8237プライム

松屋

MATSUYA CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE8.2%
BPS54.8円
自己資本比率37.1%
FY2025/3 有報データ

伝統と革新で銀座を彩る、世界が目的地とする百貨店へ

伝統的な百貨店の枠組みを超え、銀座を訪れる世界中の人々にとっての目的地『Global Destination』となることを目指します。

この会社ってなに?

東京・銀座のランドマークとして知られる百貨店『松屋銀座』を運営している会社です。あなたが友人への特別なプレゼントを選んだり、家族とデパ地下でお惣菜を買ったりする、その場所を提供しています。最近では、店舗に行かなくても松屋の商品が買えるオンラインストアにも力を入れています。普段、銀座のきらびやかなショーウィンドウを目にするとき、その裏側で松屋が多くの人々の『特別な日』を支えているのです。

コロナ禍の赤字から脱却し、FY2025には売上高481.2億円、営業利益44.85億円とV字回復を遂げました。インバウンド需要の回復と国内富裕層による高額品消費が業績を強力に牽引しています。今後は会員制ブランドECサイト『ミレポルテ』事業の譲受などデジタル戦略を加速させ、新たな顧客層の開拓と収益源の多角化を目指しています。

小売業プライム市場

会社概要

業種
小売業
決算期
2月
本社
東京都中央区銀座3-6-1
公式
www.matsuya.com

社長プロフィール

古屋 毅彦
古屋 毅彦
代表取締役 社長執行役員
ビジョナリー
百貨店の枠を超え、お客様の暮らしを豊かにする新しい価値とサービスを創造し提供することを目指します。株主様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様と共に、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1869
横浜で「鶴屋呉服店」として創業

初代・古屋徳兵衛が横浜に「鶴屋呉服店」を開き、松屋の歴史が始まる。これが後の銀座を代表する百貨店の礎となった。

1925
銀座進出と近代百貨店の開業

銀座8丁目に近代的な百貨店を開店し、銀座を代表する商業施設としての地位を確立。多くの買い物客で賑わった。

1961
東京証券取引所に上場

企業としての信頼性を高め、さらなる成長を目指して東京証券取引所への上場を果たす。多くの株主に支えられる企業となった。

2001
銀座本店リニューアルオープン

大規模な改装を行い、現在の松屋銀座がグランドオープン。デザイン性を重視した空間は「デザインの松屋」の評価を不動のものにした。

2020
コロナ禍による試練

新型コロナウイルスの感染拡大により、インバウンド需要が消失。厳しい経営環境に直面し、事業構造の変革が急務となった。

2024
DX推進とEC事業の強化

ECサイト運営会社から事業を譲り受け、デジタル人材を強化。リアル店舗とデジタルの融合による新たな顧客体験の創造に乗り出した。

2025
新経営計画「Global Destination」始動

2050年を見据えた長期経営計画を策定。従来の百貨店の枠を超え、世界から人々が集まる目的地となることを目指し、変革を加速させる。

注目ポイント

銀座の一等地で輝くブランド力

創業150年以上の歴史を持ち、銀座という日本屈指の商業地に本店を構える老舗百貨店です。その圧倒的な立地とブランド力は、インバウンド回復の恩恵を大きく受ける可能性を秘めています。

伝統を守りつつDXで未来を拓く

老舗の看板に安住せず、ECサイト運営会社の事業譲受などを通じてDXを積極的に推進しています。リアル店舗の強みとデジタルを融合させ、新たな顧客体験の創出に挑戦しています。

お買い物好きに嬉しい株主優待

100株以上の保有で、松屋銀座でのお買い物が10%割引になる優待カードがもらえます(一部除外あり)。松屋をよく利用する方には非常に魅力的な制度です。

サービスの実績は?

481.2億円
連結売上高
FY2025実績
+16.7% YoY
44.85億円
連結営業利益
FY2025実績
+50.8% YoY
2店舗
運営店舗数
銀座・浅草
横ばい
12
1株当たり配当金
FY2025実績
+20% YoY
10%
株主優待割引率
100株以上保有
制度維持

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 12円
安全性
普通
自己資本比率 37.1%
稼ぐ力
普通
ROE 8.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
12
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/32.53.0%
FY2024/31020.2%
FY2025/31226.7%
2期連続増配
株主優待
あり
権利確定月2月

