8130プライム

サンゲツ

Sangetsu Corporation

最終更新日: 2026年3月29日

ROE11.0%
BPS192.2円
自己資本比率61.5%
FY2025/3 有報データ

暮らしを彩るインテリア業界のトップランナー、空間デザインの未来を創造

デザインの持つ力を通じて、人々の心豊かな暮らしと持続可能な社会の実現に貢献します。

この会社ってなに?

あなたが新しい家に引っ越したり、部屋の模様替えを考えたりするとき、壁紙やカーテン、床のカーペットを選ぶことがあるかもしれません。そのとき、カタログやお店で目にする多くの商品がサンゲツのものです。実は、日本で使われている壁紙の約半分はサンゲツが手掛けており、業界のトップ企業です。おしゃれなカフェやホテルの内装、オフィスの床材など、普段あなたが何気なく過ごしている空間の多くも、サンゲツの製品で彩られています。まさに、私たちの暮らしの背景をデザインしている会社なのです。

インテリア業界最大手のサンゲツは、FY2025に売上高2,003.8億円、営業利益181.7億円を達成し、増収基調を維持しています。ただし、利益面では原材料価格の高騰などにより前期比で減益となるなど、課題も残ります。同社は壁紙メーカーの買収や新工場への投資を通じて製販一体体制を強化しており、コスト削減と安定供給を目指しています。7期連続増配を実施するなど株主還元にも積極的で、配当性向の高さも投資家から注目されています。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
3月
本社
愛知県名古屋市西区幅下一丁目4番1号
公式
www.sangetsu.co.jp

社長プロフィール

近藤 康正
近藤 康正
代表取締役 社長執行役員
挑戦者
企業理念『すべての⼈に、デザインするよろこびを。』のもと、インテリアを通じて人々の暮らしを豊かにすることを目指しています。社会課題の解決と持続的な企業価値向上を両立させ、デザインの力で新しい価値を創造し続けます。

この会社のストーリー

1849
「山月堂」創業

名古屋城の西、表具材料や襖紙を扱う「山月堂」として創業。これがサンゲツの歴史の始まりとなる。

1953
株式会社山月堂商店を設立

法人化を果たし、事業基盤を固める。後のインテリア専門商社としての礎を築いた。

1971
株式会社サンゲツに商号変更

インテリア事業の本格展開に合わせ商号を変更。全国的な知名度向上への第一歩を踏み出した。

1980
名古屋証券取引所市場第二部に上場

株式上場により社会的信用を高め、さらなる事業拡大のための資金調達力と経営基盤を強化した。

1996
東京証券取引所市場第一部に上場

東証一部上場を果たし、名実ともに関西を代表する企業から全国区のリーディングカンパニーへと飛躍した。

2021
ウェーブロックインテリアを子会社化

壁紙事業の製販一貫体制を確立し、より安定的・戦略的な商品供給と競争力強化を実現した。

2024
長期ビジョンと新中期経営計画を発表

デザインを軸とした提供価値の最大化と、サステナビリティ経営の推進を掲げ、新たな成長ステージへと舵を切った。

注目ポイント

積極的な株主還元姿勢

配当を主体とした株主還元を重視しており、安定的な増配を目指している。2025年3月期は年間150円の配当を予定し、個人投資家にも魅力的な方針を掲げている。

業界トップの地位と製販一貫体制

壁紙で国内トップシェアを誇るインテリア業界の最大手。M&Aを通じて壁紙の製販一貫体制を構築し、コスト競争力と安定供給力を強化している。

未来への新規事業投資

プランティオとの資本業務提携による「インドアファーミング」事業など、既存領域にとらわれない新サービスへの挑戦を始めている。持続可能な社会への貢献と新たな収益源の創出を目指す。

サービスの実績は?

2,003.8億円
連結売上高
FY2025実績
+5.5% YoY
181.7億円
連結営業利益
FY2025実績
-4.9% YoY
150
1株当たり配当金
FY2025実績
+7.1% YoY
7期連続
連続増配期間
FY2025時点
継続中
70.2%
配当性向
FY2025実績
高水準を維持

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 150円
安全性
安定
自己資本比率 61.5%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
150
方針: 累進配当
1株配当配当性向
FY2021/35873.4%
FY2022/3701502.1%
FY2023/310544.0%
FY2024/314057.5%
FY2025/315070.1%
4期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

