東京きらぼしフィナンシャルグループ
Tokyo Kiraboshi Financial Group,Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
東京の未来を照らす、地域密着型総合金融サービスグループ
金融にも強い総合サービス業として、首都圏における中小企業と個人のお客さまのための、金融グループとして、新たな価値を創造し、地域社会の発展に貢献する。
この会社ってなに?
あなたが東京都内で事業を始める時、運転資金の相談に乗ってくれるのが「きらぼし銀行」かもしれません。また、スマートフォンで手軽に口座を開設できるネット銀行「UI銀行」も、実はこの会社が運営しています。普段使っている銀行の裏側で、地域の中小企業を支えたり、新しいデジタル金融サービスを提供したりすることで、東京の経済を活性化させているのです。株主になると、定期預金の金利が上乗せされたり、Amazonギフト券がもらえる優待制度もありますよ。
東京都を地盤とする3つの銀行が統合して誕生した金融グループ。FY2025は売上高1,608.7億円、純利益313.61億円を見込み、順調な成長を続けている。PBRは1.08倍と銀行業としては評価されており、株価も52週高値圏で推移している。今後は従来の銀行業務に加え、SBIとの提携によるデジタル金融サービスやコンサルティングなど「金融にも強い総合サービス業」への進化が成長の鍵を握る。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 港区南青山三丁目10番43号
- 公式
- www.tokyo-kiraboshifg.co.jp
社長プロフィール

私たちは「金融にも強い総合サービス業」を将来像に掲げ、グループパーパス「TOKYOに、つくそう。」のもと、地域社会の発展に貢献してまいります。お客さま、地域社会、株主・投資家、従業員といった全てのステークホルダーの皆さまへの価値提供を通じて、持続的な成長を目指します。
この会社のストーリー
東京都民銀行と八千代銀行が経営統合し、株式会社東京TYフィナンシャルグループを設立。首都圏を基盤とする新たな金融グループが誕生した。
株式会社新銀行東京を完全子会社化。3行が結集し、より強固な経営基盤を築くための準備を進めた。
東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行が合併し、「株式会社きらぼし銀行」が発足。持株会社も「株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループ」に商号変更した。
本社を現在の南青山に移転。同時期にデジタル専業のUI銀行の準備を開始するなど、デジタルトランスフォーメーションを本格化させた。
インターネット専業銀行「UI銀行」が開業。デジタルネイティブ世代など、新たな顧客層へのアプローチを強化し、サービスの多様化を図った。
SBIホールディングスとデジタルサービス分野で業務提携。フィンテック領域に強いSBIとの協業により、金融サービスの高度化を目指す。
第3四半期決算で経常利益が前年同期比30.5%増と大幅な増益を発表。これまでの経営統合や戦略が着実に実を結び、収益力の向上を示した。
中期経営計画に基づき、銀行業務に留まらない多角的なサービスを展開。コンサルティングやオープンイノベーションを推進し、首都圏の持続的成長に貢献する。
注目ポイント
東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の合併により誕生。それぞれの強みを活かし、首都圏の中小企業や個人顧客に対し幅広い金融サービスを提供しています。
デジタルネイティブ世代に向けたインターネット専業の「UI銀行」を設立。伝統的な銀行業務に加え、先進的なデジタル戦略で新たな顧客層を開拓しています。
定期預金の金利上乗せや、Amazonギフト券3,000円分など、複数のコースから選べる株主優待が魅力。個人投資家にも嬉しい特典を提供しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 60円 | 46.6% |
| FY2022/3 | 75円 | 12.7% |
| FY2023/3 | 115円 | 16.6% |
| FY2024/3 | 145円 | 17.3% |
| FY2025/3 | 160円 | 15.6% |
| 必要株数 | 100株以上(約93万円) |
| 金額相当 | 約3,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
当グループは利益成長に合わせて配当金を継続的に引き上げる方針を採っており、過去5年間で配当額を約2.7倍に増額しています。配当性向は低い水準で維持されており、更なる増配余力がある点も投資家にとって魅力的な要素です。株主優待制度では、預金金利の優遇や電子ギフト券の提供など複数のコースを選択可能としており、幅広い株主ニーズに対応しています。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当グループの業績は、5期連続で増益を達成するなど非常に堅調に推移しています。経常収益はFY2021/3の約933億円からFY2025/3には約1,609億円まで拡大し、当期純利益も同じ期間で約42億円から約314億円へと大幅な成長を遂げました。これは、地盤である東京圏での貸出金利息の増加や、グループ全体での事業ポートフォリオ拡充が大きく寄与しています。
財務は安全?
