くら寿司
Kura Sushi,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
食の安全と楽しさを追求し、世界へ羽ばたく回転寿司の革命児
日本の食文化である寿司を、安全・安心で楽しい体験とともに世界中に広め、世界中の人々の食生活を豊かにすることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが家族や友人と「今日、何食べる?」と考えたとき、候補に挙がる回転寿司チェーン、それが「くら寿司」です。お寿司がレーンで運ばれてくるだけでなく、食べ終わったお皿を5枚投入すると「ビッくらポン!」のゲームが始まり、景品が当たるかもしれない、あのお店です。実は、あなたが楽しむ一皿一皿の裏側には、化学調味料や人工甘味料などを一切使わないという「無添加」への強いこだわりが隠されています。普段何気なく利用しているその楽しい食事体験が、実は日本だけでなくアメリカや台湾にも広がっており、世界に日本の食文化を届けるグローバルな事業につながっているのです。
くら寿司は、FY2025に売上高2,451.1億円、営業利益54.6億円を見込む、日本を代表する回転寿司チェーンです。国内事業の安定成長に加え、特に米国子会社「Kura Sushi USA」が急成長しており、積極的な海外出店が全体の成長を牽引しています。FY2024には売上高2349.5億円、営業利益56.99億円を達成し、V字回復を果たしました。一方で、原材料価格や人件費の高騰が利益を圧迫する要因となっており、今後の収益性維持が課題です。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 10月
- 本社
- 大阪府堺市中区深阪1-2-2
- 公式
- www.kurasushi.co.jp
社長プロフィール

「食の戦前回帰」を掲げ、化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を一切使用しない「四大添加物無添加」を創業以来徹底しています。お客様に安心・安全な食を提供することが我々の使命であり、国内外でさらなる成長を目指し挑戦を続けます。
この会社のストーリー
創業者・田中邦彦が、ごく普通の寿司店を大阪府堺市で開業。これがくら寿司のすべての始まりとなった。
「くら寿司」としての法人を設立し、100円均一の回転寿司事業を本格的にスタート。独自のビジネスモデルで成長軌道に乗る。
食べ終わったお皿を回収するシステムと連動したゲーム「ビッくらポン!」を導入。食事にエンターテイメント性を加え、ファミリー層から絶大な支持を得る。
ナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)市場に上場。事業拡大と知名度向上のための大きな一歩を踏み出す。
ウイルスやホコリからお寿司を守る自社開発の寿司カバー「鮮度くん」を全店に導入し、食の安全・安心への取り組みを強化。
米国子会社「くら寿司USA」がナスダック市場に上場。日本の外食企業として初の上場となり、グローバル展開を本格化させる。
国内外で店舗数を拡大し続け、特に米国では80店舗を超える規模に成長。デフレ下で磨いた効率的な店舗運営システムが海外でも評価される。
2026年8月期には米国店舗数を100店まで増やす計画を発表。日本の食文化を世界へ広める挑戦は続く。
注目ポイント
創業以来、化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を一切使用しない「四大添加物無添加」を貫いています。家族で安心して楽しめる食への強いこだわりが魅力です。
米国子会社はナスダックに上場し、米国内で100店舗体制を目指すなど、海外事業が急成長中。日本の回転寿司文化を世界に広める、夢のある事業展開が期待されます。
抗菌寿司カバー「鮮度くん」や、お皿の枚数でゲームが楽しめる「ビッくらポン!」など、食の安全と楽しさを両立させるユニークな技術を次々と開発しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 8.9% |
| FY2017/3 | 15円 | 12.1% |
| FY2018/3 | 15円 | 11.5% |
| FY2019/3 | 20円 | 21.0% |
| FY2020/3 | 20円 | - |
| FY2021/3 | 20円 | 41.7% |
| FY2022/3 | 20円 | 106.6% |
| FY2023/3 | 20円 | 92.1% |
| FY2024/3 | 40円 | 49.3% |
| FY2025/3 | 20円 | 22.0% |
株主優待制度は2024年4月実施分をもって廃止されました。
配当方針は、株主への利益還元を継続しつつ、成長投資を優先するスタンスです。以前は株主優待を積極的に活用していましたが、現在は廃止されており、配当金による還元が中心となっています。業績連動型の配当を基本としており、成長段階に応じた無理のない分配を目指しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
くら寿司は、積極的な店舗展開と海外事業の成長を背景に売上高が着実に増加しており、FY2025/3には約2,451億円に達しました。FY2021/3およびFY2022/3は営業赤字を計上しましたが、以降は値上げの浸透やコスト効率の改善により黒字化を達成しています。今後は客数の増加が見込まれる一方、原材料費や人件費の負担増により、FY2026/3は利益面で足踏みする慎重な業績予想となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 14.7% | 9.5% | 5.7% |
| FY2017/3 | 14.1% | 9.3% | 5.2% |
| FY2018/3 | 13.1% | 8.7% | 5.2% |
| FY2019/3 | 8.0% | 5.5% | 4.0% |
| FY2020/3 | -0.6% | -0.3% | 0.3% |
| FY2021/3 | 3.5% | 1.9% | -1.8% |
| FY2022/3 | 1.3% | 0.7% | -0.6% |
| FY2023/3 | 1.2% | 0.7% | 1.2% |
| FY2024/3 | 4.4% | 2.3% | 2.4% |
| FY2025/3 | 4.2% | 2.3% | 2.2% |
収益性は、コロナ禍の影響を受けたFY2021/3からFY2022/3の営業損失期を底に、営業利益率がプラス水準へ回復する傾向にあります。ROE(自己資本利益率)はFY2024/3以降、4%台で安定推移していますが、外食業界における競合他社と比較してもさらなる資本効率の改善が課題です。今後は北米などの海外事業における収益の安定化が、ROE向上に向けた重要な鍵となります。
財務は安全?
同社の財務体質は、自己資本比率が約40%で推移しており、安定した財務健全性を維持しています。有利子負債については、EDINET開示データ上ゼロとなっていますが、これは実質的な無借金経営を裏付けるものであり、堅実な経営姿勢が伺えます。利益の蓄積により純資産は順調に増加しており、今後の成長投資を支える強固な資本基盤を築いています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 85.7億円 | -52.0億円 | -21.3億円 | 33.6億円 |
| FY2017/3 | 82.3億円 | -50.7億円 | -17.1億円 | 31.6億円 |
| FY2018/3 | 102億円 | -44.1億円 | -22.3億円 | 58.0億円 |
| FY2019/3 | 86.3億円 | -66.0億円 | 25.6億円 | 20.2億円 |
| FY2020/3 | 89.3億円 | -83.4億円 | -11.6億円 | 6.0億円 |
| FY2021/3 | 47.4億円 | -94.8億円 | 24.6億円 | -47.4億円 |
| FY2022/3 | 99.4億円 | -121億円 | -47.0億円 | -21.6億円 |
| FY2023/3 | 137億円 | -145億円 | 55.0億円 | -8.2億円 |
| FY2024/3 | 184億円 | -103億円 | -40.1億円 | 80.2億円 |
| FY2025/3 | 149億円 | -186億円 | 49.5億円 | -36.8億円 |
営業キャッシュフローは、店舗運営の好調を反映して年間150億円規模の安定した創出力を示しています。投資キャッシュフローは、国内外での新規出店や店舗改修のための設備投資により、毎期100億円から180億円規模の支出が継続しています。結果としてFCFは投資のタイミングによって変動が大きく、成長のための積極的な資金投入が行われている状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 68.1億円 | 23.8億円 | 34.9% |
| FY2017/3 | 72.8億円 | 24.0億円 | 33.0% |
| FY2018/3 | 76.5億円 | 25.3億円 | 33.0% |
| FY2019/3 | 61.4億円 | 23.7億円 | 38.6% |
| FY2020/3 | 11.3億円 | 14.0億円 | 123.1% |
| FY2021/3 | 31.7億円 | 12.7億円 | 40.1% |
| FY2022/3 | 24.6億円 | 17.1億円 | 69.7% |
| FY2023/3 | 28.8億円 | 20.2億円 | 70.1% |
| FY2024/3 | 62.2億円 | 30.0億円 | 48.2% |
| FY2025/3 | 61.8億円 | 25.7億円 | 41.6% |
法人税等の負担率は、利益が低迷していた期には繰延税金資産の影響などで実効税率が一時的に大きく上昇しました。利益が安定的に計上されるようになったFY2024/3以降は、40%前後で推移する一般的な水準へと落ち着いています。今後は営業利益の変動に応じた適切な納税額が見込まれます。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、同社は国内の回転寿司事業を中核としつつ、北米およびアジア圏での海外展開による成長を戦略の柱としています。原材料価格の高騰や為替変動、海外での出店コストが業績に影響を与えるリスク要因として常に注視が必要です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 2,090億円 | — | 2,114億円 | +1.15% |
| FY2024 | 2,262億円 | — | 2,350億円 | +3.87% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 30億円 | — | 25億円 | -18.13% |
| FY2024 | 24億円 | — | 57億円 | +137.46% |
| FY2025 | 50億円 | — | 55億円 | +9.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
くら寿司は明確な中期経営計画の数値目標を対外的に大きく公表していませんが、年間出店数などを目安としています。業績予想を見ると、売上高は期初予想を上回って着地する傾向にありますが、利益面では外部環境(原材料費、人件費)の影響を受けやすく、ブレが大きいのが特徴です。特にFY2024は営業利益が期初予想を倍以上上回る大幅な上振れ着地となり、収益改善が進んでいることを示しました。今後は利益計画の安定的な達成が評価向上の鍵となります。
株の売買状況と今後の予定
PER(株価収益率)は47.9倍と、小売業の平均(約30倍)と比較して割高な水準にあります。これは、同社の海外事業を中心とした高い成長期待が株価に織り込まれていることを示唆しています。信用倍率は2.04倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定しています。今後の決算発表で、高い成長期待に見合う業績を示せるかが株価の鍵となるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年10月期第1四半期決算にて、連結経常利益が前年同期比12.0%増となる堅調な滑り出しを見せた。
投資単位の引き下げによる投資家層の拡大を目的として、5月1日を効力発生日とした1株を2株にする株式分割を発表した。
米国における店舗数が80店舗を超え、現地トップがリスク管理を強化しつつ成長路線を維持する戦略を強調した。
最新ニュース
くら寿司 まとめ
ひとめ診断
「『無添加』と『エンタメ』を武器に、米国市場で急成長を遂げる回転寿司のグローバル企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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