8358プライム

スルガ銀行

Suruga Bank Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

BPS150.1円
自己資本比率8.5%
FY2025/3 有報データ

逆境を乗り越え、新たな価値創造へ挑む静岡の老舗バンク

従来の銀行の枠組みにとらわれず、お客さま一人ひとりに寄り添う革新的な金融サービスを提供し、地域社会に不可欠な存在となることを目指します。

この会社ってなに?

あなたがマイホームの夢を叶えるために住宅ローンを組んだり、将来のためにコツコツ貯金をしたりするとき、スルガ銀行のような地方銀行がそのお手伝いをしています。普段、駅やコンビニのATMでお金を引き出すことがあるかもしれませんが、スルガ銀行はセブン銀行やゆうちょ銀行のATMも使えるので、知らず知らずのうちに利用しているかもしれません。また、最近ではクレディセゾンと提携し、「スルガ・セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード」のような新しいクレジットカードも提供しており、あなたのキャッシュレス生活を裏側で支えています。

不正融資問題から劇的な回復を遂げ、FY2025には純利益201.77億円(前期比31.2%増)を達成しました。株主還元にも積極的で、配当は29円と5期連続の増配を実現し、自己資本の効率性を示すROEも改善傾向にあります。現在は筆頭株主となったクレディセゾンとのシナジー創出が最大の焦点であり、個人向けローンやクレジットカード事業での協業を通じて、新たな収益基盤の構築を進めています。

銀行業プライム市場

会社概要

業種
銀行業
決算期
3月
本社
静岡県沼津市通横町23番地
公式
www.surugabank.co.jp

社長プロフィール

加藤 広亮
取締役社長
堅実派
当社は過去の課題に真摯に向き合い、お客さまからの信頼回復を最優先に取り組んでいます。今後はクレディセゾンとのシナジーを最大限に活かし、企業価値の向上と持続的な成長を実現することで、株主の皆様のご期待に応えてまいります。

この会社のストーリー

1895
前身となる根方銀行の設立

静岡県沼津市に根方銀行として創業。地域の経済発展を支える金融機関としての第一歩を踏み出しました。

1963
東京証券取引所に上場

東京証券取引所市場第二部に株式を上場。その後、1965年に第一部に指定され、全国的な知名度を持つ銀行へと成長しました。

2015
業績のピークと独自のビジネスモデル

個人向けローンに特化した独自のビジネスモデルで高収益を達成。株価も上場来高値を記録し、成長の頂点を迎えました。

2018
不正融資問題の発覚と経営危機

投資用不動産向け融資における大規模な不正が発覚。金融庁から業務改善命令を受け、経営は深刻な危機に直面しました。

2020
ノジマとの資本業務提携と再建の始まり

家電量販店のノジマと資本業務提携を締結。外部資本を受け入れ、ガバナンス改革と経営再建を本格的にスタートさせました。

2023
クレディセゾンとの新たな資本業務提携

ノジマとの提携を解消し、新たにクレディセゾンと資本業務提携を締結。両社の強みを融合させ、新たな成長戦略を描き始めました。

2025
業績回復とPBR1倍超への挑戦

不正問題の解決に進展が見られ、業績も回復基調に。中期経営計画では最重要課題としてROE向上とPBR1倍超の達成を掲げ、企業価値向上を目指します。

注目ポイント

V字回復を目指す経営改革

過去の不正問題を乗り越え、経営陣を刷新。クレディセゾンとの資本業務提携を軸に、収益構造の改革と企業価値の向上に取り組んでいます。

株主還元の強化姿勢

業績回復に伴い、増配を発表するなど株主還元への意識が高まっています。2024年3月期の総還元額は前年比で大幅に増加しており、今後の還元策にも期待が持てます。

クレディセゾンとのシナジー

ノンバンク大手のクレディセゾンとの提携により、カードローンや決済サービスなど新たな金融商品の開発が加速。従来の銀行にはない革新的なサービス創出が期待されます。

サービスの実績は?

