SBI新生銀行
SBI Shinsei Bank,Limited
最終更新日: 2026年3月29日
公的資金完済、SBIグループの中核として「第4のメガバンク」を目指す変革の銀行
SBIグループの中核銀行として、日本全国の地域金融機関と連携する「広域地域プラットフォーマー」となり、「第4のメガバンク構想」の実現を目指します。
この会社ってなに?
あなたがSBI証券で株式投資をしているなら、SBI新生銀行のサービスはとても身近な存在です。証券口座と連携する「SBIハイパー預金」を使えば、銀行口座にお金を置いているだけで高い金利が適用され、株の買付時には自動で資金が移動します。ATM手数料や振込手数料が無料になる特典もあり、あなたの資産形成を裏側でスマートに支えています。普段何気なく使っている便利な金融サービスの裏には、このように銀行と証券が一体となった革新的な取り組みがあるのです。
SBIホールディングス傘下で再建を進め、公的資金を完済し経営の自由度を高めた銀行です。FY2023は純利益427.71億円(前期比110%増)と大幅な増益を達成しました。今後はSBIグループが全国に持つ地方銀行ネットワークのハブとなり、法人・個人向けに独自の金融サービスを展開する「第4のメガバンク構想」を推進します。グループシナジーを活かした収益拡大と、新たな中期経営計画の達成が株価の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋室町2-4-3日本橋室町野村ビル
- 公式
- corp.sbishinseibank.co.jp
社長プロフィール

皆さまの日頃のご愛顧に厚く御礼申し上げます。新たな中期経営計画のもと、SBIグループ各社とのシナジー創出を一層加速させ、企業価値の飛躍的な向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
戦後の経済復興を支える長期資金供給を目的として、日本長期信用銀行法に基づき設立された。
バブル崩壊後の不良債権問題により経営が悪化し、金融再生法に基づき一時国有化。日本の金融史に残る大きな出来事となった。
米投資組合に売却され、新たな経営体制のもと「新生銀行」として営業を開始。個人向けリテール事業などに力を入れ始める。
経営再建を果たし、東京証券取引所第一部に株式を上場。日本の金融市場へ本格的に復帰した。
SBIホールディングスが敵対的TOB(株式公開買付け)を開始し、その後新生銀行も受け入れを表明。SBIグループの一員となった。
商号を「株式会社SBI新生銀行」に変更し、SBIグループとの一体経営を鮮明化。株式は非公開化され、抜本的な改革を進める体制を整えた。
長年の経営課題であった公的資金を完済し、経営の自由度を確保。同年、東京証券取引所プライム市場に再上場を果たした。
SBIグループとのシナジーを最大化し、「第4のメガバンク構想」の中核として企業価値の飛躍的な向上を目指す。
注目ポイント
SBIグループの顧客基盤や先進的な金融サービスとの連携を強化。特に「SBI新生コネクト」などのサービスで、グループシナジーを最大限に活かし成長を加速させています。
約20年にわたる課題であった公的資金を完済。これにより経営の自由度が高まり、より積極的な融資拡大や株主還元、新たな成長戦略への投資が可能になりました。
単なる銀行の枠を超え、全国の地方銀行と連携するプラットフォームとなる「第4のメガバンク構想」を推進。日本の金融業界に地殻変動を起こす可能性を秘めています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 12円 | 5.9% |
| FY2022/3 | 12円 | 12.4% |
| FY2023/3 | 12円 | 5.7% |
| 権利確定月 | 3月 |
当行は持続的な株主還元の強化を経営の重要課題と位置づけています。現在は業績や資本状況を総合的に勘案した安定的な配当を目指しており、将来的な配当性向の向上や更なる還元策の拡充も視野に入れています。SBIグループとの連携による利益成長を背景に、株主にとって魅力的な還元水準の実現に努めています。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当行の業績は、2023年3月期に純利益が約428億円を記録するなど、経営環境の変化に柔軟に対応し堅調に推移しています。直近ではSBIグループとの連携強化によるシナジー創出が進展しており、収益力の更なる向上が期待される局面です。デジタル金融プラットフォームの活用を通じ、新たな顧客基盤の獲得と安定した収益基盤の構築に注力しています。
財務は安全?
総資産規模は約13.7兆円まで拡大しており、銀行として強固な基盤を有しています。自己資本比率は約7.0%を維持しており、健全性を保ちながら積極的な資産運用を行う体制です。公的資金の完済が完了したことで経営の自由度が高まっており、今後はより柔軟な資本政策と財務戦略の遂行が可能となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2,492億円 | 71.9億円 | -273億円 | 2,564億円 |
| FY2022/3 | -4,706億円 | 2,510億円 | -199億円 | -2,196億円 |
| FY2023/3 | 1.3兆円 | -9,556億円 | -46.3億円 | 3,514億円 |
営業キャッシュフローは銀行業務の特性上、預金の増減により大きく変動しますが、直近では約1.3兆円の資金流入を確保しています。投資キャッシュフローのマイナスは、将来の成長に向けた戦略的な資産運用やシステム投資によるものです。全体として、健全なキャッシュフロー管理のもとでグループの成長戦略に必要な資金を安定的に確保しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 444億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 283億円 | 79.1億円 | 28.0% |
| FY2023/3 | 521億円 | 93.7億円 | 18.0% |
法人税等の支払いは、連結納税制度や繰延税金資産の取り扱いなどにより年度間で変動が生じています。税引前利益に対する実効税率は、税務上の損益通算や調整事項の影響を反映した数値です。今後も適切な税務コンプライアンスを遵守しつつ、安定した納税を通じて社会貢献を果たしていく方針です。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、法人・リテール・地域金融機関との連携事業を軸とした多角的な収益構造を有しています。公的資金の完済による経営の自由度向上が最大のリスク要因解消であり、現在はSBIグループの金融機能を一元化した『FPaaS』構想による成長戦略を重要な開示事項として推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 400億円 | 420億円 | 428億円 | +6.9% |
| FY2022 | 400億円 | — | 204億円 | -49.0% |
| FY2021 | 320億円 | — | 451億円 | +41.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 経常利益 (コンセンサス) | 1,041億円 | 1,110億円 | — | +6.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年度から新たな中期経営計画がスタートしました。最終年度である2027年度に当期純利益1,000億円(FY2023比で約2.3倍)、ROE10%という高い目標を掲げています。公的資金を完済し、SBIグループの連携をフル活用した成長戦略を描いていますが、過去には業績予想が大きく下振れした期もあり、計画の実行力と安定性が今後の評価の分かれ目となります。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では売り残に対して買い残が極端に多い状況で、信用倍率は2,400倍を超えています。これは将来的な売り圧力(返済売り)につながる可能性を示唆します。業界平均と比較するとPERとPBRは著しく割高であり、公的資金完済後の成長期待が株価に織り込まれている状態です。期待に見合う業績拡大を実現できるかどうかが、今後の株価動向を左右するでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
公的資金の全額完済により、経営の自由度を大幅に向上させ、第4のメガバンク構想を加速。
SBI証券連携の新預金サービス「SBIハイパー預金」を開始し、顧客の資金移動利便性を強化。
2004年以来21年ぶりとなる東京証券取引所への再上場を実現し、市場での存在感を再構築。
最新ニュース
SBI新生銀行 まとめ
ひとめ診断
「公的資金完済の呪縛を解き放ち、SBIグループの中核として『第4のメガバンク構想』を牽引するデジタル金融の挑戦者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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