栃木銀行8550
THE TOCHIGI BANK,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが栃木県でマイホームを建てようと住宅ローンを組んだり、将来のために貯金を始めたりするとき、栃木銀行は身近な相談相手になります。また、街でよく見かけるあのお店が事業を拡大するために資金を借りたり、後継者が見つからずに困っている地元の会社が他の会社と合併(M&A)したりする、その裏側でも栃木銀行が活躍しています。あなたの暮らしや地域の経済を、金融の力で支えているのが栃木銀行なのです。
栃木県を地盤とする地方銀行。2025期決算では有価証券の売却損などにより純損失-223.28億円という大幅な赤字を計上し、財務の健全化を図りました。しかし、翌2026期には純利益58.00億円へのV字回復を予想しており、本業の貸出収益は堅調です。同時に年間配当を7円に増配するなど、株主還元への意識も高めています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 栃木県宇都宮市西2丁目1番18号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 1.4% | 0.1% | - |
| 2025/03期 | ▲14.6% | ▲0.7% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.6%(累計) | 0.2%(累計) | - |
収益性は、低金利環境下での貸出金利ザヤの縮小により、銀行業界全体と同様に厳しい水準が続いています。手数料ビジネスやコンサルティング関連業務の強化による収益源の多様化が、今後の収益改善に向けた重要な経営課題となっています。現在は、地域内での貸出シェアを維持しつつ、預貸金業務の効率化を図ることでROA(総資産利益率)の回復を目指すフェーズにあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 453億円 | — | 21.0億円 | 20.3円 | — |
| 2025/03期 | 451億円 | — | ▲223億円 | -215.4円 | -0.4% |
栃木銀行の業績は、貸出金利息などの資金利益を主軸に推移してきましたが、2025年3月期には債券関連損益の悪化などが響き、223億円の最終赤字を計上しました。2026年3月期には、これらの一時的な要因が解消に向かうことで、58億円の黒字復帰を見込んでいます。地域密着型の金融サービスに加え、M&A支援などのコンサルティング業務による収益多角化が進められています。 【3Q 2026/03期実績】売上390億円(前年同期比13.9%)、純利益71億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
地方銀行業を主軸に、M&A支援や事業承継サービスといったコンサルティング分野の収益拡大を図っています。事業リスクとして、地方の人口減少による貸出機会の減少や、金利変動リスクを挙げつつも、新たな収益源の育成に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 36億円 | — | -223億円 | 大幅未達 |
| 2023期 | 20億円 | — | 21.0億円 | +5.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 430億円 | — | 451億円 | +4.9% |
| 2023期 | 410億円 | — | 453億円 | +10.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025期は、期初予想36億円の黒字に対し、最終的に-223億円の大幅な赤字で着地しました。これは主に政策保有株式や債券などの有価証券の売却損を計上し、財務の健全化を優先した結果です。一方で、会社は2026期には経常収益480億円、純利益58億円へのV字回復を見込んでおり、計画達成に向けた本業の収益力向上が今後の焦点となります。増配方針は維持されており、株主還元への姿勢は評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025期において223.28億円の純損失を計上し、経営陣の報酬減額を実施。
26年3月期第3四半期累計で経常利益82.6億円を達成し、前年同期比大幅増益を記録。
2期連続の増配を発表し、年間配当額を1株あたり24円へ引き上げると公表。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は4.5%前後で推移しており、地方銀行として一定の健全性を維持しています。市場金利の上昇局面においては、保有する債券の評価損益が財務内容に影響を与える可能性があるため、リスク管理が重視されています。今後も地域経済への安定的な資金供給を継続するため、資本の質と流動性の確保をバランス良く行う方針です。 【3Q 2026/03期】総資産3.6兆円、純資産1605億円、自己資本比率4.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3,179億円 | ▲439億円 | ▲16.8億円 | 2,741億円 |
| 2022/03期 | 2,796億円 | ▲430億円 | ▲5.5億円 | 2,366億円 |
| 2023/03期 | ▲2,909億円 | ▲324億円 | ▲9.0億円 | ▲3,233億円 |
| 2024/03期 | 146億円 | ▲49.2億円 | ▲6.4億円 | 96.4億円 |
| 2025/03期 | ▲977億円 | 2,106億円 | ▲6.7億円 | 1,129億円 |
営業キャッシュフローは、預金の増減や貸出金の運用状況により変動しやすい性質を持っています。2025年3月期には投資活動によるキャッシュフローがプラスに転じており、これは保有する有価証券の売却などが影響し、流動性を確保する動きが見られます。銀行業におけるキャッシュフローは本業の貸出金残高や調達預金と連動するため、一般的な事業会社とは異なる資金繰り構造となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、さらなる登用が期待される段階です。監査報酬を7,800万円計上し、強固なコンプライアンス体制と監査機能を維持しています。6社の連結子会社を抱え、地域経済のハブとして多角的な金融サービスを提供できる企業規模を有しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 639万円 | 1,513人 | - |
平均年収は639万円と地方銀行の中では標準的な水準にあります。地域密着型の堅実な経営体制のもと、安定した雇用形態が確保されており、長年の歴史を通じて地域経済を支える行員への還元が一定程度維持されていると分析されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2022期以降、配当と株価上昇を背景にTOPIXを一貫してアウトパフォームしています。特に2024期には自社TSRが249.4%に達し、TOPIXの216.8%を大きく上回りました。これは、日銀の金融政策修正への期待から銀行株全体が再評価されたことに加え、同社の継続的な増配姿勢が投資家に評価された結果と考えられます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 8.5円 | 8.6% |
| 2017/03期 | 8.5円 | 11.6% |
| 2018/03期 | 8.5円 | 19.7% |
| 2019/03期 | 7円 | 51.2% |
| 2020/03期 | 5円 | 28.6% |
| 2021/03期 | 5円 | 25.1% |
| 2022/03期 | 5.5円 | 15.8% |
| 2023/03期 | 6円 | 29.6% |
| 2025/03期 | 7円 | - |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当政策については、安定的な利益配分を継続することを基本方針としています。業績が赤字となった年度においても配当を維持する姿勢を示しており、株主への利益還元を重視しています。今後は持続的な業績拡大とともに、配当性向の改善も視野に入れた方針が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 125.8万円 | 25.8万円 | 25.8% |
| 2022期 | 149.4万円 | 49.4万円 | 49.4% |
| 2023期 | 187.4万円 | 87.4万円 | 87.4% |
| 2024期 | 249.4万円 | 149.4万円 | 149.4% |
| 2025期 | 223.5万円 | 123.5万円 | 123.5% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は9.05倍と高く、買い残が積み上がっているため、将来的な株価上昇を見込む投資家が多い一方、需給面での重しとなる可能性もあります。PBRは0.62倍と解散価値(1倍)を依然として下回りますが、銀行業界平均の約0.5倍よりは高い水準です。金利上昇期待を背景に株価は上昇していますが、今後の業績回復が株価水準を正当化できるかどうかが注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 45.3億円 | 24.4億円 | 54.0% |
| 2022/03期 | 55.8億円 | 19.5億円 | 34.9% |
| 2023/03期 | 50.6億円 | 24.1億円 | 47.6% |
| 2024/03期 | 42.3億円 | 21.3億円 | 50.4% |
| 2025/03期 | -236億円 | 0円 | - |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に直接連動する傾向があります。黒字期には一般的な法人税率に応じた負担が発生していますが、2025年3月期のような大規模な最終赤字期には、課税所得が発生しないため法人税等の負担はありません。税率が50%を超える年度が見られるのは、主に損金算入できない項目や調整項目が影響しているためです。
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栃木銀行 まとめ
「巨額赤字で膿を出し切り、地元M&Aと積極増配で株主還元に舵を切る栃木の第二地銀」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。