筑波銀行8338
Tsukuba Bank,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが茨城県でマイホームを購入したり、お子さんの教育資金でローンを組んだりするとき、相談先の一つになるのが筑波銀行です。地元の商店街でなじみのお店や、つくば市内のベンチャー企業が新しい事業を始めるとき、その挑戦を資金面で支えているのも同行の役割です。普段何気なく利用するATMや、スマートフォンの銀行アプリの裏側で、地域のお金の流れをスムーズにし、茨城の経済を元気にするために活動しています。あなたの暮らしのすぐそばにある、地域密着型の金融機関です。
茨城県を地盤とする地方銀行。2025期決算では金利環境の変化を追い風に純利益41.03億円と急回復したが、翌期は21.00億円への大幅減益を予想しており、収益の安定性が課題。SBIグループとの資本業務提携やDX投資を進める一方、PBRは0.88倍と依然として1倍を割り込んでいる。2034年3月期にROE8%以上を目指す長期ビジョンを掲げ、企業価値向上に向けた施策の成果が問われる局面にある。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 茨城県つくば市竹園1丁目7
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 2.3% | 0.1% | - |
| 2025/03期 | 4.3% | 0.1% | - |
| 3Q 2026/03期 | 4.6%(累計) | 0.2%(累計) | - |
収益性については、預貸金利回りの低迷と有価証券運用の効率化が長年の課題となってきました。近年は地域企業の事業承継やビジネスマッチング支援など、手数料ビジネスの強化を図ることで非金利収益の改善を模索しています。ROE(自己資本利益率)を重視する方針を掲げており、今後の金利正常化に伴い収益力のさらなる向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 411億円 | — | 21.9億円 | 26.6円 | — |
| 2025/03期 | 411億円 | — | 41.0億円 | 49.8円 | +0.1% |
筑波銀行の業績は、貸出金の運用収益拡大や有価証券運用益の増加により、2025年3月期には当期純利益が約41億円まで回復しました。長らく低金利環境下で苦戦してきましたが、近年の金利上昇局面が収益構造の改善に寄与しています。一方で、2026年3月期は反動減や与信費用の不確実性を考慮し、純利益は約21億円と控えめな予想を置いています。 【3Q 2026/03期実績】売上374億円(前年同期比23.1%)、純利益57億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、金利変動リスクや貸倒れリスク、さらには地域経済の縮小に伴う与信コストの増加を挙げています。TSUBASAアライアンスへの参画によるコスト削減やデジタル投資を通じて、収益構造の抜本的な改善と効率化を図る経営姿勢が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 41億円 | N/A | 41.0億円 | +0.07% |
| 2024期 | N/A | — | 21.9億円 | N/A |
| 2023期 | N/A | — | 20.9億円 | N/A |
| 2022期 | N/A | — | 42.3億円 | N/A |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「第6次中期経営計画」は、2034年3月期にROE8%以上を目指す長期ビジョン「筑波銀行 未来戦略デザイン」の第1フェーズと位置づけられています。最重要課題としてPBR(株価純資産倍率)の改善を掲げ、最終年度である2028年3月期にROE5%以上を目指します。しかし、直近の2026期の業績予想は純利益21億円と、2025期の41.03億円から半減する見込みであり、計画達成に向けた道のりは平坦ではありません。SBIグループとの連携強化やDX推進による収益力向上が計画達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
TSUBASAアライアンスの共通基盤を活用し、若年層向けスマートフォンアプリの導入を決定。
2026年3月期第3四半期累計で経常利益が前年同期比2.2倍の66.1億円に達し、通期計画を大きく上回る推移。
REVICareerを活用し、都市部から地方企業への人材紹介で初成約を達成。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性の面では、自己資本比率が3%台で推移しており、銀行業としては慎重なリスク管理と自己資本の積み増しが必要な状況です。有利子負債の計上が見られるものの、これは銀行特有の預金・借入金項目に起因するものです。地域経済の再生に向けて、強固な貸出ポートフォリオの構築と資本効率の改善を両立させる経営が求められています。 【3Q 2026/03期】総資産2.9兆円、純資産1049億円、自己資本比率4.4%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,742億円 | ▲310億円 | ▲4.2億円 | 1,432億円 |
| 2022/03期 | 2,200億円 | ▲347億円 | ▲4.2億円 | 1,853億円 |
