松屋8237
MATSUYA CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
東京・銀座のランドマークとして知られる百貨店『松屋銀座』を運営している会社です。あなたが友人への特別なプレゼントを選んだり、家族とデパ地下でお惣菜を買ったりする、その場所を提供しています。最近では、店舗に行かなくても松屋の商品が買えるオンラインストアにも力を入れています。普段、銀座のきらびやかなショーウィンドウを目にするとき、その裏側で松屋が多くの人々の『特別な日』を支えているのです。
コロナ禍の赤字から脱却し、2025期には売上高481.2億円、営業利益44.85億円とV字回復を遂げました。インバウンド需要の回復と国内富裕層による高額品消費が業績を強力に牽引しています。今後は会員制ブランドECサイト『ミレポルテ』事業の譲受などデジタル戦略を加速させ、新たな顧客層の開拓と収益源の多角化を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都中央区銀座3-6-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 6.5% | 2.4% | 2.9% |
| 2017/02期 | 4.2% | 1.6% | 1.4% |
| 2018/02期 | 6.3% | 2.3% | 2.3% |
| 2019/02期 | 6.5% | 2.2% | 2.0% |
| 2020/02期 | 4.0% | 1.5% | 1.1% |
| 2021/02期 | 23.8% | 7.7% | 7.4% |
| 2022/02期 | 5.8% | 1.8% | 3.5% |
| 2023/02期 | 21.5% | 7.4% | 1.0% |
| 2024/02期 | 10.6% | 4.0% | 7.2% |
| 2025/02期 | 8.5% | 3.3% | 9.3% |
| 2026/02期 | - | - | 5.8% |
収益性はコロナ禍の不振から脱却し、営業利益率は2025/03期には9.3%と着実な向上を見せています。これは高付加価値商品の販売強化に加え、販管費の抑制による構造改革の成果が現れているためです。ROEも一時期のマイナスから回復基調にあり、資本効率の向上が経営の重要課題となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 527億円 | 39.0億円 | 44.2億円 | -83.2円 | -41.3% |
| 2022/02期 | 650億円 | 22.8億円 | 10.0億円 | 18.9円 | +23.3% |
| 2023/02期 | 344億円 | 3.5億円 | 43.8億円 | 82.6円 | -47.1% |
| 2024/02期 | 413億円 | 29.7億円 | 26.3億円 | 49.6円 | +19.9% |
| 2025/02期 | 481億円 | 44.9億円 | 23.8億円 | 44.9円 | +16.7% |
松屋はコロナ禍の影響で2021/03期に赤字を計上しましたが、以降は銀座本店を中心とした高額消費の好調により収益改善が加速しました。2024/03期には営業利益が約30億円に達し、百貨店事業の底堅い回復と経営効率化が成長を牽引しています。今後は安定した売上を維持しつつ、百貨店事業以外の収益源の多角化にも注力しています。 【2026/02期実績】売上457億円(前期比-5.0%)、営業利益26億円、純利益0百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET情報によれば、売上高の大部分を百貨店業が占めますが、経営戦略「Global Destination」のもとでEC事業との連携や構造改革を推進しています。多額の設備投資を継続的に行っており、消費行動の変化に対応したDX化や効率的な店舗運営が重要な経営課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 435億円 | — | 481億円 | +10.6% |
| 2024期 | 355億円 | — | 413億円 | +16.2% |
| 2023期 | 320億円 | — | 344億円 | +7.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 25億円 | — | 45億円 | +79.4% |
| 2024期 | 12億円 | — | 30億円 | +147.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
過去の中期経営計画では、コロナ禍の影響で売上高目標は大幅未達に終わったものの、コスト構造改革が奏功し利益目標は達成しました。現行計画は2050年を見据えた長期ビジョン「Global Destination」の第1フェーズと位置づけられています。期初予想を大幅に上回るペースで利益が伸長しており、特にインバウンド需要の回復が追い風となっています。一方で、売上規模の回復はまだ目標に届いておらず、今後のデジタル戦略による顧客層拡大が鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
経営効率化のため構造改革推進委員会を廃止し、営業戦略部へ業務を集約する組織改定を断行。
第3四半期累計で経常損益18.08億円を確保し、安定した収益基盤を維持。
長期戦略「Global Destination」を策定し、2050年を見据えた成長ロードマップを発表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、有利子負債の活用や資産の再評価を経て着実に強固なものとなっています。自己資本比率は約37%前後を維持しており、大規模な設備投資やDX推進のための余力を確保しています。純資産も着実に増加しており、今後の成長戦略を支える財務基盤として安定感が強まっています。 【2026/02期】総資産761億円、純資産275億円、自己資本比率28.0%、有利子負債227億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 36.3億円 | 26.9億円 | 10.3億円 | 9.5億円 |
| 2017/02期 | 24.0億円 | 15.7億円 | 8.0億円 | 8.3億円 |
