筑波銀行
Tsukuba Bank,Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
茨城と共に未来を創る、地域のためのイノベーションバンク
デジタル技術と地域に根差した強固なネットワークを融合させ、あらゆる世代のお客さまにとって最も頼りになるパートナーとして、地域の持続的な発展をリードする未来共創バンクを目指します。
この会社ってなに?
あなたが茨城県でマイホームを購入したり、お子さんの教育資金でローンを組んだりするとき、相談先の一つになるのが筑波銀行です。地元の商店街でなじみのお店や、つくば市内のベンチャー企業が新しい事業を始めるとき、その挑戦を資金面で支えているのも同行の役割です。普段何気なく利用するATMや、スマートフォンの銀行アプリの裏側で、地域のお金の流れをスムーズにし、茨城の経済を元気にするために活動しています。あなたの暮らしのすぐそばにある、地域密着型の金融機関です。
茨城県を地盤とする地方銀行。FY2025決算では金利環境の変化を追い風に純利益41.03億円と急回復したが、翌期は21.00億円への大幅減益を予想しており、収益の安定性が課題。SBIグループとの資本業務提携やDX投資を進める一方、PBRは0.88倍と依然として1倍を割り込んでいる。2034年3月期にROE8%以上を目指す長期ビジョンを掲げ、企業価値向上に向けた施策の成果が問われる局面にある。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 茨城県つくば市竹園1丁目7
- 公式
- www.tsukubabank.co.jp
社長プロフィール
私たちは「地域のために 未来のために」というパーパスを掲げ、地域社会の持続的発展に貢献することを使命としています。お客さま一人ひとりに寄り添い、当行ならではの価値を提供することで、地域と共に成長し、豊かな未来を創造してまいります。
この会社のストーリー
地域経済の発展を支える金融機関として、茨城県土浦市に設立。地域の皆様と共に歩む歴史が始まる。
相互銀行から普通銀行へと転換し、より幅広い金融サービスを提供開始。バブル経済の絶頂期に新たなスタートを切る。
茨城銀行と関東銀行が合併し、営業基盤を強化。地域での存在感をさらに高める大きな一歩を踏み出す。
関東つくば銀行と旧茨城銀行が合併し、現在の「筑波銀行」が誕生。茨城県における第二の地方銀行としての地位を確立する。
地域企業の事業再生や事業承継を支援するため、SBIグループと提携。デジタル分野でのサービス強化を図り、地方創生への貢献を加速させる。
千葉銀行などが主導する広域地銀連携に加わり、スマートフォンアプリを導入。若年層顧客の拡大を目指し、デジタル化を推進する。
「筑波銀行 未来戦略デザイン」の実現に向けた第1フェーズとして、PBR改善やROE向上を目標に設定。持続的な企業価値向上を目指す。
注目ポイント
茨城県を地盤とし、事業承継支援や中小企業向けサービスを積極的に展開。地域企業と共に成長し、地方創生に貢献しています。
SBIとの提携や共通FinTech基盤の活用により、新しいスマートフォンアプリの導入などを推進。利便性の高い金融サービスの提供を目指しています。
現在のPBRは1倍を割れていますが、中期経営計画でROE8%以上という高い目標を掲げています。今後の株主価値向上に向けた取り組みに期待が持てます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 5円 | 23.4% |
| FY2022/3 | 5円 | 9.7% |
| FY2023/3 | 5円 | 19.7% |
| FY2024/3 | 5円 | 18.8% |
| FY2025/3 | 5円 | 10.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として「安定的な配当」を重視しており、長期にわたり年間1株あたり5円の配当を継続しています。業績に応じて配当性向が変動する仕組みですが、現在は10%前後と保守的な還元水準にあります。株主優待は導入しておらず、還元は現金の配当に集約されています。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
筑波銀行の業績は、貸出金の運用収益拡大や有価証券運用益の増加により、2025年3月期には当期純利益が約41億円まで回復しました。長らく低金利環境下で苦戦してきましたが、近年の金利上昇局面が収益構造の改善に寄与しています。一方で、2026年3月期は反動減や与信費用の不確実性を考慮し、純利益は約21億円と控えめな予想を置いています。
財務は安全?