| 2023/03期 | ▲2,619億円 | 594億円 | ▲4.3億円 | ▲2,026億円 |
| 2024/03期 | 71.9億円 | 184億円 | ▲4.6億円 | 256億円 |
| 2025/03期 | ▲230億円 | ▲151億円 | ▲4.2億円 | ▲382億円 |
銀行の営業キャッシュフローは貸出や預金等の金融取引に左右されるため、事業会社とは性格が大きく異なります。有価証券の売買や預金動向による大きな変動がキャッシュフローに現れており、2023年3月期の大幅なマイナスは資産運用ポートフォリオの組み換えが主な要因です。財務活動は主に配当金の支払いや自己株式取得に伴うもので、概ね安定的な水準で推移しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.0%であり、ダイバーシティ推進に向けた登用が進んでいます。監査報酬は6,600万円で、適切な内部統制が維持されています。第6次中期経営計画を掲げ、2034年までのROE8%以上を目指すなど、ガバナンスと資本効率の両立に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 620万円 | 1,293人 | - |
従業員平均年収は620万円で、地方銀行業界における標準的な水準を維持しています。近年、地域金融機関としてDX推進や事業承継支援などの高度な専門性が求められており、人材確保を目的とした賃金水準の維持・改善が継続的な経営課題となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間、筑波銀行のTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定配当は維持しているものの、それを上回るペースで株価が低迷していたことが主な要因です。特にPBRが長期にわたり1倍を大きく下回っていることは、資本効率や成長性に対する市場の厳しい評価を反映しており、TSR向上の大きな足かせとなってきました。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 6.5% |
| 2017/03期 | 5円 | 11.3% |
| 2018/03期 | 5円 | 13.7% |
| 2019/03期 | 5円 | 38.1% |
| 2020/03期 | 5円 | 33.9% |
| 2021/03期 | 5円 | 23.4% |
| 2022/03期 | 5円 | 9.7% |
| 2023/03期 | 5円 | 19.7% |
| 2024/03期 | 5円 | 18.8% |
| 2025/03期 | 5円 | 10.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
配当方針として「安定的な配当」を重視しており、長期にわたり年間1株あたり5円の配当を継続しています。業績に応じて配当性向が変動する仕組みですが、現在は10%前後と保守的な還元水準にあります。株主優待は導入しておらず、還元は現金の配当に集約されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 111.2万円 | 11.2万円 | 11.2% |
| 2022期 | 125.3万円 | 25.3万円 | 25.3% |
| 2023期 | 134.1万円 | 34.1万円 | 34.1% |
| 2024期 | 189.4万円 | 89.4万円 | 89.4% |
| 2025期 | 162.4万円 | 62.4万円 | 62.4% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は15.42倍と高い水準にあり、将来の株価上昇を期待した信用買い残が積み上がっている状況です。これは、金利上昇による利ザヤ改善期待を反映していると考えられますが、一方で需給面での売り圧力となる可能性も秘めています。業界平均と比較すると、PERは割高、PBRは割高ながら解散価値(1倍)を依然下回っており、市場からの評価が交錯している様子がうかがえます。配当利回りは業界平均より低く、株主還元への期待は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 24.7億円 | 7.1億円 | 28.7% |
| 2022/03期 | 52.0億円 | 9.7億円 | 18.6% |
| 2023/03期 | 17.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 24.7億円 | 2.7億円 | 11.0% |
| 2025/03期 | 44.8億円 | 3.7億円 | 8.3% |
法人税等の支払いは業績の変動に応じて大きく変化しています。2023年3月期には税引前利益が約17億円発生したものの、税負担が0となったのは過去の繰越欠損金の活用等が影響した可能性があります。直近では低い実効税率が続いていますが、これは収益構造や税制上の繰延税金資産の取り扱いによる影響と考えられます。
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筑波銀行 まとめ
「茨城県の老舗地銀が、SBIとタッグを組みDXで巻き返し図るもPBRは1倍割れのまま」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。