岩手銀行
The Bank of Iwate,Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
岩手の経済を支え、デジタルと協創で未来を拓くリーディングバンク
金融サービスの提供を通じて、地域のすべての人々が豊かさを実感できる、持続可能な未来を共創することを目指します。
この会社ってなに?
あなたが岩手県で生活しているなら、岩手銀行はとても身近な存在かもしれません。例えば、初めての給料を受け取る普通預金口座、夢のマイホームを建てるための住宅ローン、あるいは地元の行きつけのお店のレジで使われているキャッシュレス決済サービス。これらすべてに岩手銀行が関わっています。普段何気なく利用しているATMや、商店街の発展を支える資金の裏側で、岩手銀行は地域の経済を血液のように循環させる重要な役割を担っているのです。
岩手県を地盤とする地銀中位行。2025年3月期は、売上高491.8億円(前期比12.1%増)、純利益69.76億円(同65.1%増)と大幅な増益を見込む。一方でPBRは0.16倍と解散価値を大幅に下回る水準にあり、株価の割安感が際立っている。この状況を打破すべく、累進的配当と配当性向40%以上を掲げ、株主還元を強化している点が最大の注目ポイントである。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 岩手県盛岡市中央通1丁目2番3号
- 公式
- www.iwatebank.co.jp
社長プロフィール
当行は地域社会の発展に貢献することを使命とし、お客さまとともに持続的な成長を目指します。デジタル化の推進や外部企業との積極的な連携を通じて、金融サービスの枠を超えた新たな価値を創造し、岩手の未来を切り拓いてまいります。
この会社のストーリー
県内4つの銀行が合併し、岩手県の経済発展を支える目的で岩手殖産銀行が設立される。地域に根差した金融機関としての歩みが始まる。
普通銀行として新たなスタートを切り、商号を現在の「株式会社岩手銀行」へと変更。地域における存在感をさらに高めていく。
株式市場への上場を果たし、企業としての信頼性と知名度を向上させる。翌年には第1部に指定替えとなり、さらなる飛躍を遂げる。
世界的な金融危機の中、地方銀行として経営の健全性維持と地域経済への安定した資金供給という重要な役割が改めて問われる。
未曾有の大災害に対し、被災地の金融インフラ維持と復興支援に全力を尽くす。地域と一体となった取り組みで困難を乗り越える。
「いわぎんデジタル」を設立し、地域のIT化・デジタル化を主要施策に掲げる。異業種との連携を強化し、新たな価値創造を目指す。
大和証券やキーウェアソリューションズとの資本業務提携を発表。金融の枠を超えたソリューション提供で顧客基盤の強化を図る。
第21次中期経営計画を推進し、持続可能な地域社会の実現に貢献する。収益構造の改革と株主還元の強化を目指し、未来への挑戦を続ける。
注目ポイント
岩手県内でトップシェアを誇る安定した顧客基盤を背景に、堅実な業績を上げています。配当性向40%以上を目標とする累進配当を掲げ、株主への還元にも積極的です。※2024年9月に株主優待制度は廃止されました。
中期経営計画で「地域のIT化・デジタル化」を掲げ、専門子会社を設立。大和証券やIT企業のキーウェアソリューションズとも提携し、金融の枠を超えた新たなサービス創出に挑戦しています。
地元企業への補助金活用支援や、アートカンパニー「ヘラルボニー」との協業による若者応援プロジェクトなど、地域に根差したサステナブルな活動を推進。地域とともに成長する銀行を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 15円 | 36.4% |
| FY2022/3 | 20円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 22.5円 | 29.0% |
| FY2024/3 | 20円 | 32.5% |
| FY2025/3 | 31.25円 | 30.7% |
現在、株主優待制度は廃止されており実施されていません。
当行は累進的配当を基本方針とし、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。配当性向は親会社株主に帰属する当期純利益に対して40%以上を目標として設定しており、持続的な配当成長を目指しています。業績の拡大と連動した株主還元策を通じ、長期的な企業価値向上に努めています。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当行の業績は、貸出金利息などの資金利益が主軸となり、直近FY2025/3には純利益が約69.8億円と過去数年で最高水準を記録しました。近年は地域経済の情勢や市場環境の変化を反映し、収益規模が緩やかに推移しつつも堅調な成長を維持しています。デジタル戦略やグループ会社を通じた非金利収入の獲得が、将来的な収益の安定化に寄与する見込みです。
財務は安全?
