8370プライム

紀陽銀行

The Kiyo Bank,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

BPS350.9円
自己資本比率4.0%
FY2025/3 有報データ

和歌山の絶対的リーダー、大阪市場へ挑む地域金融の雄

地域の未来を創造する、最も信頼される金融パートナーとして、お客様のあらゆるニーズに応える先進的なサービスを提供し続けます。

この会社ってなに?

あなたが和歌山や大阪南部で暮らしているなら、給料の振込口座や住宅ローンで紀陽銀行のサービスを使っているかもしれません。街角でよく見かけるATMや店舗はもちろん、普段利用する地元のスーパーや商店も、紀陽銀行からの融資で事業を続けている可能性があります。同行は、私たちのお金を安全に預かるだけでなく、地域の会社が成長するためのお手伝いをしています。最近では、新しいビジネスを始める若者を応援するファンドを立ち上げるなど、地域経済の「縁の下の力持ち」として活動の幅を広げているのです。

和歌山県唯一の地方銀行として圧倒的な基盤を持つ。直近FY2025決算では、金利環境の改善を背景に売上高987.2億円(前期比16.4%増)、純利益176.18億円(同17.3%増)と大幅な増収増益を達成。株価もPBR1.11倍と市場の評価が高まる中、伝統的な銀行業務に加え、大阪市場での事業拡大やスタートアップ向けデットファンド設立など、非金利収益の強化による成長戦略を加速させている。

銀行業プライム市場

会社概要

業種
銀行業
決算期
3月
本社
和歌山市本町1丁目35番地
公式
www.kiyobank.co.jp

社長プロフィール

原口 裕之
原口 裕之
取締役頭取
挑戦者
私たちは、地域社会の持続的な発展に貢献することを使命とし、デジタル技術の活用とお客様一人ひとりとの対話を重視しています。企業価値向上を目指し、株主の皆様のご期待に応えるべく、変革への挑戦を続けてまいります。

この会社のストーリー

1895
紀陽貯蓄銀行として創業

和歌山県和歌山市に紀陽貯蓄銀行を設立。地域に根差した金融機関としての歴史が始まる。

1951
大阪府へ初進出

和歌山県外で初となる大阪市への店舗展開を開始。関西圏での事業拡大の礎を築く。

2006
和歌山銀行との合併

和歌山銀行と合併し、和歌山県内での圧倒的な営業基盤を確立。県内唯一の地方銀行となる。

2013
紀陽ホールディングスと合併

金融持株会社であった紀陽ホールディングスと合併し、より機動的な経営体制を構築する。

2022
勘定系システムのクラウド化を発表

関西の地方銀行で初めて、基幹システムである勘定系システムをパブリッククラウドへ移行することを発表。DXを加速させる。

2025
スタートアップ支援を本格化

「紀陽スタートアップデットファンド」を設立し、和歌山・大阪のスタートアップ企業への投融資を強化。新たな産業創出を支援する。

2027
第7次中期経営計画の目標達成へ

「PBR1倍以上」と「ROE7%以上」の達成を目指す。顧客本位の業務運営と持続的な成長を通じて企業価値向上を図る。

注目ポイント

和歌山県内シェアNo.1の安定基盤

和歌山県唯一の地方銀行として、預金・貸出金ともに圧倒的なシェアを誇ります。地域経済に深く根差した揺るぎない事業基盤が強みです。

積極的なDX推進とクラウド活用

関西地銀でいち早く勘定系システムのクラウド化に着手するなど、デジタル変革に積極的です。これにより、新サービスの迅速な提供や異業種連携を加速させています。

スタートアップ投資で未来を育む

「紀陽スタートアップデットファンド」を設立し、地域の新興企業を資金面で支援。地域経済の未来を担う新しいビジネスの成長を後押ししています。

サービスの実績は?

110店舗
総店舗数
2026年3月時点
和歌山68, 大阪42
110
1株当たり配当金
FY2025実績
+120% YoY
40.4%
配当性向
FY2025実績
+18.6pt YoY
987.2億円
売上高(経常収益)
FY2025実績
+16.4% YoY
176.18億円
純利益
FY2025実績
+17.3% YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 110円
安全性
注意
自己資本比率 4.0%
稼ぐ力
普通
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
110
方針: 配当性向40%目標
1株配当配当性向
FY2021/33517.4%
FY2022/34017.4%
FY2023/34066.9%
FY2024/35021.8%
FY2025/311040.4%
2期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として、持続的な利益成長に応じた利益還元(増配)を重視する姿勢を明確にしています。過去数年間で1株あたりの配当金は着実に増加しており、配当性向も適切な水準で推移させています。今後も強固な収益基盤を背景に、安定的な配当維持と増配の両立を目指す方針です。

