ふくおかフィナンシャルグループ8354
Fukuoka Financial Group,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが福岡、熊本、長崎などで銀行口座を開設したり、住宅ローンを組んだりするとき、きっと「福岡銀行」や「熊本銀行」、「十八親和銀行」の窓口を目にするでしょう。これらは全て、ふくおかフィナンシャルグループの一員です。最近では、スマホ一つで口座開設から振込まで完結する日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」も運営しており、知らず知らずのうちにそのサービスを使っているかもしれません。普段利用するお店や地元の企業が成長していく裏側で、資金面から支えている地域の経済にとって欠かせない存在なのです。
九州を基盤とする日本最大級の地域金融グループ。2025期は売上高4557.1億円、純利益721.36億円を見込み、金利環境の変化を追い風に本業は堅調に推移しています。一方で、国内初のデジタルバンク「みんなの銀行」の運営や、投資専門子会社による事業再生・承継支援など、伝統的な銀行の枠を超えた成長戦略を積極的に推進。株価はPBR1.28倍と市場の評価も高く、資本効率の改善と新たな収益源の確立が今後の成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福岡県福岡市中央区大手門一丁目8番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 6.4% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 7.4% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 7.3%(累計) | 0.2%(累計) | - |
収益性は非常に高い水準を維持しており、地域密着型のビジネスモデルが効率的な収益獲得を支えています。低金利環境下でも貸出金利息などのコア収益を確保し、DX推進やグループ一体となった運営により業務効率化が図られています。今後は金利上昇局面においても、利ざやの拡大を通じてさらなる収益性の向上とROE目標の達成を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 4,047億円 | — | 612億円 | 324.8円 | - |
| 2025/03期 | 4,557億円 | — | 721億円 | 381.5円 | +12.6% |
当グループの業績は、着実な利益成長を続けており、特に直近の2025/03期には純利益が約721億円に達しました。福岡銀行を中心とした地域金融の地盤に加え、デジタル戦略やM&A支援などが寄与し、2021/03期の約446億円から比較して大幅な増益を達成しています。総収益も拡大基調にあり、九州圏内での高いシェアと安定した収益基盤が成長の源泉となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上4019億円(前年同期比18.5%)、純利益703億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
グループ連結子会社27社を擁し、福岡・熊本・十八親和などの地方銀行を中核とした広域ネットワークを展開しています。デジタルバンク『みんなの銀行』や証券・リース業務とのシナジーを加速させていますが、地域経済の低迷や金利変動リスクが主要な事業リスクとして開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 700億円 | 721億円 | 721億円 | +3.1% |
| 2024期 | 600億円 | — | 612億円 | +1.9% |
| 2023期 | 520億円 | — | 312億円 | -40.1% |
| 2022期 | 500億円 | — | 541億円 | +8.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「第8次中期経営計画」では、最終年度である2027期に親会社株主純利益1,000億円という高い目標を掲げています。初年度の2025期予想時点(721.36億円)で進捗率は72.1%と順調な滑り出しです。特に、株価上昇と増配を背景に、目標の一つであるTSR(株主総利回り)はTOPIXを大幅に上回っており、資本市場からの評価も得ています。一方で、もう一つの重要指標であるROE 9%以上の達成は今後の課題であり、非金利収益の拡大とコストコントロールが鍵となります。
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競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
業績好調を背景に、通期業績予想の上方修正と期末配当の増配を発表し、株主還元姿勢を強化しました。
第8次中期経営計画を策定し、将来的な利益成長とRO E9%の達成に向けた新たな戦略目標を掲げました。
AI人材育成プロジェクトを本格化させ、グループ内でのAI活用とスキルトランスファーを短期間で成功させました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産規模は約32兆円まで拡大しており、強固な資産基盤を構築しています。自己資本比率は2.8%から3.4%の範囲で推移しており、銀行業特有の高いレバレッジ運営を行いつつ、適切なリスク管理体制を維持しています。有利子負債の導入も見られますが、安定的な自己資本の積み上げによって財務健全性を維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産34.0兆円、純資産1.1兆円、自己資本比率2.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.5兆円 | 47.4億円 | 161億円 | 1.5兆円 |
| 2022/03期 | 2.2兆円 | 3,726億円 | 270億円 | 1.8兆円 |
| 2023/03期 | 1,113億円 | 30.8億円 | 237億円 | 1,082億円 |
| 2024/03期 | 1.5兆円 | 7,901億円 | 207億円 | 6,908億円 |
| 2025/03期 | 5,039億円 | 7,628億円 | 231億円 | 1.3兆円 |
銀行業特有の資金調達および運用活動の影響により、営業CFは年度によって大きく変動する特性があります。顧客からの預金増減や貸出金運用が営業CFの主要因となっており、投資CFでは有価証券の売買や店舗投資が反映されます。財務CFは主に配当金の支払いや自己株式取得等による支出が定着しており、全体として安定的なキャッシュフロー運用がなされています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は10.0%と改善の余地がありますが、グループ全体の多様な専門性を活かす経営体制を構築しています。監査報酬2億7,600万円を投じて強固なガバナンスと内部統制を整備しており、27社の連結子会社を統括する持株会社として安定的な経営基盤を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 717万円 | 7,928人 | - |
平均年収717万円は地銀業界のなかでも上位水準にあり、地域経済を牽引するリーディングバンクとしての収益力が反映されています。第8次中期経営計画で掲げるROE向上に向けた構造改革が進むなか、人的資本への投資が継続されていることが背景にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。ふくおかフィナンシャルグループは、2021期から2025期まで5期連続でTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。これは、金利環境の変化を追い風とした本業の好調さに加え、積極的な株主還元策(増配)や、PBR1倍超えを目指す経営戦略が市場から高く評価された結果です。特に直近2期はTOPIXを100ポイント近く上回る圧倒的なパフォーマンスを示しており、株主価値向上への強いコミットメントが表れています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 13円 | 25.1% |
| 2017/03期 | 13円 | - |
| 2018/03期 | 15円 | 26.1% |
| 2020/03期 | 85円 | 14.6% |
| 2021/03期 | 85円 | 36.2% |
| 2022/03期 | 95円 | 33.4% |
| 2023/03期 | 105円 | 63.4% |
| 2024/03期 | 115円 | 35.4% |
| 2025/03期 | 135円 | 35.4% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として、持続的な成長に向けた投資と株主還元のバランスを重視し、累進配当の姿勢を示しています。業績の拡大に合わせて配当金も着実に増配傾向にあり、株主還元を積極的に行う姿勢が明確です。今後も安定した収益力を背景に、配当性向35%〜40%を目安とした株主還元を推進していく見通しです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 152.6万円 | 52.6万円 | 52.6% |
| 2022期 | 178.5万円 | 78.5万円 | 78.5% |
| 2023期 | 198.0万円 | 98.0万円 | 98.0% |
| 2024期 | 310.7万円 | 210.7万円 | 210.7% |
| 2025期 | 312.1万円 | 212.1万円 | 212.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは1.28倍と、業界平均の0.53倍を大幅に上回っており、資本効率や成長性に対する市場の高い評価がうかがえます。PERは業界平均よりやや低い水準ですが、これは同社の安定した収益基盤を反映していると考えられます。信用倍率は42.34倍と高水準で、将来の株価上昇を期待した買いが多いものの、将来的な需給悪化のリスクも内包しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 604億円 | 158億円 | 26.1% |
| 2022/03期 | 761億円 | 220億円 | 28.9% |
| 2023/03期 | 501億円 | 189億円 | 37.8% |
| 2024/03期 | 569億円 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 1,036億円 | 315億円 | 30.4% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に概ね連動しており、標準的な実効税率の範囲内で推移しています。2024/03期の税額ゼロについては、会計上の繰延税金資産の調整などが影響している可能性があります。各期の納税状況は、日本国内の税制に基づき適正に処理・納付されています。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。