サンゲツは、年間配当金130円を下限とした累進的な配当政策を掲げており、安定的な増配を継続しています。業績の成長に合わせて配当額を積極的に引き上げており、株主還元への意欲が非常に高い企業です。高い配当利回りと優待制度を組み合わせた充実した還元策は、長期投資家にとって大きな魅力となっています。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.0%
業界平均
7.8%
営業利益率上回る
この会社
9.1%
業界平均
4.9%
自己資本比率上回る
この会社
61.5%
業界平均
48.5%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/31,495億円
FY2023/31,760億円
FY2024/31,899億円
FY2025/32,004億円
営業利益
FY2022/379.6億円
FY2023/3203億円
FY2024/3191億円
FY2025/3182億円

サンゲツは、インテリア業界最大手の専門商社として強固な基盤を持ち、FY2023/3以降は売上高が1,700億円超から2,000億円規模へと成長フェーズに移行しました。FY2025/3には売上高2,003億円を達成し、壁紙・床材の安定的な需要に加え、高付加価値製品の販売が寄与しています。今後は、住宅リフォーム需要や新建材「INNO PANEL®」の投入により、さらなる売上高の拡大と収益性の維持を目指す見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
9.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.1%3.0%4.6%
FY2022/30.3%0.2%5.3%
FY2023/314.6%8.5%11.5%
FY2024/313.4%8.4%10.1%
FY2025/311.0%6.8%9.1%

FY2023/3には営業利益率が11.5%まで上昇し、収益性が大幅に改善しました。これは商品ミックスの最適化や価格転嫁の進展が利益を押し上げた結果であり、ROE(自己資本利益率)も14.6%という高水準を記録しています。FY2025/3以降は原材料価格の変動や競争環境の変化により利益率はやや落ち着きましたが、依然として効率的な資産運用による高い収益性を維持しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率61.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
535億円
会社の純資産
1,138億円

自己資本比率は60%台を安定的に維持しており、非常に健全な財務基盤を構築しています。FY2025/3には有利子負債が約535億円まで増加しましたが、これは積極的な設備投資や事業基盤強化のための資金調達によるものであり、資産拡大に伴うものです。強固なネット資産を背景に、将来の成長投資と株主還元の両立が可能な財務体質を保っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+193億円
営業CF
投資に使ったお金
-68.7億円
投資CF
借入・返済など
-39.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+124億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/396.9億円-26.0億円-118億円71.0億円
FY2022/357.2億円-8.3億円-133億円48.9億円
FY2023/3174億円-4.1億円-93.5億円170億円
FY2024/3128億円-18.5億円-112億円110億円
FY2025/3193億円-68.7億円-39.8億円124億円

営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業でしっかりと潤沢なキャッシュを創出する体制が整っています。FY2025/3には投資活動による支出が約69億円まで増加しましたが、これは広島新工場への投資など将来の成長に向けた戦略的支出が主因です。創出したフリー・キャッシュフロー(FCF)は、株主還元や事業拡大のための資金として効率的に活用されています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
31.リスクマネジメントに関する考え方及びリスク管理体制 当社グループは、多様なリスクに対し、適切かつスピード感のある対応を行うことで、企業価値の最大化と経営や業務への影響の最小化を図っています
4当社のリスク管理体制は、社長を最高責任者とする全社リスク管理委員会を設置して管理を行っています
5当社グループ全体の企業価値の維持・向上に努め、リスク発生時の影響を最小化するとともに、当社の活動や社員に対して影響をおよぼす可能性があるさまざまなリスクに対し、マネジメントを行っています

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/370.4億円22.6億円32.1%
FY2022/382.0億円79.3億円96.6%
FY2023/3207億円66.8億円32.3%
FY2024/3197億円54.0億円27.4%
FY2025/3186億円60.4億円32.5%

法人税等の支払いは、概ね標準的な実効税率である30%前後で推移しています。FY2022/3に実効税率が著しく高まったのは、当期純利益が一時的に低迷したことに伴う特殊要因が影響したためです。基本的には業績に応じた適切な納税を行っており、経営の透明性は高く保たれています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
790万円
従業員数
3,001
平均年齢
37.9歳
平均年収従業員数前年比
当期790万円3,001-

従業員平均年収は790万円であり、専門商社・建材業界としては上位の水準に位置します。インテリア需要の安定性に加え、付加価値の高い提案型営業や生産体制の強化が、高水準の賃金原資を支える背景にあると考えられます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主41.3%
浮動株58.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関29.1%
事業法人等12.2%
外国法人等16.9%
個人その他39.3%
証券会社2.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(9,643,000株)16.4%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(2,740,000株)4.66%
サンゲツ共栄会(1,730,000株)2.94%
日 比 喜 雄(1,708,000株)2.9%
三 輪 雅 恵(1,699,000株)2.89%
日 比 東 三(1,689,000株)2.87%
株式会社大垣共立銀行 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(1,514,000株)2.57%
住友不動産株式会社(1,170,000株)1.99%
日 比 麻 友 美(1,160,000株)1.97%
日 比 茂 雄(1,104,000株)1.87%