同業比較(収益性)

銀行業の同業他社平均と比べると…

ROE
この会社: N/A業界平均: 7.7%
営業利益率
この会社: N/A業界平均: 100.0%
自己資本比率下回る
この会社
4.0%
業界平均
4.9%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3816億円
FY2023/3844億円
FY2024/3848億円
FY2025/3987億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/30円
FY2025/30円

紀陽銀行の業績は、安定的な預貸金収益を基盤に、近年の金利上昇局面も追い風となり純利益が順調に伸長しています。2025年3月期には純利益が約176億円に達し、2026年3月期も約185億円への増益を見込むなど、堅調な推移を辿っています。大阪府への積極展開といった地域戦略が奏功し、持続的な収益拡大基盤を構築しています。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率4.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1,558億円
会社の純資産
2,362億円

財務健全性は、地銀として安定した自己資本比率(約4.0%)を維持しており、強固な預金基盤を背景とした適切なリスク管理を行っています。近年の負債の増加は、預金業務に伴う一時的な拡大や流動性管理の側面が強く、自己資本の蓄積も継続しています。地域経済のインフラとして盤石なバランスシートを保持しており、経営の安全性は極めて高いといえます。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-1,862億円
営業CF
投資に使ったお金
+170億円
投資CF
借入・返済など
-74.2億円
財務CF
手元に残ったお金
-1,692億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/37,152億円-20.6億円-43.9億円7,132億円
FY2022/3755億円874億円-45.7億円1,629億円
FY2023/3-5,823億円2,146億円-56.1億円-3,677億円
FY2024/31,151億円-1,306億円-27.4億円-155億円
FY2025/3-1,862億円170億円-74.2億円-1,692億円

キャッシュフローの変動は、預金量の増減や債券投資などの銀行業務特有の資金運用に伴う一時的な動きが主因であり、企業の収益力そのものの悪化ではありません。営業キャッシュフローは預金者への払戻しや新規融資実行などにより大きく変動しますが、本業の貸出金残高は安定しており、経営基盤に影響はありません。財務キャッシュフローは、配当金の支払いや自己株式取得を通じた株主還元を安定的に実施しているため、マイナス水準を維持しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1信用リスク及び
2流動性リスク ①資金繰りリスク当行は、資金の運用と調達の期間のミスマッチや予期せぬ資金の流出により、必要な資金確保が困難になる、又は通常よりも著しく高い金利での資金調達を余儀なくされることにより損失を被る可能性があります
3自然災害等のリスク当行が営業を行う地域は、東南海・南海地震や南海トラフ巨大地震等の発生が危惧されている地域です
4競争の激化当行が主として注力している中小企業・個人マーケットは、大手金融機関を含め他の金融機関との競争が激化しております
5情報漏えいリスク当行は、お客さまの個人情報をはじめとした重要情報を多く保有しております
6外部委託に関するリスク当行業務の外部委託先において、委託業務の遂行に支障が生じた場合や、重要情報の漏えい及び紛失等により、業務運営や業績に悪影響を及ぼす可能性があります
7コンプライアンスリスク当行では、コンプライアンスを経営の最重要課題のひとつとして、規程の制定や諸施策の実施等を通じたコンプライアンス態勢の整備に取組んでおります
8レピュテーショナルリスク当行では、地域金融グループとしての公共性と社会的責任に鑑み、公正かつ適切な情報公開を積極的に行い、経営の透明性の向上を図ってまいります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3204億円68.2億円33.4%
FY2022/3243億円88.2億円36.3%
FY2023/350.7億円11.5億円22.6%
FY2024/3201億円51.2億円25.4%
FY2025/3233億円56.9億円24.4%

法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増減に概ね連動しており、適正な税務処理が行われています。実効税率が法定税率より低く見える年度については、繰延税金資産の取り崩しや調整項目による影響が考えられます。銀行業として、毎期継続して利益を計上することで安定した納税実績を残しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
585万円
従業員数
2,390
平均年齢
38歳
平均年収従業員数前年比
当期585万円2,390-

平均年収は585万円であり、地方銀行の一般的な水準を維持しています。地域経済の担い手として、安定した雇用環境と堅実な給与体系を維持している点が特徴であり、近年の業績向上に伴う処遇改善が期待される水準です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主60.2%
浮動株39.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関22.6%
事業法人等37.6%
外国法人等12.8%
個人その他25.5%
証券会社1.6%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は紀陽フィナンシャルグループ従業員持株会。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(9,665,000株)15.08%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(2,211,000株)3.45%
紀陽フィナンシャルグループ従業員持株会(2,157,000株)3.36%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,093,000株)1.7%
明治安田生命保険相互会社(1,007,000株)1.57%
株式会社ヤマヨテクスタイル(999,000株)1.55%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(924,000株)1.44%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(857,000株)1.33%
株式会社島精機製作所(741,000株)1.15%
南海電気鉄道株式会社(711,000株)1.11%

大株主には日本マスタートラスト信託銀行をはじめとする信託口が上位を占めており、機関投資家による保有割合が非常に高い構成となっています。一方で、地元の従業員持株会も上位3位に名を連ねており、銀行としての地域密着型の経営体制が株主構成にも反映されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億7,500万円
取締役7名の合計

EDINET開示情報によると、銀行業の本業である預金・貸出業務に加え、コンサルティングやデジタル戦略による収益多様化を推進しています。主な事業リスクとしては、国内の金利環境の変化や地域経済の停滞による貸倒れリスク、および勘定系システムのクラウド化に伴うオペレーショナルリスクが挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
6,900万円
連結子会社数
8
設備投資額
26.4億円
平均勤続年数(従業員)
14.75
臨時従業員数
1048

女性役員比率が18.1%と一定の多様性を確保しており、監査等委員会設置会社として透明性の高いガバナンス体制を構築しています。連結子会社8社を擁するグループ全体でリスク管理とガバナンスを強化し、持続可能な成長を目指す経営基盤が整っています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
業績予想は保守的で上振れ着地が続く。PBR1倍達成など資本市場からの評価も高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第7次中期経営計画
FY2025〜FY2027
ROE(連結): 目標 7%以上 順調 (6.89%)
98.4%
PBR(連結): 目標 1倍以上 順調 (1.11倍)
111%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025856億円987億円+15.3%
FY2024782億円848億円+8.4%
FY2023803億円845億円+5.2%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025145億円176億円+21.5%
FY2024143億円150億円+5.0%
FY2023143億円39億円-72.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の「第7次中期経営計画」では、最終年度(2027年3月期)の目標としてROE7%以上、PBR1倍以上を掲げています。PBRは既に1.11倍と目標を前倒しで達成しており、資本効率改善への取り組みが市場に評価されています。業績予想は保守的な傾向があり、FY2025決算では売上・利益ともに期初予想を15%以上上回る大幅な上振れ着地となりました。このポジティブサプライズが株価を押し上げる一因となっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当金を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。紀陽銀行のTSRはFY2021からFY2025まで5期連続でTOPIX(東証株価指数)のリターンを下回る「アンダーパフォーム」という結果でした。これは、過去の低金利環境下で銀行株全般が市場平均に対して伸び悩んでいたことが主な要因と考えられます。しかし、直近1年では金利環境の変化と業績改善を背景に株価が急騰しており、足元のリターンはTOPIXを上回る水準にあります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+61.5%
100万円 →161.5万円
61.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021106.0万円+6.0万円6.0%
FY202291.0万円-9.0万円-9.0%
FY2023100.2万円+0.2万円0.2%
FY2024126.4万円+26.4万円26.4%
FY2025161.5万円+61.5万円61.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残177,000株
売り残34,400株
信用倍率5.15倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
2027年3月期 第2四半期決算発表2026年11月上旬(予定)

特筆すべきは業界平均を大きく上回るPBRです。地銀の平均PBRが0.5倍台に留まる中、1.11倍という数値は資本効率改善への市場の強い期待を表しています。PERは業界平均並みですが、信用買い残が売り残を上回る5.15倍となっており、短期的な株価上昇を見込む投資家が多いことが示唆されます。今後の決算で市場の期待に応え続けられるかが焦点です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, 会社四季報オンライン
業界内ランキング
上位 32%
銀行業 105社中 34位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務45%
スタートアップ支援25%
DX・クラウド移行15%
その他経営トピック15%

最近の出来事

2025年3月ファンド設立

紀陽スタートアップデットファンドを設立し、地域イノベーションの加速を後押し。

2025年5月計画見直し

第7次中期経営計画における経営指標を見直し、よりROE向上を目指す体制を強化。

2025年11月業績好調

26年3月期上期連結経常利益が前年同期比40.7%増の146億円となり収益基盤の拡大を証明。

紀陽銀行 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 110円
安全性
注意
自己資本比率 4.0%
稼ぐ力
普通
話題性
好評
ポジティブ 65%

「和歌山のガリバー地銀が、金利復活の追い風を受けつつ大阪市場攻略とスタートアップ投資で次の一手を打つ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU