フジオフードグループ本社
FUJIO FOOD GROUP INC.
最終更新日: 2026年3月27日
日本の家庭の味を世界へ届ける、あったか外食チェーン
大衆食のカテゴリーにおいて、日本一の外食企業になること。
この会社ってなに?
あなたが街角でふと温かい家庭の味が恋しくなった時、目にする「まいどおおきに食堂」。実はあの、好きなおかずを自分で選べる食堂を運営しているのがフジオフードグループ本社です。また、ショッピングモールなどで人気の、自分で好きな串を選んで揚げるスタイルの「串家物語」も同社のブランドです。他にも「つるまる饂飩」など、私たちの身近な食生活の様々な場面で、手頃で親しみやすい食事を提供しています。
「まいどおおきに食堂」や「串家物語」を国内外で展開する外食企業。コロナ禍で3期連続の営業赤字に苦しんだが、経済活動の正常化を追い風に、2023年12月期に営業黒字転換を達成。続く2024年12月期は売上高313.2億円、営業利益12.17億円と大幅な増益を果たした。しかし、2025年12月期は人件費や原材料費の高騰が重荷となり、営業利益7.25億円への減益を見込むなど、収益性の本格的な回復が課題となっている。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪府大阪市北区菅原町2番16号
- 公式
- fujiogroup.com
社長プロフィール

日本の食文化の原点である家庭料理を提供することにこだわり、『まいどおおきに食堂』をはじめとする温かみのある店舗を全国、そして世界へ展開しています。常にお客様の立場に立ち、「ああ、美味しかった。また来るわ。」と言っていただける、そんな心のこもったお店作りを追求し続けます。
この会社のストーリー
創業者である藤尾政弘が株式会社フジオフードシステムを設立。日本の家庭料理をコンセプトにした「まいどおおきに食堂」の展開を本格的に開始し、事業の礎を築く。
設立からわずか3年で株式上場を果たす。これにより、企業としての信用力を高め、全国展開への大きな一歩を踏み出した。
自分で好きな串を選んで揚げるスタイルの「串家物語」を開始。エンターテイメント性の高い業態が人気を博し、事業ポートフォリオの多角化に成功した。
台湾に海外1号店を出店し、グローバル展開をスタート。日本の「おふくろの味」を世界に届ける挑戦が始まった。
企業規模の拡大と安定した経営基盤が評価され、東証一部(現・プライム市場)への市場変更を達成。日本を代表する外食企業の一つとして認知される。
新型コロナウイルス感染症の拡大により外食事業が大きな打撃を受ける。厳しい経営環境の中、不採算店舗の整理や事業ポートフォリオの見直しに着手した。
「ステーキハウス どん」や「サバ6製麺所」などの一部事業を譲渡。主力ブランドに経営資源を集中させ、収益構造の改善と再成長に向けた土台を固める。
事業再編の効果が現れ、通期での黒字転換を見込む。コロナ禍を乗り越え、国内外での積極的な店舗展開を再開し、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
年に2回、全国の店舗で使える食事券や、お米・カレーセット・串かつセットなどから選べる自社グループ商品がもらえます。利回りも高く、個人投資家に人気の優待です。
コロナ禍の苦境から脱し、2024年には黒字転換を達成する見込みです。アジアを中心に海外展開も加速させており、今後の大きな成長が期待されます。
「まいどおおきに食堂」や「串家物語」など、幅広い世代に愛されるブランドを多数展開。M&Aも活用しながら、地域の食文化に根差した店舗作りを進めています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 7円 | 31.3% |
| FY2017/3 | 8.6円 | 29.6% |
| FY2018/3 | 9.5円 | 51.7% |
| FY2019/3 | 22円 | 0.2% |
| FY2020/3 | 2.5円 | 0.2% |
| FY2021/3 | 2.5円 | 0.2% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 2円 | 19.9% |
| FY2025/3 | 3円 | 170.5% |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
業績回復に伴い配当を再開しましたが、株主還元策の主軸は配当金よりも充実した株主優待制度に置かれています。配当方針については、内部留保の充実と業績連動を重視した「安定配当」を志向しており、当面は利益成長に応じた段階的な引き上げが見込まれます。優待利回りを含めた総合的な還元利回りは高く、個人株主の支持を重視した経営姿勢が伺えます。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コロナ禍の影響によりFY2021/3からFY2022/3にかけて大幅な営業赤字を計上するなど苦境が続きましたが、事業の選択と集中を進めた結果、FY2024/3には営業利益が約12.2億円と黒字化を達成しました。足元では売上高が緩やかに伸長しており、FY2025/3には純利益約0.9億円を確保するなど収益基盤の再構築が進んでいます。今後は不採算店舗の整理や効率化施策により、さらなる利益率の改善が期待されます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -12.5% | -1.8% | - |
| FY2022/3 | - | -15.8% | - |
| FY2023/3 | -49.3% | -3.5% | - |
| FY2024/3 | 6.9% | 1.7% | 3.9% |
| FY2025/3 | 2.6% | 0.4% | 2.3% |
コロナ禍で営業利益率が一時マイナス13.1%まで悪化しましたが、店舗運営の効率化や不採算事業の整理によりFY2024/3には営業利益率3.9%まで回復しました。ROE(自己資本利益率)についても、長引く赤字の影響でマイナスが続いていましたが、FY2024/3には5.4%へとプラス転換を果たしています。現在は小幅ながらも黒字を維持できる体質へと転換しつつあり、収益性の安定化が重要な局面です。
財務は安全?
FY2022/3には純資産が約5.8億円まで激減し、自己資本比率が2.6%と極めて脆弱な財務状態に陥りましたが、その後の黒字転換や財務改善によりFY2025/3には自己資本比率が35.5%まで大幅に改善しました。有利子負債はFY2024/3時点で約249.7億円を抱えており、負債の圧縮と資本蓄積のバランスを取りながらの経営が求められています。現在、純資産は86.8億円規模まで積み上がり、以前と比較して倒産リスクは大幅に低減しました。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 30.1億円 | 2.6億円 | 23.4億円 | 32.8億円 |
| FY2022/3 | 8.2億円 | -8.1億円 | -23.3億円 | 1,700万円 |
| FY2023/3 | 17.4億円 | -5.9億円 | -7.5億円 | 11.5億円 |
| FY2024/3 | 21.5億円 | -7.3億円 | 48.9億円 | 14.2億円 |
| FY2025/3 | 9.8億円 | -37.7億円 | -20.1億円 | -27.9億円 |
FY2025/3は積極的な設備投資等により投資CFが約37.7億円のマイナスとなり、フリー・キャッシュ・フローは赤字となりました。一方で、主力である飲食店経営から安定した営業CFを獲得できている点はポジティブな要素です。過去には財務CFによる資金調達でバランスシートを補強しており、今後は営業CFの最大化によって投資原資を自ら賄う自律的な成長サイクルを目指す必要があります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.9億円 | 22.7億円 | 127.4% |
| FY2022/3 | -7.2億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | 3.0億円 | 10.0億円 | 338.5% |
| FY2024/3 | 10.3億円 | 5.7億円 | 55.4% |
| FY2025/3 | 6.0億円 | 5.1億円 | 84.9% |
実効税率が法定税率を大きく上回る年度が散見されますが、これは主に赤字による繰延税金資産の取り崩しや、恒常的な利益水準の低さによる影響です。純利益が小幅であるため、税負担が利益に対して相対的に重くのしかかる構造となっています。今後、安定的な黒字計上が定着すれば、税負担の平準化と実効税率の適正化が進むと考えられます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 630万円 | 600人 | - |
従業員の平均年収は630万円であり、飲食業界の平均水準と比較して標準からやや高めの水準です。これは外食産業特有の店舗展開と管理部門の効率化が給与体系に反映されているものと考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はサッポロビール。
同社は創業者の藤尾政弘氏および関連会社の有限会社エフエム商業計画が強固な経営支配力を維持している点が特徴です。安定株主としての存在感が強い一方で、浮動株比率には制約があり、中長期的な経営判断が可能な構造となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は「まいどおおきに食堂」や「串家物語」などの多業態展開を主軸としています。原材料価格の高騰や外食需要の変動が主要な事業リスクとして挙げられており、持株会社体制の下で効率的な経営管理とリスク分散を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.1%に留まっており、多様性の確保に向けた取り組みが今後の課題です。社外取締役を登用した44%の比率で監査体制を強化しており、連結子会社4社を統括する持株会社としてガバナンスの実効性向上に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 7億円 | — | 未達 | 進行中 |
| FY2024 | 8億円 | 12億円 | 12億円 | +52.1% |
| FY2023 | 6億円 | — | 4億円 | -39.4% |
| FY2022 | 11億円 | — | -19億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、明確な中期経営計画を公表していません。過去に掲げた「2017年までに売上高500億円・1,000店舗」という目標は未達に終わりました。現在は単年度の業績予想を開示しており、FY2024は期初予想8.00億円を大幅に上回る営業利益12.17億円で着地しました。しかし、コロナ禍であったFY2022は期初予想を大幅に下回る赤字となるなど、外部環境の変化に業績が左右されやすい傾向があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2021からFY2025までの5年間、同社のTSRは一貫してTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを下回っています。特にTOPIXが大きく上昇したFY2023以降はその差が拡大しており、株主へのリターン創出が大きな課題であることを示唆しています。背景には、コロナ禍での業績悪化による株価の長期低迷と無配転落があり、投資家からの評価が厳しい状況が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 105.3万円 | +5.3万円 | 5.3% |
| FY2022 | 106.0万円 | +6.0万円 | 6.0% |
| FY2023 | 112.3万円 | +12.3万円 | 12.3% |
| FY2024 | 93.3万円 | -6.7万円 | -6.7% |
| FY2025 | 91.0万円 | -9.0万円 | -9.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では、売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.34倍と低水準です。これは将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、買い戻しによる株価上昇圧力(踏み上げ)の可能性も示唆します。PERは508.8倍、PBRは6.46倍と、いずれも小売業界の平均を大幅に上回っており、現在の利益水準に対して株価は割高と評価されています。株主優待の人気が株価を下支えしている可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
「串家物語」において『映画 すみっコぐらし』とのコラボ企画を実施し、店舗集客を促進しました。
中間決算において経常損益1.61億円を記録し、アナリスト予想を下回る水準となりました。
グループの中長期的な相乗効果を検討し、子会社である「どん」の全株式を譲渡する決定を下しました。
最新ニュース
フジオフードグループ本社 まとめ
ひとめ診断
「『まいどおおきに食堂』の家庭的な味でコロナ禍の赤字からV字回復を狙う、浪速の外食コングロマリット」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「小売業」に分類される他の企業
スーツのAOKIがネットカフェと結婚式場も経営、コロナ禍からのV字回復を遂げた業態のデパート
"サブカルの聖地"が鑑定眼を武器に、インバウンド需要も飲み込むコレクターズアイテムの帝国
街角のドトールと、くつろぎの星乃珈琲店。二つの顔を持つ、日本の喫茶・外食文化の巨人
『チョコクロ』のカフェと『鎌倉パスタ』の雄が、牛カツを引っ提げて海外展開とDX化を急ぐV字回復企業
山口地盤のスーパー連合が、M&Aと広域提携『結』の力で1兆円構想に挑む
『ニコアンド』のアパレル大手が、ECモール『ドットエスティ』を武器に業界プラットフォーマーへ変貌中
『がんばらない経営』を掲げるも、利益率低下と株価低迷に直面し、株主還元強化で活路を見出そうとする家電量販大手
日本発のグローバルSPA、LifeWearで売上10兆円を目指す世界3位のアパレル王者