| 2018/02期 | 42.6億円 | 134億円 | 100億円 | 91.4億円 |
| 2019/02期 | 28.2億円 | 7.3億円 | 26.9億円 | 20.9億円 |
| 2020/02期 | 15.4億円 | 27.4億円 | 7.0億円 | 12.1億円 |
| 2021/02期 | 27.6億円 | 8.9億円 | 26.7億円 | 18.7億円 |
| 2022/02期 | 12.5億円 | 53.8億円 | 47.1億円 | 41.3億円 |
| 2023/02期 | 23.5億円 | 24.7億円 | 9.6億円 | 48.2億円 |
| 2024/02期 | 23.0億円 | 40.2億円 | 13.4億円 | 17.2億円 |
| 2025/02期 | 30.7億円 | 55.3億円 | 31.3億円 | 24.6億円 |
営業キャッシュフローは回復基調にありますが、投資キャッシュフローは店舗改装やデジタル施策への積極投資によりマイナス傾向が続いています。フリーキャッシュフローは戦略的な投資と配当支払いのバランスにより変動していますが、中長期的には成長のための資金支出が優先されています。負債による資金調達も適宜行い、強固な経営体制を維持しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.4%となっており、さらなる多様性の向上が求められる段階です。一方で社外取締役比率が53%と非常に高く、指名・報酬委員会に独立社外取締役を委員長として据えるなど、透明性の高いガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 746万円 | 862人 | - |
平均年収は746万円と、百貨店業界の中では比較的堅実な水準を維持しています。銀座・浅草という一等地で展開する同社は、専門性の高い人材を確保するために、長年の安定した企業風土と連動した待遇を維持する傾向があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、2022期、2024期、2025期の3期間でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、コロナ禍での大幅な業績悪化と、その後の回復ペースが市場全体の成長に追いついていない時期があったことを反映しています。一方でインバウンド需要回復が本格化した2021期や2023期にはTOPIXを上回っており、外部環境の変化に株価が大きく影響される特性を示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/02期 | 6円 | 26.8% |
| 2017/02期 | 6円 | 41.1% |
| 2018/02期 | 6円 | 25.3% |
| 2019/02期 | 6円 | 23.1% |
| 2020/02期 | 8円 | 49.5% |
| 2021/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/02期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/02期 | 2.5円 | 3.0% |
| 2024/02期 | 10円 | 20.2% |
| 2025/02期 | 12円 | 26.7% |
| 権利確定月 | 2月 |
配当は業績の回復に合わせて増配傾向にあり、株主還元を重視する姿勢を強めています。現状は配当性向の向上を目指しつつ、成長投資とのバランスを考慮した安定的な配当を実施する方針です。今後も業績連動型の還元を基本とし、持続的な株主価値の向上に努めています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 148.4万円 | 48.4万円 | 48.4% |
| 2022期 | 108.0万円 | 8.0万円 | 8.0% |
| 2023期 | 174.1万円 | 74.1万円 | 74.1% |
| 2024期 | 153.6万円 | 53.6万円 | 53.6% |
| 2025期 | 172.4万円 | 72.4万円 | 72.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.21倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況を示唆しています。これは「踏み上げ」のポテンシャルを秘める一方、短期的な需給の悪化が懸念されます。業界平均と比較してPER・PBRは割高であり、市場からの高い成長期待が株価に織り込まれていると分析できます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 28.9億円 | 17.1億円 | 59.0% |
| 2017/02期 | 12.7億円 | 5.0億円 | 39.0% |
| 2018/02期 | 20.4億円 | 7.9億円 | 38.6% |
| 2019/02期 | 18.3億円 | 4.5億円 | 24.7% |
| 2020/02期 | 9.9億円 | 1.4億円 | 14.0% |
| 2021/02期 | -39.6億円 | 0円 | - |
| 2022/02期 | -21.1億円 | 0円 | - |
| 2023/02期 | 2.6億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/02期 | 29.4億円 | 3.1億円 | 10.4% |
| 2025/02期 | 44.6億円 | 20.8億円 | 46.6% |
過去の赤字計上により、以前は法人税負担がほとんどない状態が続いていました。しかし、業績回復に伴い課税所得が発生したため、2024/03期以降は適切な納税を行っています。2025/03期は一時的な税務要因等により実効税率が高まっていますが、今後は平準化が進む見込みです。
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「『銀座の顔』である老舗百貨店が、インバウンドと富裕層需要を追い風にデジタル化を急ぐ、伝統と革新の交差点」
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