「GLOBAL NEO FINANCE COMPANY」となることを目指しています。
この会社ってなに?
あなたがショッピングモールや百貨店で買い物をする時、「セゾンカード」を使ったことはありませんか?有効期限のない「永久不滅ポイント」で知られるあのカードを発行しているのが、クレディセゾンです。普段何気なく使っているクレジットカードの裏側で、あなたの買い物をスムーズで安全なものにするためのシステムを提供しています。実は、個人向けのカードだけでなく、企業向けのリース事業や、フリーランスの方が請求書の支払いを先延ばしにできる「支払い.com」といったサービスも手掛けており、お金に関する様々な場面で私たちの生活やビジネスを支えている会社です。
独立系クレジットカード大手のクレディセゾンは、FY2024に純利益729.87億円を達成し、好調な業績を記録しました。翌FY2025は純利益550.00億円を見込みますが、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画では事業利益1,000億円超という高い目標を掲げ、成長路線を継続します。主力のペイメント事業に加え、インドを中心とした海外事業の拡大が成長の鍵を握りますが、PBRは0.89倍と依然として1倍を割れており、株主還元強化と資本効率の改善が市場の注目点です。
会社概要
- 業種
- その他金融業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 52階
- 公式
- corporate.saisoncard.co.jp
社長プロフィール

2030年に目指す姿『GLOBAL NEO FINANCE COMPANY』の実現に向け、中期経営計画を推進しています。挑戦に報い、成果を正しく評価する文化を築き、組織全体の活力を高めることで、連結事業利益1,000億円超の達成とPBR1倍超を目指します。
この会社のストーリー
月賦百貨店「緑屋」として設立。戦後の消費を支える新たな割賦販売サービスを開始し、人々の暮らしに貢献した。
日本初のサインレス決済や年会費無料のカードを発行。革新的なサービスでクレジットカード業界に新風を巻き起こした。
総合ファイナンス企業への飛躍を目指し、緑屋からクレディセゾンへ商号変更。セゾンブランドの確立を進めた。
セゾングループから独立し、ノンバンクとして本格的に始動。インターネット決済サービス「Netアンサー」を開始し、デジタル化の先駆けとなった。
インドネシアやベトナムの現地法人を通じて、海外での金融サービス事業を本格的に開始。成長市場への展開を加速させた。
「GLOBAL NEO FINANCE COMPANY」を目指し、2026年度に事業利益1,000億円超を目標とする新中期経営計画を始動した。
過去最高益達成を背景に、全社員に約100万円の決算賞与を支給。社員の努力に報いる企業文化を体現した。
注目ポイント
国内市場に留まらず、成長著しいインドや東南アジアで金融事業を積極的に展開。2030年の姿「GLOBAL NEO FINANCE COMPANY」に向けた海外展開が大きな成長ドライバーです。
配当を年々増加させる累進配当を継続しており、株主への利益還元に積極的です。安定した配当と企業の成長の両方が期待できる点が魅力です。
ペイメント事業を中核に、リース、ファイナンス、不動産関連、エンタメなど多角的に事業を展開。安定した収益基盤と新たな成長機会の創出を両立しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 45円 | 19.5% |
| FY2022/3 | 55円 | 24.3% |
| FY2023/3 | 70円 | 25.1% |
| FY2024/3 | 105円 | 23.2% |
| FY2025/3 | 120円 | 28.4% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として安定的な株主還元を重視しており、配当性向の向上を通じた増配傾向を継続しています。過去数年間で配当金額を大きく引き上げており、業績の成長を確実に株主に還元する姿勢を示しています。今後もキャッシュフローの状況を勘案しつつ、資本効率を高めながら持続的な利益還元を行う方針です。
同業比較(収益性)
その他金融業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
2026年3月期の業績予想では、売上高4,160億円、営業利益800億円を見込んでおり、強固なペイメント事業を軸に安定した利益成長を維持する計画です。従来の国内クレジットカード事業に加え、海外金融事業や不動産関連事業などの多角的な展開が収益を下支えしています。今後も決済プラットフォームの拡大とデジタル化の推進により、持続的な企業価値の向上を目指しています。
財務は安全?