上位株主には日本マスタートラスト信託銀行等の信託口が名を連ね、機関投資家による保有割合が一定程度存在します。一方で創業家関連の個人名やサンゲツ共栄会も上位に位置しており、安定株主としての側面と創業家一族の一定の影響力が共存する構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億2,900万円
取締役3名の合計

主な事業リスクとして原材料価格や物流コストの変動、および建設業界の景況感依存が挙げられます。壁装材国内最大手の強みを活かした製販一貫体制を強化しており、子会社29社を抱えるグループ経営で、変化する内装市場のトレンドに対応しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 3名(42.9% 男性 4
43%
57%
監査報酬
6,000万円
連結子会社数
29
設備投資額
55.9億円
平均勤続年数(従業員)
15.4
臨時従業員数
246

女性役員比率が42.9%と非常に高く、ダイバーシティ経営を積極的に推進しています。監査体制においても6,000万円の監査報酬を投じるなどガバナンスの透明性を確保しており、連結子会社29社を擁する大規模な企業グループとして強固な統治体制を構築しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
旧中計は大幅な前倒し達成。現中計も概ね順調だが、直近の業績予想はやや未達。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(FY2024-2026)
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 2,100億円 順調 (2,003.8億円)
95.4%
営業利益: 目標 190億円 順調 (181.74億円)
95.7%
ROE: 目標 10%以上 達成 (12%)
100%
(旧)中期経営計画(FY2021-2023)
FY2021〜FY2023
売上高: 目標 1,590億円 前倒し達成 (1,760.2億円)
100%
営業利益: 目標 100億円 前倒し達成 (202.8億円)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,100億円2,004億円-4.6%
FY20241,830億円1,899億円+3.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025190億円182億円-4.3%
FY2024150億円191億円+27.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

旧中期経営計画では目標を大幅に前倒しで達成しており、計画実行能力は高く評価できます。現在進行中の新中期経営計画(FY2024-2026)では、最終年度の売上高2,100億円、営業利益190億円を目標に掲げています。FY2025実績ベースでの進捗率は約95%と順調ですが、期初の会社予想に対しては若干の未達で着地しており、原材料高騰などの外部環境の影響を受けやすい側面も見られます。今後はM&Aで傘下に収めた工場の稼働によるシナジー創出が、目標達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

同社のTSR(株主総利回り)は、FY2022まではTOPIXをアンダーパフォームする期間が続いていましたが、FY2023以降はTOPIXを上回るパフォーマンスを示しています。これは、業績の大幅な改善を背景とした積極的な増配方針が、株価にプラスに作用した結果です。特にFY2024には自社TSRが231.3%と急伸しており、市場が同社の成長性と株主還元策を高く評価し始めたことが明確に表れています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+113.8%
100万円 →213.8万円
113.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021108.1万円+8.1万円8.1%
FY2022103.2万円+3.2万円3.2%
FY2023153.7万円+53.7万円53.7%
FY2024231.3万円+131.3万円131.3%
FY2025213.8万円+113.8万円113.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残142,200株
売り残21,400株
信用倍率6.64倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 第3四半期決算発表2026年2月13日(予定)
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)

信用倍率は6.64倍と買い残が多く、株価上昇への期待感がうかがえますが、将来的な売り圧力になる可能性もあります。業界平均と比較すると、PBRはやや割高な水準ですが、PERは標準的で、配当利回りが4.75%と非常に高い点が特徴です。この高い利回りが、株価の下支え要因として機能していると考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
142
前月比 +12.4%
メディア数
48
日本経済新聞, 日経電子版, PR TIMES, ダイヤモンドオンライン, 株探
業界内ランキング
上位 15%
卸売業 2,500社中 375位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算30%
新製品・技術30%
サステナビリティ20%
DX・生産性向上20%

最近の出来事

2026年2月新製品発表

施工時間を3割短縮する壁紙と石こうボード一体型建材を発売。

2026年2月業務提携

帝人フロンティアとカーテンの水平循環リサイクルシステムを開始。

2025年10月DX推進

社内DX活動としてノーコードアプリ導入数が300件を突破

サンゲツ まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 150円
安全性
安定
自己資本比率 61.5%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「国内インテリアの巨人が、M&Aと新技術で『製販一体』へ舵を切り、職人不足という社会課題の解決にも挑む」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU