岩手銀行8345
The Bank of Iwate,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが岩手県で生活しているなら、岩手銀行はとても身近な存在かもしれません。例えば、初めての給料を受け取る普通預金口座、夢のマイホームを建てるための住宅ローン、あるいは地元の行きつけのお店のレジで使われているキャッシュレス決済サービス。これらすべてに岩手銀行が関わっています。普段何気なく利用しているATMや、商店街の発展を支える資金の裏側で、岩手銀行は地域の経済を血液のように循環させる重要な役割を担っているのです。
岩手県を地盤とする地銀中位行。2025年3月期は、売上高491.8億円(前期比12.1%増)、純利益69.76億円(同65.1%増)と大幅な増益を見込む。一方でPBRは0.16倍と解散価値を大幅に下回る水準にあり、株価の割安感が際立っている。この状況を打破すべく、累進的配当と配当性向40%以上を掲げ、株主還元を強化している点が最大の注目ポイントである。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 岩手県盛岡市中央通1丁目2番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 2.2% | 0.1% | - |
| 2025/03期 | 3.6% | 0.2% | - |
| 3Q 2026/03期 | 3.5%(累計) | 0.2%(累計) | - |
収益性は、銀行業特有の金利環境や与信コストに大きく左右されますが、自己資本を効率的に活用し純利益を積み上げる体制を整えています。近年の純利益の成長は、地域密着型のコンサルティング営業やコスト管理の徹底による効率的な経営基盤の構築を裏付けています。今後も、市場金利の動向を見極めながら、持続的な収益性を追求していく方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 439億円 | — | 42.3億円 | 246.0円 | — |
| 2025/03期 | 492億円 | — | 69.8億円 | 406.9円 | +12.1% |
当行の業績は、貸出金利息などの資金利益が主軸となり、直近2025/03期には純利益が約69.8億円と過去数年で最高水準を記録しました。近年は地域経済の情勢や市場環境の変化を反映し、収益規模が緩やかに推移しつつも堅調な成長を維持しています。デジタル戦略やグループ会社を通じた非金利収入の獲得が、将来的な収益の安定化に寄与する見込みです。 【3Q 2026/03期実績】売上506億円(前年同期比39.6%)、純利益66億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、岩手県内での強固な顧客基盤を背景に安定した収益を上げており、主要な事業リスクには貸出先企業の業績変動や金利リスクが挙げられています。また、地域活性化に向けた資本業務提携やデジタル化への先行投資も開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 43億円 | 43億円 | 42.3億円 | -1.7% |
| 2023期 | 33億円 | 43億円 | 53.8億円 | +63.1% |
| 2022期 | 30億円 | — | 41.3億円 | +37.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 450億円 | 435億円 | 439億円 | -2.5% |
| 2023期 | 450億円 | — | 476億円 | +5.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画では純利益目標を大幅に達成したものの、本業の収益力を示すコア業務純益は未達に終わりました。業績予想の精度を見ると、純利益は期初予想を大幅に上回るポジティブな乖離が目立つ一方で、売上高は未達となるケースもあり、収益構造の変化を予測しきれていない面が見られます。現在は配当性向40%以上という明確な株主還元方針を掲げており、PBR改善に向けた利益成長と株主還元の両立が最大のテーマとなっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
キーウェアソリューションズと資本業務提携し、地域のDX支援を強化。
大和証券との金融商品仲介業務に関する包括的業務提携の実務を開始。
補助金クラウドと提携し、中小企業向け補助金診断サービスを提供開始。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
総資産規模は約3.8兆円規模で推移しており、自己資本比率は約5%前後で安定した財務健全性を維持しています。リスク管理を徹底しつつ、地域企業への融資を通じて地域経済のインフラとしての役割を確実に果たしています。有利子負債のコントロールを含め、金融機関として求められる高い自己資本水準を継続的に確保しています。 【3Q 2026/03期】総資産3.9兆円、純資産1925億円、自己資本比率4.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,400億円 | 277億円 | ▲11.7億円 | 2,677億円 |
| 2022/03期 | 432億円 | 226億円 | ▲15.7億円 | 658億円 |
| 2023/03期 | ▲1,117億円 | 589億円 | ▲16.8億円 | ▲528億円 |
| 2024/03期 | ▲339億円 | ▲470億円 | ▲22.8億円 | ▲810億円 |
| 2025/03期 | ▲1,524億円 | ▲908億円 | ▲16.0億円 | ▲2,432億円 |
銀行業におけるキャッシュフローは預金や貸出金といった営業活動の特性上、一般事業会社とは異なる変動を見せます。近年は有価証券の売買や預金増減の影響により、営業キャッシュフローが一時的にマイナスとなる局面がありましたが、これは資産運用の調整を反映したものです。財務キャッシュフローは株主還元としての配当支払いが継続的に行われており、安定的なキャッシュの流出管理がなされています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%であり、多様性の確保に向けた取り組みを進めています。社外役員比率が50%に達するなど独立性の高い監督体制を構築しており、健全な企業統治と地域貢献のバランスを重視した経営を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 693万円 | 1,357人 | - |
平均年収は約693万円で、地方銀行としては地域経済の水準と比較して高めの安定した給与体系といえます。行員の生活基盤を支えつつ、地域密着型の銀行業として堅実な業績を背景にした還元がなされています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、増配は行っているものの、それ以上に株価が低迷していることが主な原因です。特にPBRが0.1倍台という極端な低評価は、資本効率や成長性に対する市場の厳しい見方を反映しています。銀行業界全体が低PBRに悩む中でも特に低い水準であり、経営陣が掲げる株主還元強化策が、この低迷を打破する鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 70円 | 17.5% |
| 2017/03期 | 70円 | 12.3% |
| 2018/03期 | 70円 | 22.7% |
| 2019/03期 | 70円 | 30.0% |
| 2020/03期 | 70円 | 32.9% |
| 2021/03期 | 60円 | 36.4% |
| 2022/03期 | 80円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 90円 | 29.0% |
| 2024/03期 | 80円 | 32.5% |
| 2025/03期 | 125円 | 30.7% |
現在、株主優待制度は廃止されており実施されていません。
当行は累進的配当を基本方針とし、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけています。配当性向は親会社株主に帰属する当期純利益に対して40%以上を目標として設定しており、持続的な配当成長を目指しています。業績の拡大と連動した株主還元策を通じ、長期的な企業価値向上に努めています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 91.5万円 | ▲8.5万円 | -8.5% |
| 2022期 | 74.2万円 | ▲25.8万円 | -25.8% |
| 2023期 | 87.9万円 | ▲12.1万円 | -12.1% |
| 2024期 | 107.7万円 | 7.7万円 | 7.7% |
| 2025期 | 134.1万円 | 34.1万円 | 34.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRが著しく低く、極端な割安水準で取引されています。これは、成長期待が低いと市場から評価されていることを示唆します。一方で、予想配当利回りは7.33%と非常に高く、株主還元への強いコミットメントがうかがえます。信用倍率は29.05倍と買い残が多く、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多いものの、これは将来的な売り圧力にもなり得ます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 61.6億円 | 32.6億円 | 53.0% |
| 2022/03期 | 77.7億円 | 36.4億円 | 46.9% |
| 2023/03期 | 64.6億円 | 10.8億円 | 16.7% |
| 2024/03期 | 69.5億円 | 27.3億円 | 39.3% |
| 2025/03期 | 97.8億円 | 28.0億円 | 28.7% |
法人税等の支払額は、毎期の税引前当期純利益の変動に応じて推移しています。2023/03期には税効果会計等の影響により実効税率が一時的に低下しましたが、直近では適正な水準に回帰しています。課税所得の算出においては、銀行特有の貸倒引当金の繰入や有価証券損益の影響を考慮した会計処理がなされています。
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岩手銀行 まとめ
「岩手県の経済インフラを支える地銀の雄が、低PBR脱却へ向けた株主還元とDXに本腰」
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