スギホールディングス7649
SUGI HOLDINGS Co.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが風邪をひいて病院に行った後、処方箋を持って立ち寄る調剤薬局。実はそれが「スギ薬局」かもしれません。スギ薬局は、薬だけでなくシャンプーや化粧品、お菓子なども一緒に買える便利なドラッグストアです。普段、あなたが何気なく買い物をしているそのお店の裏側で、スギホールディングスは地域の健康を支えるインフラとして、全国に店舗網を広げています。最近では、スーパーと提携して食品を充実させるなど、あなたの暮らしをより便利にするための挑戦を続けています。
東海地盤のドラッグストア大手。2025期は売上高8,780.2億円(前期比17.9%増)、営業利益425.63億円(同16.2%増)と増収増益を達成しました。調剤併設型店舗を強みに安定成長を続ける一方、阪神調剤薬局を運営するI&Hの買収や、ディスカウントストアのトライアルHDとの資本業務提携など、M&Aと異業種連携を加速させています。中期経営計画では2027期(2026年度)に売上高1兆円という野心的な目標を掲げ、規模拡大による成長を追求しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 愛知県大府市横根町新江62番地の1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 10.0% | 6.5% | 5.3% |
| 2018/02期 | 10.6% | 6.8% | 5.4% |
| 2019/02期 | 10.9% | 6.9% | 5.3% |
| 2020/02期 | 11.9% | 7.2% | 5.5% |
| 2021/02期 | 11.0% | 6.4% | 5.6% |
| 2022/02期 | 9.4% | 5.7% | 5.1% |
| 2023/02期 | 8.8% | 5.5% | 4.7% |
| 2024/02期 | 9.8% | 5.9% | 4.9% |
| 2025/02期 | 10.6% | 5.8% | 4.8% |
| 2026/02期 | 16.7% | 8.1% | 4.8% |
ROE(自己資本利益率)は10%前後で推移しており、資本を効率的に活用して利益を生み出す経営体制が構築されています。ドラッグストア業界内では激しい競争環境にありますが、調剤部門という高付加価値分野の構成比が高いため、5%前後の営業利益率を維持できていることは同社の強みです。今後はPB商品やIT活用によるコスト効率化を通じ、収益力のさらなる向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 6,025億円 | 337億円 | 211億円 | 113.9円 | +11.2% |
| 2022/02期 | 6,255億円 | 321億円 | 194億円 | 104.6円 | +3.8% |
| 2023/02期 | 6,676億円 | 317億円 | 190億円 | 103.8円 | +6.7% |
| 2024/02期 | 7,445億円 | 366億円 | 220億円 | 121.5円 | +11.5% |
| 2025/02期 | 8,780億円 | 426億円 | 257億円 | 142.0円 | +17.9% |
スギホールディングスは、調剤併設型ドラッグストアを軸とした出店戦略により成長を続け、2026年3月期には売上高1兆円の大台達成を見込むなど力強い拡大を維持しています。近年はM&Aを活用した店舗網の拡充や、トライアルホールディングスとの資本業務提携による物流・リテールテック強化が奏功しました。安定した調剤需要に加え、季節性商品の好調も寄与しており、売上高・利益ともに継続的な増益基調にある点は極めてポジティブです。 【2026/02期実績】売上1.0兆円(前期比15.1%)、営業利益486億円、純利益450億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の柱であるドラッグストア・調剤事業に加え、積極的なM&A(企業買収)により事業規模を拡大し続けている点が特徴です。連結子会社数は31社に及び、ドラッグストア業界の再編が進む中で、物流連携やデジタル化といった競争力を強化するための構造転換が経営上の重要課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1兆円 | — | 8,780億円 | -12.2% |
| 2024期 | 8,100億円 | — | 7,445億円 | -8.1% |
| 2023期 | 7,245億円 | — | 6,677億円 | -7.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 480億円 | — | 426億円 | -11.3% |
| 2024期 | 400億円 | — | 366億円 | -8.4% |
| 2023期 | 330億円 | — | 317億円 | -4.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
スギHDは2027期(2026年度)に売上高1兆円を目指す中期経営計画を推進中です。直近の業績予想は未達が続いていますが、これは先行投資や外部環境の変化が影響しています。しかし、2024年9月のI&H買収やトライアルHDとの提携により、目標達成の確度は大きく高まりました。既存事業のオーガニックな成長に加え、これらのM&Aや提携によるシナジーが計画達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
トライアルHDと資本業務提携を発表。小売・物流の協業によりシナジーを創出。
埼玉地盤のセキ薬品を買収。店舗ネットワークの拡大により市場占有率を向上。
モンゴル現地法人との合弁会社設立を発表。アジア市場でのヘルスケア展開を本格化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は50%を超えており、強固な財務健全性を維持しています。近年は成長投資やM&Aを加速させるために有利子負債が増加傾向にありますが、豊富な手元流動性と高いキャッシュ創出能力を背景にコントロール可能な水準と言えます。積極的な店舗投資を行いながらも、長期的には財務バランスを適切に保ち、持続的な成長に向けた資本投下を継続しています。 【2026/02期】総資産6145億円、純資産2905億円、自己資本比率47.1%、有利子負債940億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 169億円 | 184億円 | 35.1億円 | 15.3億円 |
