三十三フィナンシャルグループ
San ju San Financial Group,Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
三重から未来へ、地域と共創する金融グループ
地域社会の持続的な発展を金融サービスで支え、全てのステークホルダーと共に成長する未来を創造すること。
この会社ってなに?
三重県や愛知県にお住まいなら、普段のお買い物や給料の受け取りで『三十三銀行』の看板を目にしたことがあるかもしれません。あなたが家を建てるために住宅ローンを組んだり、子どもの教育資金のために貯蓄を始めたりするとき、その相談に乗ってくれるのが彼らの仕事です。また、地元の商店や工場が新しい機械を導入したり、事業を拡大したりする際の資金調達もサポートしています。まさに、地域の暮らしとお金の流れを裏側で支えている存在なのです。
三重銀行と第三銀行の経営統合により誕生した地域密着型金融グループ。FY2025は売上高749.1億円、純利益86.53億円と増収増益を見込み、年間配当も100円への増配を予定している。統合による経費削減や営業力強化などのシナジー効果が収益を押し上げており、M&A仲介にも注力している。一方で、PBRは0.20倍と市場評価は依然として低く、今後の資本効率改善が課題となっている。
会社概要
- 業種
- 銀行業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 三重県四日市市西新地7番8号
- 公式
- www.33fg.co.jp
社長プロフィール

当グループは、三重銀行と第三銀行の統合により、地域のお客さまから一層愛され、信頼される金融グループを目指しています。第3次中期経営計画を通じて、持続可能な社会・経済の実現に貢献し、企業価値向上との好循環を創り出すことで、地域社会と共に未来を切り拓いてまいります。
この会社のストーリー
三重銀行と第三銀行が共同株式移転により経営統合し、株式会社三十三フィナンシャルグループを設立。地域経済の発展に貢献する新たな一歩を踏み出す。
設立と同時に東証一部(現・プライム市場)、名証一部(現・プレミア市場)に上場。広範な投資家からの信頼を得て、さらなる成長を目指す基盤を固める。
傘下の三重銀行と第三銀行が合併し、新たに「株式会社三十三銀行」が発足。経営資源を集中させ、より強固な営業基盤と効率的な運営体制を構築する。
「三十三フィナンシャルグループSDGs宣言」を制定。地域企業の脱炭素経営支援やビジネスプランコンテスト開催など、持続可能な地域社会の実現に向けた活動を本格化させる。
株主への感謝を示すとともに、中長期的な株式保有を促進するため、従来のカタログギフトや預金金利優遇に加え、QUOカードを贈呈する株主優待制度の拡充を発表。
顧客の利便性向上と業務効率化を目指し、来店予約サービスの開始やスマートフォン決済サービスとの連携など、非対面取引の拡大を積極的に推進。
順調な業績進捗を背景に、第3次中期経営計画の財務目標を上方修正。安定した収益力と成長性を市場に示す。
「三十三地域創生株式会社」を連結子会社化。地域が抱える課題解決に一層コミットし、コンサルティング機能の強化を通じて地域経済の好循環創出を目指す。
注目ポイント
地域企業の脱炭素経営支援やビジネスプランコンテストの開催など、地域社会の持続的な発展に貢献するSDGs活動を積極的に推進しています。
安定配当に加え、2023年からはQUOカードを導入するなど株主優待を拡充。個人投資家にとっても魅力的な株主還元策を実施しています。
銀行合併による経営効率化を着実に進め、M&A仲介などに注力することで収益力を強化。中期経営計画を上方修正するなど、力強い成長を示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 18円 | 48.9% |
| FY2022/3 | 18円 | 41.1% |
| FY2023/3 | 18円 | 30.2% |
| FY2024/3 | 20円 | 30.1% |
| FY2025/3 | 25円 | 30.1% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当性向30%程度を目安とした安定的な利益還元を基本方針としています。近年は業績の向上に合わせて増配を継続しており、高水準の配当利回りを維持している点が特徴です。今後も持続可能な成長と併せて、株主への利益配分を積極的に進める姿勢を明確にしています。
同業比較(収益性)
銀行業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当グループは、三重銀行と第三銀行の経営統合により設立された持株会社であり、近年は地域経済の回復や政策金利引き上げの恩恵を受けています。特に直近のFY2025/3期には純利益が86.5億円まで伸長し、5期連続で利益成長を実現しました。店舗の統廃合や業務効率化による収益構造の改善が、着実な増益基調を支えています。
財務は安全?
財務状況については、銀行業の特性上、資産規模は約4.5兆円と非常に大きく、自己資本比率は4%台で推移しています。預金を通じた強固な資金調達基盤を有しており、銀行業務上の有利子負債(預金)は安定的な流動性を確保しています。地域密着型の経営により、貸出先との良好なリレーションシップを通じた安定的な資産運用が継続されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2,693億円 | 529億円 | -22.3億円 | 3,222億円 |
| FY2022/3 | 3,749億円 | -50.5億円 | -22.5億円 | 3,699億円 |
| FY2023/3 | -3,825億円 | -1,439億円 | -323億円 | -5,264億円 |
| FY2024/3 | 671億円 | 234億円 | -22.9億円 | 905億円 |
| FY2025/3 | 97.4億円 | -117億円 | -21.2億円 | -19.3億円 |
銀行業におけるキャッシュフローは預金・貸出という本業の変動により大きく振れる性質があります。FY2023/3の営業キャッシュフローの大幅なマイナスは、預金残高の変動や有価証券の買い入れ等による一時的な資金流出が主因です。基本的には顧客からの預金を原資に貸出を行うビジネスモデルであるため、営業CF単体での分析よりも、資金余力や貸出金運用の健全性を重視する必要があります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 34.1億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 48.8億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 87.4億円 | 24.1億円 | 27.5% |
| FY2024/3 | 97.5億円 | 28.5億円 | 29.2% |
| FY2025/3 | 118億円 | 31.0億円 | 26.4% |
近年の実効税率は約26%から29%の範囲で推移しており、一般的な法人税負担水準を維持しています。過去の無税期間は、繰越欠損金の活用や合併に伴う一時的な会計処理の影響が含まれていると考えられます。直近は税引前利益の拡大に伴い、適正な納税が行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 952万円 | 2,378人 | - |
平均年収は952万円と、地域金融機関として非常に高い水準を維持しています。長年の安定した地域経済への貢献と、グループ化による経営効率化が、高水準な賃金体系を支える背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は三十三フィナンシャルグループ 職員持株会・銀泉。
主要株主は信託銀行や大手銀行が占めており、機関投資家による保有割合が高い安定的な構成です。一方で、職員持株会が上位に名を連ねており、従業員がグループの経営に一定の関与を持つ体制が構築されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
三重銀行と第三銀行の経営統合により設立された持株会社であり、地域密着型の金融サービスを主軸としています。金利変動リスクや地域経済の動向が直接的な事業リスクとなる一方、デジタル化やコンサルティング業務による収益多角化を図っています。
この会社のガバナンスは?
監査等委員会設置会社として、社外取締役を登用した透明性の高い監査体制を確保しています。女性役員比率は8.3%とさらなる向上余地があるものの、連結子会社9社を束ねるグループ経営の規律が重視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 77億円 | 84億円 | 87億円 | +12.4% |
| FY2024 | 63億円 | 65億円 | 69億円 | +9.6% |
| FY2023 | 50億円 | 58億円 | 63億円 | +26.6% |
| FY2022 | 45億円 | — | 49億円 | +9.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
三十三FGは現在、第3次中期経営計画を推進中です。当初目標を上回る進捗を受け、政策金利の引き上げによる影響等を踏まえ、FY2027の当期純利益目標を100億円以上に上方修正しました。過去の業績予想は期初時点で保守的に設定し、期中に上方修正するパターンが多く見られ、堅実な経営姿勢がうかがえます。統合シナジーと金利環境の好転を背景に、目標達成に向けた視界は良好と言えるでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2021からFY2025までの5年間、三十三フィナンシャルグループのTSRは一貫してTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回っています(アンダーパフォーム)。これは、経営統合によるシナジー効果が市場の期待ほど株価に反映されてこなかったことや、長引く低金利環境が銀行業界全体の重荷となっていたことが背景にあります。株価がPBR0.2倍台と低迷していることが、TSRを押し下げる主な要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 98.1万円 | -1.9万円 | -1.9% |
| FY2022 | 108.6万円 | +8.6万円 | 8.6% |
| FY2023 | 120.3万円 | +20.3万円 | 20.3% |
| FY2024 | 159.5万円 | +59.5万円 | 59.5% |
| FY2025 | 185.1万円 | +85.1万円 | 85.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.20倍と業界平均の0.8倍を大幅に下回っており、極めて割安な水準にあります。これは、市場が同行の資本効率や将来の収益性を懸念していることを示唆します。一方で、予想配当利回りは6%を超え、高水準です。信用買残は売残を大きく上回っており、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが多い状況ですが、需給面では上値が重くなる可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
政策金利の引き上げによる影響等を背景に、第3次中期経営計画の財務目標を上方修正しました。
三十三銀行アプリにスマートフォン決済「PayB」を組み込み、顧客の利便性と業務効率化を推進しました。
持続可能な地域社会の実現に向け、三十三地域創生を連結子会社化し、グループ価値向上を図りました。
最新ニュース
三十三フィナンシャルグループ まとめ
ひとめ診断
「三重県の二大銀行が統合、M&Aやデジタル化で『合併シナジー20億円以上』を追う金融グループ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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