コンドーテック
KONDOTEC INC.
最終更新日: 2026年3月28日
社会インフラを支える多角事業と、15期連続増配予定の安定株主還元が魅力の産業資材メーカー
国内の社会インフラを支えるリーディングカンパニーであり続けるとともに、M&Aや海外展開を通じて新たな成長分野を開拓し、グローバルに価値を提供する企業グループを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段何気なく渡っている橋や、建設中の高層ビル。その工事現場では、作業員の安全を守るためにたくさんの金属部品や道具が使われています。コンドーテックは、まさにそうした工事に欠かせない足場用のチェーンや、モノを吊り上げるための金具といった「産業の骨格」となる資材を全国に供給している会社です。また、ホームセンターで見かけるDIY用品や、近年増えている太陽光パネルを屋根に設置するための架台など、実はあなたの身近な場所でも同社の製品が活躍しています。目に見えないところで、日本のインフラと安全を支えている、まさに縁の下の力持ちのような存在なのです。
コンドーテックは、FY2025決算で売上高791.8億円、営業利益44.65億円と増収減益で着地しました。続くFY2026は売上高850.0億円(前期比7.4%増)、営業利益46.00億円(同3.0%増)と再び増収増益の軌道に戻る会社計画を掲げています。同社はM&Aを成長のドライバーと位置づけ、鈴東や琉球ブリッジなどの子会社化を積極的に進め、事業領域を拡大しています。株主還元にも意欲的で、15期連続の増配を予定しており、DOE(株主資本配当率)4.0%以上を目標に掲げる安定性が投資家から評価されています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪市西区境川二丁目2番1号
- 公式
- www.kondotec.co.jp
社長プロフィール
当社はM&Aを積極的に活用して事業基盤を強化し、新たな成長分野へ果敢に挑戦しています。株主の皆様への安定的な利益還元を最重要課題の一つと捉え、持続的な企業価値の向上を通じて、社会の発展に貢献してまいります。
この会社のストーリー
近藤徳次郎が個人商店として創業。戦後の復興需要を背景に、産業界へ資材を供給する事業を開始した。
大阪証券取引所市場第二部に上場(現在は東証プライム)。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築いた。
省力化機器メーカーの中央技研を子会社化。FA(ファクトリーオートメーション)分野へ本格的に進出し、事業の多角化を加速させた。
アセアン地域での事業拡大を目指し、タイに現地法人を設立。グローバル展開への第一歩を踏み出した。
「日経連続増配株指数」の構成銘柄に選定。長期にわたる安定的な株主還元姿勢が市場から評価された。
濵野昇氏が代表取締役社長に就任。新たなリーダーシップのもと、持続的な成長を目指す新体制がスタートした。
2026年3月期決算で15期連続となる増配を予定。株主還元への強いコミットメントを示している。
注目ポイント
株主還元を重視し、2026年3月期には15期連続の増配を予定しています。DOE(自己資本配当率)4.0%以上を目標に掲げ、長期的に安定した配当が期待できます。
建設資材や省力化機器メーカーなどを子会社化する積極的なM&A戦略を展開。既存事業とのシナジーを創出し、新たな成長分野へ挑戦し続けています。
建設・土木から造船、運輸、FAまで、多岐にわたる産業分野へ資材や製品を供給。景気変動に強い安定した事業ポートフォリオを構築しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 31円 | 52.0% |
| FY2022/3 | 32円 | 36.7% |
| FY2023/3 | 34円 | 35.9% |
| FY2024/3 | 40円 | 31.2% |
| FY2025/3 | 46円 | 35.9% |
| 必要株数 | 500株以上(約75万円) |
| 金額相当 | 3,000円〜7,000円相当(保有株数による) |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は長期的なDOE(株主資本配当率)4.0%以上を目標に掲げ、15期連続の増配を達成する方針です。株主還元を経営の最優先課題の一つと位置づけ、安定的かつ継続的な増配を通じて投資価値を高めています。利益成長と連動した配当政策により、長期投資家にとって非常に魅力的な還元水準を提供しています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コンドーテックは、産業資材の卸売を主力としつつ製品の内製化を進めることで、過去5年間で売上高を約800億円規模まで拡大させてきました。建設需要の変動や価格競争の影響を受けつつも、高付加価値製品へのシフトやM&Aを通じた事業ポートフォリオの強化が奏功しています。2026年3月期も成長基調を維持し、前期比で増収増益の達成を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.4% | 3.2% | 5.6% |
| FY2022/3 | 7.1% | 4.1% | 5.4% |
| FY2023/3 | 7.3% | 4.2% | 5.8% |
| FY2024/3 | 9.1% | 5.4% | 6.1% |
| FY2025/3 | 8.5% | 5.0% | 5.6% |
売上高純利益率は改善傾向にあり、特に2024年3月期以降はROE(自己資本利益率)が9%を超える水準に達しました。徹底したコスト管理に加え、利益率の高い自社ブランド品や特殊資材の販売強化により、卸売業としては安定した収益性を確保しています。今後は、買収した子会社とのシナジー効果によるさらなる収益性の向上が期待されます。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は55%前後で安定しており、無借金経営を長年継続してきました。近年は成長投資やM&A資金の確保のため有利子負債を計上していますが、強固な自己資本基盤に支えられた安定的な資金調達能力を維持しています。潤沢なネット資産を背景に、さらなる事業拡大に向けた積極的な投資余力を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 42.0億円 | -22.6億円 | 10.6億円 | 19.3億円 |
| FY2022/3 | 12.3億円 | -23.7億円 | -2,200万円 | -11.5億円 |
| FY2023/3 | 39.6億円 | -13.9億円 | -20.3億円 | 25.7億円 |
| FY2024/3 | 42.1億円 | -20.5億円 | -10.8億円 | 21.6億円 |
