エイチ・ツー・オー リテイリング
H2O RETAILING CORPORATION
最終更新日: 2026年3月29日
関西ドミナント戦略で、豊かな暮らしを提供するリテイリンググループ
お客様の心を豊かにする、期待を超える“暮らしの感動”を届け続ける。
この会社ってなに?
関西にお住まいなら、きっと一度はお世話になっている会社です。あなたが週末に「阪急百貨店」や「阪神百貨店」で買い物をしたり、デパ地下でお惣菜を選ぶとき、その裏側にはエイチ・ツー・オー リテイリングがいます。また、普段の食料品の買い出しで「イズミヤ」や「関西スーパー」「阪急オアシス」を利用する際も、実はこの会社のグループ店舗です。同社は、特別な日から日常まで、関西の人々の暮らしを幅広く支えているのです。
関西地盤の百貨店大手。阪急・阪神百貨店を核に、関西スーパーなど食品事業も展開。FY2025は売上高6,817.6億円、営業利益348.3億円と、インバウンド需要の回復と食品事業の統合効果で大幅な増収増益を達成しました。新中期経営計画(2024-2026)では、顧客基盤の拡大と収益力強化を掲げ、2026年度に営業利益320億円を目指します。百貨店事業の付加価値向上と、スーパー事業のシナジー創出が今後の成長の鍵を握ります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市北区角田町8番7号
- 公式
- www.h2o-retailing.co.jp
社長プロフィール

私たちは、お客様の心を豊かにし、期待を超える“暮らしの感動”を届け続けることを目指しています。コロナ禍からの回復を確実なものとし、中期経営計画を通じて百貨店事業の強化と食品事業の拡大を進め、持続的な成長に向けた事業構造変革を推進します。
この会社のストーリー
エイチ・ツー・オー リテイリンググループの源流となる株式会社阪急百貨店が設立。関西の小売業の歴史がここから始まる。
長年のライバルであった阪急百貨店と阪神百貨店が経営統合を発表。共同持株会社「エイチ・ツー・オー リテイリング」が誕生した。
阪急阪神百貨店を事業会社とする持株会社体制に移行。グループ経営を本格化させ、事業ポートフォリオの多角化を目指す。
食品事業の強化を目指し、関西スーパーマーケットと資本業務提携を締結。後の経営統合に向けた第一歩を踏み出す。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、百貨店事業は大きな影響を受ける。インバウンド需要の消失や休業要請など、厳しい経営環境に直面した。
傘下のイズミヤ、阪急オアシスと関西スーパーマーケットが経営統合し、「関西フードマーケット」が発足。関西トップクラスの食品スーパー連合が誕生した。
「中期経営計画2024-2026」を策定。百貨店事業の再強化と食品事業の第2の柱化を掲げ、持続的な成長を目指す。
営業利益350~400億円、ROE8%以上を目標に掲げる。地域生活に密着したオンラインサービス開発など、新たな成長戦略を推進し、関西での圧倒的な顧客基盤確立を目指す。
注目ポイント
「イズミヤ」「阪急オアシス」「関西スーパー」が統合した関西フードマーケットが誕生。圧倒的な店舗網と購買力で、関西の食生活を支える成長エンジンとなっています。
阪急百貨店・阪神百貨店で最大10%割引、グループのスーパーで5%割引になる買物優待券が人気です。日々の買い物がお得になる、個人投資家に嬉しい特典です。
コロナ禍で落ち込んだ業績はインバウンド回復もあり力強く回復。2025年3月期には過去最高益を見込むなど好調で、株主への還元として連続増配も実施しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 35円 | 30.7% |
| FY2017/3 | 40円 | 34.5% |
| FY2018/3 | 40円 | 33.7% |
| FY2019/3 | 40円 | 228.6% |
| FY2020/3 | 40円 | - |
| FY2021/3 | 25円 | - |
| FY2022/3 | 25円 | 31.3% |
| FY2023/3 | 25円 | 18.4% |
| FY2024/3 | 28円 | 14.8% |
| FY2025/3 | 42円 | 14.2% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針は「安定配当」を基本としつつ、業績向上に伴い株主への還元強化を図っています。FY2025/3には年間配当を42円まで増配するなど、利益成長を株主に還元する姿勢を明確に示しています。持続的な配当支払いを継続し、株主価値の向上に取り組んでいます。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コロナ禍での苦戦から脱却し、主力である百貨店事業の回復とスーパーマーケット事業の経営統合が奏功して業績が大きく改善しました。売上高は着実に拡大傾向にあり、FY2025/3には当期純利益が約348億円と過去最高水準を記録しました。今後は市場環境の変化を見据え、既存事業の強化と新たな収益源の獲得による成長持続を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -10.5% | -4.0% | - |
| FY2022/3 | 4.2% | 1.5% | - |
| FY2023/3 | 6.7% | 2.4% | - |
| FY2024/3 | 8.5% | 3.1% | 4.0% |
| FY2025/3 | 12.3% | 4.8% | 5.1% |
コロナ禍の影響でFY2021/3には営業損失を計上しましたが、経営再建とコスト削減により営業利益率は着実に改善し、FY2025/3時点では5.1%まで上昇しました。ROE(自己資本利益率)も過去のマイナス圏から11.1%まで飛躍的に向上しており、資本効率の改善が進んでいます。グループ全体の構造改革により、収益を生み出す体質への転換が鮮明となりました。
財務は安全?
