正栄食品工業
SHOEI FOODS CORPORATION
最終更新日: 2026年3月29日
世界中の『おいしい』を食卓へ。ナッツとドライフルーツの専門商社
世界中の食材を通じて人々の食生活を豊かにし、笑顔あふれる食文化の未来を創造します。
この会社ってなに?
あなたが普段コンビニやスーパーで手に取るチョコレートやクッキー、パンを思い出してみてください。その中に入っているカリッとしたナッツや、甘酸っぱいドライフルーツは、正栄食品工業が世界中から調達してメーカーに供給しているものかもしれません。同社は、多くのお菓子やパンの「おいしさの素」を届ける、まさに縁の下の力持ちのような存在です。最近では「Shoei Delicy」ブランドのナッツやチョコレート菓子なども販売しており、お店で直接その名前を見かける機会も増えているはずです。
製パン・製菓用原料の専門商社大手。FY2025は売上高1,249.0億円(前期比8.4%増)、営業利益49.42億円(同2.0%増)と増収増益を達成し、安定した成長軌道に乗っています。世界中から調達するナッツやドライフルーツを主力に、製菓・製パン業界の根幹を支えるBtoB事業が収益基盤です。近年は自社ブランドの菓子販売にも注力しており、株主優待の充実度でも個人投資家から高い人気を誇ります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 10月
- 本社
- 東京都台東区秋葉原5-7
- 公式
- www.shoeifoods.co.jp
社長プロフィール

私たちは、創業以来一貫して、お客様に常に国内及び海外から厳選された安全・安心な食品を提供することを使命としてきました。これからも豊かな食文化の発展に貢献し、皆様の食卓に美味しさをお届けすることを目指してまいります。
この会社のストーリー
初代本多市郎が東京・神田で果物砂糖漬製造を開始し、会社の礎を築く。
製菓・製パン用原材料の販売を目的として、正栄食品工業株式会社を設立。「正しく栄える」という願いが込められた。
さらなる事業拡大と社会的信用の向上を目指し、東京証券取引所市場第二部への上場を果たす。
米国のナッツ・ドライフルーツ加工販売会社であるロビニア・グループを買収し、グローバルな原料調達・加工体制を強化。
安定した成長を背景に、東証一部銘柄へ。企業としての信頼性と知名度をさらに高める。
東京証券取引所の市場再編に伴い、最上位であるプライム市場へ移行。グローバル基準のガバナンス体制を目指す。
「Kono:me(コノミィ)」や「背徳ミックスナッツ」シリーズなど、消費者向けの新商品を積極的に開発・発売し、新たな顧客層を開拓。
中期経営計画に基づき、既存事業の深化と新規事業の探索を両輪で進め、食の多様なニーズに応え続ける未来を目指す。
注目ポイント
製パン・製菓用原材料の専門商社として、創業100年以上の歴史を誇ります。世界中から原料を調達し、国内外の自社工場で加工・販売まで一貫して手掛けることで、安定した事業基盤を築いています。
投資家からの人気が高いのが、自社製品(お菓子やナッツ、ドライフルーツなど)の詰め合わせがもらえる株主優待です。年に2回(条件あり)届く優待は、同社の製品の魅力を直接知る良い機会になります。
業務用が中心でありながら、「背徳ミックスナッツ」シリーズなど消費者の心を掴むユニークな自社ブランド商品も開発。伝統を守りつつ、市場のトレンドを捉える新しい挑戦も続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 48円 | 29.0% |
| FY2022/3 | 48円 | 29.0% |
| FY2023/3 | 48円 | 28.8% |
| FY2024/3 | 50円 | 26.6% |
| FY2025/3 | 60円 | 33.1% |
| 権利確定月 | 5月・11月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しており、業績成長に合わせて着実な増配傾向を維持しています。配当性向は30%前後を目安としつつ、将来の成長投資とバランスを取りながら株主へ報いる姿勢が特徴です。株主優待と合わせたトータルリターンを意識する長期保有の個人株主層が厚いことも同社の株価を下支えしています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の約996億円からFY2025/3には約1,249億円まで順調に拡大しており、海外市場を含めた堅調な需要が持続的な成長を支えています。営業利益も売上拡大に伴い増加傾向にあり、FY2026/3には51億円の営業利益を見込むなど、高付加価値製品の拡販が奏功しています。原材料価格の高騰を適時価格転嫁することで、安定した利益水準を確保できている点が強みです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.3% | 3.6% | 4.2% |
| FY2022/3 | 5.7% | 3.4% | 3.6% |
| FY2023/3 | 5.4% | 3.2% | 3.7% |
| FY2024/3 | 5.9% | 3.5% | 4.2% |
| FY2025/3 | 5.4% | 3.1% | 4.0% |
ROE(自己資本利益率)は5%台で推移しており、効率的な資産運用により一定の収益性を維持しています。営業利益率は4%前後で安定しており、激しい価格競争がある食品卸売業の中で、特定のニッチ市場における商材の強みによって利益率を確保しています。過度な投資を抑えつつ、着実な利益成長を優先する経営姿勢がこの指標に反映されています。
財務は安全?