| FY2025/3 | 58.4億円 | -16.9億円 | -5.3億円 | 41.5億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さにより年間40億〜50億円規模の安定した創出能力を誇ります。投資活動によるキャッシュアウトは設備投資やM&Aを主因としていますが、営業CFの範囲内に収まるケースが多く、強固な基礎収益力がうかがえます。財務活動においても配当や借入返済を適切に行っており、バランスの取れた資金循環を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 34.5億円 | 18.9億円 | 54.8% |
| FY2022/3 | 38.1億円 | 15.3億円 | 40.1% |
| FY2023/3 | 45.6億円 | 21.5億円 | 47.1% |
| FY2024/3 | 48.7億円 | 16.1億円 | 33.0% |
| FY2025/3 | 46.8億円 | 14.1億円 | 30.1% |
法人税等の支払いは税引前利益に対して標準的な水準で推移しており、税負担による純利益への影響は限定的です。過去には一時的な税効果会計の影響や税務処理により実効税率が変動した期間もありましたが、現在は30%前後に落ち着いています。今後も税務コンプライアンスを遵守しながら、効率的なキャッシュ管理を継続する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 600万円 | 1,423人 | - |
従業員平均年収は600万円で、建設資材卸売という業種の特性を鑑みると業界水準と比肩する妥当な給与水準と言えます。業績に応じた利益還元を重視しており、中長期的な増配姿勢とともに、持続的な雇用環境の安定化を図っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はBBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND (常任代理人 三菱UFJ銀行)・コンドーテック社員持株会・大阪中小企業投資育成。
大株主には有限会社藤和興産(11.78%)が筆頭として名を連ね、創業家や関連会社による安定株主比率が高い構成です。一方で、海外機関投資家や信託銀行も保有しており、国内の中小企業投資育成会社の出資も受けるなど、安定的かつバランスの取れた資本構成を維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、特定業界の景気動向や競合他社との価格競争を挙げていますが、M&Aによる商社機能の強化や内製化により収益基盤の多様化とリスク分散に努めています。連結子会社9社を擁するグループ経営を展開し、効率的な開示管理を行っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は21.4%と東証プライム上場企業として一定の多様性を確保しており、監査等委員会設置会社として適切な監査体制を構築しています。事業規模に見合ったガバナンス体制を維持し、透明性の高い情報開示と株主対話を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 790億円 | 790億円 | 792億円 | +0.2% |
| FY2024 | 780億円 | — | 769億円 | -1.5% |
| FY2023 | 700億円 | — | 755億円 | +7.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 45億円 | 45億円 | 45億円 | +0.3% |
| FY2024 | 45億円 | — | 47億円 | +3.8% |
| FY2023 | 38億円 | — | 44億円 | +14.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コンドーテックは2025年5月に新中期経営計画(FY2026〜FY2028)を発表し、最終年度に売上高1,000億円、営業利益60億円という高い目標を掲げています。これは直近のFY2025実績(売上高791.8億円、営業利益44.65億円)から大幅な成長を意味し、既存事業の伸長に加え、M&Aによる事業拡大が不可欠となります。過去の業績予想の精度は高く、特に利益面では期初予想を上回る傾向があり、経営の安定感が見られます。株主還元目標であるDOE4.0%以上は既に達成しており、今後も安定した配当が期待されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間において、コンドーテックのTSRは一貫して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、同社が15期連続増配予定という高い配当成長を実現しているものの、それを上回るペースでTOPIX構成銘柄、特に大型株の株価が上昇したためです。安定配当を重視する株主構成である一方、株価の伸びしろが市場平均に追いついていないことが課題として示されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 118.4万円 | +18.4万円 | 18.4% |
| FY2022 | 116.3万円 | +16.3万円 | 16.3% |
| FY2023 | 118.3万円 | +18.3万円 | 18.3% |
| FY2024 | 153.6万円 | +53.6万円 | 53.6% |
| FY2025 | 173.0万円 | +73.0万円 | 73.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER(11.8倍)、PBR(1.09倍)ともに卸売業の業界平均とほぼ同水準であり、現在の株価は割高でも割安でもないフェアバリューに近いと評価できます。一方、配当利回りは2.97%と業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用取引では売り残が買い残を上回る「信用倍率0.17倍」となっており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況ですが、これは将来的な買い戻し(踏み上げ)のエネルギーが溜まっているとも解釈できます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
鈴東株式会社および琉球ブリッジ株式会社の全株式を取得し、建設資材事業のさらなる強化を図る。
中長期的な株主還元方針に基づき、15期連続の増配計画を公表し、市場の評価を高めた。
2026年3月期第3四半期決算にて、経常損益36.46億円を計上し、業績の安定成長を継続した。
最新ニュース
コンドーテック まとめ
ひとめ診断
「建設現場の「縁の下の力持ち」が、積極M&Aと15期連続増配で商社から事業体へと進化中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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