総資産規模は約3.8兆円規模で推移しており、自己資本比率は約5%前後で安定した財務健全性を維持しています。リスク管理を徹底しつつ、地域企業への融資を通じて地域経済のインフラとしての役割を確実に果たしています。有利子負債のコントロールを含め、金融機関として求められる高い自己資本水準を継続的に確保しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2,400億円 | 277億円 | -11.7億円 | 2,677億円 |
| FY2022/3 | 432億円 | 226億円 | -15.7億円 | 658億円 |
| FY2023/3 | -1,117億円 | 589億円 | -16.8億円 | -528億円 |
| FY2024/3 | -339億円 | -470億円 | -22.8億円 | -810億円 |
| FY2025/3 | -1,524億円 | -908億円 | -16.0億円 | -2,432億円 |
銀行業におけるキャッシュフローは預金や貸出金といった営業活動の特性上、一般事業会社とは異なる変動を見せます。近年は有価証券の売買や預金増減の影響により、営業キャッシュフローが一時的にマイナスとなる局面がありましたが、これは資産運用の調整を反映したものです。財務キャッシュフローは株主還元としての配当支払いが継続的に行われており、安定的なキャッシュの流出管理がなされています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 61.6億円 | 32.6億円 | 53.0% |
| FY2022/3 | 77.7億円 | 36.4億円 | 46.9% |
| FY2023/3 | 64.6億円 | 10.8億円 | 16.7% |
| FY2024/3 | 69.5億円 | 27.3億円 | 39.3% |
| FY2025/3 | 97.8億円 | 28.0億円 | 28.7% |
法人税等の支払額は、毎期の税引前当期純利益の変動に応じて推移しています。FY2023/3には税効果会計等の影響により実効税率が一時的に低下しましたが、直近では適正な水準に回帰しています。課税所得の算出においては、銀行特有の貸倒引当金の繰入や有価証券損益の影響を考慮した会計処理がなされています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 693万円 | 1,357人 | - |
平均年収は約693万円で、地方銀行としては地域経済の水準と比較して高めの安定した給与体系といえます。行員の生活基盤を支えつつ、地域密着型の銀行業として堅実な業績を背景にした還元がなされています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は岩手銀行行員持株会。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの機関投資家の信託口が並び、上位に岩手県や岩手県企業局が含まれる点は地域金融機関としての特徴です。持株会や地元企業の出資も見られ、安定株主が一定割合を占める構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、岩手県内での強固な顧客基盤を背景に安定した収益を上げており、主要な事業リスクには貸出先企業の業績変動や金利リスクが挙げられています。また、地域活性化に向けた資本業務提携やデジタル化への先行投資も開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様性の確保に向けた取り組みを進めています。社外役員比率が50%に達するなど独立性の高い監督体制を構築しており、健全な企業統治と地域貢献のバランスを重視した経営を行っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 43億円 | 43億円 | 42億円 | -1.7% |
| FY2023 | 33億円 | 43億円 | 54億円 | +63.1% |
| FY2022 | 30億円 | — | 41億円 | +37.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 450億円 | 435億円 | 439億円 | -2.5% |
| FY2023 | 450億円 | — | 476億円 | +5.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画では純利益目標を大幅に達成したものの、本業の収益力を示すコア業務純益は未達に終わりました。業績予想の精度を見ると、純利益は期初予想を大幅に上回るポジティブな乖離が目立つ一方で、売上高は未達となるケースもあり、収益構造の変化を予測しきれていない面が見られます。現在は配当性向40%以上という明確な株主還元方針を掲げており、PBR改善に向けた利益成長と株主還元の両立が最大のテーマとなっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、増配は行っているものの、それ以上に株価が低迷していることが主な原因です。特にPBRが0.1倍台という極端な低評価は、資本効率や成長性に対する市場の厳しい見方を反映しています。銀行業界全体が低PBRに悩む中でも特に低い水準であり、経営陣が掲げる株主還元強化策が、この低迷を打破する鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 91.5万円 | -8.5万円 | -8.5% |
| FY2022 | 74.2万円 | -25.8万円 | -25.8% |
| FY2023 | 87.9万円 | -12.1万円 | -12.1% |
| FY2024 | 107.7万円 | +7.7万円 | 7.7% |
| FY2025 | 134.1万円 | +34.1万円 | 34.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRが著しく低く、極端な割安水準で取引されています。これは、成長期待が低いと市場から評価されていることを示唆します。一方で、予想配当利回りは7.33%と非常に高く、株主還元への強いコミットメントがうかがえます。信用倍率は29.05倍と買い残が多く、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、これは将来的な売り圧力にもなり得ます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
キーウェアソリューションズと資本業務提携し、地域のDX支援を強化。
大和証券との金融商品仲介業務に関する包括的業務提携の実務を開始。
補助金クラウドと提携し、中小企業向け補助金診断サービスを提供開始。
最新ニュース
岩手銀行 まとめ
ひとめ診断
「岩手県の経済インフラを支える地銀の雄が、低PBR脱却へ向けた株主還元とDXに本腰」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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