山陰合同銀行8381
The San-in Godo Bank,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが島根県や鳥取県に旅行したとき、街のあちこちで見かける「ごうぎん」の緑の看板、それが山陰合同銀行です。地元の中小企業がお弁当屋さんを始めるときにお金を貸したり、マイホームを夢見る家族に住宅ローンを提供したりして、山陰地方の人々の暮らしと経済を根っこから支えています。最近では、あなたが普段使っている会計ソフトの会社(freee)と提携して地方企業のDXを後押ししたり、東京で未来のユニコーン企業を探すイベントを開いたりと、銀行の枠を超えた新しい挑戦も始めています。あなたが利用するお店やサービスも、実は裏側でごうぎんが支えているかもしれません。
山陰合同銀行は、島根・鳥取を地盤としながら山陽・関西・東京圏へも積極的に展開し、成長を続ける地方銀行の雄です。2025年3月期は売上高1,353.1億円、純利益187.37億円と増収増益を達成。続く2026年3月期も純利益210億円と最高益更新を見込み、5期連続の増配(1株48円)で株主還元にも積極的です。金利上昇環境を追い風に、有価証券運用益の改善と貸出金利鞘の拡大が業績を力強く牽引しています。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 島根県松江市魚町10
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 5.3% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 5.9% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.5%(累計) | 0.2%(累計) | - |
当行は預貸金業務に加え、有価証券運用やM&Aアドバイザリー等の手数料ビジネスを通じて収益の多様化を図っています。近年の純利益の成長は、貸出先の拡大と金利環境の変化による利ざや改善が大きく寄与しており、ROEの向上に向けた資本効率の改善を経営の重要課題として掲げています。地方銀行として安定した収益基盤を持ちつつ、法人営業におけるAI活用などで収益性を高める取り組みを強化しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 1,202億円 | — | 168億円 | 109.3円 | — |
| 2025/03期 | 1,353億円 | — | 187億円 | 122.9円 | +12.6% |
当行の業績は、山陽・関西・東京といった広域エリアへの戦略的な展開が奏功し、売上高および純利益ともに順調な拡大基調を維持しています。2026年3月期の通期予想では、純利益が前期比20.5%増の約210億円に達する見込みであり、人口減少という地域課題を成長投資で補う経営モデルが功を奏しています。今後もデジタル技術を活用したDX推進や法人営業の高度化により、更なる収益拡大を目指す方針です。 【3Q 2026/03期実績】売上1154億円(前年同期比19.9%)、純利益168億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
銀行業務を中核に、有価証券投資やコンサルティング等で収益を上げています。主要なリスク要因として、山陰地域の人口減少に伴う貸出需要の減退や、市場金利の変動による運用収益への影響が継続的な経営課題として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 235億円 | 255億円 | 未確定 | +8.5% |
| 2025期 | 182億円 | — | 187億円 | +2.9% |
| 2024期 | 160億円 | — | 168億円 | +5.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,216億円 | — | 1,353億円 | +11.3% |
| 2024期 | 1,111億円 | — | 1,202億円 | +8.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画(2024期-2026)は、最終年度の当期純利益目標を当初の235億円から255億円へ大幅に上方修正しました。これは、金利のある世界への移行を背景とした有価証券運用収益の改善や貸出金利鞘の拡大が想定を上回って進捗しているためです。過去の業績予想も保守的な期初予想から上振れて着地する傾向があり、経営陣の計画達成意欲は非常に高いと評価できます。ROE 6%以上の目標も安定的にクリアしており、収益性も着実に向上しています。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期の経常利益予想を298億円から321億円へ上方修正し、期末配当の増額を発表しました。
フリー株式会社と提携し、BPaaSを活用した地域企業向けDXサービスの提供合意を発表しました。
NTTデータの共同利用型BaaS基盤を採用した新サービス「DanDanBANK」を開始しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当行の総資産は拡大傾向にあり、2025年3月期時点では約8.5兆円に達しています。自己資本比率は3.6%程度と銀行特有の低い水準に見えますが、国内外の規制基準であるバーゼル規制などを踏まえた適切なリスク管理を行っており、経営の健全性は維持されています。近年は有利子負債の計上が見られますが、これは流動性を確保するための調達手段であり、財務体質の悪化を意味するものではありません。 【3Q 2026/03期】総資産8.6兆円、純資産3251億円、自己資本比率4.4%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4,391億円 | ▲1,330億円 | ▲32.4億円 | 3,061億円 |
| 2022/03期 | 762億円 | ▲1,697億円 | ▲34.5億円 | ▲935億円 |
| 2023/03期 | ▲2,565億円 | 3,097億円 | ▲69.6億円 | 531億円 |
| 2024/03期 | 635億円 | 83.0億円 | ▲64.3億円 | 718億円 |
| 2025/03期 | 8,722億円 | ▲5,281億円 | ▲90.0億円 | 3,440億円 |
銀行のキャッシュフローは一般的な事業会社とは異なり、預金の受け入れや貸出業務といった金融取引が営業キャッシュフローに大きく影響します。2025年3月期には営業CFが約8,722億円のプラスとなる一方、投資CFで約5,281億円のマイナスを計上しており、これは有価証券運用等の投資活動を活発に行ったことを示唆しています。財務活動によるキャッシュフローは一貫してマイナスであり、これは主に配当金の支払いや自己株式取得等による資金の流出を反映しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が約30.7%と高く、多様な視点を取り入れた経営体制の構築が進んでいます。監査体制についても専門的な監査報酬の支払いを通じて透明性を確保しており、連結子会社9社を抱える地方銀行として強固なガバナンス環境が整備されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 733万円 | 1,882人 | - |
平均年収は733万円と、地方銀行の業界水準としては堅実な水準を維持しています。近年、物価高や人材確保の観点から初任給の引き上げを4年連続で実施するなど、優秀な若手人材を確保するための処遇改善に積極的な姿勢が見られます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当金を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2024期以降、当行のTSRはTOPIXを大幅に上回る「アウトパフォーム」を記録しています。特に2025期には自社TSRが268.4%に達し、TOPIXの213.4%を大きく超過しました。これは、日銀の金融政策修正期待を背景とした銀行株への物色に加え、当行自身の5期連続増配という積極的な株主還元策と、過去最高益を更新し続ける好調な業績が、投資家から高く評価された結果と言えます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 18.5% |
| 2017/03期 | 15円 | 17.6% |
| 2018/03期 | 26円 | 29.6% |
| 2019/03期 | 26円 | 30.7% |
| 2020/03期 | 20円 | 29.8% |
| 2021/03期 | 18円 | 29.0% |
| 2022/03期 | 32円 | 34.5% |
| 2023/03期 | 34円 | 34.2% |
| 2024/03期 | 39円 | 35.7% |
| 2025/03期 | 48円 | 39.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
当行は安定配当を基本としつつ、業績連動による増配を継続する方針を掲げています。配当性向は近年の業績向上に合わせて引き上げられており、株主還元への意識が高まっています。今後も成長投資と株主還元のバランスを考慮し、持続的な配当の維持・向上を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.9万円 | 5.9万円 | 5.9% |
| 2022期 | 123.8万円 | 23.8万円 | 23.8% |
| 2023期 | 150.5万円 | 50.5万円 | 50.5% |
| 2024期 | 243.1万円 | 143.1万円 | 143.1% |
| 2025期 | 268.4万円 | 168.4万円 | 168.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
当行のPBRは0.86倍と、依然として解散価値である1倍を下回っていますが、業界平均の約0.5倍を大幅に上回っており、市場からの評価が高いことがうかがえます。信用取引では買い残が売り残を大きく上回る14.34倍となっており、株価上昇への期待感が強い状態です。ただし、この高い信用倍率は将来的な売り圧力につながる可能性もあるため、需給バランスには注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 144億円 | 47.6億円 | 33.0% |
| 2022/03期 | 208億円 | 63.1億円 | 30.3% |
| 2023/03期 | 217億円 | 62.6億円 | 28.8% |
| 2024/03期 | 247億円 | 79.3億円 | 32.1% |
| 2025/03期 | 267億円 | 79.8億円 | 29.9% |
当行の実効税率は概ね30%前後で推移しており、日本の法人税等の税率水準と整合しています。税引前利益が右肩上がりに成長する中で、法人税等の支払額も増加していますが、これは業績拡大に伴う健全な納税の結果と言えます。特段の税務上の優遇措置や特殊要因による税率の大きな乖離は見られません。
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