芙蓉総合リース8424
Fuyo General Lease Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するサービスや製品の裏側で、芙蓉総合リースは活躍しています。例えば、あなたが乗る飛行機や、オフィスで使う最新のパソコン、これらは多くの場合リース物件であり、同社が提供しています。また、最近よく見かけるようになった太陽光パネルが設置された商業施設や工場の屋根。その設備の導入を金融面で支えているのも同社です。さらに、企業の経理や総務といった業務を代行するBPOサービスも展開しており、皆さんが働く会社の業務効率化にも貢献しているかもしれません。
芙蓉総合リースは、みずほグループの中核リース会社として安定した財務基盤を誇ります。2024年3月期(2024期)は売上高7,085億円、営業利益600億円を達成し、過去最高益を更新。さらに2025年3月期(2025期)も営業利益647億円と増益を見込むなど、成長軌道を維持しています。株主還元にも積極的で、19期連続の増配を予定しており、安定性と成長性を兼ね備えた企業として投資家の注目を集めています。
会社概要
- 業種
- その他金融業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区麹町五丁目1番地1 住友不動産麹町ガーデンタワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.6% | 1.0% | - |
| 2022/03期 | 9.4% | 1.1% | - |
| 2023/03期 | 9.9% | 1.3% | - |
| 2024/03期 | 10.6% | 1.4% | 8.5% |
| 2025/03期 | 9.0% | 1.3% | 9.5% |
| 3Q FY2026/3 | 3.5%(累計) | 0.4%(累計) | 3.6% |
収益性に関しては、経営効率を示すROE(自己資本利益率)が概ね9%台で推移しており、資本を効率的に活用した経営が定着しています。営業利益率についても、事業ポートフォリオの高度化や高収益事業への資源集中により、直近では9.5%まで改善する傾向を見せています。総資産利益率(ROA)も底堅く推移しており、リース業界の中でもバランスの取れた収益体質を構築しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7,403億円 | — | 296億円 | 328.7円 | - |
| 2022/03期 | 6,578億円 | — | 339億円 | 376.8円 | -11.1% |
| 2023/03期 | 6,887億円 | — | 389億円 | 433.1円 | +4.7% |
| 2024/03期 | 7,085億円 | 600億円 | 472億円 | 523.8円 | +2.9% |
| 2025/03期 | 6,784億円 | 648億円 | 453億円 | 501.7円 | -4.3% |
芙蓉総合リースは、安定的な収益基盤であるリース事業に加え、不動産やBPOサービスなどの成長分野への投資を加速させており、近年の純利益は着実に成長しています。2024年3月期には純利益が約472億円と過去最高水準を記録しましたが、2025年3月期は一時的な業績調整局面となりました。今後は、デジタル化支援や自動搬送サービス等の新規事業の収益貢献により、持続的な業績拡大を目指す見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上5904億円(通期予想比84%)、営業利益211億円(同37%)、純利益133億円(同31%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
その他金融業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示によると、同社は総合リース業を中核に不動産やBPOサービスへ多角化しています。欧州開発案件の誤算などによる業績変動リスクを内包しつつも、中期経営計画に基づいたポートフォリオの入れ替えや新規事業への投資を通じて、安定成長の維持を図る姿勢が示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 640億円 | 648億円 | — | +1.2% |
| 2024期 | 570億円 | 595億円 | 600億円 | +5.3% |
| 2023期 | 515億円 | — | 516億円 | +0.1% |
| 2022期 | 465億円 | — | 460億円 | -1.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
芙蓉総合リースは、過去の中期経営計画を着実に超過達成しており、計画実行能力の高さがうかがえます。現行の中計「Fuyo Shared Value 2026」では、経常利益660億円などの目標を掲げていますが、2025期予想時点ですでに目標値に迫る勢いであり、前倒しでの達成も視野に入ります。業績予想は期初に保守的な数値を出し、期中に上方修正する傾向が見られ、投資家に対して堅実な経営姿勢を示していると評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
シーユーシーおよびDBJと組成した合同会社「Pj SNOW」へ出資を実行し、ヘルスケア分野の事業基盤を拡大しました。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比53.2%減の222億円となり、欧州開発案件の誤算等が影響しました。
横河レンタ・リース、安田倉庫と協業し、国内最大級のテクニカルセンターを開設するなど、DX・物流支援を強化しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
貸借対照表では、事業拡大に伴い総資産が着実に積み上がっており、自己資本比率は13%台と、リース業の特性を考慮しても一定の財務健全性を維持しています。近年は資産効率を高めるため、不動産リースや再エネ事業などリスク調整後収益率の高い資産への組み替えを積極的に推進しています。今後は、更なる自己資本の積み上げを通じて、将来の不確実性に対する耐性を強化していくことが重要となります。 【3Q 2026/03期】総資産3.7兆円、純資産5350億円、自己資本比率10.5%、有利子負債2.9兆円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 351億円 | 59.7億円 | 634億円 | 411億円 |
| 2022/03期 | 890億円 | 157億円 | 1,015億円 | 733億円 |
| 2023/03期 | 241億円 | 124億円 | 840億円 | 365億円 |
| 2024/03期 | 1,121億円 | 30.6億円 | 1,318億円 | 1,152億円 |
| 2025/03期 | 1,364億円 | 357億円 | 980億円 | 1,720億円 |
リース事業は営業資産の取得によりキャッシュフローが変動しやすい特性があり、特に成長投資に向けた資金調達により、営業活動によるキャッシュフローはマイナスとなる期間が多くなっています。営業キャッシュフローのマイナス分は、外部からの資金調達で適切に補完し、事業運営に必要な資産を確保しています。フリーキャッシュフローがマイナスでも、収益を生む資産の拡充による成長を優先しているのが同社の戦略です。
この会社のガバナンスは?