財務健全性は、総資産が約7兆946億円まで拡大する中で、自己資本比率を5%強で維持しており、安定した資本基盤を構築しています。特筆すべきは、これまでゼロであった有利子負債がFY2024/3以降、約302億円計上されていますが、これは業務拡大に伴う資金調達の一環と考えられ、全体資産に占める割合は限定的です。堅実な経営体質を維持しつつ、成長のための投資を継続するバランスの良い構成となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2,325億円 | -153億円 | -20.0億円 | 2,172億円 |
| FY2022/3 | 675億円 | 245億円 | -23.0億円 | 919億円 |
| FY2023/3 | -381億円 | 1,324億円 | -33.2億円 | 943億円 |
| FY2024/3 | 2,882億円 | -633億円 | -41.9億円 | 2,249億円 |
| FY2025/3 | -2,374億円 | 659億円 | -55.1億円 | -1,715億円 |
営業キャッシュフローは銀行特有の預金増減や貸出運用の影響により年度間で大きな変動が見られますが、安定した本業の利益創出能力がベースにあります。投資活動では事業ポートフォリオ構築に伴うキャッシュの動きが伴っており、一時的なマイナスが記録されることもありますが、全体として成長に向けたリソース配分が行われています。財務活動によるキャッシュフローは、配当の支払いなど株主還元を含めた安定した水準で管理されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 82.2億円 | 40.6億円 | 49.4% |
| FY2022/3 | 249億円 | 67.6億円 | 27.1% |
| FY2023/3 | 308億円 | 96.2億円 | 31.3% |
| FY2024/3 | 330億円 | 73.2億円 | 22.2% |
| FY2025/3 | 417億円 | 103億円 | 24.7% |
実効税率は年度により20%台前半から約50%まで変動が見られますが、これは一時的な税務上の調整や繰延税金資産の影響が主因です。FY2021/3には税負担率が高まりましたが、近年の税引前利益の伸長に伴い、税率はおおむね標準的な水準で推移しています。企業の利益成長が安定しているため、適正な納税が行われている状況です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 878万円 | 2,780人 | - |
従業員平均年収は878万円と銀行業界内でも比較的高い水準にあります。東京都内に強固な基盤を持つ金融グループとして、専門性の高い人材の確保に向けた処遇水準が維持されていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は東京きらぼしフィナンシャルグループ従業員持株会。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの信託口が上位を占めており、機関投資家による保有割合が高い構成です。また、従業員持株会が7.28%を保有しており、中長期的な視点での従業員の経営参画意識が高いことを示唆しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
グループ連結子会社18社を抱え、銀行業務を中心にリースやフィンテック、コンサルティングなど「金融にも強い総合サービス業」を目指した多角的な事業展開を行っています。リスク要因として、金融市場の変動や国内金利の動向、サイバーセキュリティリスクなどが重要な開示対象となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率25.0%(3名/9名)を達成しており、ダイバーシティ推進に積極的なガバナンス体制を構築しています。監査報酬として1億4,500万円を計上し、連結子会社18社を適切に統治する監査体制の維持にも注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 290億円 | — | 314億円 | +8.1% |
| FY2024 | 230億円 | — | 257億円 | +11.5% |
| FY2023 | 195億円 | — | 212億円 | +8.5% |
| FY2022 | 175億円 | — | 182億円 | +3.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度(FY2026)の親会社株主純利益300億円以上を目標に掲げています。しかし、FY2025の会社予想で既に313.61億円と目標を上回る見込みであり、計画は前倒しで達成される公算が大きいです。過去の業績予想も期初時点では保守的な傾向があり、期中に上方修正される、あるいは超過達成で着地するケースが続いており、経営の安定感が見られます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2022以降、継続して市場平均であるTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2024には自社TSRが461.9%(TOPIX: 337.7%)、FY2025には559.6%(TOPIX: 433.5%)と、その差は拡大傾向にあります。これは、安定した増配実績と、金融緩和修正の思惑やPBR改善への期待感を背景とした株価の著しい上昇が主な要因と考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 128.0万円 | +28.0万円 | 28.0% |
| FY2022 | 165.6万円 | +65.6万円 | 65.6% |
| FY2023 | 252.0万円 | +152.0万円 | 152.0% |
| FY2024 | 461.9万円 | +361.9万円 | 361.9% |
| FY2025 | 559.6万円 | +459.6万円 | 459.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割安な水準ですが、PBRは1.08倍と銀行業の平均0.8倍を大きく上回っています。これは市場が同行の資本効率や成長性を高く評価している証左と言えるでしょう。一方で配当利回りは業界平均より低めですが、これは株価上昇が先行しているためです。信用倍率は33倍と高く、短期的な過熱感には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
「オープンイノベーション2025」を開催し、デジタル戦略の推進を対外的に強調しました。
アクセラレータープログラム「第4期 KicSpace Accelerator」を開始しました。
第3四半期決算にて経常利益398億円を計上し、成長軌道を維持しています。
代表取締役の異動および組織改正を発表し、経営体制の刷新を図りました。
最新ニュース
東京きらぼしフィナンシャルグループ まとめ
ひとめ診断
「『TOKYOに、つくそう。』を掲げ、3行合併で誕生した首都圏地銀がデジタルバンクと総合サービスで次の一手を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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