フジオフードグループ本社2752
FUJIO FOOD GROUP INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが街角でふと温かい家庭の味が恋しくなった時、目にする「まいどおおきに食堂」。実はあの、好きなおかずを自分で選べる食堂を運営しているのがフジオフードグループ本社です。また、ショッピングモールなどで人気の、自分で好きな串を選んで揚げるスタイルの「串家物語」も同社のブランドです。他にも「つるまる饂飩」など、私たちの身近な食生活の様々な場面で、手頃で親しみやすい食事を提供しています。
「まいどおおきに食堂」や「串家物語」を国内外で展開する外食企業。コロナ禍で3期連続の営業赤字に苦しんだが、経済活動の正常化を追い風に、2023年12月期に営業黒字転換を達成。続く2024年12月期は売上高313.2億円、営業利益12.17億円と大幅な増益を果たした。しかし、2025年12月期は人件費や原材料費の高騰が重荷となり、営業利益7.25億円への減益を見込むなど、収益性の本格的な回復が課題となっている。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪府大阪市北区菅原町2番16号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 12.5% | 1.8% | - |
| 2022/12期 | 151.0% | 14.1% | - |
| 2023/12期 | 70.2% | 3.4% | - |
| 2024/12期 | 9.2% | 2.0% | 3.9% |
| 2025/12期 | 1.0% | 0.4% | 2.3% |
| 2025/12期 | 1.0% | 0.4% | 2.3% |
コロナ禍で営業利益率が一時マイナス13.1%まで悪化しましたが、店舗運営の効率化や不採算事業の整理により2024/03期には営業利益率3.9%まで回復しました。ROE(自己資本利益率)についても、長引く赤字の影響でマイナスが続いていましたが、2024/03期には5.4%へとプラス転換を果たしています。現在は小幅ながらも黒字を維持できる体質へと転換しつつあり、収益性の安定化が重要な局面です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 255億円 | — | 4.9億円 | -11.2円 | - |
| 2022/12期 | 265億円 | — | 34.0億円 | -77.2円 | +4.2% |
| 2023/12期 | 298億円 | — | 7.1億円 | -15.7円 | +12.2% |
| 2024/12期 | 313億円 | 12.2億円 | 4.6億円 | 10.0円 | +5.3% |
| 2025/12期 | 319億円 | 7.3億円 | 9,000万円 | 1.8円 | +1.9% |
コロナ禍の影響により2021/03期から2022/03期にかけて大幅な営業赤字を計上するなど苦境が続きましたが、事業の選択と集中を進めた結果、2024/03期には営業利益が約12.2億円と黒字化を達成しました。足元では売上高が緩やかに伸長しており、2025/03期には純利益約0.9億円を確保するなど収益基盤の再構築が進んでいます。今後は不採算店舗の整理や効率化施策により、さらなる利益率の改善が期待されます。 【2025/12期実績】売上319億円(前期比1.9%)、営業利益7.3億円、純利益90百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などの多業態展開を主軸としています。原材料価格の高騰や外食需要の変動が主要な事業リスクとして挙げられており、持株会社体制の下で効率的な経営管理とリスク分散を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 7億円 | — | 未達 | 進行中 |
| 2024期 | 8億円 | 12億円 | 12億円 | +52.1% |
| 2023期 | 6億円 | — | 4億円 | -39.4% |
| 2022期 | 11億円 | — | -19億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、明確な中期経営計画を公表していません。過去に掲げた「2017年までに売上高500億円・1,000店舗」という目標は未達に終わりました。現在は単年度の業績予想を開示しており、2024期は期初予想8.00億円を大幅に上回る営業利益12.17億円で着地しました。しかし、コロナ禍であった2022期は期初予想を大幅に下回る赤字となるなど、外部環境の変化に業績が左右されやすい傾向があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
「串家物語」において『映画 すみっコぐらし』とのコラボ企画を実施し、店舗集客を促進しました。
中間決算において経常損益1.61億円を記録し、アナリスト予想を下回る水準となりました。
グループの中長期的な相乗効果を検討し、子会社である「どん」の全株式を譲渡する決定を下しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
2022/03期には純資産が約5.8億円まで激減し、自己資本比率が2.6%と極めて脆弱な財務状態に陥りましたが、その後の黒字転換や財務改善により2025/03期には自己資本比率が35.5%まで大幅に改善しました。有利子負債は2024/03期時点で約249.7億円を抱えており、負債の圧縮と資本蓄積のバランスを取りながらの経営が求められています。現在、純資産は86.8億円規模まで積み上がり、以前と比較して倒産リスクは大幅に低減しました。 【2025/12期】総資産244億円、純資産87億円、自己資本比率34.7%、有利子負債88億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 30.1億円 | 2.6億円 | 23.4億円 | 32.8億円 |