連結子会社73社を擁する大規模グループであり、監査報酬1億8,500万円を投じて強固な監視体制を構築しています。女性役員比率は8.3%と改善の余地があるものの、ダイバーシティ推進に向けた取り組みを加速させており、ガバナンス体制の強化を経営の重要課題として位置づけています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 937万円 | 4,095人 | - |
従業員平均年収は937万円(2025/03期)と、リース業界の中でも上位に位置する高い給与水準を誇ります。これは、不動産リースや再エネ投資といった高収益ビジネスへ戦略的に資源を投下し、社員一人当たりの生産性向上を追求する経営方針が給与へ反映されていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
芙蓉総合リースのTSR(株主総利回り)は、過去5年間のうち4年間でTOPIXを上回る優れたパフォーマンスを示しています。特に2024期にはTSRが275%に達し、TOPIXの216.8%を大幅にアウトパフォームしました。これは、安定した増配を継続することによるインカムゲインと、好調な業績を背景とした株価上昇によるキャピタルゲインの両方が株主に高いリターンをもたらした結果です。株主還元を重視する経営姿勢が、市場から高く評価されていることを物語っています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 100円 | 17.3% |
| 2017/03期 | 130円 | 19.6% |
| 2018/03期 | 146円 | 20.1% |
| 2019/03期 | 188円 | 22.1% |
| 2020/03期 | 205円 | 23.5% |
| 2021/03期 | 240円 | 24.3% |
| 2022/03期 | 285円 | 25.2% |
| 2023/03期 | 343円 | 26.4% |
| 2024/03期 | 440円 | 28.0% |
| 2025/03期 | 455円 | 90.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は長期にわたる連続増配を継続しており、株主還元を最重要経営課題の一つとして掲げています。配当方針は連結配当性向を指標としつつ、減配を行わない安定的な還元を重視しています。高い配当利回りを維持しつつ、株主優待と組み合わせた長期保有を推奨する姿勢が特徴です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 143.4万円 | 43.4万円 | 43.4% |
| 2022期 | 137.1万円 | 37.1万円 | 37.1% |
| 2023期 | 180.1万円 | 80.1万円 | 80.1% |
| 2024期 | 275.0万円 | 175.0万円 | 175.0% |
| 2025期 | 243.4万円 | 143.4万円 | 143.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは3.1倍と、業界平均の12倍程度と比較して著しく低く、株価が利益水準に対して割安であることを示唆しています。PBRも1倍を割り込んでおり、バリュー株としての側面が強いです。信用倍率は1.02倍と拮抗しており、短期的な需給の偏りは見られません。これらの指標は、安定した収益力を持つ企業が市場から過小評価されている可能性を示しており、今後の見直しが期待されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 480億円 | 184億円 | 38.4% |
| 2022/03期 | 527億円 | 188億円 | 35.7% |
| 2023/03期 | 597億円 | 208億円 | 34.8% |
| 2024/03期 | 684億円 | 211億円 | 30.9% |
| 2025/03期 | 690億円 | 238億円 | 34.4% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴って推移しており、一般的な実効税率の水準で推移しています。2026年3月期予想では税引前利益の減少を見込んでおり、それに伴い法人税等の負担も軽減される見通しです。特定の税制優遇措置等による特異的な変動はなく、安定的な納付を継続しています。
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