配当は業績の回復に合わせて増配傾向にあり、株主還元を重視する姿勢を強めています。現状は配当性向の向上を目指しつつ、成長投資とのバランスを考慮した安定的な配当を実施する方針です。今後も業績連動型の還元を基本とし、持続的な株主価値の向上に努めています。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
8.2%
業界平均
5.0%
営業利益率上回る
この会社
9.3%
業界平均
5.9%
自己資本比率下回る
この会社
37.1%
業界平均
50.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3650億円
FY2023/3344億円
FY2024/3413億円
FY2025/3481億円
営業利益
FY2022/3-22.8億円
FY2023/33.5億円
FY2024/329.7億円
FY2025/344.9億円

松屋はコロナ禍の影響でFY2021/3に赤字を計上しましたが、以降は銀座本店を中心とした高額消費の好調により収益改善が加速しました。FY2024/3には営業利益が約30億円に達し、百貨店事業の底堅い回復と経営効率化が成長を牽引しています。今後は安定した売上を維持しつつ、百貨店事業以外の収益源の多角化にも注力しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-27.2%-7.8%-7.4%
FY2022/35.6%1.8%-3.5%
FY2023/319.2%6.9%1.0%
FY2024/39.8%3.8%7.2%
FY2025/38.2%3.1%9.3%

収益性はコロナ禍の不振から脱却し、営業利益率はFY2025/3には9.3%と着実な向上を見せています。これは高付加価値商品の販売強化に加え、販管費の抑制による構造改革の成果が現れているためです。ROEも一時期のマイナスから回復基調にあり、資本効率の向上が経営の重要課題となっています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率37.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
567億円
会社の純資産
292億円

財務健全性は、有利子負債の活用や資産の再評価を経て着実に強固なものとなっています。自己資本比率は約37%前後を維持しており、大規模な設備投資やDX推進のための余力を確保しています。純資産も着実に増加しており、今後の成長戦略を支える財務基盤として安定感が強まっています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+30.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-55.3億円
投資CF
借入・返済など
+31.3億円
財務CF
手元に残ったお金
-24.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-27.6億円8.9億円26.7億円-18.7億円
FY2022/3-12.5億円53.8億円-47.1億円41.3億円
FY2023/323.5億円24.7億円-9.6億円48.2億円
FY2024/323.0億円-40.2億円-13.4億円-17.2億円
FY2025/330.7億円-55.3億円31.3億円-24.6億円

営業キャッシュフローは回復基調にありますが、投資キャッシュフローは店舗改装やデジタル施策への積極投資によりマイナス傾向が続いています。フリーキャッシュフローは戦略的な投資と配当支払いのバランスにより変動していますが、中長期的には成長のための資金支出が優先されています。負債による資金調達も適宜行い、強固な経営体制を維持しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の概況、経営の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスク事項には、以下のようなものがあります
2なお、文中における将来に関するリスク事項は、当連結会計年度末現在において、判断したものであります
3(1)経営戦略・環境リスク①国際情勢(リスクの概要) 当社グループは、インバウンド売上の比重が高いため、戦争や政治的な対立等による国際秩序の変調によるサプライチェーンの分断やそれらの影響によるインバウンドの減少・喪失により、業績に影響を受ける可能性があります
4(主なリスク対応策) 当社グループは、これらのリスクへの対策として、不動産関連事業の育成、国内における地域共創事業の拡大、海外顧客ポートフォリオの再構築等により、特定の地域リスクを軽減できるよう取り組んでまいります
5②経済情勢・需要動向・社会構造等(リスクの概要) 当社グループの主要なセグメントである百貨店業や飲食業の需要は、国内外の景気動向・消費動向・株式相場等の経済情勢や人件費・物価の上昇によるコスト構造の変化等の影響を受けます

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-39.6億円0円-
FY2022/3-21.1億円0円-
FY2023/32.6億円0円0.0%
FY2024/329.4億円3.1億円10.4%
FY2025/344.6億円20.8億円46.6%

過去の赤字計上により、以前は法人税負担がほとんどない状態が続いていました。しかし、業績回復に伴い課税所得が発生したため、FY2024/3以降は適切な納税を行っています。FY2025/3は一時的な税務要因等により実効税率が高まっていますが、今後は平準化が進む見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
746万円
従業員数
862
平均年齢
47.1歳
平均年収従業員数前年比
当期746万円862-

平均年収は746万円と、百貨店業界の中では比較的堅実な水準を維持しています。銀座・浅草という一等地で展開する同社は、専門性の高い人材を確保するために、長年の安定した企業風土と連動した待遇を維持する傾向があります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主68.6%
浮動株31.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.3%
事業法人等38.3%
外国法人等12.8%
個人その他18%
証券会社0.6%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は松屋取引先持株会・三菱UFJ銀行・東武鉄道。

