東陽テクニカ
TOYO Corporation
最終更新日: 2026年3月29日
最先端の“はかる”技術で未来を創る、技術革新のリーディングカンパニー
2030年に売上高600億円、営業利益75億円を目指す「BreakThrough600」を掲げ、“はかる”技術をコアにグローバルで価値を提供する企業となることを目指しています。
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォン。その高速通信を支える5Gの電波が正しく飛んでいるか、実は東陽テクニカの計測器がチェックしています。また、最近よく聞く電気自動車(EV)や自動運転。その心臓部であるバッテリーやモーター、安全を守るセンサーの性能をテストするのも同社の役割です。普段は目に見えないけれど、私たちの生活をより安全で、より便利にするための「縁の下の力持ち」。それが東陽テクニカの事業です。
世界最先端の「はかる」技術を扱う専門商社。直近のFY2025決算では、売上高325.6億円、営業利益19.14億円と半導体市場の調整影響で減収減益となりましたが、翌FY2026は売上高390.0億円、営業利益36.0億円と大幅なV字回復を予想しています。近年はM&Aを積極化し、EMC(電磁両立性)試験サービスやITソリューション事業を強化。新中期経営計画「TY2027」では、EV・5G・量子コンピュータといった成長領域への注力と事業ポートフォリオ変革により、2027年9月期に売上高450億円を目指します。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都中央区八重洲一丁目1番6号
- 公式
- www.toyo.co.jp
社長プロフィール

当社は“はかる”技術を核として、産業界の技術革新に貢献してまいりました。中期経営計画「TY2027」のもと、既存事業の強化とM&Aによる事業領域の拡大を両輪で進め、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
米国の先進的な電子計測器の輸入販売を目的として創業。日本の科学技術の発展を支える歩みが始まる。
創業20周年を機に、技術商社としてのアイデンティティを明確にするため現社名に変更。新たなステージへと進む。
創業から約30年、社会的信用と経営基盤を強化し、株式を上場。さらなる事業拡大への足がかりを築く。
自社の技術開発・検証の拠点として、研究開発施設を設立。顧客へのソリューション提供能力を一段と高める。
海外展開を本格化し、グローバル市場での情報収集・事業展開の拠点を米国に設置。世界基準の技術商社を目指す。
EMC分野やITソリューション分野で相次いで企業買収を発表。オーガニックな成長に加え、M&Aによる事業領域の急拡大へと舵を切る。
売上高450億円、営業利益45億円を目標に掲げる。オーガニック成長とM&Aの両輪で、過去最高の業績達成を目指す。
注目ポイント
5G通信、自動運転、量子コンピュータなど最先端分野に不可欠な計測ソリューションを提供。技術革新の根幹を支える黒子役として、未来の産業を創造しています。
従来の方針を転換し、2024年以降、EMC(電磁両立性)や官公庁向けITソリューション分野で積極的なM&Aを展開。既存事業とのシナジーで成長を加速させています。
安定した配当を継続しており、高い配当利回りを維持しています。中期経営計画でも株主還元の強化を掲げており、投資家にとって魅力的な企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 43円 | 60.6% |
| FY2022/3 | 50円 | 61.6% |
| FY2023/3 | 54円 | 80.0% |
| FY2024/3 | 68円 | 60.2% |
| FY2025/3 | 69円 | 124.2% |
株主優待制度は実施していません。
同社は株主還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向の向上や安定的な増配を通じた利益還元に努めています。業績連動型の配当方針をとっており、成長局面では配当額を積極的に引き上げる姿勢が強みです。実質無借金の財務基盤を背景に、高水準の還元を維持する意欲が高い企業です。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
東陽テクニカの業績は、自動車開発や通信分野などの研究開発向け計測ソリューションが堅調に推移し、FY2024/3には売上高350億円、営業利益33.6億円と過去最高水準の成長を記録しました。FY2025/3は一時的な減収減益となりましたが、FY2026/3予想では受注残高の高水準を背景に、売上高390億円、営業利益36億円という大幅な増収増益への回復を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.8% | 4.5% | 7.3% |
| FY2022/3 | 6.5% | 4.6% | 8.8% |
| FY2023/3 | 5.4% | 3.8% | 5.2% |
| FY2024/3 | 9.0% | 6.4% | 9.6% |
| FY2025/3 | 4.2% | 3.0% | 5.9% |
同社の収益性は、高付加価値な計測ソリューションの提供により営業利益率が5%から10%の間で推移しており、安定した利益率を確保できるビジネスモデルを構築しています。FY2024/3にはROEが9%まで上昇するなど、資本効率の改善が見られた点は評価すべきポイントです。
財務は安全?
同社は現預金が豊富で、有利子負債がゼロの実質無借金経営を継続しており、極めて強固な財務体質を有しています。自己資本比率は常に70%前後で推移しており、長期的な事業投資やM&Aを支える盤石なバランスシートを実現しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 60.5億円 | -53.3億円 | -21.5億円 | 7.2億円 |
| FY2022/3 | 18.3億円 | -17.4億円 | -14.8億円 | 9,000万円 |
| FY2023/3 | -1.1億円 | 18.1億円 | -28.6億円 | 17.1億円 |
| FY2024/3 | 41.1億円 | -28.9億円 | -7.4億円 | 12.2億円 |
| FY2025/3 | 21.9億円 | -7.7億円 | -9.7億円 | 14.3億円 |
営業キャッシュフローは概ねプラスで推移し、本業で安定して現金を創出できる体制が整っています。投資キャッシュフローは計測機器の仕入れや戦略的なM&A活動に伴いマイナスとなる傾向がありますが、強固な営業CFを原資として将来の成長投資へ適切に資金を投じています。FY2023/3の一時的な投資CFのプラスは資産売却等の影響ですが、基本的にはフリーキャッシュフローを確保し、株主還元と成長投資のバランスを両立させています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 22.3億円 | 5.0億円 | 22.3% |
| FY2022/3 | 27.8億円 | 8.6億円 | 30.9% |
| FY2023/3 | 18.0億円 | 2.7億円 | 14.8% |
| FY2024/3 | 33.8億円 | 8.5億円 | 25.3% |
| FY2025/3 | 19.9億円 | 7.9億円 | 39.8% |
法人税等の実効税率は、国や地域ごとの税制改正や繰延税金資産の影響により年度ごとに変動があります。FY2023/3は比較的低水準でしたが、FY2025/3には税効果会計等の要因で一時的に上昇しました。今後はオーソドックスな法人税率である約28%前後で推移する予想です。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によれば、同社は「はかる」技術を核とした計測ソリューション事業を展開し、脱炭素やEV、通信、情報セキュリティといった成長市場へポートフォリオを集中させています。主なリスク要因として、為替変動による輸入コストへの影響や、半導体関連の市況環境が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 24億円 | — | 19億円 | -20.3% |
| FY2024 | 30億円 | — | 34億円 | +12.2% |
| FY2023 | 26億円 | — | 15億円 | -43.4% |
| FY2022 | 21億円 | — | 23億円 | +11.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 330億円 | — | 326億円 | -1.3% |
| FY2024 | 320億円 | — | 350億円 | +9.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(FY22-24)は、最終年度に売上高・営業利益・ROEの全指標で目標を上回る見事な達成を見せました。一方で、FY25は半導体市況の悪化を受け、期初予想を下方修正して着地。現在は新中計「TY2027」が進行中ですが、初年度から目標達成のハードルは高い状況です。しかし会社はFY26に大幅なV字回復を見込んでおり、積極的なM&Aと成長分野への投資が計画達成の鍵を握ります。
株の売買状況と今後の予定
卸売業の平均と比較すると、PERは同水準ですが、PBRと配当利回りは業界平均を上回っており、資本効率と株主還元への意識が市場から評価されていることがうかがえます。信用倍率は7.25倍とやや高めであり、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買いが多い状況です。目先のイベントとしては、5月中旬に予定されている第2四半期決算が株価の方向性を左右するでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ソニックガードの全株式を取得し、官公庁・自治体向けITソリューション事業を拡大。
26年9月期に向けた大幅な増収増益予想を公表し、投資家の注目を集める。
新中期経営計画“TY2027”を発表し、2027年9月期に売上高450億円の達成を掲げる。
最新ニュース
東陽テクニカ まとめ
ひとめ診断
「老舗の技術専門商社が、M&Aを駆使してEV・量子コンピュータ時代の『最先端のものさし』を再発明中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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