十六フィナンシャルグループ7380
Juroku Financial Group,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
岐阜県や愛知県にお住まいなら、給与が振り込まれる口座が「十六銀行」かもしれません。あなたが家を建てたい、車を買いたいと考えたとき、住宅ローンやマイカーローンの相談に乗ってくれるのが彼らの仕事です。最近では「じゅうろくアプリ」というスマートフォンアプリで、いつでもどこでも残高確認や振込ができるようになり、とても便利になりました。また、後継者不足で困っている地元の商店や工場を、新しい経営者に引き継ぐお手伝いをするなど、地域経済の縁の下の力持ちとして活躍しています。
十六フィナンシャルグループは、岐阜・愛知を地盤とする東海地方の有力な金融グループです。2024期の純利益は193.18億円を達成し、2025期には208.40億円と増益を見込んでいます。特に注目すべきは、りそなグループとの戦略的提携によるデジタルサービス強化と、事業承継問題に取り組むM&A仲介事業です。これらの非金利収益の拡大が、今後の成長の鍵を握っています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 岐阜県岐阜市神田町8丁目26番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 4.6% | 0.3% | - |
| 2025/03期 | 4.8% | 0.3% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.8%(累計) | 0.2%(累計) | - |
当グループの収益性は、銀行業特有の利ざや改善とグループ関連会社によるフィービジネス(役務収益)の貢献により、ROE(自己資本利益率)が着実に向上する経営体制を構築しています。地方銀行として地域密着型の経営を行うなかで、デジタル技術を活用した業務効率化を進め、経費率の適正化にも注力しています。今後も貸出金利の上昇局面を捉えつつ、持続的な利益成長を目指す方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 1,288億円 | — | 193億円 | 530.5円 | - |
| 2025/03期 | 1,363億円 | — | 208億円 | 577.3円 | +5.8% |
十六フィナンシャルグループの業績は、貸出金利息などの資金利益が堅調に推移し、当期純利益は2022/03期の約172億円から2025/03期には約208億円まで着実に拡大しました。2026/03期期は、前年度の反動や戦略的な投資コストの計上を見込み、当期純利益は193億円規模の減益予想を立てています。地域金融機関として、手数料ビジネスの深化やDX投資を通じた収益基盤の多様化が成長を支える構造となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上1131億円(前年同期比20.1%)、純利益181億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、銀行業を中核としつつ子会社11社によるグループ経営を推進しており、地域経済の活性化が最重要課題です。主なリスク要因には、低金利環境の長期化による資金利益の圧迫や、地方における少子高齢化・人口減少に伴う融資需要の縮小が挙げられ、これに対しDXやM&A支援による収益源の拡大を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 208億円 | — | — | 予想開示 |
| 2024期 | 180億円 | 190億円 | 193億円 | +7.3% |
| 2023期 | 175億円 | — | 186億円 | +6.5% |
| 2022期 | 160億円 | — | 172億円 | +7.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
十六フィナンシャルグループは、2025期を最終年度とする第2次中期経営計画を推進中です。最終目標である純利益215億円に対し、2025期予想は208.4億円と進捗率は96.9%に達しており、目標達成は射程圏内と評価できます。また、過去の業績予想はやや保守的に設定される傾向があり、3期連続で期初予想を上回る実績を上げています。これは経営の安定性と計画遂行能力の高さを示唆しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
「じゅうろくアプリ」の口座連携数が50万人を突破し、利便性を高める新サービスを順次追加。
りそなホールディングスとの連携を通じ、デジタル証券の取り扱いや海外ネットワーク活用の法人支援を加速。
愛知県が推進するスタートアップ支援拠点「STATION Ai」のプログラムスポンサーとして参画し、地域イノベーションを支援。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は地方銀行として安定した水準を維持しており、自己資本比率は5%台で推移しつつリスクアセットの管理を徹底しています。総資産は7兆円規模を維持しており、地域経済の活性化に向けた資金供給を行いつつ、保有株式の売却などによる資本効率の改善も併行しています。有利子負債は極めて限定的であり、預金者保護を前提とした盤石な貸借対照表を維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産7.7兆円、純資産4702億円、自己資本比率4.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2022/03期 | 1.1兆円 | 827億円 | 71.2億円 | 1.2兆円 |
| 2023/03期 | 1.4兆円 | 81.8億円 | 59.2億円 | 1.4兆円 |
| 2024/03期 | 1,568億円 | 707億円 | 65.4億円 | 2,274億円 |
| 2025/03期 | 28.8億円 | 1,078億円 | 89.1億円 | 1,107億円 |
銀行業のキャッシュフローは貸出金や預金変動の影響を強く受けるため、営業キャッシュフローの数値は預貸金の増減に大きく左右される性質があります。投資キャッシュフローは保有証券の売却や戦略的な設備投資により変動していますが、FCF(フリー・キャッシュ・フロー)は銀行運営上の流動性管理に基づいた範囲で制御されています。グループ全体として、資本効率の最適化を図りながら安定的な資金循環を維持しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は27.0%と、東証プライム上場企業の平均と比較しても比較的高い水準であり、多様性の確保を推進しています。監査報酬は9,200万円と適切な規模を投じており、グループ管理統括部を中心とした堅実な監査体制を構築することで、適切なガバナンスとリスク管理を実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 931万円 | 2,374人 | - |
従業員平均年収は931万円と、地銀業界の中でも比較的高い水準を維持しています。長年培った強固な顧客基盤と、経営統合による効率化、そして近年注力しているフィービジネスなどの収益多様化が、安定した給与水準を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンの指標です。2022期から2025期までの4年間、十六フィナンシャルグループのTSRは一貫してTOPIXを大幅に上回る「アウトパフォーム」を記録しています。これは、安定した株価推移に加え、積極的な増配姿勢が株主に高く評価されていることを示しています。特に2024期にはTSRが252%に達するなど、株主還元への強いコミットメントが結果に表れています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2022/03期 | 70円 | 15.2% |
| 2023/03期 | 130円 | 25.7% |
| 2024/03期 | 160円 | 30.2% |
| 2025/03期 | 180円 | 31.2% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、6期連続の増配を行うなど、積極的な株主還元姿勢を強化しています。配当性向は30%前後を目標水準に掲げ、成長投資と株主還元のバランスを最適化しています。今後も業績連動型の配当を基本としつつ、長期保有を促すための施策を展開する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2022期 | 109.6万円 | 9.6万円 | 9.6% |
| 2023期 | 147.9万円 | 47.9万円 | 47.9% |
| 2024期 | 252.0万円 | 152.0万円 | 152.0% |
| 2025期 | 262.7万円 | 162.7万円 | 162.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.16倍と、業界平均の約0.40倍や市場が意識する1倍を大幅に下回っており、株価は極めて割安な水準にあると判断できます。PERも3.5倍と業界平均より低く、割安感が際立っています。一方で信用倍率は26.54倍と高い水準にあり、将来的な株価上昇を見込んだ信用買いが多い状況ですが、需給面での重さも意識されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2022/03期 | 268億円 | 96.1億円 | 35.8% |
| 2023/03期 | 273億円 | 86.3億円 | 31.7% |
| 2024/03期 | 279億円 | 85.9億円 | 30.8% |
| 2025/03期 | 312億円 | 104億円 | 33.3% |
法人税等の支払額は、毎期の税引前当期純利益の変動に応じて算出されています。実効税率は概ね30%から35%程度の範囲内で推移しており、会計上の利益水準と連動した標準的な納税状況です。連結納税制度等の影響を除けば、税務会計上の調整項目は安定的であり、業績の拡大とともに納税額も順調に増加しています。
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十六フィナンシャルグループ まとめ
「東海地方の雄が、りそなとの提携をテコにDXと事業承継で地域経済の再起動を狙う地銀のフロントランナー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。