有利子負債はFY2024/3以降に増加していますが、これは積極的な事業投資や統合に伴う資本戦略によるものです。自己資本比率はFY2025/3時点で41.0%を確保しており、財務の健全性は一定水準で維持されています。安定した資産基盤のもと、持続的な成長に向けた成長投資を実行できる財務余力を備えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 128億円 | -208億円 | 319億円 | -80.1億円 |
| FY2022/3 | 64.7億円 | -52.0億円 | -286億円 | 12.6億円 |
| FY2023/3 | 303億円 | 57.8億円 | -125億円 | 361億円 |
| FY2024/3 | 493億円 | -178億円 | -225億円 | 316億円 |
| FY2025/3 | 463億円 | -133億円 | -450億円 | 330億円 |
営業活動によるキャッシュフローは、業績改善に伴い安定的に400億円台を創出する体制を確立しました。フリーキャッシュフロー(自由な資金)も安定的にプラスを維持しており、投資への資金捻出や借入金の返済に充てられています。健全なキャッシュフロー管理により、株主還元と成長投資の両立を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -29.1億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 23.5億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 130億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 279億円 | 59.7億円 | 21.4% |
| FY2025/3 | 359億円 | 10.7億円 | 3.0% |
過去の業績低迷期に繰越欠損金が発生した影響で、直近まで実効税率が低い水準で推移しました。FY2025/3期まではこれらの税務上のメリットを活用し納税額が抑えられていましたが、今後は通常通りの税負担に戻る見通しです。安定した利益計上に伴い、今期以降は適切な納税を通じて社会へ貢献する体制となります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 969万円 | 8,003人 | - |
従業員平均年収は969万円となっており、小売業界の中でも高い水準を維持しています。これは百貨店事業を核とした高付加価値なサービス提供や、食品スーパー事業の統合を通じたグループ全体の収益性改善が、社員の待遇面に還元されている背景があると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は阪神電気鉄道・阪急阪神ホールディングス・関西フードマーケット取引先持株会。
大株主には阪神電気鉄道(12.07%)や阪急阪神ホールディングス(6.82%)などのグループ企業が名を連ねており、安定した資本基盤を有しています。また、信託銀行などの機関投資家が上位を占めており、個人株主だけでなく国内外の投資家から一定の支持を得ている構造です。
会社の公式開示情報
役員報酬
グループ連結子会社数は43社に及び、百貨店事業と食品事業を主軸に多角的な展開を行っています。開示情報からは大阪・関西万博やインバウンド需要の取り込みを成長の機会とする一方で、競争激化や物価高騰を主要な事業リスクとして注視する経営姿勢が読み取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と一定の水準を確保しており、多様な視点を取り入れた経営を推進しています。監査体制の強化やコーポレートガバナンスの充実を通じて、多角的な事業運営における透明性と健全性の向上を継続的に目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,900億円 | — | 6,818億円 | -1.2% |
| FY2024 | 7,000億円 | — | 6,574億円 | -6.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 300億円 | — | 348億円 | +16.1% |
| FY2024 | 265億円 | — | 262億円 | -1.2% |
| FY2023 | 170億円 | — | 114億円 | -33.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画(2024-2026)では、2026年度の営業利益目標320億円を掲げています。直近のFY2025実績が348.3億円と既に超過達成しており、進捗は極めて順調です。インバウンド需要の回復と、関西スーパー統合による食品事業の収益改善が計画を上振れさせています。一方で、売上高予想はやや未達傾向にあり、今後の客数増と客単価向上の両立が課題となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、コロナ禍で低迷したFY2021-2022はTOPIXを下回っていましたが、業績が急回復したFY2023以降はTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025は304.2%と、TOPIXの213.4%を大きく上回りました。これは、インバウンド需要の回復による百貨店事業の復調と、関西スーパー統合による食品事業の収益性改善が株価に好感された結果です。継続的な増配方針も株主還元への期待を高め、TSRを押し上げる要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 119.0万円 | +19.0万円 | 19.0% |
| FY2022 | 113.4万円 | +13.4万円 | 13.4% |
| FY2023 | 197.7万円 | +97.7万円 | 97.7% |
| FY2024 | 258.9万円 | +158.9万円 | 158.9% |
| FY2025 | 304.2万円 | +204.2万円 | 204.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBR共に業界平均を下回っており、バリュエーション面では割安感があります。配当利回りは業界平均をやや上回る水準です。信用倍率は3.0倍と標準的な水準で、特定の需給要因による株価変動リスクは限定的と考えられます。業績回復が著しい一方で、株価指標にはまだ割安感が残っている点が注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
阪急うめだ本店にてアバター接客実証実験を拡大実施。
2026年3月期第3四半期決算にて営業利益12.6%減を報告。
グループ横断の資源循環施策を開始し地域貢献を強化。
最新ニュース
エイチ・ツー・オー リテイリング まとめ
ひとめ診断
「関西の雄、阪急・阪神百貨店が『デパ地下』から『食卓』までを制圧すべく、スーパー事業M&Aでドミナント戦略を加速」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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