七十七銀行8341
The 77 Bank,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが宮城県や東北地方に住んでいたり、旅行で訪れたりしたことがあるなら、街角で「77」と書かれた緑色の看板を見たことがあるかもしれません。それが七十七銀行です。多くの地元の人々が、毎月のお給料を受け取る口座として、あるいはマイホームを建てるときの住宅ローンで利用しています。普段何気なく使っているATMや、子供の教育資金を相談する窓口の裏側で、この銀行は地域の経済を支える重要な役割を担っているのです。
東北最大の地銀、七十七銀行は金利上昇を追い風に業績を急拡大させています。2025年3月期の純利益は前期比31.8%増の392.7億円に達する見込みで、過去最高益を更新する勢いです。株価も1年で2倍以上に高騰し、上場来高値を更新。地域経済の活性化にも注力しており、半導体関連プロジェクトへの支援や地元企業との連携を強化し、持続的な成長基盤を固めています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 宮城県仙台市青葉区中央3-3-20
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 5.4% | 0.3% | - |
| 2025/03期 | 6.7% | 0.4% | - |
| 3Q FY2026/3 | 7.8%(累計) | 0.4%(累計) | - |
当行の収益性は、着実な利益成長により改善傾向にあります。純利益が継続的に増益基調にあることは、保有する運用資産の効率的な活用と、地域企業に対する金融・非金融両面での付加価値提供が功を奏している証左です。今後は、銀行本来の預貸金利ざやの拡大に加え、手数料ビジネスのさらなる収益化が、持続的な収益性向上の鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 1,506億円 | — | 298億円 | 402.4円 | - |
| 2025/03期 | 1,716億円 | — | 393億円 | 529.5円 | +13.9% |
当行の業績は、経常収益および純利益ともに順調に拡大しており、直近の2025/03期には純利益が約393億円に達しました。長引く低金利環境下でも貸出金利息の確保や有価証券運用を強化した結果、過去5年間で純利益を約2.4倍に成長させています。堅調な地域経済を背景とした金融サービスの提供に加え、事業承継やDX支援などコンサルティング収益の向上も成長を後押ししています。 【3Q 2026/03期実績】売上1494億円(前年同期比18.2%)、純利益399億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
当行は預金、貸出、証券投資などの銀行業務を中核としつつ、リースやクレジットカード、金融商品取引等の幅広い事業を展開しています。人口減少や異業種参入による競争激化が主たる事業リスクとして認識されており、地域経済の活性化とDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた収益力強化が経営上の最重要課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 未公表 | 570億円 | — | 上方修正 |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 360億円 | 393億円 | — | +9.1% |
| 2024期 | 255億円 | — | 298億円 | +16.9% |
| 2023期 | 210億円 | — | 251億円 | +19.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同行は現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想がその代わりとなります。金利環境の改善を背景に、2025期の通期業績予想を期中に上方修正しており、特に純利益は期初予想の360億円から392.7億円へと大幅に引き上げています。過去数年にわたり期初予想を上回る実績を上げており、保守的な予想を出しつつも着実に成果を出す経営姿勢がうかがえます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
地銀版M&Aサクシードを導入し、地域企業の事業承継と経営支援を強化。
通期連結経常利益予想を上方修正し、過去最高益の更新を見込む発表を実施。
東邦銀行、山形銀行と地域活性化に向けた広域連携協定を締結。
投資単位の引き下げによる流動性向上を目指し、1株を3株へ分割。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当行の財務健全性は、総資産10兆円規模を維持する安定した資本基盤によって支えられています。自己資本比率は5%前後で推移しており、地域金融機関として十分なリスク管理体制を整えています。2024/03期以降、有利子負債が計上されていますが、これは資金繰りの流動性確保を目的とした適正なコントロールの範囲内であり、強固な財務体質は揺らいでいません。 【3Q 2026/03期】総資産10.5兆円、純資産6696億円、自己資本比率5.0%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8,044億円 | 1,711億円 | 37.2億円 | 6,333億円 |
| 2022/03期 | 6,340億円 | 415億円 | 39.1億円 | 5,925億円 |
| 2023/03期 | 6,818億円 | 431億円 | 59.7億円 | 6,387億円 |
| 2024/03期 | 1,037億円 | 802億円 | 78.4億円 | 235億円 |
| 2025/03期 | 3,372億円 | 691億円 | 108億円 | 2,681億円 |
銀行特有の営業キャッシュフローの変動は、預金増減や貸出金等の金融資産の入れ替えによる影響を強く受けます。営業活動によるキャッシュアウトの拡大は、運用資産のポートフォリオ変更や戦略的な投融資活動によるものであり、経営上の問題ではありません。財務活動では継続的に配当支払等によるキャッシュアウトが見られ、株主還元を重視する姿勢が維持されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%と向上途上にありますが、強固な監査体制と連結子会社10社を統括する管理体制によりガバナンスが確保されています。東北地方最大規模の地銀として、地域経済を支える社会的責任を果たしつつ、経営の透明性向上に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 760万円 | 2,537人 | - |
従業員平均年収は760万円となっており、地方銀行業界の中では比較的高水準を維持しています。地域経済のインフラとしての安定した収益基盤と、デジタル化推進による生産性向上への取り組みが、この報酬水準を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。七十七銀行のTSRは、2023期からTOPIXを大幅にアウトパフォームしており、特に2024期には319.8%という驚異的なリターンを記録しました。これは、金利上昇局面で銀行セクター全体が注目される中、同社の着実な利益成長と積極的な株主還元策(増配)が市場から高く評価された結果です。株価が1年で2倍以上に上昇したことが、TSRを大きく押し上げる要因となりました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 9円 | 21.2% |
| 2017/03期 | 9円 | 20.9% |
| 2019/03期 | 47.5円 | 20.0% |
| 2020/03期 | 50円 | 20.2% |
| 2021/03期 | 50円 | 22.4% |
| 2022/03期 | 67.5円 | 22.4% |
| 2023/03期 | 90円 | 26.6% |
| 2024/03期 | 122.5円 | 30.4% |
| 2025/03期 | 175円 | 33.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、増配傾向を継続している点が大きな特徴です。配当性向を段階的に引き上げることで、成長した利益を株主に還元する姿勢を明確に示しています。持続可能な成長と株主への還元強化を両立させることで、中長期的な投資魅力の向上を図っています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 115.1万円 | 15.1万円 | 15.1% |
| 2022期 | 119.0万円 | 19.0万円 | 19.0% |
| 2023期 | 169.3万円 | 69.3万円 | 69.3% |
| 2024期 | 319.8万円 | 219.8万円 | 219.8% |
| 2025期 | 375.8万円 | 275.8万円 | 275.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットデータを見ると、同社のPER(18.0倍)とPBR(1.23倍)は銀行業の平均を大きく上回っており、市場からの高い成長期待を反映しています。特にPBRが1倍を超えている点は、多くの地銀が苦戦する中で特筆すべき点です。信用買い残は売り残の10倍以上と高水準で、短期的な過熱感には注意が必要ですが、それだけ個人投資家の関心も高いと言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 251億円 | 86.5億円 | 34.4% |
| 2022/03期 | 330億円 | 108億円 | 32.6% |
| 2023/03期 | 358億円 | 107億円 | 30.0% |
| 2024/03期 | 442億円 | 144億円 | 32.6% |
| 2025/03期 | 563億円 | 170億円 | 30.2% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増加に比例して増加傾向にあります。実効税率は概ね30%から34%の範囲で推移しており、会計上の利益に対して適切な税務処理が行われています。特別な税制優遇や繰延税金資産の影響を大きく受けることなく、安定した納税実績を残しています。
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「杜の都のガリバーが、金利正常化の追い風を受け、株価は上場来高値圏を驀進中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。