秋田銀行8343
THE AKITA BANK,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが秋田県で暮らしているなら、給与が振り込まれる口座や、毎月の家賃・公共料金を引き落とす口座として、秋田銀行を使っているかもしれません。マイホームを建てるときに住宅ローンを組んだり、お子さんの大学進学のために教育ローンを相談したりする場所でもあります。普段利用する地元のスーパーや飲食店も、事業の運転資金を秋田銀行から借りていることが多いでしょう。まさに秋田の経済を地域社会の隅々で支えている、縁の下の力持ちのような存在です。
秋田県を基盤とする地銀中位行。2025年3月期は売上高522.1億円、純利益56.62億円と増収増益を達成し、金利上昇環境が追い風となっています。年間配当も前期の80円から105円へと大幅に増配し、株主還元姿勢を強化。2028年3月期に純利益80億円以上を目指す新中期経営計画を始動させ、法人向けポータルサービス開発などDX投資による収益基盤強化を急いでいます。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 秋田県秋田市山王3丁目2-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 2.8% | 0.1% | - |
| 2025/03期 | 3.4% | 0.2% | - |
| 3Q FY2026/3 | 3.9%(累計) | 0.2%(累計) | - |
当行の収益性は、銀行業特有の構造から利ざやの確保が鍵となっており、近年の金利環境の改善に伴い着実な改善傾向にあります。特に資金利益の拡大が収益の柱となっており、経費率をコントロールしつつ純利益を積み上げる体制が整っています。地域内での預貸金シェアの高さを武器に、今後も安定した収益確保が期待される状況です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 427億円 | — | 45.4億円 | 258.1円 | - |
| 2025/03期 | 522億円 | — | 56.6億円 | 320.4円 | +22.2% |
当行の直近5年間の業績は、2025年3月期において売上高が約522億円、純利益が約57億円と大幅な増収増益を達成しました。金利上昇の恩恵を受けた貸出金利息の増加や、効率的な有価証券運用が収益を大きく押し上げています。過去には一時的な減収も経験しましたが、現在は堅調な地域経済を基盤とした安定的な成長軌道に乗っています。 【3Q 2026/03期実績】売上435億円(前年同期比8.6%)、純利益62億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業リスクとして、秋田県内の人口減少や産業衰退に伴う貸出需要の減退、および低金利環境下での資金利益の確保が喫緊の課題とされています。一方で、デジタル化の推進や地域商社機能の強化により、収益源の多角化を目指す経営姿勢がEDINETの開示情報等から読み取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 51億円 | 58億円 | 57億円 | +11.0% |
| 2024期 | 39億円 | — | 45億円 | +16.4% |
| 2023期 | 34億円 | — | 33億円 | -3.1% |
| 2022期 | 34億円 | — | 32億円 | -6.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2028年3月期を最終年度とする新中期経営計画を策定し、連結純利益80億円以上という高い目標を掲げています。これは過去最高益水準であり、金利環境の好転を背景とした強い意志表明と見られます。過去2期は期初予想を上回る着地となっており、業績予想の精度は向上傾向にあります。計画達成に向けては、法人向けデジタルサービスの強化やコンサルティング業務による非金利収益の拡大が鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
金融機関向けビジネスマッチング管理サービスを導入し、地域企業の課題解決を加速。
個人株主の長期保有促進を目的とした初の株主優待制度導入を発表。
エメラダとの提携による法人向けビジネスポータル構築を発表し、デジタル接点の強化を推進。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当行の財務健全性は、総資産が約3兆4,600億円という規模を維持しつつ、自己資本比率は4.5%前後と銀行業として一定の水準を確保しています。2024年3月期以降、有利子負債が約1,000億円規模で計上されていますが、これは流動性管理や資金調達手法の変化によるものです。総じて、地域の預金基盤に支えられた安定的なバランスシートを維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産3.6兆円、純資産1795億円、自己資本比率4.5%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,109億円 | 402億円 | 13.5億円 | 1,706億円 |
| 2022/03期 | 2,033億円 | 1,455億円 | 12.5億円 | 578億円 |
| 2023/03期 | 1,671億円 | 802億円 | 18.8億円 | 869億円 |
| 2024/03期 | 524億円 | 126億円 | 11.1億円 | 650億円 |
| 2025/03期 | 1,305億円 | 878億円 | 14.8億円 | 2,183億円 |
銀行のキャッシュフローは一般的な事業会社とは異なり、預金や貸出といった本業の増減が営業CFにダイレクトに影響するため、数値が大きく変動するのが特徴です。特に近年は預金量の増加や運用資産の組み替えにより、営業キャッシュフローがマイナス圏となる局面が見られます。フリーキャッシュフローについても投資行動や資金流出入の結果であり、銀行特有のバランスシート運営に起因するものです。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は23.0%と、上場企業の中でも比較的高い女性登用比率を実現しています。監査体制としては監査役会設置会社として適正な監査報酬を支払い、コーポレート・ガバナンスの強化を図ることで、地域金融機関としての透明性を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 639万円 | 1,222人 | - |
従業員の平均年収は639万円となっており、地方銀行業界の中では地域経済の動向を反映した安定的な給与水準を維持しています。近年は収益改善に伴い、従業員への利益還元や待遇見直しを重視する姿勢が見られます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。秋田銀行のTSRは、過去5年間(2021期〜2025期)にわたり、市場平均であるTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」という結果でした。これは、日本の長期的な低金利環境が銀行業界全体の収益性を圧迫し、株価が伸び悩んでいたことが主な原因です。しかし、直近1年では株価が急騰しており、今後の金利正常化と新中計の進捗次第では、TOPIXを上回るパフォーマンスへと転換する可能性を秘めています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6.5円 | 18.1% |
| 2017/03期 | 7円 | 26.8% |
| 2019/03期 | 70円 | 30.3% |
| 2020/03期 | 80円 | 45.8% |
| 2021/03期 | 70円 | 46.1% |
| 2022/03期 | 70円 | 39.3% |
| 2023/03期 | 70円 | 37.8% |
| 2024/03期 | 80円 | 31.0% |
| 2025/03期 | 105円 | 32.8% |
| 権利確定月 | 3月 |
当行は株主への利益還元を重視しており、安定的な配当維持と業績に応じた増配に努める累進配当的な姿勢が特徴です。配当性向は30%台をターゲットとしており、純利益の成長に合わせて着実に増配を重ねています。2025年3月期には年間配当を105円まで引き上げ、株主還元を一層強化しました。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 98.7万円 | 1.3万円 | -1.3% |
| 2022期 | 117.2万円 | 17.2万円 | 17.2% |
| 2023期 | 127.0万円 | 27.0万円 | 27.0% |
| 2024期 | 154.4万円 | 54.4万円 | 54.4% |
| 2025期 | 190.5万円 | 90.5万円 | 90.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRともに割高な水準で評価されており、市場からの期待の高さがうかがえます。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る信用倍率56.33倍という高水準は、将来的な株価の上値を抑える要因になり得るため注意が必要です。時価総額は地銀中位行として相応の規模ですが、さらなる成長には規模拡大も課題となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 43.4億円 | 16.3億円 | 37.4% |
| 2022/03期 | 47.2億円 | 15.3億円 | 32.5% |
| 2023/03期 | 49.4億円 | 16.4億円 | 33.2% |
| 2024/03期 | 66.0億円 | 20.6億円 | 31.2% |
| 2025/03期 | 91.2億円 | 34.6億円 | 37.9% |
法人税等の支払いは、連結純利益の増減に連動して推移しています。実効税率は概ね30%台前半から後半で安定しており、会計上の税前利益に対して適正に税負担が行われています。税引前利益が約91億円となった2025年3月期には、それに応じた約35億円の法人税等が計上されました。
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