2025年3月期末時点の総資産は4兆6,711億円と拡大傾向にあり、事業規模の拡大に伴い有利子負債も約3兆円と高い水準で推移しています。これは金融業特有の資金調達によるものですが、自己資本比率は15.1%を維持しており、健全な財務基盤を確保しています。資産内容の精査と資本効率の改善を継続し、強固な財務体質の維持に努めています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -47.0億円 | -106億円 | 62.3億円 | -153億円 |
| FY2022/3 | -704億円 | -516億円 | 1,293億円 | -1,221億円 |
| FY2023/3 | -1,301億円 | -438億円 | 2,245億円 | -1,739億円 |
| FY2024/3 | -2,134億円 | -858億円 | 2,467億円 | -2,992億円 |
| FY2025/3 | -2,492億円 | -153億円 | 2,973億円 | -2,644億円 |
金融事業特有の資金需要により、営業キャッシュフローは恒常的にマイナスですが、これは貸出債権等の営業資産が拡大していることによる正常な状態です。不足分を補うために、社債発行や借入による財務キャッシュフローで継続的に資金を調達するモデルをとっています。事業拡大に伴う一時的なキャッシュの流出は、将来の安定した金利・手数料収益に向けた先行投資と位置付けられます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
2026年3月期の予想では、税引前利益800億円に対し法人税等を250億円計上しており、実効税率は約31.3%を見込んでいます。これは国内の法定実効税率に準じた水準です。利益の変動に応じて適正に納税を行い、連結ベースでの税務負担を管理しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 603万円 | 6,450人 | - |
従業員平均年収は603万円となっており、独立系クレジットカード会社として堅実な水準を維持しています。近年では構造改革による収益性向上の一環として全社員への決算賞与支給なども実施されており、業績連動型の報酬制度が従業員のモチベーション向上と人材投資に寄与していると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はスルガ銀行・大和証券グループ本社。
クレディセゾンの株主構成は、金融機関や信託銀行が上位を占める安定的な構造が特徴です。日本マスタートラスト信託銀行および日本カストディ銀行の信託口が合計で約35%を保有しており、機関投資家の影響力が大きい一方、スルガ銀行や大和証券グループ本社などの事業会社との提携関係も資本面で反映されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はペイメント、リース、ファイナンス、不動産、グローバル、エンタテインメントと多角的な事業セグメントを展開しています。主要なリスクとして、与信関連費用の変動や金利上昇局面における資金調達コストの増大、ならびにグローバル事業の拡大に伴うカントリーリスク等が挙げられています。
この会社のガバナンスは?
同社はガバナンス体制の強化に注力しており、取締役会における女性役員比率は13.3%となっています。独立社外取締役の活用に加え、監査報酬に2億6,200万円を投じるなど、適正な監視・監査体制を構築することで、グローバル企業としての透明性とコーポレートガバナンスの向上を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 550億円 | 674億円 | 664億円 | ±0% |
| FY2024 | 485億円 | 685億円 | 730億円 | +41.3% |
| FY2023 | 420億円 | 420億円 | 436億円 | +3.8% |
| FY2022 | 350億円 | 350億円 | 354億円 | +1.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
クレディセゾンは2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を推進中です。最終目標として連結事業利益1,000億円超(FY2024実績719億円)、ROE9.5%以上を掲げています。初年度の実績は目標を上回るペースで進捗しており、特に利益成長が著しいです。一方で、PBR1倍超えも目標としていますが、現在の株価水準(0.89倍)ではまだ道半ばであり、今後の資本効率改善策や株主還元が目標達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。FY2024以降、クレディセゾンのTSRはTOPIXを大幅に上回る「アウトパフォーム」を記録しています。これは、FY2024の大幅な増益と、それに伴う50%の大幅増配が株価を押し上げたことが主な要因です。資本効率を意識した経営と積極的な株主還元策が、市場から高く評価されていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 109.3万円 | +9.3万円 | 9.3% |
| FY2022 | 111.7万円 | +11.7万円 | 11.7% |
| FY2023 | 147.3万円 | +47.3万円 | 47.3% |
| FY2024 | 274.8万円 | +174.8万円 | 174.8% |
| FY2025 | 312.2万円 | +212.2万円 | 212.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
クレディセゾンのPERは11.9倍、PBRは0.89倍と、その他金融業の業界平均と比較して割安な水準にあります。特にPBRは1倍を大きく下回っており、株価の割安感を示唆しています。一方で、配当利回りは3.09%と業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は13.34倍とやや高く、短期的な需給の緩みを警戒する声もあります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ペイトナーとの提携により、フリーランス向けのファクタリングサービスを強化。
業績好調を背景に、全社員へ約100万円の決算賞与を支給する異例の決定。
海外CVCを通じてブロックチェーン技術特化型ファンド「Onigiri Capital」を設立。
最新ニュース
クレディセゾン まとめ
ひとめ診断
「『永久不滅ポイント』の老舗が、脱・カード依存で金融コングロマリットへ変貌中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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