あおぞら銀行8304
Aozora Bank,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段インターネットで「普通預金 金利が高い銀行」と検索したとき、「あおぞら銀行 BANK支店」という名前を見かけたことはありませんか?実はこの銀行、業界トップクラスの普通預金金利を提供しており、ネットを通じて多くの個人顧客に利用されています。その一方で、企業の買収(M&A)や後継者問題に悩む会社の事業承継を手助けするなど、専門的な金融サービスの裏方としても活躍しています。あなたの知らないところで、日本のビジネスシーンを支える重要な役割を担っている銀行なのです。
あおぞら銀行は、2024期に米国オフィス向け不動産ローン関連で多額の引当金を計上した結果、最終損益が499.04億円の赤字に転落しました。これを受け、2024期の年間配当は前期の154円から76円へと大幅に減配されています。現在は、大和証券グループとの資本業務提携をてこに、M&Aアドバイザリーや事業承継支援といった投資銀行ビジネスを強化し、収益構造の転換を急いでいます。2025期は純利益205.18億円へのV字回復を目指しており、財務の健全化と成長戦略の進捗が市場の注目点です。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区麹町6丁目1-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 12.1% | 0.7% | - |
| 2025/03期 | 4.8% | 0.3% | - |
| 3Q FY2026/3 | 4.5%(累計) | 0.3%(累計) | - |
当行は預金調達を強みとする独自路線のビジネスモデルを展開しており、投資銀行業務とリテール部門の収益性のバランスが課題となっています。銀行業特有のレバレッジを活かした運用を行っていますが、市場環境の変化を受けやすく、利益率には変動が見られます。今後は、提携効果の顕在化により、持続的な利益成長と資本効率の改善を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 2,463億円 | — | 499億円 | -427.2円 | - |
| 2025/03期 | 2,315億円 | — | 205億円 | 154.3円 | -6.0% |
あおぞら銀行の業績は、投資銀行ビジネスの好調により収益を伸ばす一方で、有価証券ポートフォリオの再構築に伴うコストや貸倒引当金の積み増しが影響しています。特に2024/03期期は、海外商業用不動産向けローン関連の損失計上により約500億円の純損失となりましたが、2025/03期期には約205億円の黒字へ転換しました。大和証券グループとの資本業務提携によるシナジー創出が進んでおり、収益構造の安定化が今後の焦点となります。 【3Q 2026/03期実績】売上1798億円(前年同期比4.6%)、純利益218億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報では、銀行業務を主軸に金融商品取引や信託・投資運用を行う多角的なビジネスモデルが確認されます。主な事業リスクとして、金利変動や市場環境の変化に伴う運用資産の収益性低下、および国内外の競合激化に伴う収益基盤への影響が挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 予想(予想) | 205億円 | — | — | 進行中 |
| FY2024 実績 | 240億円 | -280億円 | -499億円 | 大幅未達 |
| FY2023 実績 | 460億円 | — | 87億円 | -78.9% |
| FY2022 実績 | 330億円 | — | 350億円 | +6.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新中期経営計画「AOZORA2027」では、最終年度に純利益400億円、ROE6%台後半を目標に掲げています。しかし、過去の計画、特に2024期の業績予想は、期初予想240億円の黒字から結果的に499億円の赤字へと大幅に下振れし、投資家の信頼を損ないました。計画達成のためには、大和証券グループとの提携効果を最大化し、投資銀行ビジネスを軌道に乗せることが絶対条件となります。V字回復を目指す2025期の計画達成が、信頼回復への第一歩となるでしょう。
最新ニュース
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
大和証券グループ本社(8601)と資本業務提携を締結し、519億円の第三者割当増資を実施。
BANK円普通預金の金利引き上げを発表。競争力強化に向けた動きを加速。
「BANK The Partner」サービスの終了を決定し、事業の選択と集中を進める。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産規模は拡大傾向にあり、2025/03期月末時点で約7.8兆円に達しています。自己資本比率は5%台で推移しており、銀行業としては慎重なリスク管理が求められる水準です。昨年度からは有利子負債の計上が見られるものの、健全なバランスシートの維持に向けた資産圧縮や運用の見直しを継続しています。 【3Q 2026/03期】総資産8.4兆円、純資産4831億円、自己資本比率5.8%、有利子負債1196億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7,287億円 | 2,235億円 | 149億円 | 5,052億円 |
| 2022/03期 | 2,539億円 | 238億円 | 161億円 | 2,301億円 |
| 2023/03期 | 614億円 | 2,139億円 | 181億円 | 1,526億円 |
| 2024/03期 | 1,339億円 | 1,674億円 | 21.4億円 | 3,014億円 |
| 2025/03期 | 569億円 | 1,478億円 | 466億円 | 2,047億円 |
営業キャッシュフローは金融商品の売買や貸出動向に強く影響を受け、年度ごとに大きな変動が見られます。投資CFのプラスは主に有価証券の売却や満期償還によるものであり、流動性を確保する経営姿勢が伺えます。直近では再投資や資産構成の変更に伴いフリーキャッシュフローがマイナスとなっていますが、これは成長戦略の一環としての資産入替によるものです。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%(1名/12名)と改善の余地がある状況ですが、監査報酬に2億6,800万円を投じるなど監査体制の強化には注力しています。連結子会社24社を抱える中堅銀行として、大和証券グループとの提携を活かした独自路線の構築と効率的な経営管理を両立させています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 907万円 | 2,477人 | - |
従業員平均年収は907万円と、金融業界の中でも比較的高い水準を維持しています。高度な専門性を有する投資銀行業務の拡大や、大和証券グループとの提携による事業領域の拡大が、安定した人件費の原資を支えていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。あおぞら銀行のTSRは、2021期から2025期までの期間において、一貫してTOPIX(東証株価指数)のリターンを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。特に2024期以降は、米国不動産関連の損失計上による株価急落と減配が大きく影響し、市場平均との差が拡大しました。株主還元の強化と持続的な利益成長による株価回復が、TSRを改善させるための急務と言えます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 18.6円 | 49.9% |
| 2017/03期 | 18.7円 | 49.7% |
| 2019/03期 | 154円 | 49.7% |
| 2020/03期 | 156円 | 64.7% |
| 2021/03期 | 124円 | 49.9% |
| 2022/03期 | 149円 | 49.7% |
| 2023/03期 | 154円 | 206.2% |
| 2024/03期 | 76円 | - |
| 2025/03期 | 79円 | 51.2% |
現在、株主優待制度は実施されていません。
配当方針は、利益成長に応じた株主還元を基本としています。配当性向の目標を掲げつつ、資本効率を重視した還元姿勢を示しており、黒字転換後の安定的な配当維持に注力しています。かつて実施していた株主優待は2021年9月権利分をもって廃止済みであり、現在は現金配当による還元へ一本化しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 128.9万円 | 28.9万円 | 28.9% |
| 2022期 | 138.8万円 | 38.8万円 | 38.8% |
| 2023期 | 137.1万円 | 37.1万円 | 37.1% |
| 2024期 | 144.3万円 | 44.3万円 | 44.3% |
| 2025期 | 128.1万円 | 28.1万円 | 28.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに銀行業の平均をやや上回っており、市場が今後のV字回復をある程度織り込んでいる様子がうかがえます。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る54.53倍という高い信用倍率は注意が必要です。これは将来の株価上昇を期待する個人投資家が多いことを示唆しますが、相場が反転した際には売り圧力として働くリスクも抱えています。今後の決算で市場の期待に応えられるかが、株価の方向性を左右するでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 390億円 | 100億円 | 25.7% |
| 2022/03期 | 463億円 | 113億円 | 24.4% |
| 2023/03期 | 73.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | -548億円 | 0円 | - |
| 2025/03期 | 176億円 | 0円 | 0.0% |
法人税等の支払額は、業績の変動に伴い大きく変化しています。利益が大幅に圧縮された期や赤字期には法人税の支払いがゼロとなっており、繰越欠損金の活用などが影響しています。実効税率が低いのは、主に繰延税金資産の取り崩しや会計上の利益調整による一時的な要因です。
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あおぞら銀行 まとめ
「米国不動産ローンで巨額損失を計上、大和証券グループとの提携を軸に投資銀行業務で再起を図る試練の銀行」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。