| 2018/02期 | 276億円 | 179億円 | 34.0億円 | 96.5億円 |
| 2019/02期 | 229億円 | 224億円 | 139億円 | 5.3億円 |
| 2020/02期 | 454億円 | 184億円 | 49.0億円 | 269億円 |
| 2021/02期 | 340億円 | 293億円 | 52.7億円 | 47.7億円 |
| 2022/02期 | 71.7億円 | 239億円 | 53.0億円 | 167億円 |
| 2023/02期 | 383億円 | 233億円 | 142億円 | 150億円 |
| 2024/02期 | 390億円 | 310億円 | 52.8億円 | 80.7億円 |
| 2025/02期 | 369億円 | 333億円 | 116億円 | 36.6億円 |
営業活動によるキャッシュフローは概ね300億円から400億円規模で安定しており、本業でしっかりと現金を稼ぐ力を示しています。積極的な出店やM&Aに伴う投資キャッシュフローの支出があるものの、営業CFの範囲内で成長投資を賄える健全な循環が築かれています。潤沢な現金を背景に株主還元や新規事業への再投資を柔軟に行える点は、中長期的な競争優位の源泉です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が約27.3%と多様性の確保に注力しており、ガバナンス体制の強化が進んでいます。監査報酬も適切に支払われており、連結子会社31社を抱える巨大グループとして、内部統制と経営監視機能が適切に整備されている企業と言えます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 881万円 | 11,820人 | - |
従業員の平均年収は881万円とドラッグストア業界の中では非常に高い水準にあります。調剤併設型ドラッグストアとして専門性の高い薬剤師を多く抱えていることや、地域包括ケアシステムの中核を担う専門職への投資が、この水準を維持する背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2022期以降、同社のTSRはTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」が続いています。これは、業界内の競争激化や収益性への懸念から株価が伸び悩んだことが主な要因と考えられます。M&Aや異業種提携による成長戦略が株主リターン向上に繋がるか、今後の株価推移が注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/02期 | 50円 | 21.2% |
| 2018/02期 | 60円 | 23.1% |
| 2019/02期 | 70円 | 24.3% |
| 2020/02期 | 80円 | 23.8% |
| 2021/02期 | 80円 | 23.4% |
| 2022/02期 | 80円 | 25.5% |
| 2023/02期 | 80円 | 25.7% |
| 2024/02期 | 80円 | 65.9% |
| 2025/02期 | 35円 | 24.7% |
| 権利確定月 | 2月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しつつ、成長投資とのバランスを考慮した配当を実施しています。業績の拡大に伴い、株主への還元と将来に向けた店舗ネットワーク拡充への再投資を両立させる戦略をとっています。株主優待と配当を組み合わせた総合的な還元姿勢により、中長期的に同社を支援する株主の裾野拡大を図っています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 146.8万円 | 46.8万円 | 46.8% |
| 2022期 | 130.3万円 | 30.3万円 | 30.3% |
| 2023期 | 116.2万円 | 16.2万円 | 16.2% |
| 2024期 | 144.2万円 | 44.2万円 | 44.2% |
| 2025期 | 166.9万円 | 66.9万円 | 66.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(株価収益率)とPBR(株価純資産倍率)は業界平均と比較してやや割高で、市場からの成長期待が高いことを示唆しています。一方で、信用倍率は1倍を割り込んでおり、売り圧力が買い圧力を上回る拮抗した状態です。次回の本決算発表は2026年4月9日に予定されており、中期経営計画の進捗が改めて問われることになります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 239億円 | 89.3億円 | 37.4% |
| 2018/02期 | 259億円 | 94.9億円 | 36.6% |
| 2019/02期 | 272億円 | 93.0億円 | 34.1% |
| 2020/02期 | 315億円 | 107億円 | 34.0% |
| 2021/02期 | 353億円 | 142億円 | 40.2% |
| 2022/02期 | 331億円 | 137億円 | 41.4% |
| 2023/02期 | 324億円 | 134億円 | 41.3% |
| 2024/02期 | 380億円 | 161億円 | 42.2% |
| 2025/02期 | 420億円 | 163億円 | 38.8% |
法人税等の実効税率は概ね40%前後で安定して推移しており、業績に応じた適正な納税が行われています。2026年3月期の予想実効税率は一時的に29.2%まで低下していますが、これは会計上の利益見通しと税務上の調整項目による一時的な変動が要因と考えられます。大規模な店舗展開による地域貢献とともに、法令に基づいた透明性の高い納税姿勢を維持しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
スギホールディングス まとめ
「調剤に強い街の薬局が、M&Aと異業種連携で『地域ヘルスケアの巨人』を目指す」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。