リコーリース
RICOH LEASING COMPANY,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
「リース」の先へ!26期連続増配で株主にも応える安定成長企業
『循環創造企業へ』 - リース事業の枠を超え、お客様や社会と共に新しい価値を創造し、持続可能な経済の好循環を生み出すことを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するカフェにある最新のコーヒーマシンや、通っているクリニックの医療機器。これらは、お店や病院が一括で購入したものではなく、月々決まった料金で借りている「リース」かもしれません。リコーリースは、このように企業が必要な設備を導入する際の資金面でのサポートをしています。他にも、塾の月謝やマンションの管理費などを口座から引き落とす「集金代行サービス」も提供しており、私たちの生活に欠かせないお金の流れを裏側でスムーズに動かしている会社です。
リコー系のリース大手で、中小企業を顧客基盤に持つ。2025年3月期は売上高3,121.6億円、営業利益217.29億円と増収増益を達成し、過去最高益を更新した。一方で2026年3月期の会社予想は営業利益190億円と減益を見込んでおり、今後の収益性維持が課題となる。株主還元に積極的で26期連続増配を継続しており、安定した配当成長は投資家にとって大きな魅力となっている。
会社概要
- 業種
- その他金融業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区東雲1丁目7-12
- 公式
- www.r-lease.co.jp
社長プロフィール

私たちは『循環創造企業へ』というビジョンのもと、リース事業の枠を超えた新しい価値創造に挑戦しています。約40万社にのぼる中小企業の顧客基盤を強みに、お客様や社会と共に持続可能な経済の好循環を生み出してまいります。
この会社のストーリー
リコー製品の販売促進を目的として、リコー月販株式会社から分離独立し、リコーリース株式会社が設立された。
創業20周年を迎え、株式を日本証券業協会に店頭登録。企業としての信頼性と知名度を高め、新たな成長ステージへ。
さらなる飛躍を目指し、東証二部へ上場。より強固な経営基盤を確立した。
東証一部(現プライム市場)へ指定替え。日本を代表する企業の一つとして社会的な責任も増し、事業領域を拡大していく。
自宅を売却後も住み続けられるマンション買い取りサービスを開始するなど、リース事業で培った金融ノウハウを活かし、新たなサービス領域へ挑戦。
みずほリース株式会社と資本業務提携を締結。両社の強みを融合させ、金融サービスの提供力強化と事業領域の拡大を加速させる。
サステナビリティを経営の核に据えた新中期経営計画を策定。リース事業を超え、社会課題解決と持続的成長を目指す。
注目ポイント
なんと26期にわたり増配を続けています。「累進配当」を掲げ、業界トップクラスの還元水準を目指す姿勢は、株主を大切にする企業であることの証です。
リコーグループの一員として、全国約40万社にのぼる中小企業との強固な顧客基盤を持っています。集金代行など独自のサービスで中小企業の経営を支える、社会に不可欠な存在です。
リース事業の枠を超え、SDGsや社会課題解決に積極的に取り組んでいます。太陽光発電事業への投資やタイアップ型SDGsリースなど、持続可能な社会の実現に貢献しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 100円 | 25.6% |
| FY2022/3 | 120円 | 27.4% |
| FY2023/3 | 145円 | 30.0% |
| FY2024/3 | 150円 | 41.0% |
| FY2025/3 | 180円 | 35.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約61.6万円) |
| 金額相当 | 2,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期特典 | 1年以上・3年以上保有で金額増額 |
リコーリースは26期連続増配を継続しており、配当の累進性と業界トップクラスの還元水準を経営方針の柱としています。現在の配当方針では配当性向を重視しつつ、持続的な成長に向けた還元拡充を目指しています。長期保有株主への厚い優待制度とあわせ、個人投資家にとって非常に魅力的な還元プログラムを提供しています。
同業比較(収益性)
その他金融業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
リコーリースは、リコー製品の販売支援を軸に中小企業向けファイナンスで安定した収益基盤を構築しており、直近のFY2025/3には純利益156億円を達成しました。メーカー系リース会社としての強みを活かし、リース・割賦から集金代行や投資事業まで多角的な展開を進めています。次期(FY2026/3)は売上高3,200億円を見込む一方、利益面では先行投資や市場環境の変化を考慮した慎重な計画となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.3% | 1.0% | 5.4% |
| FY2022/3 | 6.7% | 1.1% | 6.3% |
| FY2023/3 | 7.0% | 1.2% | 7.1% |
| FY2024/3 | 5.1% | 0.9% | 6.8% |
| FY2025/3 | 6.7% | 1.1% | 7.0% |
当社の収益性は、営業利益率が概ね6%〜7%で推移しており、金融業として一定の効率性を維持しています。ROE(自己資本利益率)は5%〜7%の範囲で安定しており、資本効率を重視した経営姿勢がうかがえます。ROA(総資産利益率)も1%前後で安定しており、大規模な資産を保有するリース業の特性を反映した堅実な収益構造となっています。
財務は安全?
総資産規模は約1兆3,762億円にまで拡大しており、リース資産の積み上げがバランスシートの肥大化に寄与しています。自己資本比率は17%前後の水準で維持されており、金融機関からの借入を主軸とした安定的な調達構造を形成しています。負債の多くはリース事業の元手となる有利子負債であり、適切な財務レバレッジによって事業成長を支えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 389億円 | -218億円 | -69.6億円 | 171億円 |
| FY2022/3 | 91.4億円 | -95.5億円 | -57.9億円 | -4.1億円 |
| FY2023/3 | -169億円 | -173億円 | 435億円 | -342億円 |
| FY2024/3 | -7.5億円 | -134億円 | 49.8億円 | -141億円 |
| FY2025/3 | -944億円 | -123億円 | 1,031億円 | -1,067億円 |
リース事業の特性上、設備取得に伴うキャッシュアウトが発生するため、営業キャッシュフローは年度により大きな変動が生じます。積極的な営業資産の拡大に伴い、調達活動による財務キャッシュフローがプラスとなる傾向があります。FCF(フリー・キャッシュフロー)がマイナスとなる時期もありますが、これは事業成長のための戦略的投資によるものであり、長期的な収益獲得を目的としています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 175億円 | 54.9億円 | 31.4% |
| FY2022/3 | 195億円 | 60.4億円 | 30.9% |
| FY2023/3 | 216億円 | 67.1億円 | 31.1% |
| FY2024/3 | 215億円 | 103億円 | 47.7% |
| FY2025/3 | 220億円 | 63.7億円 | 28.9% |
法人税等の支払額は基本的に税引前利益に対して概ね30%前後で推移しており、日本の標準的な実効税率水準に収まっています。FY2024/3においては一時的な税務処理等の要因により実効税率が47.7%と高まりましたが、翌期には平準化しました。将来の税金費用については、各期の利益水準および税務計画に基づいて適正に計上される見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 769万円 | 1,657人 | - |
従業員の平均年収は769万円と、金融・リース業界の中でも堅実かつ高水準な給与体系を維持しています。長年の安定した収益基盤と、中小企業向けリース事業での着実な成長が、従業員への良好な還元に繋がっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はリコー・みずほリース。
リコーグループの株式会社リコーが筆頭株主として33.57%を保有し、次いでみずほリースが19.92%を保有する安定した構造です。親会社の影響を強く受ける一方で、機関投資家の保有比率も一定数存在し、経営の安定と規律が保たれています。
会社の公式開示情報
役員報酬
リース事業を中心に、集金代行や投資事業など多角的な収益源を確保しているのが特徴です。事業リスクとして、金利変動の影響や主要顧客である中小企業の倒産リスクが挙げられますが、多分野への分散投資によってリスクの軽減を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が30.8%と高い水準でダイバーシティ経営を推進しており、ガバナンス体制が強化されています。監査体制も整備されており、連結子会社4社を擁する組織規模に対して、透明性の高い経営管理が行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 211億円 | — | 217億円 | +3.0% |
| FY2024 | 206億円 | — | 210億円 | +2.0% |
| FY2023 | 200億円 | — | 212億円 | +6.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3,150億円 | — | 3,122億円 | -0.9% |
| FY2024 | 3,060億円 | — | 3,083億円 | +0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画(FY2020-2022)では営業利益目標200億円に対し実績212億円と目標を上回り、計画達成力は高いと評価できます。現行計画(FY2023-2025)では最終年度に営業利益235億円を目指していますが、会社が公表したFY2026の業績予想は190億円と減益を見込んでおり、目標達成のハードルは高い状況です。一方で、期初の業績予想に対する実績は比較的安定しており、堅実な経営姿勢がうかがえます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合算した総合的な投資リターンを示す指標です。FY2024まではTOPIXのパフォーマンスを下回る(アンダーパフォーム)状況が続いていましたが、これは株価の伸びが市場平均に追いついていなかったことが要因です。しかし、FY2025には自社TSRが217.2%となり、TOPIXの213.4%を上回る(アウトパフォーム)に転じました。これは、継続的な増配と堅調な業績を背景にした株価上昇が寄与したと考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 125.6万円 | +25.6万円 | 25.6% |
| FY2022 | 124.9万円 | +24.9万円 | 24.9% |
| FY2023 | 146.9万円 | +46.9万円 | 46.9% |
| FY2024 | 205.6万円 | +105.6万円 | 105.6% |
| FY2025 | 217.2万円 | +117.2万円 | 117.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.80倍と解散価値(1倍)を下回っており、株価は割安と判断される水準です。一方で信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.08倍と極めて低く、将来的な株価上昇を見込んだ買い戻し(踏み上げ)への期待があります。業界平均と比較してPBRは低いものの、配当利回りはやや見劣りするため、株価上昇と配当成長の両面から投資魅力を判断する必要があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
集金代行サービス「ネット口座振替受付サービス」を拡充し、利便性向上を実現。
第3四半期累計経常利益が前年同期比4%減益となり、市場の注目を集めた。
26期連続増配を発表し、従業員向け株式報酬制度の導入も決定。
最新ニュース
リコーリース まとめ
ひとめ診断
「リコーのDNAを持つ、中小企業の金融パートナー。26期連続増配で株主の信頼もがっちりリース。」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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