2兆667億円
貸出金残高
2024年3月末時点
-0.6% YoY
29
1株当たり配当金
FY2025実績
+38.1% YoY
27.2%
配当性向
FY2025実績
+1.7 pt YoY
31.2%
純利益成長率 (YoY)
FY2025
増益
743物件
不正融資問題 係争中物件数
2025年8月時点
増加傾向

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 29円
安全性
注意
自己資本比率 8.5%
稼ぐ力
普通
話題性
普通
ポジティブ 40%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
29
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2021/355.4%
FY2022/3617.3%
FY2023/3916.0%
FY2024/32127.8%
FY2025/32927.1%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として、業績の回復および成長投資とのバランスを考慮しつつ、株主への利益還元を強化する姿勢を鮮明にしています。近年は純利益の伸長に伴い、配当金を段階的に引き上げており、着実な還元実績を積み上げています。今後も配当性向の向上を通じた適正な利益配分により、中長期的な株主価値の最大化を目指します。

同業比較(収益性)

銀行業の同業他社平均と比べると…

ROE
この会社: N/A業界平均: 7.7%
営業利益率
この会社: N/A業界平均: 100.0%
自己資本比率上回る
この会社
8.5%
業界平均
4.9%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3921億円
FY2023/3924億円
FY2024/3914億円
FY2025/3911億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/30円
FY2025/30円

過去数年間、同行は不正融資問題の影響による貸倒引当金の積み増しや、コスト構造改革を進める中で純利益は回復傾向にあります。FY2025/3には純利益が約202億円まで拡大しましたが、FY2026/3予想では、依然として不透明な経営環境を考慮し、約153億円へと堅実な着地を見込んでいます。収益源の多角化やクレディセゾンとの資本業務提携を通じた新たな収益機会の創出が今後の鍵となります。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率8.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
311億円
会社の純資産
2,958億円

貸借対照表は、過去の負の遺産の整理が進み、自己資本比率は8%台へ緩やかに向上するなど、財務の健全性が着実に改善しています。有利子負債は近年計上されていますが、資産全体に対しては限定的であり、リスク管理体制の強化が図られています。今後は、さらなる資産の質の向上と資本効率の改善がバランスシート上の重要テーマとなります。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-2,085億円
営業CF
投資に使ったお金
-564億円
投資CF
借入・返済など
-159億円
財務CF
手元に残ったお金
-2,649億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/32,037億円-1,293億円-11.6億円744億円
FY2022/31,422億円-2,108億円-188億円-686億円
FY2023/3245億円1,423億円-11.3億円1,668億円
FY2024/3-931億円451億円-82.5億円-479億円
FY2025/3-2,085億円-564億円-159億円-2,649億円

営業活動によるキャッシュフローは、貸出金の増減や運用資産の変動により大きく変動する傾向にあります。特に近年のマイナス幅の拡大は、戦略的な貸出金の増加や運用資産の調整に伴うものであり、銀行業務特有の資金サイクルを反映しています。投資キャッシュフローにおいても債券運用等の動向が反映されており、今後は本業を通じた安定的で継続的なキャッシュフローの創出が重要となります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1金融犯罪に関するリスク当社及び当社グループは、キャッシュカードの偽造・盗難や特殊詐欺などの高度化する金融犯罪の発生を未然に防止するため、セキュリティ強化の取組みを行っております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3231億円16.8億円7.3%
FY2022/3106億円26.4億円24.9%
FY2023/3133億円26.9億円20.3%
FY2024/3206億円52.7億円25.5%
FY2025/3262億円59.8億円22.9%

税引前利益に対する法人税等の負担率は、各年度の繰越欠損金の利用や税務上の損金算入の影響により変動しています。特に過去には実効税率が低位にとどまる年度もありましたが、直近では概ね20%台前半から半ばで推移しており、業績回復とともに標準的な水準へと回帰しています。今後も適正な税務処理を通じて、安定した納税を継続する見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
767万円
従業員数
1,405
平均年齢
45.3歳
平均年収従業員数前年比
当期767万円1,405-

従業員の平均年収は767万円であり、地銀業界の中では比較的高水準に位置しています。過去の不正融資問題による経営再建期を経てコスト構造改革を推進していますが、給与水準は安定しており、専門的な金融人材の維持に一定の配慮がなされていることが伺えます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主49.7%
浮動株50.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関19.4%
事業法人等29.9%
官公庁0.4%
外国法人等27.7%
個人その他21%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はクレディセゾン・明治安田生命保険相互会社・INDUS SELECT MASTER FUND, LTD. (常任代理人 香港上海銀行東京支店)。

株式会社クレディセゾン(35,089,000株)19.07%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(17,131,000株)9.31%
明治安田生命保険相互会社(7,351,000株)3.99%
INDUS SELECT MASTER FUND, LTD. (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(6,137,000株)3.33%
ARIAKE MASTER FUND (常任代理人 立花証券株式会社)(6,129,000株)3.33%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(5,549,000株)3.01%
一般財団法人スルガ奨学財団(5,401,000株)2.93%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(4,332,000株)2.35%
MSCO CUSTOMER SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(4,087,000株)2.22%
損害保険ジャパン株式会社(4,029,000株)2.19%

