北洋銀行8524
North Pacific Bank,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが北海道に住んでいたり、旅行で訪れたりしたことがあるなら、北洋銀行の看板を目にしたことがあるかもしれません。実は、北海道内の企業の約37.5%がメインバンクとして利用しており、道内貸出シェアは約3割を占める、まさに「道民の銀行」です。あなたが普段利用するお店や、応援している地元のスポーツチーム、自治体の公共サービスなど、その多くが北洋銀行の金融サービスによって支えられています。つまり、北海道の経済は北洋銀行なしでは成り立たないほど、私たちの暮らしの隅々にまで深く関わっているのです。
北海道を地盤とする第二地銀最大の銀行。2025年3月期は純利益206.08億円(前期比60.6%増)と大幅な増益を達成し、来期も243億円と力強い成長を見込んでいます。最近では人材派遣会社キャリアバンクへのTOB(株式公開買付け)を発表し、銀行業務以外の収益源確保へ本格的に乗り出しました。PBRは0.96倍と1倍割れからの改善途上にあり、新たな中期経営計画で示す成長戦略が市場の評価を高めるか注目されます。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 北海道札幌市中央区大通西3丁目7番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 3.0% | 0.1% | - |
| 2025/03期 | 5.0% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 5.3%(累計) | 0.2%(累計) | - |
同行の収益性は、銀行本来の資金運用効率を高めることで着実な改善傾向にあります。純利益の成長は、貸出金利息収入の増加だけでなく、効率的な経費削減とリスク管理による貸倒引当金のコントロールによって支えられています。今後は、新たに展開する事業戦略が収益の柱として加わることで、さらなる利益率の向上が期待されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 1,331億円 | — | 128億円 | 33.3円 | - |
| 2025/03期 | 1,506億円 | — | 206億円 | 53.9円 | +13.2% |
北洋銀行の業績は、2025年3月期に純利益が約206億円と過去数年で最も高い水準を達成するなど、力強い拡大基調にあります。これは北海道経済の活性化に伴う資金需要の増加に加え、金利上昇環境下での収益改善が寄与した結果です。2026年3月期についても、純利益で243億円の増益を見込んでおり、地域金融機関としての収益基盤が一段と強固になっています。 【3Q 2026/03期実績】売上1396億円(前年同期比28.2%)、純利益204億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、北洋銀行は銀行業を中心にリース事業等を含めた連結経営を行っており、地域経済の人口減少や金利変動を事業リスクとして重要視しています。近年はスタートアップ支援や人材派遣会社(キャリアバンク)の完全子会社化など、従来の金融仲介機能に留まらない収益源の多様化を積極的に進めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 91億円 | — | 118億円 | +29.2% |
| 2023期 | 76億円 | — | 96億円 | +26.9% |
| 2024期 | 111億円 | — | 128億円 | +15.6% |
| 2025期 | 155億円 | — | 206億円 | +32.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年3月に発表された新中期経営計画では、2029年3月期に純利益500億円という野心的な目標を掲げています。これは2025年3月期実績(206.08億円)の約2.4倍に相当する水準です。この達成に向け、人材派遣会社キャリアバンクの完全子会社化など、従来の銀行業務の枠を超えた非金利収益の拡大を急いでいます。過去の業績予想は4期連続で期初計画を大幅に上回って達成しており、経営陣の目標達成意欲の高さがうかがえます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計連結経常利益が前年同期比65.9%増の293億円となり、好調な業績を牽引。
キャリアバンクに対し1株1755円でTOBを実施し、同行として初めてとなる上場企業の子会社化を決定。
2029年3月期に連結純利益500億円を目指す中期経営計画を発表し、投資家の期待を集めた。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務の健全性については、総資産が約13兆円規模で推移しており、強固な資産基盤を維持しています。自己資本比率は2%台後半から3%台で推移し、地銀として一定の安定性を保っています。有利子負債の管理においても適切な運用が行われており、地域経済を支えるための十分な流動性を確保したバランスシートを形成しています。 【3Q 2026/03期】総資産13.3兆円、純資産4011億円、自己資本比率2.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.2兆円 | 1,716億円 | 323億円 | 9,944億円 |
| 2022/03期 | 1.7兆円 | 161億円 | 40.3億円 | 1.7兆円 |
| 2023/03期 | 1.4兆円 | 1,720億円 | 48.2億円 | 1.5兆円 |
| 2024/03期 | 9,881億円 | 7,030億円 | 192億円 | 2,851億円 |
| 2025/03期 | 675億円 | 3,285億円 | 90.5億円 | 3,960億円 |
銀行業におけるキャッシュフローは、貸出金や有価証券運用といった本業の資金変動を大きく反映するため、年度によって営業キャッシュフローが大きく変動する特徴があります。投資キャッシュフローのマイナスは、将来の収益向上を目指した有価証券運用や関連事業への投融資によるものです。全体として、本業を通じた資金の循環は安定的に管理されており、財務活動による調達とあわせて経営の安定性を担保しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が20.0%と一定の水準を確保しており、多様な視点を取り入れたガバナンス体制の構築に努めています。監査等委員会設置会社として監査報酬に約1億円を投じるなど、企業規模に見合った厳格な監査体制を維持し、透明性の高い経営監視を実施しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 694万円 | 2,772人 | - |
平均年収は694万円であり、地方銀行の中では全国的な水準と比べても堅実な給与水準を維持しています。北海道内においてはトップクラスの年収水準を誇っており、地域経済の基盤を支える組織として高い安定性と勤続年数の長さが給与体系にも反映されていると分析されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家の総リターンを示す指標です。北洋銀行のTSRは、調査対象期間の5年間(2021期〜2025期)すべてにおいてTOPIX(東証株価指数)を下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、過去の低金利環境下で銀行株全般が市場平均に対して軟調に推移したことが主な要因です。ただし、直近では金利上昇やPBR改善策への期待から株価が大きく上昇しており、今後のTSR改善が見込まれます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 12.5円 | 27.7% |
| 2017/03期 | 11円 | 26.3% |
| 2018/03期 | 11円 | 32.1% |
| 2019/03期 | 10円 | 27.9% |
| 2020/03期 | 10円 | 51.6% |
| 2021/03期 | 10円 | 41.2% |
| 2022/03期 | 10円 | 33.0% |
| 2023/03期 | 10円 | 40.0% |
| 2024/03期 | 10円 | 30.0% |
| 2025/03期 | 19円 | 35.2% |
| 権利確定月 | 3月 |
北洋銀行は、業績連動性を重視しつつ、株主への利益還元として安定的かつ持続的な配当の実施を方針としています。近年では業績の伸長に合わせ、1株あたりの配当金を増額する動きを見せています。配当性向を一定の目標内に収めつつ、株主優待を組み合わせることで、中長期的な投資価値の向上を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 161.7万円 | 61.7万円 | 61.7% |
| 2022期 | 127.4万円 | 27.4万円 | 27.4% |
| 2023期 | 150.9万円 | 50.9万円 | 50.9% |
| 2024期 | 237.7万円 | 137.7万円 | 137.7% |
| 2025期 | 280.8万円 | 180.8万円 | 180.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.96倍と、依然として解散価値とされる1倍を下回っていますが、業界平均の0.6倍よりは高く評価されています。これは、市場が同行の収益性改善や株主還元強化策を一定程度織り込んでいることを示唆します。信用倍率は1.22倍と拮抗しており、短期的な過熱感は見られません。今後は新中期経営計画の進捗が、さらなる株価評価向上のカギとなるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 158億円 | 63.5億円 | 40.2% |
| 2022/03期 | 192億円 | 74.9億円 | 38.9% |
| 2023/03期 | 173億円 | 76.7億円 | 44.3% |
| 2024/03期 | 186億円 | 57.8億円 | 31.0% |
| 2025/03期 | 281億円 | 74.6億円 | 26.6% |
法人税等の支払額は、経常利益の変動に伴って推移しています。2023/03期期には税負担率が一時的に上昇しましたが、直近の2025/03期期では利益の増加に合わせて税負担率が約26.6%に落ち着いています。業績拡大に伴い納税額も安定しており、適切な税務コンプライアンスを維持しています。
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北洋銀行 まとめ
「北海道の経済インフラを担う『道民のメインバンク』が、異業種M&Aで非金利収益の活路を探る」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。