ハピネット
HAPPINET CORPORATION
最終更新日: 2026年3月28日
エンタメ界の黒子役、子どもから大人まで笑顔を届ける総合商社
私たちは、人々に感動を提供し、夢のある明日をつくります。
この会社ってなに?
あなたがゲームショップで最新ソフトを買うとき、その商品を全国のお店に届けているのがハピネットかもしれません。街でよく見かけるカプセルトイ『ガシャポン』も、その多くはハピネットが機械を設置し、景品を補充しています。さらに、好きなアニメのDVDやBlu-rayが発売されるとき、その流通を担っているのも同社です。このように、ハピネットは玩具、ゲーム、映像ソフトといったエンタメ商品が私たちの手元に届くまでの「橋渡し」役を担う、縁の下の力持ちなのです。
玩具卸で国内トップシェアを誇るエンタメ総合商社。FY2025は売上高3,644.2億円、営業利益116.77億円と5期連続の増収増益を達成し、過去最高益を更新しました。好調な業績は、安定した玩具事業に加え、ビデオゲーム事業でのヒット商品の貢献が大きく、利益率を押し上げています。現在は第10次中期経営計画を推進中で、グローバル展開と事業ポートフォリオ再編を軸に、さらなる成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都台東区駒形2丁目4-5駒形CAビル
- 公式
- www.happinet.co.jp
社長プロフィール

当社は、第10次中期経営計画を始動させ、「グローバル展開」と「事業ポートフォリオの再編」を戦略の柱として更なる成長を目指します。社員一人ひとりが会社の未来を自分事として捉え、一丸となってビジョンの実現に邁進できるよう、対話を重視した経営を推進してまいります。
この会社のストーリー
玩具卸売業を営む「株式会社トウショウ」として事業を開始。後のエンタテインメント総合商社ハピネットの礎が築かれる。
株式会社ハピネットに商号を変更。「Happiness(幸せ)」と「Network(ネットワーク)」を組み合わせ、人々に幸せを届ける企業を目指す意志を明確にした。
玩具に加え、成長市場であったビデオゲームの卸売事業に本格参入。事業の多角化を進め、エンタメ商社としての基盤を強化した。
日本証券業協会に株式を店頭登録し、公開企業となる。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大への弾みをつけた。
映像・音楽ソフトの企画制作を行う株式会社ランティス(現:バンダイナムコミュージックライブ)を子会社化するなど、M&Aを通じて事業領域を拡大。
東京証券取引所市場第一部に市場変更(後にプライム市場へ移行)。日本を代表する企業の一つとして、さらなる飛躍を誓う。
キャラクターコンテンツの企画・制作に強みを持つ株式会社ブロッコリーを完全子会社化。卸売だけでなく、コンテンツ創出から関わる体制を強化した。
第10次中期経営計画を策定し、「グローバル展開」を重点戦略に掲げる。北米でのカプセルトイ事業を足掛かりに、世界市場での成長を目指す。
注目ポイント
玩具卸売業界で圧倒的なシェアを誇り、バンダイナムコグループの主力商品を扱うなど、強固な事業基盤を持っています。日本のエンタメ市場に不可欠な存在です。
安定的な配当(1株当たり年間30円を維持)に加え、連結配当性向40%を目標とする株主還元方針を掲げています。人気のおもちゃなどがもらえる株主優待も人気です。
ゲームコンテンツのブロッコリーを子会社化するなど、積極的なM&Aで事業ポートフォリオを拡大。卸売だけでなく、IP創出から関わる総合エンタメ企業へと進化を続けています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 25円 | 42.3% |
| FY2022/3 | 32.5円 | 40.2% |
| FY2023/3 | 32.5円 | 40.4% |
| FY2024/3 | 62.5円 | 42.3% |
| FY2025/3 | 65円 | 42.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は連結配当性向40%を目標とした利益還元方針を掲げており、業績向上に伴い増配を継続しています。安定的な経営基盤を背景に、高い配当利回りを維持する姿勢は投資家から高く評価されています。株主優待と合わせたトータルリターンも魅力的であり、長期保有に適した還元方針を採用しています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ハピネットは玩具やビデオゲーム、映像音楽ソフトの卸売事業を主軸に、5期連続の増収増益を達成し成長を続けています。バンダイナムコグループとしての強固な流通網を背景に、ヒット商品による収益拡大が続き、2025年3月期には売上高3,644億円、純利益67億円と過去最高水準を記録しました。今期もビデオゲーム事業の好調が予測されており、売上高3,900億円、純利益72億円のさらなる拡大を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.3% | 3.1% | 1.6% |
| FY2022/3 | 8.2% | 4.2% | 2.0% |
| FY2023/3 | 7.9% | 3.8% | 1.9% |
| FY2024/3 | 12.8% | 5.8% | 2.5% |
| FY2025/3 | 12.1% | 5.6% | 3.2% |
収益性指標は着実に改善しており、営業利益率はFY2021/3の1.6%からFY2025/3には3.2%へと倍増しました。これは付加価値の高い商品企画やアミューズメント事業の強化が利益率向上に寄与した結果です。また、ROE(自己資本利益率)も12.1%に達しており、資本効率を重視した経営が株主からの評価を高めています。
財務は安全?
同社の財務体質は極めて健全であり、有利子負債ゼロの実質無借金経営を維持しています。総資産はFY2025/3時点で1,214億円に達し、自己資本比率も45.5%と安定した水準を確保しています。手元流動性を十分に確保しながら、ブロッコリーの完全子会社化など戦略的な投資を継続できる強固なバランスシートを構築しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 103億円 | -15.3億円 | -12.2億円 | 87.3億円 |
| FY2022/3 | 37.1億円 | -12.4億円 | -11.0億円 | 24.8億円 |
| FY2023/3 | 67.4億円 | -7.7億円 | -14.5億円 | 59.7億円 |
| FY2024/3 | 83.6億円 | -50.8億円 | -14.8億円 | 32.9億円 |
| FY2025/3 | 181億円 | -28.0億円 | -39.9億円 | 153億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調を反映し、特にFY2025/3には約181億円と大幅なプラスを計上しました。本業で稼いだ潤沢な資金を元手に、戦略的なM&Aや設備投資を行いつつも、安定して高いフリーキャッシュフローを創出しています。財務キャッシュフローでは継続的な配当支払いや自己株式の取得など、株主還元への資金配分も積極的に行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 43.2億円 | 17.3億円 | 40.0% |
| FY2022/3 | 58.5億円 | 23.0億円 | 39.3% |
| FY2023/3 | 61.9億円 | 26.3億円 | 42.5% |
| FY2024/3 | 89.7億円 | 23.9億円 | 26.7% |
| FY2025/3 | 120億円 | 52.0億円 | 43.5% |
税引前利益の増大に伴い、法人税等の支払い額も増加傾向にあります。FY2024/3には実効税率が一時的に低下しましたが、通常期はおおむね40%前後の水準で推移しています。業績の拡大に応じて適正な納税が行われており、連結納税制度や税効果会計の影響を受けつつも安定した税務処理がなされています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 729万円 | 1,123人 | - |
従業員平均年収は729万円であり、玩具・エンターテインメント卸売業という業界特性を考慮すると比較的高い水準を維持しています。過去の業績向上に伴い、適切な利益還元がなされている点がこの数字に反映されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はバンダイナムコホールディングス。
バンダイナムコホールディングスが約26%を保有する筆頭株主として強固な関係を構築しており、同社との流通網が事業の安定基盤となっています。加えて、信託銀行系が上位を占める一方で、経営陣や社員持株会も一定の持ち分を保有し、長期的かつ安定的な株主構成を維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、特定商材への依存や為替変動、市場トレンドの急激な変化が挙げられますが、玩具から映像ソフト、ゲーム、アミューズメントまで多角的なセグメント展開を行うことで、リスクの分散と収益機会の拡大を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は25.0%と一定の多様性が確保されており、執行と監督の分離を進める透明性の高い経営体制を構築しています。連結子会社7社を統括しつつ、適切な監査体制によって企業規模拡大に伴うリスク管理を強化しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3,300億円 | — | 3,644億円 | +10.4% |
| FY2024 | 3,100億円 | — | 3,505億円 | +13.0% |
| FY2023 | 2,800億円 | — | 3,073億円 | +9.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 78億円 | — | 117億円 | +49.7% |
| FY2024 | 60億円 | — | 87億円 | +44.7% |
| FY2023 | 53億円 | — | 58億円 | +10.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ハピネットは現在、FY2028年3月期を最終年度とする「第10次中期経営計画」を推進中です。初年度のFY2026目標として売上高3,900億円、営業利益118億円を掲げています。直近FY2025実績が売上高3,644.2億円、営業利益116.77億円と、目標値に極めて近い水準にすでに到達しており、計画の前倒し達成も視野に入ります。また、過去3年間の業績予想は期初計画を大幅に上回って着地する傾向が顕著で、保守的な予想を出しつつも、ビデオゲーム事業のヒットなどで力強い成長を遂げる実行力の高さが伺えます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、FY2021からFY2025までの5年間、一貫してTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特にFY2025には自社TSRが508.7%に達し、TOPIXの213.4%を大きく上回りました。この背景には、5期連続の増収増益と過去最高益更新という好調な業績を背景とした株価上昇に加え、連結配当性向40%を目標とする積極的な株主還元策が投資家に評価されたことが挙げられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 144.6万円 | +44.6万円 | 44.6% |
| FY2022 | 148.3万円 | +48.3万円 | 48.3% |
| FY2023 | 186.3万円 | +86.3万円 | 86.3% |
| FY2024 | 303.8万円 | +203.8万円 | 203.8% |
| FY2025 | 508.7万円 | +408.7万円 | 408.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では、買い残と売り残が拮抗しており、信用倍率は1.15倍と落ち着いています。需給面での大きな偏りはない状況です。PER(17.3倍)とPBR(2.25倍)は卸売業の業界平均(PER 12.1倍、PBR 1.0倍)と比較して割高ですが、これは同社の高い成長性と収益性への市場の期待を反映していると考えられます。配当利回りは4.59%と業界平均を大きく上回り、高配当銘柄としての魅力も備えています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ブロッコリーを完全子会社化し、玩具・キャラクタービジネスのさらなる収益基盤の強化を図りました。
第10次中期経営計画を公表し、グローバル展開と事業ポートフォリオ再編へ190億円の投資を掲げました。
2025年3月期第3四半期決算を発表し、売上高2831億8000万円を達成しました。
最新ニュース
ハピネット まとめ
ひとめ診断
「『推し活』を川上から支える、玩具・ゲーム卸のガリバー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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