| 2022/12期 | 8.2億円 | 8.1億円 | 23.3億円 | 1,700万円 |
| 2023/12期 | 17.4億円 | 5.9億円 | 7.5億円 | 11.5億円 |
| 2024/12期 | 21.5億円 | 7.3億円 | 48.9億円 | 14.2億円 |
| 2025/12期 | 9.8億円 | 37.7億円 | 20.1億円 | 27.9億円 |
2025/03期は積極的な設備投資等により投資CFが約37.7億円のマイナスとなり、フリー・キャッシュ・フローは赤字となりました。一方で、主力である飲食店経営から安定した営業CFを獲得できている点はポジティブな要素です。過去には財務CFによる資金調達でバランスシートを補強しており、今後は営業CFの最大化によって投資原資を自ら賄う自律的な成長サイクルを目指す必要があります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.1%に留まっており、多様性の確保に向けた取り組みが今後の課題です。社外取締役を登用した44%の比率で監査体制を強化しており、連結子会社4社を統括する持株会社としてガバナンスの実効性向上に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 630万円 | 600人 | - |
従業員の平均年収は630万円であり、飲食業界の平均水準と比較して標準からやや高めの水準です。これは外食産業特有の店舗展開と管理部門の効率化が給与体系に反映されているものと考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2021期から2025期までの5年間、同社のTSRは一貫してTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回っています。特にTOPIXが大きく上昇した2023期以降はその差が拡大しており、株主へのリターン創出が大きな課題であることを示唆しています。背景には、コロナ禍での業績悪化による株価の長期低迷と無配転落があり、投資家からの評価が厳しい状況が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 7円 | 31.3% |
| 2017/12期 | 20円 | 29.8% |
| 2018/12期 | 22円 | 51.8% |
| 2019/12期 | 22円 | - |
| 2020/12期 | 2.5円 | - |
| 2021/12期 | 2.5円 | - |
| 2022/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/12期 | 2円 | 19.9% |
| 2025/12期 | 3円 | 170.5% |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
業績回復に伴い配当を再開しましたが、株主還元策の主軸は配当金よりも充実した株主優待制度に置かれています。配当方針については、内部留保の充実と業績連動を重視した「安定配当」を志向しており、当面は利益成長に応じた段階的な引き上げが見込まれます。優待利回りを含めた総合的な還元利回りは高く、個人株主の支持を重視した経営姿勢が伺えます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 105.3万円 | 5.3万円 | 5.3% |
| 2022期 | 106.0万円 | 6.0万円 | 6.0% |
| 2023期 | 112.3万円 | 12.3万円 | 12.3% |
| 2024期 | 93.3万円 | 6.7万円 | -6.7% |
| 2025期 | 91.0万円 | 9.0万円 | -9.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では、売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.34倍と低水準です。これは将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、買い戻しによる株価上昇圧力(踏み上げ)の可能性も示唆します。PERは508.8倍、PBRは6.46倍と、いずれも小売業界の平均を大幅に上回っており、現在の利益水準に対して株価は割高と評価されています。株主優待の人気が株価を下支えしている可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 17.9億円 | 22.7億円 | 127.4% |
| 2022/12期 | -7.2億円 | 0円 | - |
| 2023/12期 | 3.0億円 | 10.0億円 | 338.5% |
| 2024/12期 | 10.3億円 | 5.7億円 | 55.4% |
| 2025/12期 | 6.0億円 | 5.1億円 | 84.9% |
実効税率が法定税率を大きく上回る年度が散見されますが、これは主に赤字による繰延税金資産の取り崩しや、恒常的な利益水準の低さによる影響です。純利益が小幅であるため、税負担が利益に対して相対的に重くのしかかる構造となっています。今後、安定的な黒字計上が定着すれば、税負担の平準化と実効税率の適正化が進むと考えられます。
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フジオフードグループ本社 まとめ
「『まいどおおきに食堂』の家庭的な味でコロナ禍の赤字からV字回復を狙う、浪速の外食コングロマリット」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。