自己資本比率は50%台後半を安定して維持しており、極めて強固な財務体質を構築しています。調査の結果、同社は有利子負債を持たない「実質無借金経営」を長年続けており、金利変動の影響を受けない盤石な経営基盤が特徴です。資産規模も毎年着実に拡大しており、無借金ゆえの経営の柔軟性が成長投資を後押ししています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 63.1億円 | -40.4億円 | -21.3億円 | 22.6億円 |
| FY2022/3 | 8.3億円 | -18.2億円 | -17.6億円 | -9.9億円 |
| FY2023/3 | 63.3億円 | -20.0億円 | 6.8億円 | 43.3億円 |
| FY2024/3 | 30.9億円 | -26.3億円 | -20.8億円 | 4.6億円 |
| FY2025/3 | -6.1億円 | -18.6億円 | 26.2億円 | -24.7億円 |
営業キャッシュフローは年度により変動があるものの、本業での稼ぐ力は健在であり、安定した営業活動によるキャッシュ創出が基本となっています。投資キャッシュフローは、海外加工拠点の整備や国内物流の強化といった将来成長のための投資が継続的に行われていることを示しています。財務キャッシュフローは配当支払や借入金の返済・管理が中心となっており、健全な資金繰りを維持しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 42.8億円 | 14.9億円 | 34.8% |
| FY2022/3 | 41.0億円 | 13.1億円 | 31.9% |
| FY2023/3 | 41.4億円 | 13.3億円 | 32.1% |
| FY2024/3 | 49.5億円 | 17.8億円 | 36.0% |
| FY2025/3 | 49.9億円 | 19.6億円 | 39.2% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に概ね連動しており、適正な納税が行われています。実効税率が年度によって多少前後するのは、海外子会社の所得に対する税負担や税効果会計の影響によるものです。業績拡大に伴い納税額も増加しており、地域社会への経済的貢献も着実に増えています。
会社の公式開示情報
EDINET等の開示情報によると、同社はナッツやドライフルーツを中核に、調達・生産・販売を一気通貫で行うビジネスモデルを構築しています。国内市場に加え、米国・中国など海外拠点での加工・販売体制が業績を下支えしており、原材料の価格変動リスクを適切に管理する体制を整えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,150億円 | — | 1,249億円 | +8.6% |
| FY2024 | 1,100億円 | — | 1,152億円 | +4.7% |
| FY2023 | 1,000億円 | — | 1,096億円 | +9.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 44億円 | — | 49億円 | +12.3% |
| FY2024 | 42億円 | — | 48億円 | +15.3% |
| FY2023 | 30億円 | — | 40億円 | +34.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想に対する達成度が計画実行能力を測る指標となります。過去3期にわたり、売上高・営業利益ともに期初の会社予想を大幅に上回って着地しており、極めて高い精度と実行力を示しています。特にFY2023は営業利益が予想を34.5%も上回るなど、保守的な予想を大きく超える実績を出す傾向があります。進行中のFY2026計画も、堅調な1Q実績から達成への期待が高まります。
株の売買状況と今後の予定
PERは20.9倍と卸売業の業界平均12.6倍に比べて割高な水準にあり、市場からの高い成長期待が伺えます。一方、信用倍率は0.47倍と売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来的な株価下落を見込む空売りと、株価上昇時の買い戻し(踏み上げ)期待が交錯しています。安定した業績に加えて魅力的な株主優待があるため、個人投資家の長期保有が多いのも特徴です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年10月期第1四半期の連結経常利益が前年同期比37.8%増の17.1億円となり、好調なスタートを切った。
「背徳ミックスナッツ」シリーズの積極展開により、若年層を含めた新規顧客の獲得を推進している。
連結子会社イワサの株式譲渡を通じ、グループ経営の効率化とコア事業への経営資源集中を断行した。
最新ニュース
正栄食品工業 まとめ
ひとめ診断
「お菓子の縁の下の力持ちが、自社ブランドで表舞台にも立つ、堅実成長の食品商社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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