財務健全性の面では、自己資本比率が3%台で推移しており、銀行業としては慎重なリスク管理と自己資本の積み増しが必要な状況です。有利子負債の計上が見られるものの、これは銀行特有の預金・借入金項目に起因するものです。地域経済の再生に向けて、強固な貸出ポートフォリオの構築と資本効率の改善を両立させる経営が求められています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,742億円 | -310億円 | -4.2億円 | 1,432億円 |
| FY2022/3 | 2,200億円 | -347億円 | -4.2億円 | 1,853億円 |
| FY2023/3 | -2,619億円 | 594億円 | -4.3億円 | -2,026億円 |
| FY2024/3 | 71.9億円 | 184億円 | -4.6億円 | 256億円 |
| FY2025/3 | -230億円 | -151億円 | -4.2億円 | -382億円 |
銀行の営業キャッシュフローは貸出や預金等の金融取引に左右されるため、事業会社とは性格が大きく異なります。有価証券の売買や預金動向による大きな変動がキャッシュフローに現れており、2023年3月期の大幅なマイナスは資産運用ポートフォリオの組み換えが主な要因です。財務活動は主に配当金の支払いや自己株式取得に伴うもので、概ね安定的な水準で推移しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 24.7億円 | 7.1億円 | 28.7% |
| FY2022/3 | 52.0億円 | 9.7億円 | 18.6% |
| FY2023/3 | 17.6億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 24.7億円 | 2.7億円 | 11.0% |
| FY2025/3 | 44.8億円 | 3.7億円 | 8.3% |
法人税等の支払いは業績の変動に応じて大きく変化しています。2023年3月期には税引前利益が約17億円発生したものの、税負担が0となったのは過去の繰越欠損金の活用等が影響した可能性があります。直近では低い実効税率が続いていますが、これは収益構造や税制上の繰延税金資産の取り扱いによる影響と考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 620万円 | 1,293人 | - |
従業員平均年収は620万円で、地方銀行業界における標準的な水準を維持しています。近年、地域金融機関としてDX推進や事業承継支援などの高度な専門性が求められており、人材確保を目的とした賃金水準の維持・改善が継続的な経営課題となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は筑波銀行行員持株会。
筆頭株主である日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が45.94%を保有しており、機関投資家による保有割合が高い構成です。また、筑波銀行行員持株会が第2位株主として7.47%を保有しており、従業員の経営参画意識が高い一方で、特定の創業家による支配色は薄いと言えます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、金利変動リスクや貸倒れリスク、さらには地域経済の縮小に伴う与信コストの増加を挙げています。TSUBASAアライアンスへの参画によるコスト削減やデジタル投資を通じて、収益構造の抜本的な改善と効率化を図る経営姿勢が特徴です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.0%であり、ダイバーシティ推進に向けた登用が進んでいます。監査報酬は6,600万円で、適切な内部統制が維持されています。第6次中期経営計画を掲げ、2034年までのROE8%以上を目指すなど、ガバナンスと資本効率の両立に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 41億円 | N/A | 41億円 | +0.07% |
| FY2024 | N/A | — | 22億円 | N/A |
| FY2023 | N/A | — | 21億円 | N/A |
| FY2022 | N/A | — | 42億円 | N/A |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「第6次中期経営計画」は、2034年3月期にROE8%以上を目指す長期ビジョン「筑波銀行 未来戦略デザイン」の第1フェーズと位置づけられています。最重要課題としてPBR(株価純資産倍率)の改善を掲げ、最終年度である2028年3月期にROE5%以上を目指します。しかし、直近のFY2026の業績予想は純利益21億円と、FY2025の41.03億円から半減する見込みであり、計画達成に向けた道のりは平坦ではありません。SBIグループとの連携強化やDX推進による収益力向上が計画達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間、筑波銀行のTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定配当は維持しているものの、それを上回るペースで株価が低迷していたことが主な要因です。特にPBRが長期にわたり1倍を大きく下回っていることは、資本効率や成長性に対する市場の厳しい評価を反映しており、TSR向上の大きな足かせとなってきました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 111.2万円 | +11.2万円 | 11.2% |
| FY2022 | 125.3万円 | +25.3万円 | 25.3% |
| FY2023 | 134.1万円 | +34.1万円 | 34.1% |
| FY2024 | 189.4万円 | +89.4万円 | 89.4% |
| FY2025 | 162.4万円 | +62.4万円 | 62.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は15.42倍と高い水準にあり、将来の株価上昇を期待した信用買い残が積み上がっている状況です。これは、金利上昇による利ザヤ改善期待を反映していると考えられますが、一方で需給面での売り圧力となる可能性も秘めています。業界平均と比較すると、PERは割高、PBRは割高ながら解散価値(1倍)を依然下回っており、市場からの評価が交錯している様子がうかがえます。配当利回りは業界平均より低く、株主還元への期待は限定的です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
TSUBASAアライアンスの共通基盤を活用し、若年層向けスマートフォンアプリの導入を決定。
2026年3月期第3四半期累計で経常利益が前年同期比2.2倍の66.1億円に達し、通期計画を大きく上回る推移。
REVICareerを活用し、都市部から地方企業への人材紹介で初成約を達成。
最新ニュース
筑波銀行 まとめ
ひとめ診断
「茨城県の老舗地銀が、SBIとタッグを組みDXで巻き返し図るもPBRは1倍割れのまま」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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