主要株主には株式会社クレディセゾンが19.07%の株式を保有し筆頭株主となっており、資本業務提携を通じた事業の再構築が進められています。その他、国内外の信託銀行や大手生損保が名を連ねており、機関投資家の比率が高い一方で、創業家に関連する一般財団法人スルガ奨学財団も安定株主として一定の影響力を維持しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億6,300万円
取締役4名の合計

EDINET開示情報によると、貸出金の増加に伴う営業活動による多額の支出超過が見られるものの、経常利益は前年同期比で大幅な増益を達成しています。一方で、過去の不正融資問題に関連する調整や和解交渉が現在も続いており、法的リスクやレピュテーションリスクへの対応が経営上の重要課題となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 1名(10.0% 男性 9
10%
90%
監査報酬
1億7,400万円
連結子会社数
6
設備投資額
8.0億円
平均勤続年数(従業員)
21
臨時従業員数
596

女性役員比率は10.0%(1人)と改善の途上にありますが、指名・報酬委員会を設置し、取締役や執行役員の選解任において客観性と透明性を担保しています。大規模な組織改革と並行して、監査等委員による監視体制を強化し、健全なガバナンスの構築を通じて企業価値の向上と再出発を目指しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
業績予想を大幅に上回る回復を見せており、計画達成能力は高いと評価できる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年3月期 業績予想
FY2026
売上高: 目標 914億円 順調 (910.9億円)
99.7%
純利益: 目標 153億円 順調 (201.77億円)
131.9%
1株当たり純利益(EPS): 目標 75.4円 順調 (106.8円)
141.6%
旧中期経営計画
FY2023〜FY2025
ROE: 目標 8.2% 順調 (8.2%)
100%
経費: 目標 340億円 順調 (不明)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202585億円不明202億円+137.4%
FY202470億円不明154億円+119.6%
FY202370億円不明106億円+51.1%
FY202270億円不明80億円+13.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

スルガ銀行は過去の中期経営計画で具体的な数値目標の開示が限定的でしたが、近年の業績予想は期初計画を大幅に上回って着地する傾向が顕著です。FY2025の純利益は期初予想の85億円に対し、実績は201.77億円と倍以上の成果を上げています。これは、不正融資問題に関連する与信費用が想定より減少したことや、有価証券関連の収益が改善したことが主な要因であり、経営再建が着実に進んでいる証左と言えます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的な投資リターンを示す指標です。FY2024以降、スルガ銀行のTSRはTOPIXを大幅に上回る「アウトパフォーム」を記録しています。特にFY2025には399.4%という驚異的なリターンを達成しました。これは、不正融資問題からの業績V字回復と、それに伴う5期連続の増配が市場から高く評価され、株価が大きく上昇したことが主な要因です。経営再建の進展が、株主価値の向上に直結していることを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+299.4%
100万円 →399.4万円
299.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021122.0万円+22.0万円22.0%
FY2022118.6万円+18.6万円18.6%
FY2023136.7万円+36.7万円36.7%
FY2024263.8万円+163.8万円163.8%
FY2025399.4万円+299.4万円299.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残971,500株
売り残259,800株
信用倍率3.74倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年3月期 第3四半期決算発表2026年2月上旬
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬

PERとPBRは業界平均を大きく上回っており、市場が今後の成長回復を強く期待していることを示唆しています。一方で、配当利回りは平均より低い水準です。信用取引では買い残が売り残を上回る状況が続いており、株価上昇への期待感が根強いものの、将来の売り圧力となる可能性も注視が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
142
前月比 +5.4%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, 東洋経済オンライン, ダイヤモンド・オンライン, PR TIMES
業界内ランキング
上位 35%
銀行業 105社中 37位
報道のトーン
40%
好意的
35%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績30%
不正融資問題・調停35%
経営戦略・提携25%
その他10%

最近の出来事

2026年3月調停成立

長年続いた不正融資問題の一部物件について裁判所の調停が成立し、対話による解決が前進した。

2026年2月3Q好調

第3四半期累計の経常利益が前年同期比18.9%増の265億円を記録し、通期目標達成に向けて順調に推移している。

2025年11月提携深化

クレディセゾンとの資本業務提携を通じた新ビジネスモデルの構築を加速させ、収益基盤の多様化を図っている。

スルガ銀行 まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 29円
安全性
注意
自己資本比率 8.5%
稼ぐ力
普通
話題性
普通
ポジティブ 40%

「不正融資問題の過去を乗り越え、クレディセゾンとの提携を軸にV字回復を遂げた静岡の老舗銀行」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU