百十四銀行8386
The Hyakujushi Bank,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが香川県や岡山県など瀬戸内エリアで暮らしているなら、百十四銀行はとても身近な存在かもしれません。例えば、マイホームを建てるための住宅ローンを組んだり、お子さんの教育資金を積み立てたり、給与が振り込まれる口座を持っていたり。また、あなたがよく行く地元のスーパーやうどん屋さんが新しい店舗を出したり、工場が新しい機械を導入したりする際、その裏側で事業資金を融資しているのが百十四銀行です。このように、あなたの暮らしや地域の経済を金融の力で支えている会社なのです。100株以上保有すると香川県の特産品カタログがもらえる株主優待もあり、投資を通じて地元を応援することもできます。
香川県地盤の百十四銀行は、2025期に純利益137.00億円(前期比42.1%増)を達成し、続く2026期には過去最高益となる155.00億円を見込むなど、収益力の回復が鮮明です。一方でPBRは0.19倍と解散価値を大きく下回る水準にあり、株主価値向上が喫緊の課題となっています。この状況を打開すべく、野村證券との包括的業務提携を通じて富裕層向け資産運用ビジネスを本格化させ、2026年度から新体制でのサービス開始を予定しており、非金利収入の拡大による収益構造改革が最大の注目点です。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 香川県高松市亀井町5番地の1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 3.2% | 0.2% | - |
| 2025/03期 | 4.2% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.9%(累計) | 0.2%(累計) | - |
貸出利回りや運用の効率化により、収益性は着実に向上傾向にあります。特に近年の純利益の拡大は、資金運用効率の改善とコスト管理の徹底によるものです。今後も地域企業への提案型営業を深めることで、持続可能な収益水準の維持を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 821億円 | — | 96.4億円 | 336.2円 | - |
| 2025/03期 | 900億円 | — | 137億円 | 481.2円 | +9.6% |
当行の連結業績は、貸出金利息収入の増加や市場運用収益の拡大を背景に右肩上がりの成長を続けており、2025年3月期の純利益は過去最高水準の137億円に達しました。2026年3月期も通期で155億円の純利益を見込んでおり、主力の銀行業務が堅調に推移しています。地域経済の活性化を支える総合コンサルティング機能の強化が、安定的な収益基盤の構築に寄与しています。 【3Q 2026/03期実績】売上789億円(前年同期比24.2%)、純利益134億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、マイナス金利政策の解除以降の金利動向や、地元経済の人口減少による貸出需要の減退を挙げています。一方で、野村證券との金融商品仲介業務における包括的業務提携など、預かり資産ビジネスの強化を通じて収益源の多角化を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 100億円 | — | 137億円 | +37.0% |
| 2024期 | 65億円 | — | 96億円 | +48.3% |
| 2023期 | 80億円 | — | 92億円 | +14.7% |
| 2022期 | 55億円 | — | 117億円 | +112.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
前中期経営計画では、最終年度の目標であった純利益(3年間累計300億円)を327億円と前倒しで達成し、ROEも目標をクリアしました。一方で、本業の儲けを示すコア業務純益は未達に終わり、金利環境や政策保有株の売却益に業績が左右されやすい体質が課題として残ります。近年の業績予想は期初時点でかなり保守的に設定されており、結果として4期連続で純利益が期初予想を大幅に上回るポジティブな着地となっています。
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
野村證券との金融商品仲介業務における包括的業務提携の基本合意書を締結しました。
業績好調を背景に、期末配当を前回予想の88円から20円増配の108円に修正しました。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比34.9%増の211億円に拡大し、力強い業績を示しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
連結自己資本比率は9%台を維持しており、財務健全性は安定的な水準を確保しています。預金基盤を活かした資金運用に加え、リスク資産の管理を徹底することで貸借対照表の質を向上させています。また、市場環境の変化に備えた十分な自己資本の積み上げにより、地域金融機関としての役割を安定して果たせる体制を構築しています。 【3Q 2026/03期】総資産5.8兆円、純資産3617億円、自己資本比率4.8%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,164億円 | 274億円 | 24.4億円 | 2,437億円 |
| 2022/03期 | 2,539億円 | 291億円 | 17.7億円 | 2,248億円 |
| 2023/03期 | 1,522億円 | 2,270億円 | 31.9億円 | 749億円 |
| 2024/03期 | 925億円 | 166億円 | 28.9億円 | 1,090億円 |
| 2025/03期 | 1,307億円 | 941億円 | 37.6億円 | 2,248億円 |
銀行業特有の資金の流入出により営業キャッシュフローは大きく変動しますが、これは主に預金残高や貸出金の増減によるものです。投資活動は有価証券の売買や運用状況が反映されており、キャッシュフローの変動は一時的な資産構成の変化に起因します。財務活動は配当支払等の安定した資金流出が継続しており、健全な範囲内でコントロールされています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は13.3%となっており、多様性の確保に向けた取り組みを進めています。連結子会社8社を抱える地方銀行として、堅実な監査体制の構築とガバナンス強化を経営の柱とし、地域経済への貢献と持続的な成長の両立を目指しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 654万円 | 2,125人 | - |
従業員平均年収は654万円と地銀業界の中では標準的な水準です。地域金融機関として堅実な給与体系を維持しており、長期的な勤続を前提とした安定的な雇用環境が整っていることが推察されます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2025期に200.2%とTOPIXの213.4%に肉薄したものの、過去の多くの期間でTOPIXをアンダーパフォームしてきました。これは、長年の低金利環境下で地方銀行の収益性が低迷し、株価が低PBRに甘んじてきたことが主な要因です。しかし、直近1年では増配と業績回復を背景に株価が急騰し、TOPIXとの差を急速に縮めています。今後の金融政策の正常化や野村證券との提携による非金利収入の成長が、TSRを逆転させるための鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 8円 | 20.5% |
| 2017/03期 | 8円 | 24.5% |
| 2018/03期 | 8円 | 23.1% |
| 2020/03期 | 80円 | 30.6% |
| 2021/03期 | 70円 | 80.5% |
| 2022/03期 | 70円 | 17.6% |
| 2023/03期 | 75円 | 23.8% |
| 2024/03期 | 90円 | 26.8% |
| 2025/03期 | 145円 | 30.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
当行は配当性向を考慮しつつ、株主への利益還元を強化しています。近年は収益拡大を反映し積極的な増配を行っており、株主還元への姿勢が明確です。今後も持続的な成長を通じて、安定した配当の継続を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 89.8万円 | 10.2万円 | -10.2% |
| 2022期 | 91.7万円 | 8.3万円 | -8.3% |
| 2023期 | 104.6万円 | 4.6万円 | 4.6% |
| 2024期 | 167.4万円 | 67.4万円 | 67.4% |
| 2025期 | 200.2万円 | 100.2万円 | 100.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均を大幅に下回っており、株価は極めて割安な水準で評価されています。特にPBR 0.19倍は、いわゆる「PBR1倍割れ」の中でも特に低いレベルです。一方で、2025期実績ベースの配当利回りは6.65%と非常に高く、高配当利回り銘柄としての魅力があります。信用倍率は19.7倍と買い残が多く、将来の株価上昇を見込む投資家が多い一方、需給面では上値の重さに繋がる可能性も指摘されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 53.1億円 | 27.4億円 | 51.7% |
| 2022/03期 | 152億円 | 34.9億円 | 22.9% |
| 2023/03期 | 133億円 | 41.2億円 | 31.0% |
| 2024/03期 | 146億円 | 49.1億円 | 33.8% |
| 2025/03期 | 199億円 | 62.1億円 | 31.2% |
実効税率は概ね法定の実効税率水準に収束しています。2021年3月期は利益水準が低かったため、相対的な税率が高く見えています。その後は利益の安定に伴い、30%前後の安定した納税が継続しています。
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「創業140年超の香川の雄が、野村證券とのタッグでウェルスマネジメント強化に乗り出す地銀改革の最前線」
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