JUMP

ファーマライズホールディングス2796

Pharmarise Holdings Corporation

スタンダードUpdated 2026/04/30
01 / 5 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 14円
安全性
注意
自己資本比率 20.9%
稼ぐ力
低い
ROE -5.3%
話題性
普通
ポジ 40%

この会社ってなに?

風邪をひいたとき、花粉症の薬をもらうとき、病院の帰りに立ち寄る「調剤薬局」。ファーマライズは全国300店舗以上の調剤薬局やドラッグストアを展開する会社です。処方箋を出してお薬を受け取る、あの窓口の向こう側にこの会社があります。最近はオンライン服薬指導アプリ「SOKUYAKU」も302店舗に導入しており、スマホで薬の相談や処方薬の受け取り予約ができる時代を作っています。あなたの「健康を支える最後の一歩」を担う企業です。

2025/05期期は売上高635億円(前期比+16.6%)と大幅増収を達成したものの、M&Aに伴う統合コストが重なり営業利益2.9億円・最終赤字3.7億円と苦戦。2026/05期期3Q累計では売上高505.6億円(+8.5%)、営業利益6.0億円(前年同期比530.7%増)と黒字転換を果たし、通期では営業利益11.2億円・最終黒字復帰を計画しています。医薬品卸大手スズケンが20%を保有する資本業務提携先として、調剤報酬改定や医薬品供給体制の変化に対応しながら着実な回復軌道に乗りつつあります。PBR 0.89倍と割安水準。

小売業スタンダード市場

注目ポイント

M&Aで加速する成長戦略

調剤薬局業界の再編をリードし、積極的なM&Aで店舗網を300超に拡大。スケールメリットを活かした収益改善が進行中です。

スズケンとの強力な資本業務提携

医薬品卸大手スズケンが20%を保有する戦略パートナー。医薬品供給の安定化と新サービス開発の基盤となっています。

DX推進でかかりつけ薬局の進化

オンライン服薬指導「SOKUYAKU」を302店舗に導入し、デジタルと対面を融合した次世代型薬局モデルを構築中です。

会社概要

業種
小売業
決算期
5月
本社
東京都中野区中央1丁目38-1
公式
www.pharmarise.com

サービスの実績は?

300店舗超
グループ調剤薬局数
調剤薬局227+ドラッグストア等
M&Aで拡大中
635億円
売上高(2025/05期)
過去最高を更新
前期比+16.6%
302店舗
SOKUYAKU導入店舗
オンライン服薬指導アプリ
2024年10月導入
20.3%
スズケン持株比率
医薬品卸大手との資本提携
安定株主
02 / 5 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

調剤薬局事業
約580億円91.3%)
物販事業
約40億円6.3%)
その他(医学資料保管等)
約15億円2.4%)
調剤薬局事業約580億円
利益: 約10億円利益率: 約1.7%

全国300超の調剤薬局を運営。処方箋受付・調剤業務が主力。M&Aで規模拡大中

物販事業約40億円
利益: 約1億円利益率: 約2.5%

ドラッグストア運営、化粧品・日用品販売。ファミリーマートとの共同店舗開発も展開

その他(医学資料保管等)約15億円
利益: 約1億円利益率: 約6.7%

医療機関向けカルテ・資料の保管サービス。高い利益率が特徴

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-5.3%
株主資本の利回り
ROA
-1.1%
総資産の活用度
Op. Margin
0.5%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2020/05期9.7%2.3%2.0%
2021/05期6.7%1.7%2.4%
2022/05期6.7%1.9%2.9%
2023/05期4.8%1.4%2.8%
2024/05期4.7%1.2%1.7%
2025/05期5.3%1.1%0.5%

調剤薬局業界は薬価改定の影響を受けやすく、営業利益率は2〜3%程度が業界標準の薄利多売型ビジネスです。2023/05期期までは安定的にROE 5〜7%を維持していましたが、2024/05期・2025/05期期はM&Aに伴うのれん償却・統合コストが重なり一時的にROEがマイナスに転落。2026/05期期は営業利益率1.7%まで回復する見通しで、被買収企業の収益正常化が鍵を握ります。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/05期523億円12.5億円4.3億円45.8円+2.5%
2022/05期516億円15.2億円4.5億円48.0円-1.4%
2023/05期520億円14.4億円3.3億円35.5円+0.8%
2024/05期545億円9.2億円3.5億円-33.4円+4.7%
2025/05期635億円2.9億円3.7億円-32.5円+16.6%

2025/05期期はM&Aによる店舗数拡大で売上高635億円(+16.6%)と過去最高を更新しましたが、買収子会社(next PH、GOOD AID)の統合コストが重なり営業利益は2.9億円まで低下。2期連続の最終赤字となりました。2026/05期期は被買収企業の収益改善が本格化し、3Q累計で既に営業利益6.0億円と前年同期比530.7%増と回復基調。通期では営業利益11.2億円、最終利益2.7億円の黒字復帰を見込んでいます。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-5.3%
業界平均
3.5%
営業利益率下回る
この会社
0.5%
業界平均
3.0%
自己資本比率下回る
この会社
20.9%
業界平均
47.9%
03 / 6 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
調剤薬局事業約580億円約10億円約1.7%
物販事業約40億円約1億円約2.5%
その他(医学資料保管等)約15億円約1億円約6.7%

売上の約9割を占める調剤薬局事業が中核で、全国300超の店舗を展開しています。ファミリーマートとの共同店舗やドラッグストア併設型など多様な業態で地域医療を支えています。医学資料保管事業は利益率が高くニッチな収益源。M&Aで急速に規模を拡大しており、2024/05期期以降はnext PHやGOOD AIDの統合がグループ全体の収益改善の鍵を握っています。

最新ニュース

ポジティブ
ドラッグストアの新規開店に関するお知らせ
04/08 · 日本経済新聞
ポジティブ
薬局の新規開局に関するお知らせ
04/01 · ファーマライズHD IR
ポジティブ
2026/05期期3Q累計:営業利益530.7%増の6.03億円で黒字転換
03/19 · 株探
ポジティブ
三幸メディカルを子会社化、埼玉エリアの調剤薬局を拡大
01/30 · 日本M&Aセンター
ポジティブ
オンライン服薬指導「SOKUYAKU」を302店舗に導入
10/15 · PR TIMES

どんな話題が多い?

決算・業績35%
M&A・事業拡大30%
調剤報酬改定15%
DX・オンライン服薬指導10%
株主還元10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや改善
報道件数(30日)
35
前月比 +15%
メディア数
15
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 日本M&Aセンター
業界内ランキング
上位 55%
小売業 350社中 190位
報道のトーン
40%
好意的
40%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1984
ファーマライズ設立

調剤薬局として事業をスタート。地域医療への貢献を理念に掲げ、薬局運営を開始しました。

2007
東証に上場

JASDAQ市場への上場を果たし、資本市場からの信頼を獲得。M&Aによる成長路線の基盤を整えました。

2009
持株会社体制へ移行

新設分割によりファーマライズホールディングスとして持株会社体制に移行。グループ経営の効率化を図りました。

2023
スズケンと資本業務提携

医薬品卸大手のスズケンが約20%の株式を取得し資本業務提携を締結。医薬品の安定供給と新サービス開発で連携を強化しました。

2024
大型M&Aで店舗数急拡大

next PHやGOOD AID等の調剤薬局チェーンを相次いで買収。グループ店舗数が300超に拡大し、売上高は過去最高を更新しました。

2025
統合コストと黒字復帰への挑戦

M&A統合コストの影響で2期連続赤字となるも、3Q累計で黒字転換を達成。被買収企業の収益改善が本格化し、反転攻勢のフェーズに入りました。

出来事の年表

2026年4月新規開局

ドラッグストアの新規開店を発表。グループ店舗網の拡大を着実に進めています。

2026年3月3Q好決算

2026/05期期3Q累計の営業利益が前年同期比530.7%増の6.03億円と大幅改善。M&A子会社の収益改善が寄与し、黒字転換を達成。

2026年1月M&A

埼玉県の三幸メディカルを子会社化。調剤薬局事業のエリア拡大と処方箋枚数の増加を狙う。

2025年7月通期赤字

2025/05期期の通期決算を発表。売上高は過去最高の635億円も、M&A統合コストが重なり最終赤字3.7億円と2期連続赤字に。

2024年10月DX推進

オンライン服薬指導アプリ「SOKUYAKU」をグループ302店舗に一斉導入。患者の利便性向上とDX推進を加速。

社長プロフィール

秋山 昌之
代表取締役執行役員社長
M&A戦略家
当社は「かかりつけ薬局」として地域の皆様の健康を支えることを使命としています。M&Aによる店舗網の拡大とDXの推進により、患者様の利便性向上と薬局運営の効率化を両立してまいります。医薬品卸大手スズケンとの資本業務提携を活かし、安定した医薬品供給体制の構築と新しい価値の創出に取り組んでいます。調剤薬局業界の再編が加速する中、地域に根差した薬局グループとして持続的な成長を目指します。
05 / 4 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率20.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
0円
借金(有利子負債)
Net Assets
69.2億円
会社の純資産

2024/05期期以降、積極的なM&Aにより総資産が234億円→319億円へ急拡大しています。これに伴い自己資本比率は2023/05期期の28.5%から2025/05期期は20.9%まで低下。2期連続の赤字でBPSも586円まで下がりましたが、純資産69億円に対し時価総額63億円(PBR 0.89倍)と純資産割れ水準にあります。M&A投資の回収が進めば財務体質の回復が見込まれます。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
Operating CF
+13.1億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-44.6億円
投資に使ったお金
Financing CF
+9.4億円
借入・返済など
Free CF
-31.5億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2020/05期15.7億円7.3億円7.7億円8.4億円
2021/05期19.4億円10.8億円7.3億円8.7億円
2022/05期7.1億円2.9億円10.3億円4.2億円
2023/05期25.2億円7.0億円10.7億円18.2億円
2024/05期27.1億円31.2億円27.7億円4.1億円
2025/05期13.1億円44.6億円9.4億円31.5億円

営業CFは2023/05期期に25.2億円と最高水準を記録し、本業のキャッシュ創出力は健全です。一方、2024/05期・2025/05期期はM&Aによる投資CFが大幅マイナス(累計76億円)となり、FCFは赤字に転落。2024/05期期には財務CFで27.7億円を調達しており、借入金の増加で投資資金を賄った構造です。統合が進みM&A投資が一巡すれば、FCFの回復が期待されます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.8%
浮動株53.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
事業法人等46.8%
個人その他53.2%

筆頭株主のビックフィールド(26.5%)と第2位のスズケン(20.3%)が安定株主の中核。個人投資家の比率も高く流通株式が比較的多い構造。

筆頭株主はビックフィールド(26.5%)で、創業者・経営陣の資産管理会社とみられます。第2位のスズケン(20.3%)は医薬品卸大手で2023年に資本業務提携を締結した戦略パートナー。この2社で約47%を保有し、安定した経営基盤を確保しています。そのほか個人投資家が多く、時価総額63億円の中小型株らしい株主構成です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1調剤報酬改定リスク:2年に一度の調剤報酬改定により薬局の収益構造が大きく変動する。技術料や薬剤料の引下げが営業利益に直接影響する。
2薬価引下げリスク:毎年の薬価改定による薬価差益の縮小が進んでおり、調剤薬局の利益率が構造的に低下する傾向にある。
3M&Aに伴う統合リスク:積極的なM&Aによりのれんが増加しており、買収先の収益が計画を下回った場合にのれん減損や統合コスト超過のリスクがある。2024/05期・2025/05期期には実際に統合コストが利益を圧迫した。
4薬剤師確保リスク:調剤薬局の運営には薬剤師の常駐が必須であり、薬剤師の人件費上昇や採用難が経営を圧迫する可能性がある。
5医薬品供給体制リスク:後発医薬品の供給不安定が続いており、必要な医薬品の安定調達が経営課題となっている。スズケンとの提携はこのリスクへの対応策でもある。
6電子処方箋・オンライン診療の普及による競争環境の変化:DXの進展により従来型の対面調剤の優位性が薄れる可能性がある。SOKUYAKU導入で対応を進めているが、競合との差別化が課題。
06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(配当込みリターン)は79.5%とマイナスリターン(元本割れ)に沈んでおり、同期間のTOPIX(182.5%)に対して約103ポイントの大幅アンダーパフォームとなっています。M&Aに伴う赤字転落と株価下落が主因です。ただし、2026/05期期の黒字復帰とM&A子会社の収益改善が実現すれば、TSRの反転が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
14
方針: 安定配当(年14円を基本水準)
1株配当配当性向
2018/05期14-
2019/05期14549.0%
2020/05期1422.9%
2021/05期1430.5%
2022/05期1429.2%
2023/05期1439.5%
2024/05期20-
2025/05期14-
株主優待
あり

自社グループ製品等(100株以上/11月末日)

年間配当は長年1株14円を安定維持してきましたが、2024/05期期のみ20円に増配。赤字決算を受けて2025/05期期は14円に戻しています。赤字期でも減配幅を抑えており、安定配当への姿勢がうかがえます。2026/05期期は黒字復帰予想で、配当14円を維持する見通し。配当利回り2.68%は小売業平均並みの水準です。

もし5年前に投資していたら?

2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 79.5万円 になりました (-20.5万円)
-20.5%
年度末時点評価額損益TSR
2021期100.0万円0.0万円0.0%
2022期101.5万円1.5万円1.5%
2023期103.2万円3.2万円3.2%
2024期82.4万円17.6万円-17.6%
2025期79.5万円20.5万円-20.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残76,300株
売り残2,100株
信用倍率35.15倍
2026年4月4日時点
今後の予定
2026/05期期 通期決算発表2026年7月頃
2027/05期期 第1四半期決算発表2026年10月頃

PER 22.3倍は黒字復帰予想ベースで、PBR 0.89倍と純資産割れの割安水準にあります。信用倍率35.15倍と極端な買い長で、個人投資家の押し目買いが入っている一方、出来高は1日2,000〜3,000株程度と流動性は限定的です。時価総額63億円の小型株であり、M&Aによる成長期待と赤字脱却が株価の鍵を握ります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2020/05期10.2億円4.5億円43.6%
2021/05期12.9億円8.6億円66.9%
2022/05期15.2億円10.7億円70.5%
2023/05期14.3億円11.0億円76.7%
2024/05期8.3億円11.8億円142.1%
2025/05期1.4億円5.0億円369.9%

実効税率は連結子会社の赤字やのれん償却の影響で法定税率を大幅に上回る水準が続いています。特に2024/05期・2025/05期期は税引前利益が小さい一方で、子会社での税金費用が嵩んだため実効税率が100%を超過。2026/05期期は業績回復に伴い76.3%まで正常化する見通しですが、依然として高水準であり、グループ内の損益構造の最適化が課題です。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

ファーマライズホールディングス まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓
配当
少なめ
1株 14円
安全性
注意
自己資本比率 20.9%
稼ぐ力
低い
ROE -5.3%
話題性
普通
ポジ 40%

「M&Aで全国300超の調剤薬局を展開。スズケンとの提携を武器に地域医療を支える調剤薬局中堅」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/23 / データ提供: OSHIKABU