日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(4,627,000株)8.71%
松屋取引先持株会(2,861,000株)5.39%
㈱三菱UFJ銀行(2,483,000株)4.67%
東武鉄道㈱(2,411,000株)4.54%
東武シェアードサービス㈱(2,345,000株)4.41%
㈱みずほ銀行(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(1,983,000株)3.73%
大成建設㈱(1,900,000株)3.58%
東京海上日動火災保険㈱(1,789,000株)3.37%
松岡地所㈱(1,544,000株)2.91%
㈱オンワードホールディングス(1,341,000株)2.52%

松屋の株主構成は、金融機関や取引先企業による安定株主の割合が高いのが特徴です。日本マスタートラスト信託銀行や大手銀行のほか、東武鉄道や大成建設といった事業パートナーが名を連ねており、長期的な関係性を重視する企業姿勢が反映されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,800万円
取締役5名の合計

EDINET情報によれば、売上高の大部分を百貨店業が占めますが、経営戦略「Global Destination」のもとでEC事業との連携や構造改革を推進しています。多額の設備投資を継続的に行っており、消費行動の変化に対応したDX化や効率的な店舗運営が重要な経営課題となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 2名(15.4% 男性 11
15%
85%
監査報酬
3,700万円
連結子会社数
9
設備投資額
44.7億円
平均勤続年数(従業員)
22.1
臨時従業員数
507

女性役員比率は15.4%となっており、さらなる多様性の向上が求められる段階です。一方で社外取締役比率が53%と非常に高く、指名・報酬委員会に独立社外取締役を委員長として据えるなど、透明性の高いガバナンス体制を構築しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
利益目標は上回るが、売上規模の回復は道半ば。ガイダンスは保守的な傾向。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

経営計画「Global Destination」
FY2025〜
売上高: 目標 500億円 順調 (481.2億円)
96.2%
営業利益: 目標 40億円 前倒し達成 (44.85億円)
112.1%
純利益: 目標 23億円 前倒し達成 (23.83億円)
103.6%
(旧)中期経営計画
FY2022〜FY2024
売上高: 目標 830億円 未達 (412.5億円)
49.7%
営業利益: 目標 16億円 達成 (29.74億円)
185.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025435億円481億円+10.6%
FY2024355億円413億円+16.2%
FY2023320億円344億円+7.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202525億円45億円+79.4%
FY202412億円30億円+147.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去の中期経営計画では、コロナ禍の影響で売上高目標は大幅未達に終わったものの、コスト構造改革が奏功し利益目標は達成しました。現行計画は2050年を見据えた長期ビジョン「Global Destination」の第1フェーズと位置づけられています。期初予想を大幅に上回るペースで利益が伸長しており、特にインバウンド需要の回復が追い風となっています。一方で、売上規模の回復はまだ目標に届いておらず、今後のデジタル戦略による顧客層拡大が鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、FY2022、FY2024、FY2025の3期間でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、コロナ禍での大幅な業績悪化と、その後の回復ペースが市場全体の成長に追いついていない時期があったことを反映しています。一方でインバウンド需要回復が本格化したFY2021やFY2023にはTOPIXを上回っており、外部環境の変化に株価が大きく影響される特性を示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+72.4%
100万円 →172.4万円
72.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021148.4万円+48.4万円48.4%
FY2022108.0万円+8.0万円8.0%
FY2023174.1万円+74.1万円74.1%
FY2024153.6万円+53.6万円53.6%
FY2025172.4万円+72.4万円72.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残75,200株
売り残362,800株
信用倍率0.21倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年2月期 第1四半期決算発表2026年4月中旬
2026年2月期 第2四半期決算発表2026年7月中旬

信用倍率は0.21倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況を示唆しています。これは「踏み上げ」のポテンシャルを秘める一方、短期的な需給の悪化が懸念されます。業界平均と比較してPER・PBRは割高であり、市場からの高い成長期待が株価に織り込まれていると分析できます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, 株予報Pro, FashionSnap ほか
業界内ランキング
上位 15%
小売業 1,200社中 178位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・事業提携30%
経営戦略20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月組織改定

経営効率化のため構造改革推進委員会を廃止し、営業戦略部へ業務を集約する組織改定を断行。

2026年1月3Q決算

第3四半期累計で経常損益18.08億円を確保し、安定した収益基盤を維持。

2025年4月新経営計画

長期戦略「Global Destination」を策定し、2050年を見据えた成長ロードマップを発表。

松屋 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 12円
安全性
普通
自己資本比率 37.1%
稼ぐ力
普通
ROE 8.2%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「『銀座の顔』である老舗百貨店が、インバウンドと富裕層需要を追い風にデジタル化を急ぐ、伝統と革新の交差点」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU