立花エレテック8159
TACHIBANA ELETECH CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンや自動車、家電製品。これらが作られる工場の裏側で、立花エレテックは活躍しています。例えば、製品を組み立てるロボットや、品質をチェックするセンサーがスムーズに動くための部品やシステムを提供しているのが同社です。また、エアコンやエレベーターといったビルの設備にも関わっており、私たちの快適な生活を陰で支えています。普段目にすることはないかもしれませんが、日本の「ものづくり」に欠かせない重要な役割を担っている会社なのです。
三菱電機系の技術商社。FAシステムと半導体デバイスを事業の両輪とし、安定した顧客基盤を持つ。直近の2025年3月期決算では、売上高2201.1億円、営業利益82.22億円を記録したが、半導体市況の調整を受け前年比で減収減益となった。2026年3月期は営業利益75.00億円とさらなる減益を見込むが、配当は100円を維持する方針で株主還元への意識は高い。PBRは0.72倍と解散価値を依然として下回っており、資本効率の改善が今後の課題となる。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市西区西本町1-13-25
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.6% | 2.9% | - |
| 2022/03期 | 6.7% | 4.0% | - |
| 2023/03期 | 9.7% | 5.4% | - |
| 2024/03期 | 9.6% | 5.1% | 4.7% |
| 2025/03期 | 7.5% | 4.1% | 3.7% |
| 3Q FY2026/3 | 5.6%(累計) | 2.7%(累計) | 3.1% |
収益性については、FA機器関連の好調が寄与し2023/03期には営業利益率が4.5%まで向上しました。ROE(自己資本利益率)は安定して9%前後を維持しており、資本効率を意識した経営が評価されています。しかし、足元では市況の減速を反映し、2025/03期の営業利益率は3.7%へと低下傾向にあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,614億円 | — | 34.6億円 | 137.0円 | - |
| 2022/03期 | 1,934億円 | — | 51.4億円 | 204.2円 | +19.8% |
| 2023/03期 | 2,273億円 | — | 78.4億円 | 313.9円 | +17.5% |
| 2024/03期 | 2,310億円 | 108億円 | 84.7億円 | 347.3円 | +1.7% |
| 2025/03期 | 2,201億円 | 82.2億円 | 70.5億円 | 299.7円 | -4.7% |
立花エレテックは三菱電機系の技術商社として、FAシステムや半導体デバイスを軸に安定した収益基盤を構築しています。売上高は2024/03期に2,310億円と過去最高水準を達成しましたが、その後は市況の影響を受け2025/03期には2,201億円へと減収となりました。2026/03期に向けては微増収の2,250億円を予想しており、景気動向に応じた柔軟な事業運営を行っています。 【3Q 2026/03期実績】売上1584億円(通期予想比70%)、営業利益49億円(同65%)、純利益46億円(同84%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のFAシステム事業が売上の約半分を占め、次いで半導体デバイス事業が収益を牽引する構造です。事業リスクとしては、特定のメーカー(三菱電機やルネサス等)への依存度が高く、それらの企業の業績変動やサプライチェーンの乱れが直接的な経営リスクとなります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,280億円 | — | 2,201億円 | -3.5% |
| 2024期 | 2,230億円 | — | 2,310億円 | +3.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 100億円 | — | 82億円 | -17.8% |
| 2024期 | 95億円 | — | 108億円 | +13.3% |
| 2023期 | 68億円 | — | 103億円 | +52.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在、明確な中期経営計画は公表されておらず、単年度の業績予想で経営目標が示されています。過去の中計「C.C.J2200」は主要目標が未達に終わりました。業績予想の精度を見ると、市況が良い局面では大幅な上振れ、悪化局面では下振れする傾向があり、外部環境の影響を受けやすい事業構造がうかがえます。投資家としては、安定した計画達成能力より、市況サイクルを見極めることが重要になります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
マーケティングプラットフォームを導入し、デジタルトランスフォーメーションを加速させている。
2026年3月期第3四半期累計の経常利益は前年同期比9.4%減の60.1億円となった。
人的資本経営の評価として、「健康経営優良法人 2026」に初めて選定された。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて良好で、自己資本比率は50%台後半を安定的に維持しています。かつては実質無借金経営を継続してきましたが、2024/03期には有利子負債が327億円発生したものの、2025/03期には174億円まで圧縮し、強固な財務体質を再構築しています。今後も手元流動性を確保しつつ、成長投資と株主還元のバランスを重視する方針です。 【3Q 2026/03期】総資産1755億円、純資産1011億円、自己資本比率46.8%、有利子負債123億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 49.5億円 | 13.0億円 | 18.4億円 | 36.5億円 |
| 2022/03期 | 76.0億円 | 9.7億円 | 7.0億円 | 85.6億円 |
| 2023/03期 | 2.9億円 | 2.1億円 | 8,800万円 | 7,500万円 |
| 2024/03期 | 21.3億円 | 12.9億円 | 22.7億円 | 8.4億円 |
| 2025/03期 | 165億円 | 8.3億円 | 93.5億円 | 156億円 |
2025/03期は営業キャッシュフローが165億円のプラスへと大きく改善し、フリーキャッシュフローは156億円の黒字を記録しました。これは運転資本の効率化が進んだことが主な要因です。過去には一時的に営業CFがマイナスとなる期もありましたが、現在は安定したキャッシュ創出能力を取り戻しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が0.0%である点は課題ですが、健康経営優良法人への認定など、人的資本経営への取り組みを強化しています。監査報酬5,200万円を投じた強固な監査体制により、連結子会社16社を含むグループ全体のガバナンスが確保されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 798万円 | 1,478人 | - |
従業員平均年収は798万円と業界内でも高水準にあります。技術商社として専門的な知見が求められるため、高い付加価値を創出する人材への報酬水準が維持されており、技術サービスを伴うビジネスモデルがこの給与水準を支えています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた投資家の総合的なリターンを示す指標です。2025期までの5年間でみると、2024期を除きTOPIXのパフォーマンスを下回る(アンダーパフォーム)年が多くなっています。これは、市況変動により株価が伸び悩む期間があった一方、安定配当は実施してきたものの、それを上回るTOPIXの上昇ペースに追いつけなかったことが背景にあります。2024期は半導体関連株への物色を背景に株価が大きく上昇し、一時的にTOPIXを上回る高いリターンを実現しました。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 26円 | 18.2% |
| 2017/03期 | 28円 | 18.2% |
| 2018/03期 | 40円 | 22.2% |
| 2019/03期 | 48円 | 24.7% |
| 2020/03期 | 48円 | 27.6% |
| 2021/03期 | 37円 | 27.0% |
| 2022/03期 | 60円 | 29.4% |
| 2023/03期 | 90円 | 28.7% |
| 2024/03期 | 100円 | 28.8% |
| 2025/03期 | 100円 | 33.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は持続的な成長と株主還元のバランスを重視し、安定的な配当維持を基本方針としています。配当性向30%程度を一つの指標として掲げており、業績の拡大とともに増配を実施してきました。株主優待制度と組み合わせることで、長期保有を推奨するインカムゲイン重視の設計となっています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 114.0万円 | 14.0万円 | 14.0% |
| 2022期 | 120.4万円 | 20.4万円 | 20.4% |
| 2023期 | 150.3万円 | 50.3万円 | 50.3% |
| 2024期 | 243.2万円 | 143.2万円 | 143.2% |
| 2025期 | 192.7万円 | 92.7万円 | 92.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER12.4倍、PBR0.72倍と、卸売業の業界平均と比較して割安な水準にあります。特にPBRが1倍を大きく下回っている点は、株価の割安感を示す一方で、資本効率性の改善が市場から求められていることを示唆します。配当利回りは3.37%と業界平均より高く、高配当株としての魅力があります。信用倍率は3.60倍と標準的な水準で、需給面の懸念は限定的です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 43.9億円 | 9.3億円 | 21.2% |
| 2022/03期 | 74.1億円 | 22.7億円 | 30.6% |
| 2023/03期 | 110億円 | 31.6億円 | 28.7% |
| 2024/03期 | 119億円 | 34.1億円 | 28.7% |
| 2025/03期 | 86.9億円 | 16.4億円 | 18.9% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い変動しています。2025/03期は繰延税金資産の取り崩し等により実効税率が一時的に18.9%まで低下しました。2026/03期の見通しでは、標準的な税負担水準である約27%程度に戻ることを想定しています。
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